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こんにちは、カンボジア事務所の溝口です。4月中旬から日本へ一時帰国をしており、そろそろカンボジアへ戻る日が近づいてきました。先日13日(金)にはオンライン報告会 「駐在員から聴く」〜コロナ禍で生まれた子どもたちの1000日〜を開催しました。ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!

さて、カンボジアでは先月と同様に乳幼児健診を実施しています。今回の乳幼児健診から、5歳未満児の子どもたちが参加しています。元々女性子ども委員会をはじめ、各自治体で扱っている子どものデータが5歳未満児でまとめられていることなどから、今回から5歳までの子どもたちを乳幼児健診の対象とすることにしました。

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【写真1: お母さんたちが乳幼児健診時に持ってくるイエローカード(子どもの成長曲線やワクチン記録をするためのカード)に成長記録を記入する保健センタースタッフ、ボランティア、シェアスタッフと監督をするモーガン】

乳幼児健診の対象が5歳までとなると、顔ぶれや雰囲気が一気に変わります。シェアが使っている身長計は、寝そべりながら計測するので、2歳以上の大きなお子さんには不向きです。保健センターで使っている起立したまま計測できる身長計を使用させてもらいました。

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【写真2:保健センターが所持する身長計を使っている様子】


人数が増えたことで、子どもたちやお母さんにとっては待ち時間が増えました。お母さんたちは農作業で忙しい中、時間を作って乳幼児健診に来ています。よく「農作業は時間の融通が利くだろう」「村の人は待つことに慣れている」と思いがちですが、天気を読みながら働いているので、働かなければ作物が駄目になってしまうことがありますし、繁忙期は家族総出で収穫にあたるなど、私たちが想像する以上に過酷で忙しいのです。相手へのちょっとした想像や配慮は、常に忘れないでいたいと思います。

今回、子どもの人数が多く、待ち時間が長かったことで、不満を漏らされる参加者がいたのも事実です。参加者を飽きさせないようにするだけでなく、1村で乳幼児健診の開催を2回に分けるなど、スケジュールの組み方も工夫が必要で、試行錯誤をしながら、引き続き活動を進めていく予定です。

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【写真3:乳幼児健診に参加する親子】



文責:カンボジア事務所 溝口 紗季子



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活動地からの配信を楽しみにして下さい〜!

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スオスダイチュナムトマイ!(あけましておめでとうございます!)カンボジア事務所の溝口です。カンボジアでは4月14から16日までの3日間、クメール正月で新しい年を迎えました。カンボジア事務所ではお正月前にお坊さんに来てもらい、スタッフの健康や事務所の繁栄を祝福してもらいました。日本では午前0時の日付が変わると同時に新年を迎えますが、実はカンボジアではその時間が毎年異なります。新年を迎えるときに7人いる女神のうちの一人がこの世へ降りてくると言われていて、今年は午前10時に新年を迎えました。

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【写真1: お正月前のカンボジア事務所。今年も皆が健康でありますように。】

お正月前に年が変わる時刻を20代のシェアのスタッフたちに聞いてみたのですが、スタッフたちは新年を迎える時間を特に気にしてはいないようで、「多分気にするのは親世代の人たちだと思う」と中々現代っ子(?)な答えが返ってきました。それでもクメール正月はカンボジアの人々にとって、家族で過ごす1年の中で最も重要な行事です。

さて、お正月前には乳幼児健診を8村で実施しました。昨年はエンドライン調査を中心に活動していたので、シェアとしては約1年ぶりの乳幼児健診でした。
健診の合間に現地代表のモーガンがお母さんたちの身長測定を行ない、BMIを算出しました。自由参加だったのですが多くのお母さんたちが「測ってほしい!」と列を作っていました。カンボジアでは身分証明カードに身長が記載されているのですが、そこに書かれている身長と違う人もいたようで、びっくりされている人もいました。

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【写真2: お母さんの身長を測るモーガン】

村の保健ボランティアさんたちは、3月に実施された保健ボランティア会議でボディマスインデックス(BMI)計算の仕方を学びました。シェアのスタッフがBMIは身長と体重を使って計算をする肥満度を表わす指標で、適正なBMIを保つためには、定期的な運動や食生活が大切なことを伝えました。保健ボランティアさん一人ひとりがスマホなどの電卓機能を使って、自分のBMIを計算してみました。電卓を使うことに慣れていない人も多いので、最初はシェアのスタッフが付き添って計算し、その後に一人で練習しました。自分で体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)の計算ができるか繰り返し確認をして、計算式を書き留めている保健ボランティアさんもいて、これから村人にも教えていってほしいと思います。

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【写真3: BMIについて学習をする保健ボランティアさん】

お正月も終えて連日30度を超える暑い日々が続きますが、村での乳幼児健診は今後も続きます!

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【写真4: 乳幼児健診に参加する親子。帽子がとっても似合っています!】


溝口は4月19日から日本へ一時帰国をさせていただいています。5月にはオンラインでの報告会を予定しています。詳細はHPやメルマガ等で追ってお知らせします。
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こんにちは。カンボジア事務所の溝口です。
少し肌寒かった日々もあっという間に過ぎ去り、カンボジアは日中40度に近づくくらいに暑くなってきました。先日あまりの暑さに耐えきれず、ひと玉50円でスイカを購入してしまいました。

さて、先日3月4日に州保健局でエンドライン調査報告会を実施しました。
ベースライン調査とエンドライン調査の結果を比較した上で、この4年間のプロジェクトの経験を次のプロジェクトに活かせるようにカウンターパートと意見交換をしました。今回初めて、対面とオンラインの両方を使うハイブリッド型で開催し、州保健局長や栄養担当官、郡保健局、NGOなどが参加しました。

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【写真1: 州保健局におけるエンドライン調査結果共有報告会の様子。写真は州保健局から提供いただきました。】

調査の結果は決して改善がみられた項目だけでなく、状況が悪化している項目や、改善がみられていない項目に関しても取り上げました。例えば、子どもが病気にかかったときに正しくケアをできている養育者の割合はわずか1%という結果が出ました。この結果に対して州保健局長は、州・郡保健局とNGOとともにこの教訓を活かして、子どもたちの健康状態を改善するために働きかけていかなければならない」と力強く発言していました。

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【写真2: 州保健局におけるエンドライン調査結果共有報告会の様子。写真は州保健局から提供いただきました。】

初めてのハイブリッド型での開催は、インターネット環境や会場の音声とオンラインでの調整等、普段の会議とは異なる会場準備の仕方に苦労しましたが、その必要性も学ぶことができました。またこの報告会の参加者に州政府の職員が含まれていたらより良かったという意見もありました。こうした意見については報告会終了後にシェアのスタッフ全員で振り返りを行ない、次回はどう工夫をしたらよいかを議論しました。

またこの報告会の数日前には独立行政法人国際協力機構(JICA)草の根技術協力事業(パートナー型)事業完了報告会で現地代表のモーガンが4年間の事業について発表をしました。60名以上の方が申し込みをしてくださり、保健セクターにとどまらず地方行政を巻き込んだ取り組みへの前向きなお言葉や、村での変わらない食文化がありつつも、粉ミルクなどの新しい商品を比較的受け入れている村人の暮らしに対する関心など、私たちにとっても気づきの多い報告会となりました。参加者の皆さん、そしてJICA東京の皆さん、ありがとうございました。

昨年から多くの発表の機会をいただき、毎回あたらしい気づきや発見だけでなく、報告を聞いてくださる方々の関心の高さに身の引き締まる思いです。今後もあたたかい応援をどうぞよろしくお願い致します。


文責:カンボジア事務所 溝口 紗季子


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皆さんこんにちは、カンボジア事務所の溝口です。

シェアカンボジアの活動は、子どもの栄養改善1000日アプローチプロジェクトの第一フェーズが終了し、現在はプロジェクト評価報告書作成や、州保健局でのエンドライン調査結果報告会の準備を進めています。また12月からプロジェクト活動報告を何度かさせていただきました。

12月に実施された東京栄養サミットサイドイベントのオンライン報告会では、現地代表のモーガンがプロジェクト概要や、プロジェクトの成果について報告しました。子どもや妊婦さんの食事摂取の中で、特に乳製品や卵の摂取が少ないことについて考えられる原因や、家庭の経済状況に関する質問があり、実際にモーガンが現地で活動をしながら見ている現状についてお伝えしました。

州保健局の定例会議では、プロジェクトマネージャーのフンが、2021年の活動報告を行ないました。2021年は調査が中心の活動となり、州保健局との調査結果共有報告会は来月以降、オンラインで実施することを計画しています。今年1年間の定例会議の日程も発表され、シェアではこれからも会議への出席を通して、州保健局との関係を築いていきます。

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州保健局定例会議での発表の様子。右から2番目が発表をするプロジェクトマネージャーのフン。

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州保健局定例会議では、州保健局職員や、各保健センター長、NGOなどが集まります。

1月末には、昨年のクラウドファンディングで一定額以上の寄付をくださった方々を対象に、オンラインイベントを実施しました。ここでもモーガンからプロジェクトの活動報告と、今後の活動について報告をし、支援者の皆さんに直接感謝を伝える機会となりました。アットホームな雰囲気の中、活動地域の環境や、お母さんたちがどうやって栄養のある食事づくりができるようになるか、プロジェクトにまつわる助成金など多岐に亘る質問や意見交換がなされました。参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

今後もこうした発表の機会やブログを通して、現地の様子や活動をお伝えしてきます。



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文責:カンボジア事務所 溝口 紗季子


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みなさんこんにちは。シェアカンボジア事務所の溝口です。本年もどうぞよろしくお願い致します。

2017年から取り組んでいた「子どもの栄養改善1000日アプローチプロジェクト」(JICA草の根技術協力事業パートナー型)が昨年11月30日を以って終了を迎え、スタッフ全員が事務所で作業をする時間が以前よりも少し増えました。今回は、普段私たちが働くカンボジア事務所について小話を交えつつ、ご紹介してみようと思います。

まずは正面玄関から。手書きのシェーちゃん、アーチャン⁉がお出迎えしています。看板を作ってくださるお店でお願いしたところ、カンボジアならでは(?)少し予想外な仕上がりになりました。以前、訪問者の方々から「味がある」と言っていただくことがあり、事務所の目印になっています。カンボジアの特にプレアビヒア州のようなところだと、日本のように番地がないところが多く存在します。カンボジア事務所の住所も村の名前から始まるので、正確な場所を特定するにはこのような目立つ看板がとても役立ちます。

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(写真1: シェアカンボジア事務所へようこそ!)


こちらの手洗い場はドライバーであるコイチのお手製。手洗い場自体は事務所内にもひとつ設置されていますが、屋外のお手洗い用として最近新しく設置されました。余っていたシンクをお手洗いのそばに持ってきて、パイプを繋げ排水できるようにしました。こうした事務所のメンテナンスを率先して行なってくれるスタッフがいてとても心強いです。

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(写真2: 新しく設置された屋外手洗い場)


週に2日、スタッフ全員で掃除をする時間を設けています。カンボジアの学校では日本のような掃除の時間がなく、全員で掃除をするという習慣もあまり見かけられません。シェアで掃除の時間を設け始めた当初は、なんとなく時間が経つにつれてやらなくなってしまうのでは、と心配もしていましたが、自然と役割分担までされるようになりました。現在は、いかにプラスチックごみを減らすかに奮闘しています。世界中どこにいても地球に優しく暮らしたいですね。

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(写真3: 言わずとも毎週の掃除役割分担が自然と決まっていきました)


続いて1階のプログラムスタッフの部屋。ここがメインの部屋になり、日々プロジェクトを運営するために会議や、資料づくりなど、様々なことが行なわれています。ここ最近では、壁にプロジェクターを映し出してエンドライン調査結果報告会の準備などをしていました。2022年1月現在のローカルスタッフの人数は5名。少しこぢんまりとしていますが、今年もスタッフそれぞれから日本の皆さんへ活動報告やメッセージを発信していけたらと思います。

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(写真4: エンドライン調査結果共有報告会の準備中)


つづいて2階へ上がると、うっすらとトバェン山が望めます。
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(写真5: 遠くに見えるのはトバェン山)


2階は主にアドミニストレーションの部屋になっており、毎日の活動をサポートしています。ちょっとした客間には、前プロジェクトで作成したレシピ本や、シェアのTシャツなどを飾っています。早く新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、事務所に訪問してくださる方が増えたらよいなと思っています。
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(写真6: ちょっとした客間のシェアスペース)


事務所の新入り(?)チマー (カンボジア語で猫という意味)という名前の猫です。業務終了時間の午後5時になると活発に動き出す、特別スタッフです。カンボジアでは、猫は本などをかじってしまうねずみ取りの役割があるようですが、チマーがその役割を果たしているかは…?

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(写真7: 事務所のアイドル?)


事務所内には猫だけでなく鶏もいます。こちらはスタッフの一人、ピルムが主に世話をしている鶏たち。時々オンライン会議の際に元気な鳴き声が入り、冷や汗をかくこともあります。「次のスタッフパーティーでは2羽捧げるよ」と言っており、カンボジア人はやっぱり逞しいなあと感じた瞬間でした。

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(写真8:元気な鳴き声を響かせる事務所内の鶏たち)


今回は初めてカンボジア事務所をご紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?今年も現地から活動の様子などを日本の皆さんへお届けできればと思います。本年も温かく見守ってくださると幸いです。どうぞよろしくお願い致します。



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文責:カンボジア事務所 溝口 紗季子
(NGOシェア・カンボジア事務所)


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