先日の6月17日(土)に東ティモール事業報告会が品川で開催をしました。
当日は19名の多くの方にご参加いただきました!参加者のみなさま、ありがとうございました。

東ティモールの音楽が流れる会場に一歩入ると、伝統織物の色とりどりのタイスや、
村人やこどもたちの笑顔あふれる パネル写真が展示しました。

東ティモール産プレミアムコーヒーを参加者のみなさまに飲んでいただきながら、
東ティモールの報告会をさせていただきました。


報告会のスピーカーはシェア 東ティモール事務所代表の福山修次とプロジェクトコーディネーターの秋山真輝が務めました。

IMG_7996
スピーカーの福山と秋山


報告会のはじめは、東ティモールに関するクイズに挑戦していただきました。
参加者は出会ったばかりの人たちですが、3人1チームで相談しながらクイズを問いていくうちに、笑顔がみえ始めます。 まるでクイズを通して、東ティモールへの関心の扉がぐんとひらいていくようです。

IMG_7928

IMG_7924

IMG_7927
クイズをグループごとに相談する様子

クイズの一部をご紹介すると、東ティモールで神聖な生き物といえば?
答えは、「わに」。

この国が「わに」からできたのだと人々は信じていることや、
「わに」に食べられても、「わに」を殺さない彼らの信じる気持ちなど
東ティモールの文化に触れながら、紹介されました。

その後、現地代表の福山は、彼自身の仕事は大変なことも多いけれどやりがいが大きいと語り、
駐在員の秋山も、できたばかりの国だからこそ、日本生まれの小さなNGOシェアが
東ティモールという国の「保健分野の政策作り」に関わることができ、 その責任と喜びは大きいと語りました。


シェアが東ティモールで活動を始めて今年で18年・・・。

事業開始当初も今も「すべての人に健康を」というシェアのモットーは変わらない軸となっています。

東ティモールがインドネシアからの独立15周年を迎えてもなお、5才未満の子どもたちの約半数が栄養不良児であり、下痢、肺炎、マラリアなど予防可能な病気が原因で亡くなる子どもの数は少なくありません。

シェアの小・中学校での保健教育活動を通して、子どもたちが「手洗いの歌」を家でも歌うようになり、家庭のなかでの感染症予防に繋がっています。加えて、手洗いの大切さを学んだ子たちの中には、水がでない学校に家から水をタンクにいれて運んでくるようにもなりました。

今までは、感染症をどのように予防するかを知らなかったために、命を亡くしてしまったり、病気になってしまったりする人たちの数を減らすためには、未来を担う子どもたちへの予防医学を学ぶ機会、そして学校保健での実践が大きな成果につながります。

報告会に参加された人たちからは、
「クイズが楽しかったです」「東ティモールに興味がわきました」、「コーヒーがおいしかったです」 「8月の東ティモールスタディツアーに参加します!」
などなど、嬉しいお声を頂いています。

ゆるやかな歩みですが、東ティモールの子どもたちの笑顔を、そして「すべての人に健康を」を叶えられるよう、今日もシェアは頑張ります。

そして、シェアスタディツアー東ティモール 「アジアで一番新しい国 東ティモールを知る旅」の
申込み締切りがいよいよ明日7/13(水)になっております!
ご興味のある方はこちらから詳細を確認下さい。


海外事業部
坂下 有起




このエントリーをはてなブックマークに追加
東ティモール事務所から、Botardi!(こんにちは)
一年で一番涼しい季節に入りつつありますが、それでも日中は30℃を超える日差しが照り付けています。ただいま、扇風機は全開、小学校を会場に今週月曜日から土曜日までの1週間の日程で教員対象の学校保健研修の真っ最中です。3日間ずつ、2つのグループに分けてディリ県内の拠点学校34校80名ほどの教師が受講します。

p1

p2
子供たちに教える「栄養の歌」を大きな声で練習したり、真剣に研修を受ける先生たち


学校保健研修ってどんなことをするの?

小中学校の先生たちが、保健の授業や保健活動に必要な知識や実践力を付けることを目的とした研修です。今回の研修の目玉は、今年初旬に改訂された「新学習指導要領」に沿った内容になっていること。3日間かけて、思春期保健や栄養やたばこの害など多岐にわたるトピックを学んだり、学校ごとに学校給食の課題解決に向けた討議や具体的な保健活動計画を立てたりと、実践に繋がる研修を目指しています。
シェアがこうした、教師への学校保健研修を本格的に始めたのは2009年です。毎年100人から200人の教師を対象に、山間部や首都で年1〜2回実施してきました。延べ人数では、2県約200校の1000人を有に超える教師が受講してきたことになります。

この研修、毎年同じことを繰り返しているわけではありません。シェアからの支援が終了したあとも、こうした研修実施経験が政府や関係者に残っていくことを目指して、毎年内容や運営方法を工夫しているのです。例えば年々、シェアのスタッフが直接研修を行うのではなく、講師や研修の運営は、国や県の担当者に任せるようにしています。研修を行うには研修内容や使用する教材、講師の調整や会場、昼食の手配など、様々なプロセスがありますが、それらがすべてスムーズにいくのは簡単なことではありません。まして、国の学校保健プログラムがまだ全国的な制度になっていない東ティモールで、誰が何をどう担っていくのかを決めて、実際うまくいくかどうかは、毎回試行錯誤して作っていくしかありません。

予定外のハプニングもよく起こります。開会挨拶をする人が大幅に遅刻して開始時間が予定より2時間押しになったり、突然の大雨に電源が落ちそうになったり、学校のトイレが詰まって使えなくなったり。研修前半にして、すでにいろいろあるものの、研修自体は、教員研修機関の講師たちの授業と、積極的な参加姿勢の先生たちとで、毎日教室は熱気に包まれています。

p3

p4

p5

3つの栄養素の働きやピラミッド型の教材を学ぶゲームをやる先生たち。
答え合わせはかなり盛り上がります。


女性たちも活躍しています。

実はこうした研修を実施する1週間ほど前に、講師や研修運営のメンバーで集まってリハーサルをします。わかりやすい研修かどうかをチェックしてから本番に臨んでいます。講師たちは、INFORDEPEと呼ばれる教員研修機関の職員が中心です。

p6
教員研修機関の職員たちと、県保健局の学校保健担当官(左から2番目)。

p7
講義内容や研修運営の準備から当日まで、多くの関係者とともに根気よく調整を続けてきたコーディネーターの秋山。

p8

講師はみな、ベテランばかり。各地の公立校での教師経験を経て、現職教員向けの研修機関の講師になっています。聞いている教師たちが眠くならないように、いろんなアクティビティも取り入れています。


研修後のカギを握るのは

研修には講師だけでなく、その後のフォローアップを担う「学校インスペクター」も全日参加します。日々学校を巡回して、研修で学んだことを学校で実施できているか、困ったことはないかなど、指導や助言にあたります。今回は県教育局に所属する4人の学校インスペクターが参加しています。その一人、ディリ県の離島、アタウロ郡から泊りがけで研修に参加しているセプリアーノさんに少し話を聞いてみました。


p9

懐が広そうな優しい笑顔が印象的です。秋山によると、アタウロ島では、地域事情に精通していて多くの住人に信頼されている人だとか。


Q.普段はどんな仕事をしていますか?

A.学校を訪問して、教室や校庭の掃除が行き届いているか、水は来ているか、給食が正しく提供されているかなどを見て回っています。アタウロ郡は離島なので特に水の問題が大きいです。自分の家にも2日に1回しか水が来ません。


Q.これまでの経歴を教えてください。

A.1970年代のインドネシア時代は公務員でした。2001年から教師をして、インスペクターになったのは2008年からです。シェアとは2013年から一緒に学校保健の活動をしています。


Q.あなたがこの研修や日々の仕事で、学校保健で目指していることはなんですか?

A.この研修に参加している教師だけでなく、すべての教師に学校保健についての理解を広めたいです。子供たちにとって、健康はとても大切です。この活動から学んだ、手作りで作れる手洗い装置tippy tapも学校に設置しましたが、はじめはみんな使っていたけれど今は使われていません。まだ手洗いの大切さが十分にわかっていないのでしょう。毎日学校で、教師が子供たちに働きかけることが大事なので、自分もそれをサポートしていきたいと思っています。

この研修を通して、学校での保健の授業や保健活動がもっと活発化しますように。私たちシェアも学校インスペクターと一緒に、研修後の学校の様子も見ていきたいと思います。

この夏実施するスタディツアーでは、今回最後に紹介した学校インスペクター、セプリアーノさんがアタウロ島を案内してくれます。
スタディツアーも残席わずかとなってきました!お早めにお申し込みください。

スタディーツアーの申込・詳細はこちら


DSCF2966
東ティモール事業担当 吉森悠




このエントリーをはてなブックマークに追加
6月より東ティモール事務所へ赴任しました、吉森です。

南半球なので季節は冬へ向かっています。とは言え、熱帯の島。
シェアの学校保健活動地があるディリ県は、連日30度近く日差しがまぶしいです。


シェアで販売している、東ティモールコーヒーを飲んだことはありますか?

コーヒーが苦手な人でも飲みやすい、と評判の高いコーヒーですが、実はおいしいコーヒーの証として、世界で流通しているコーヒーの中で10%程度しかない「スペシャルティコーヒー」に評価されています。

海抜0メートルのディリから四輪駆動車で山に登り、標高1450メートルを超える高地にコーヒーの産地、エルメラ県レテフォホ村があります。レテフォホとは、現地語のテトゥン語で「山の頂上」を意味します。その名の通り、山の尾根にあります。土地は朝夕の寒暖差が大きく、たっぷりの霧と年間3000ミリの雨量が、美味しいコーヒーを育んでいます。レテフォホはコーヒーの産地であるとともに、山の頂上にそびえる大きな教会とキリスト像が名所です。

エルメラ県レテフォホ村の家
エルメラ県レテフォホ村の家

エルメラ県レテフォホ村
エルメラ県レテフォホ村

山頂の教会
山頂の教会


昨年10月、岩崎事務局長と一緒に東ティモールコーヒーの森を訪ねました。

このコーヒーの生産をしているのは、シェアと同時期に東ティモールへの支援活動を始めた、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンです。品質向上やフェアトレードコーヒーとして生産者の生活向上に取り組んでいます。シェアでは、オリジナルラベルでコーヒーを販売し、売り上げをシェアの学校保健普及活動に使わせていただいています。

案内してくれたのは、ピースウィンズ・ジャパン 東ティモール事務所で働く日本人の職員の方々です。暑いディリの街を出て数時間。さすがに標高が1500メートル近くなるとひんやりと涼しくなってきます。茅葺屋根の家がいくつか集まる村々を通りながらコーヒー農園に向かうと、農園というより、森。初めて見る人には、どれがコーヒーの木なのかわからないほどです。長く世界市場には出回っていなかったため、土壌が農薬や化学肥料に汚染されていない希少な土地で、今も無農薬を大事に守り、日本の有機JAS認証も取得しているそうです。

訪れた時には、すでに収穫の季節は過ぎ、ほんのいくつかの実が枝に残っているほど。自然の森のようですが、大きくなりすぎたり古くなったコーヒーの木は剪定したり、苗木を育てたり、虫がつかないように自然の堆肥を使っているようすなどを見せて頂きました。様々な工夫をしながら、無農薬の自然栽培を守り高い品質を保つ努力がされていることを感じました。これらコーヒーは木の手入れから収穫、選別、洗浄、脱皮、乾燥などのプロセスを、本当にシンプルな道具だけをつかい、そのすべてをほぼ手作業で行っています。

東ティモールコーヒーの森
東ティモールコーヒーの森

スタッフの作業の様子
スタッフの作業の様子

事務局長が現地見学に行きました。
事務局長が現地見学に行きました。


農場から戻った翌朝。目の前に雲海が広がる標高1400メートルほどの事務所から、乾燥させた生豆が入った袋をたくさん乗せたトラックが、港のある首都のディリに向けて出発するところでした。美味しさを保つために、生豆で輸入し、日本で焙煎されます。土ぼこりを立てて次々に山道を下っていくトラックを見ながら、この小さな熱帯の島から、船に乗ってはるばると日本まで届くのかと思うと「気を付けていってらっしゃい!」と送り出したいような気分でした。

コーヒー豆が入った袋を乗せたトラック
コーヒー豆が入った袋を乗せたトラック


こうしてたくさんの人の手を経て、大切に日本に運ばれ、ちょうど良いかげんに焙煎してできた東ティモールコーヒーです。ご家庭用に、大切な人へのギフトにどうぞお使いいただけると嬉しいです。

東ティモールコーヒーのご購入はこちらから!

7月のコーヒー豆収穫時期の様子
7月のコーヒー豆収穫時期の様子


DSCF2966
東ティモール事業担当 吉森悠



このエントリーをはてなブックマークに追加
ワニのぬいぐるみ&マラカス作りのワークショップ

先週、GW中になりますが5月3日(水・祝)にJICA市ヶ谷にて
幼児から小学生向きの東ティモールのコーヒーを使った、
ワニのぬいぐるみ&マラカス作りのワークショップを開催しました!

現在、小学校教諭として活躍されていて、青年海外協力隊としてタンザニアへ
赴任経験のある山中先生と、シェアからは海外事業部の吉森が講師として参加しました。


東ティモールイベント
JICA市ヶ谷 地球ひろばのスタッフの方々がイベントの説明をしてくれました。

東ティモールイベント
子どもたちへ東ティモールについて質問をしてみました。


イベントには、保育園や幼稚園児から小学校中学年くらいの
沢山の子ども達が参加してくれ、みんな事前に東ティモールについて勉強してきてくれたのか、
吉森からの東ティモールのクイズにも、正確な答えが沢山でていました。

まだまだ知名度が低い国の東ティモールですが、
東ティモールの正確な国の位置も答えられる小学生もいて、驚きました。

こういったイベントを通して、小さい子にも東ティモールという国を知ってもらう
ということは、とても嬉しく感じました。


東ティモールイベント
東ティモールの「タイス」といった伝統的な布で作られた民族衣装も着てみました。


クイズのあとは、いよいよワニのぬいぐるみづくりです。

なぜ「ワニ」のぬいぐるみかというと・・・
東ティモール人はワニに人間が食べられたとしてもワニを殺すことはしません。
ワニを神聖な動物として崇めているからです。ワニを形どったモニュメントやワニの絵、
ワニの柄が入った製品などを至る所で目にします。

お父さんやお母さんと一緒になって、消臭剤になる東ティモールの使用済みコーヒーかすがぬいぐるみの中に入るよう一生懸命、時間いっぱい使って、ぬいぐるみを作ってくれました。


東ティモールイベント
お母さんと楽しみながら、ぬいぐるみ作ってくれました。

東ティモールイベント
男の子も夢中になって、ぬいぐるみに綿やコーヒーを詰めてくれています。

東ティモールイベント
イベント中の全体の様子

ワニ人形
子ども達が作ったワニのぬいぐるみ


みんな、ワニのぬいぐるみを楽しく作ってくれ、
一人ひとり個性のある「ワニ」のぬいぐるみを作ってくれました。

これをきっかけで東ティモールを身近に感じてくれたら嬉しいです。

5/20(土)には上智大学で、東ティモールフェスタが開催されます。
詳細はこちら

東ティモールにご興味のある方も、ない方でも是非東ティモールを体感しに来て下さい!


広報担当
比田井 純也



このエントリーをはてなブックマークに追加
東ティモール事務所の昼食事情

シェア東ティモール事務所では、毎日昼食は事務所で作って食べています。野菜や肉を買ってきてスタッフが毎日交代で作っています。しばらく前までは、事務所の庭に自生している野菜をおかずにして食べたりもしていましたが、ほぼ毎日、野菜と鶏肉の日が続いていたので、飽きてこないといったら嘘になるかもしれません・・・。

しかし、ここであるスタッフから提案があがりました。
「学校保健活動の一環として、学校菜園を取り入れているのだから、我々も庭で野菜を育てて、今後の活動に活かしていこう!」

幸いなことに、シェア東ティモール事務所には庭があります。
ということで、金曜日の午後に畑を作りたいから、仕事を少し中断して良いかとのリクエストがありました。スタッフの仕事のモチベーションがそれによって上がり、おかずも増えるならと思いスタッフからのリクエストを了承しました。


菜園活動開始

そうなると、行動が早いローカルスタッフ。
一つしかない鍬を交代で使い、暑い中せっせと畑を耕していきます。オフィスでの仕事の時とは目つきが違うのは気のせいか?嬉しそうに、どんどん耕して行きます。

畑を耕すスタッフ
オフィス裏の畑を耕すスタッフ


出来てきた畑
できてきた畑


「この畑で、本当に野菜が育つのか?」半信半疑の私でしたが、
2時間くらいで簡単な菜園が出来上がりました。

そして、待つこと2週間。

スタッフ自らが畑を耕し、育て上げた野菜が昼食に出てきました。畑を見ると空心菜が青々としっかりと育っていました。スタッフのアイデアや実行力には頭が下がります。

取れた野菜
畑でとれた野菜

昼食
畑で取れた野菜を使った豪華な昼食


学校保健活動の一環として取り入れている学校菜園。
実際にスタッフ達が身を持って体験することによって感じることがあると思います。

この経験をスタッフが今後の学校保健活動に生かしてくれることを願っています。


東ティモール現地代表 
福山 修次





このエントリーをはてなブックマークに追加