難しい問題です。

20歳から60歳まで働くと考えても、人間は働かずに食べる期間が50年もあります(90歳を寿命として)。
子供の頃は親が世話をしてくれるとして、30年間は働かずに食べる必要があります。働かざるもの食うべからずなんていってる場合じゃありません。
なので、公的な年金は老後生活の要です。もらえないからどうでも良いなんてシロモノではないんですね。
なのにこれだけガタガタになってしまっているのが年金の問題です・

現在の日本人平均年齢は、男性が85歳位、女性が89歳位です。あくまで平均ですから、さらに5~10歳は長生きする前提でライフプランを考える必要があります。

池田信夫 blog : 賦課方式から積立方式へ - ライブドアブログ http://bit.ly/xVXfbB

↑現在の年金の問題が短く説明してありますので、必読です。
図の説明が特に分かりやすいです。

今の年金制度は、自分のためにお金を積み立てるのではなく、引退した世代への仕送りです。
これは池田さんがブログでも説明しているように、人口ピラミッドの底辺が多い事が前提です。
人口減少社会でコレは維持できないので、仕送り型から自分のために貯めておく積み立て型に変更しようと言う話です。

公的年金の話は個人でどうにかできる範囲の超えていますが、自分で備える個人年金保険というものがあります。
これは60歳とか65歳までお金を保険会社に積み立てて、その後は年金のように10年間一定額をもらう、といった仕組みです。保険会社に運用してもらうという意味では終身保険や養老保険と同じですから、際立って有利という事はありませんので、当店では全くオススメしていません。

唯一存在価値があるかな、と思っていたのが終身型の年金保険です。これは保険料の払い込みが終わった後は、一定期間ではなく生きている限り(なおかつ保険会社がつぶれない限り)ずっとお金をもらい続けられるという事で、公的年金と近い仕組みです。
これならば長生きすればお得、と思っていたのですが、実際には低金利で固定された運用になりますので、将来金利が上昇すると大損をします。

現在は終身型の年金個人保険を販売している会社はほとんどありません。ざっと検索して見つかったのは全労災とJAだけです。
加入の仕方によりますが、全労災の試算によれば65歳から毎年90万円を貰うには1450万円位を保険料として払い込まないといけません。
で、元が取れるのは81歳の16年後、という事で案外お得そうに見えますが、金利が3~4%位まで上昇した場合で、95歳まで生きると考えると、銀行に預けながら取り崩した場合とさほど変わりません(かなり大雑把に計算しています)。
もっと金利が上がれば個人年金での運用は不利になります。当然、保険会社の破綻リスクも抱える事になります。

と言う事で、現状では金利が低いので、個人向け国債の変動型のほか、確定拠出年金を通じて銀行に預ける形で節税をしながらコツコツお金をためる方が有利かなという印象です。特に所得が多くて税率が高い人は確定拠出年金が有利になります。

昨日のエントリーでも書きましたように、個人レベルで老後が心配だからハイリスクの投資をやろうというのはあまり正しくありません。
投資自体を否定はしませんが、間違ったリスクのとり方で損をする可能性の方が高いでしょう。
どーしてもやりたい方は、昨日のエントリーで紹介した山崎さんの本を全部読んで、それでもやりたいと思った人はやればいい、といった所でしょうか。
ちなみに当店では資産運用は積極的にオススメしていません。保険とか住宅ローンとか、そういった部分で無駄を省く方が優先順位が高いからです。

というわけで最近は年金関連の話題が続きますが、多くの人が危機感を持ちはじめた、という意味では良い傾向な反面、もう手遅れだよ、と思わないでもないです。

若手世代にとっては、今を生きるのも大変だけど、老後を生きるのはもっと大変そうです・・・orz

シェアーズカフェ 店長ナカジマ

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    著者プロフィール


    シェアーズカフェ店長 ファイナンシャルプランナー
    中嶋よしふみ。現在、34歳(FPとしては多分若手)。

    2011年4月にファイナンシャルプランナーのお店・シェアーズカフェを開業。

    2012年2月に開設した「シェアーズカフェのブログ」は5ヶ月で月間アクセス14万件を突破。2013年は総アクセス500万件超(配信先も含む)、ヤフーのトップニュースに4回掲載される。ファイナンシャルプランナーとしてブログのアクセス数はダントツの日本一を誇る。

    2013年4月にはアゴラ研究所主催の連続金融セミナーに登壇。山崎元氏、ライフネット生命現会長・出口治明氏、元マネックスユニバーシティ代表取締役・内藤忍氏など、金融業界を代表するメンバーと共にセミナー講師として参加(担当は住宅購入)。

    2014年は住宅金融支援機構(フラット35)でセミナーを2回行う他、日本FP協会・長野支部にてFP向けセミナー(継続教育研修)に登壇。

    現在、シェアーズカフェのブログのほか、日経マネー、日経DUAL、言論プラットフォーム・アゴラ、ブロゴス、ヤフーニュース個人、ハフィントンポスト等で執筆中。老舗情報サイト・オールアバウトでは住宅カテゴリでガイドを務める。

    その他、日経新聞でコメントが掲載されるなど、多数の媒体で情報発信を行う。

    対面では新婚カップルやファミリー世帯向けにプライベートレッスン・セミナー・相談等のサービスを行う。生命保険の販売や住宅ローンの仲介等を一切行わず、FP本来のスタイルで営業を行っている。

    プライベートレッスンでは、お客様ごとに最適化したレッスンと適切なアドバイスを組み合わせて高度なコンサルティングを提供中。他に無い独自のサービスがお客様の支持を得ている。

    現在は専門家が書き手として多数参加するウェブメディア、シェアーズカフェ・オンラインを編集長として運営するほか、ブログ執筆による集客の経験とノウハウを生かして士業・企業向けにウェブコンサルティングも提供する。

    お金よりも料理が好きなFP。パティシエも兼任。

    メディア掲載・取材協力の詳細はこちら。

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