6月より東ティモール事務所へ赴任しました、吉森です。

南半球なので季節は冬へ向かっています。とは言え、熱帯の島。
シェアの学校保健活動地があるディリ県は、連日30度近く日差しがまぶしいです。


シェアで販売している、東ティモールコーヒーを飲んだことはありますか?

コーヒーが苦手な人でも飲みやすい、と評判の高いコーヒーですが、実はおいしいコーヒーの証として、世界で流通しているコーヒーの中で10%程度しかない「スペシャルティコーヒー」に評価されています。

海抜0メートルのディリから四輪駆動車で山に登り、標高1450メートルを超える高地にコーヒーの産地、エルメラ県レテフォホ村があります。レテフォホとは、現地語のテトゥン語で「山の頂上」を意味します。その名の通り、山の尾根にあります。土地は朝夕の寒暖差が大きく、たっぷりの霧と年間3000ミリの雨量が、美味しいコーヒーを育んでいます。レテフォホはコーヒーの産地であるとともに、山の頂上にそびえる大きな教会とキリスト像が名所です。

エルメラ県レテフォホ村の家
エルメラ県レテフォホ村の家

エルメラ県レテフォホ村
エルメラ県レテフォホ村

山頂の教会
山頂の教会


昨年10月、岩崎事務局長と一緒に東ティモールコーヒーの森を訪ねました。

このコーヒーの生産をしているのは、シェアと同時期に東ティモールへの支援活動を始めた、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンです。品質向上やフェアトレードコーヒーとして生産者の生活向上に取り組んでいます。シェアでは、オリジナルラベルでコーヒーを販売し、売り上げをシェアの学校保健普及活動に使わせていただいています。

案内してくれたのは、ピースウィンズ・ジャパン 東ティモール事務所で働く日本人の職員の方々です。暑いディリの街を出て数時間。さすがに標高が1500メートル近くなるとひんやりと涼しくなってきます。茅葺屋根の家がいくつか集まる村々を通りながらコーヒー農園に向かうと、農園というより、森。初めて見る人には、どれがコーヒーの木なのかわからないほどです。長く世界市場には出回っていなかったため、土壌が農薬や化学肥料に汚染されていない希少な土地で、今も無農薬を大事に守り、日本の有機JAS認証も取得しているそうです。

訪れた時には、すでに収穫の季節は過ぎ、ほんのいくつかの実が枝に残っているほど。自然の森のようですが、大きくなりすぎたり古くなったコーヒーの木は剪定したり、苗木を育てたり、虫がつかないように自然の堆肥を使っているようすなどを見せて頂きました。様々な工夫をしながら、無農薬の自然栽培を守り高い品質を保つ努力がされていることを感じました。これらコーヒーは木の手入れから収穫、選別、洗浄、脱皮、乾燥などのプロセスを、本当にシンプルな道具だけをつかい、そのすべてをほぼ手作業で行っています。

東ティモールコーヒーの森
東ティモールコーヒーの森

スタッフの作業の様子
スタッフの作業の様子

事務局長が現地見学に行きました。
事務局長が現地見学に行きました。


農場から戻った翌朝。目の前に雲海が広がる標高1400メートルほどの事務所から、乾燥させた生豆が入った袋をたくさん乗せたトラックが、港のある首都のディリに向けて出発するところでした。美味しさを保つために、生豆で輸入し、日本で焙煎されます。土ぼこりを立てて次々に山道を下っていくトラックを見ながら、この小さな熱帯の島から、船に乗ってはるばると日本まで届くのかと思うと「気を付けていってらっしゃい!」と送り出したいような気分でした。

コーヒー豆が入った袋を乗せたトラック
コーヒー豆が入った袋を乗せたトラック


こうしてたくさんの人の手を経て、大切に日本に運ばれ、ちょうど良いかげんに焙煎してできた東ティモールコーヒーです。ご家庭用に、大切な人へのギフトにどうぞお使いいただけると嬉しいです。

東ティモールコーヒーのご購入はこちらから!

7月のコーヒー豆収穫時期の様子
7月のコーヒー豆収穫時期の様子


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東ティモール事業担当 吉森悠



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ワニのぬいぐるみ&マラカス作りのワークショップ

先週、GW中になりますが5月3日(水・祝)にJICA市ヶ谷にて
幼児から小学生向きの東ティモールのコーヒーを使った、
ワニのぬいぐるみ&マラカス作りのワークショップを開催しました!

現在、小学校教諭として活躍されていて、青年海外協力隊としてタンザニアへ
赴任経験のある山中先生と、シェアからは海外事業部の吉森が講師として参加しました。


東ティモールイベント
JICA市ヶ谷 地球ひろばのスタッフの方々がイベントの説明をしてくれました。

東ティモールイベント
子どもたちへ東ティモールについて質問をしてみました。


イベントには、保育園や幼稚園児から小学校中学年くらいの
沢山の子ども達が参加してくれ、みんな事前に東ティモールについて勉強してきてくれたのか、
吉森からの東ティモールのクイズにも、正確な答えが沢山でていました。

まだまだ知名度が低い国の東ティモールですが、
東ティモールの正確な国の位置も答えられる小学生もいて、驚きました。

こういったイベントを通して、小さい子にも東ティモールという国を知ってもらう
ということは、とても嬉しく感じました。


東ティモールイベント
東ティモールの「タイス」といった伝統的な布で作られた民族衣装も着てみました。


クイズのあとは、いよいよワニのぬいぐるみづくりです。

なぜ「ワニ」のぬいぐるみかというと・・・
東ティモール人はワニに人間が食べられたとしてもワニを殺すことはしません。
ワニを神聖な動物として崇めているからです。ワニを形どったモニュメントやワニの絵、
ワニの柄が入った製品などを至る所で目にします。

お父さんやお母さんと一緒になって、消臭剤になる東ティモールの使用済みコーヒーかすがぬいぐるみの中に入るよう一生懸命、時間いっぱい使って、ぬいぐるみを作ってくれました。


東ティモールイベント
お母さんと楽しみながら、ぬいぐるみ作ってくれました。

東ティモールイベント
男の子も夢中になって、ぬいぐるみに綿やコーヒーを詰めてくれています。

東ティモールイベント
イベント中の全体の様子

ワニ人形
子ども達が作ったワニのぬいぐるみ


みんな、ワニのぬいぐるみを楽しく作ってくれ、
一人ひとり個性のある「ワニ」のぬいぐるみを作ってくれました。

これをきっかけで東ティモールを身近に感じてくれたら嬉しいです。

5/20(土)には上智大学で、東ティモールフェスタが開催されます。
詳細はこちら

東ティモールにご興味のある方も、ない方でも是非東ティモールを体感しに来て下さい!


広報担当
比田井 純也



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東ティモール事務所の昼食事情

シェア東ティモール事務所では、毎日昼食は事務所で作って食べています。野菜や肉を買ってきてスタッフが毎日交代で作っています。しばらく前までは、事務所の庭に自生している野菜をおかずにして食べたりもしていましたが、ほぼ毎日、野菜と鶏肉の日が続いていたので、飽きてこないといったら嘘になるかもしれません・・・。

しかし、ここであるスタッフから提案があがりました。
「学校保健活動の一環として、学校菜園を取り入れているのだから、我々も庭で野菜を育てて、今後の活動に活かしていこう!」

幸いなことに、シェア東ティモール事務所には庭があります。
ということで、金曜日の午後に畑を作りたいから、仕事を少し中断して良いかとのリクエストがありました。スタッフの仕事のモチベーションがそれによって上がり、おかずも増えるならと思いスタッフからのリクエストを了承しました。


菜園活動開始

そうなると、行動が早いローカルスタッフ。
一つしかない鍬を交代で使い、暑い中せっせと畑を耕していきます。オフィスでの仕事の時とは目つきが違うのは気のせいか?嬉しそうに、どんどん耕して行きます。

畑を耕すスタッフ
オフィス裏の畑を耕すスタッフ


出来てきた畑
できてきた畑


「この畑で、本当に野菜が育つのか?」半信半疑の私でしたが、
2時間くらいで簡単な菜園が出来上がりました。

そして、待つこと2週間。

スタッフ自らが畑を耕し、育て上げた野菜が昼食に出てきました。畑を見ると空心菜が青々としっかりと育っていました。スタッフのアイデアや実行力には頭が下がります。

取れた野菜
畑でとれた野菜

昼食
畑で取れた野菜を使った豪華な昼食


学校保健活動の一環として取り入れている学校菜園。
実際にスタッフ達が身を持って体験することによって感じることがあると思います。

この経験をスタッフが今後の学校保健活動に生かしてくれることを願っています。


東ティモール現地代表 
福山 修次





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こんにちは、東ティモール現地スタッフのロジーニャです。
秋山と参加した研修について私からも、皆さまへ報告させて頂きます!


東ティモール学校保健活動の強み

今回の研修では普段取り組んでいる活動を客観的に振り返ることができ、とても貴重な機会になりました。東ティモールでは学校保健に対する政府の優先度も低く、活動はなかなか進みませんが、他国と比較しての強みを発見できたことは励みになりました。

例えば、学校給食の提供を国連機関に頼っている国が多い中、東ティモールでは教育省が自立して実施しています。学校菜園も世界的には新しい取り組みでありながら、東ティモールでは既に普及に向けた取り組みが始まっています。

そして東ティモールでは、シェアの働きかけによって、多様な機関による連携が強化されつつあります。こういった関係者間の協力関係向上に向けた取り組みは、他国参加者の話を聞く限り、あまり進んでいないようでした。


発表するロジーニャ
英語で発表するロジーニャ


今後の強化ポイント

この研修では同時に、今後特に強化しなくてはいけないことも明確化しました。

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学校保健活動には幅広い視点が重要です。そのためには、関係者間の協力関係をもっと強めていかなくてはいけません。学校レベルでの活動にも、地域との連携を推奨していきます

県教育局による学校モニタリングを改善
学校での活動に大きな影響を与えるのは、学校を巡回する指導員によるモニタリングです。改善点のみならず、優れている点も積極的にフィードバックするなど、もっと学校のやる気を引き出すような工夫を取り入れます。

新しい保健トピックの導入検討
生活習慣病、思春期の性教育、メンタルヘルス、災害教育など、東ティモールではまだあまり馴染みのないトピックも今後少しずつ導入していきます。

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東ティモールでは今、学校健診の仕組みづくりに取り組んでいます。今回の研修では、学校健診の実施現場の視察もできたので、東ティモールでも参考にできるアイディアを参考に、マニュアル作りに取り組みます。


保健ノート
タイの学校では児童生徒一人ひとりに「健康ノート」が配布され、健診結果は児童自身で記入します


歯科治療
学校で歯科治療も行っていることにびっくりしました

今回の研修には、普段ほとんど使わない英語で参加しました。講義やディルカッションを理解するのは難しく、ついていくのに毎日必死でした。

でも、英語での発表や、他の国の参加者との研修内外での交流を通し、自信も少しつきました。これからは活動だけではなく、英語の勉強ももっと頑張っていきたいと思います。


…………………………………………………………………………………………………………………………………

〜以下、秋山からのコメント〜

研修でたくさんの学びを得た私とロジーニャには、これから、研修で学んだことを関係者と共有するという大きな役割があります。政府が学校保健プログラムを効果的かつ持続的に運営してけるよう、研修で得たツールや他国の経験を紹介していきます。

また、他国と比較した東ティモールの強みも積極的に紹介して、関係者のモチベーション向上にも力を入れ、関係者が自分の役割にやりがいを感じられるようになることも目指したいと思います。


約20ヵ国からの講師・参加者
マヒドン大学での研修 約20ヵ国からの講師・参加者らと



ロジーニャ
現地スタッフ ロジーニャ


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東ティモールのプロジェクト・コーディネーター、秋山です。
今回のブログでは、タイで参加した研修や「HSF」への訪問の様子をお伝えします!


マヒドン大学での学校保健・栄養研修

外務省主催の「NGO海外スタディ・プログラム」の研修生として、2月にタイのマヒドン大学での学校保健・栄養研修に参加してきました。研修内容は学校保健・栄養に対する世界的な動向や、今後重視していくべき保健トピック、効果的な活動実施方法など多岐にわたりました。参加者はアジア、アフリカの14ヵ国から、講師陣もタイ、イギリス、日本、カナダからと、とても多国籍なメンバーでした。

講義の様子
講義の様子


参加者や講師らと
様々なバックグラウンドをもった参加者や講師らと


参加者は省庁、国連、NGO職員など、学校保健・栄養プログラムの政策や実施に関わっている人たち。そのため、参加者間の経験交換はこの研修の大きな醍醐味でした。学校のやる気を引き出す工夫、地域の巻き込み方など、多くのアイディアをもらいました。

意見交換
他国の参加者との意見交換


同時に、「教育省と保健省の連携が難しい」、「学校のトイレや手洗い設備の管理が難しい」などといった悩みはどこの国も抱えていて、打開策も話し合うことができました。学校保健は国際保健業界では実はまだあまり注目されていないトピック。私たちも試行錯誤しながら取り組んでいるため、この研修で培ったネットワークは、今後の活動への心強い支えとなりそうです。


アクションプラン作成
アクションプラン作成。東ティモールチームは、学校健診のシステム作りの計画を立てました


最終日
マヒドン大学での最終日


シェアのタイ事務所が前身「Health and SHARE Foundation」へ

1週間のマヒドン大学での研修の後は、東北のウボンラチャタニー県に移動し、ラオスとの国境があるケマラート郡にあるNGO、Health and SHARE Foundation (以下、HSF)へ。HSFはシェアのタイ事務所が前身で、2016年に現地NGOとしての道を歩みだしました。


HSF事務所にて
HSF事務所で、お互いの活動について発表


HSF訪問最大の目的は、今後東ティモールの活動で取り入れていく予定の、性教育の手法を学ぶこと。HSFは長年様々なグループを対象に性教育を行ってきた経験があります。HSFスタッフによる小学校5・6年生の授業を見学してまず驚いたのは、その明るさとテンポの良さ!楽器や音楽を使ったり、児童の興味を引く面白い教材を使ったりと、楽しみながら学べる工夫に溢れていました。「自分の性を大切にしよう」というポジティブなメッセージが終始伝わってくる素晴らしい授業でした。また、一方的に知識を与えるのではなく、児童自身が学びを発見するプロセスになっていたのが印象的でした。


楽器や音楽を使用した授業
楽器や音楽を使って、楽しい雰囲気のなかで行われる授業


思春期の身体の変化
ゲーム感覚で学ぶ、思春期の身体の変化


身体のケアの方法を学ぶ
男女別に思春期の身体のケアの方法を学ぶ


生殖器の仕組み
生殖器の仕組みを学ぶ、エプロン型の教材

児童による発表
児童自身による、学んだことの発表


若年妊娠が問題になっている東ティモールでも今後性教育は強化する必要があります。しかし東ティモールでは性教育に対して抵抗を持つ教員や保護者が多いため、アプローチには工夫が必要です。HSFで学んだアイディアを、東ティモールの状況に合った形で少しずつ取り入れていきたいと思います。


給食の様子
給食の様子も見学させてもらいました。この日の献立は白飯とトムヤンガイ(鶏肉と野菜のスープ)

保健室
各学校には保健室が設置されています


今回の研修には東ティモール人の同僚、ロジーニャも一緒に参加しました。ロジーニャにとっては初めての海外経験、英語での研修参加、飛行機・・・と、初めてなこと尽くしでした。「何に驚いた?」と聞いてみると、タイの空港の大きさ、バンコクの都会さ、モノの豊富さと安さ、とても辛いイサーン(タイ東北)料理やカエルを食べる習慣などなど・・・全てが新鮮だったようです。

そして次回は、東ティモール事務所の現地スタッフ ロジーニャからの報告を紹介します!



東ティモール 学校保健プロジェクト・コーディネーター
秋山



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