16789231


個人が上場して資金調達が出来ると話題のVALU(バルもしくはバリュ)が、サービス開始から2か月ほど経過した。

開始早々1000万円を調達する人が現れた。
上場する人が1万人を超えた。
時価総額1億円を超える人が何十人も現れた。
法的に問題は無いのか?と批判を受けている。


様々な話題を振りまいているが、その理念とするところは「夢や目標をかなえるために何したらいいかわからない人を支援する場所」として作られた。夢はラーメン屋でもクリエイターでも学者でも政治家でも何でもいい。

応援をしたい人は目標をかなえるための資金、あるいは目標がかなうまでの生活費などに資金を提供する。それだけならば従来のクラウドファンディング(ネットを通じてお金を集める手段)などもあった。クラウドファンディングは、ネットを介した出資と言いながら、法的な制限から寄付や購入の延長線上になる。

VALUもまた法的な縛りを受けないように、ビットコインを間に挟み、利益の配当を規約で禁止することで本来の意味の出資ではない。株のようで株でないもの。それがVALUの仕組みだ。

日本の上場企業は執筆時点で4000社程度だが、VALU主は1万人を超えた。上場した人数でいえば国内の上場企業の数をアッという間に超えてしまったわけだ。

このようにスタートしたばかりで盛り上がるVALUだが、大きな問題が2つある。

ひとつは本来お金が必要な人ほど資金調達がしにくく「有名人が知名度を換金する場所」になっているというVALUの理念と矛盾した状況、もうひとつは株式市場を模した事により相場操縦(そうばそうじゅう)が可能な点だ。

現在VALUはベータ版(テスト運用)の段階だが、2つの問題はVALUの最もコアな部分に関わる問題だ。この問題を放置すればVALUは参加者から見捨てられかねない。

※VALUに関する基本的な仕組みを知りたい人は「個人が上場できる」と話題のVALUは「マネーの虎」である。を参考にされたい。

■有名人が知名度を換金する場所が現在のVALUである。

現在、時価総額(発行VALU数×VALUの単価)が円換算で1億円を超えた人は70人程度となっている。これらのうち、多くの人がSNS上で多数のフォロワーを抱え、経済的にもすでに成功しているか成功しつつある人だ。

VALU開始当初の時価総額と発行VALU数はツイッター・フェイスブック・インスタグラムのフォロワー数で決まることから、無名な人は時価総額が低く発行VALU数も少なく、極めて不利な環境でスタートする。

これはVALUの理念から明らかに乖離している。もちろん、会ったことも見たことも無い無名な人にあえてお金を投じようと思うか?と問われると極めて難しい問題でもあるが、プロフィールを充実させ、夢や目標をしっかり書いている人を優先して上場させる、ピックアップして目立つ場所でオススメVALU主として紹介する、といった人力での手間が必要な部分だ。

現状では挨拶をプロフィールに1行だけ書いてあるような人まで上場しているため、そういった人をはじく必要もある。調達資金の持ち逃げも可能な状況であり、何かしらのチェック機能も必要だろう。

株式市場では証券会社や監査法人、取引所、証券取引等監視委員会、そして投資家にマスコミの監視と、あらゆるチェック体制が整っている。VALUもこれらの体制を一部で真似してチェック体制を強化すべきだろう。

■投資の知識がある方が有利?

VALUは株式市場を模した仕組みであることから、資金調達には投資の知識がある人の方が明らかに有利となる。

例えば自分のケースでは、幸いFPとして株式投資の知識があったことから、当初の時価総額が130万円程度から短期間で1億円を超えた。資金調達にはある程度の時価総額が必要となるため、この辺りはVALUで上手いやり方を丁寧に案内したほうがいい。

あるいは上場企業が監査法人や証券会社のサポートを受けて上場するように、VALUへの上場・資金調達をサポートする人が居てもいいだろう。

※VALUの時価総額が1億円であることと、1億円の資金を手にした事は全く異なる点は明確に伝えておく。自分が手にした資金は円換算で10万円程度、調達資金はビットコインの相場にも大きく左右される。

■相場操縦という深刻な問題

相場操縦といってピンと来る人は少数派だろう。聞いた瞬間にヤバイとわかる人は株式投資にある程度慣れ親しんでいる人だと思われる。

株式市場は買い注文と売り注文がぶつかることにより、適切な価格形成がなされる。そして買いと売りには投資家の判断したあらゆる情報や思惑が込められており、その企業に関する情報は(良い悪いを問わず)短時間で価格に反映される。これを「価格に織り込まれる」と表現する。

その時々で株価は上がり過ぎたり下がり過ぎたりするが、長い目(10年、20年単位)で見れば企業価値の周辺を上下しており、フェアバリュー(適性な水準)で取引がなされる。

そういった市場の価格形成機能を阻害する行為が相場操縦だ。一言で言えば不自然な売買、あるいは間違った情報等を流すこと(風説の流布)で適切な価格形成を邪魔することを指す。

具体的な手口は控えるが、現状で相場操縦も風説の流布もやりたい放題だ。

■これから売り出します!という異常なコメント。

一例をあげると、これからいくらで何個のVALUを売りに出します、といった宣言をVALU内のコメント機能で公言するなど、株式市場であれば考えられない行為がごく自然にまかり通っている。

ちょっと価格が上がりすぎたので売り出します、今日はVALUを何個売り出しますなど、初めてVALUに参加した時には度肝を抜かれるようなコメントを目にしたが、現在ではそのような価格や売り出しに関するコメントをしない人の方がおそらく少数派だ(当然、自分は一切そういった発言は控えている)。

現状でこれらは違法行為ではなく、規約上でも禁止されていない。しかし、VALUがあえて株式市場を模した仕組みを取っている以上、適切な価格形成がなされることもまた重要な点ではないかと思う(そうでなければ株に似せる必要が無い)

■VALUの参加者は自浄作用を発揮すべき。

価格変動リスク、売りたいときに売れない流動性のリスク、ビットコイン価格の変動によるリスクなど、VALU社自体の信用リスクなど、リスクの説明は参加者に対してかなり不足しているように見える。

加えて、米国在住のベテラン金融マンの広瀬隆雄氏も、様々な問題点を指摘しながらVALUの参加者は自浄作用を持つべきと苦言を呈する。

今後規約が整備されても運営会社が全てのトラブルを防止する責任を負うのではなく、参加者が自らVALUを健全な場所にする責任を追うべきだ。これは現実の株式市場でも同じだ。ほとんどの投資家がルールを守っている理由は市場が適切に運営されている事が自身の利益につながるからだ。

これは川辺のバーベキューで大騒ぎをしてゴミを放置するような人が居れば、その後は全ての人が利用禁止になる状況に似ている。お店は客が作るというように、場の空気を作るのは管理者ではなく参加者だ。

VALUが無くても困らない人はそれでいいかもしれないが、VALUが意味のある場所として存続するか、問題行動がまかり通る危険な賭場として認識されるかは、参加者次第である。そのために必要なことは規約と、真面目な人が報われる仕組みだ。そのためにも理念にあるとおり夢や目標を持った人がお金を調達できる仕組みの構築は急務となる。現在はその真逆だ。

■今後もVALUではトラブルが続発する。

今後、VALUでは証券市場で起きている程度のトラブルは全て発生すると思われる。その際には新しいモノが生まれた時の宿命として、徹底的に怪しくて危険なモノとして批判を受けるだろう。

一番わかりやすいトラブルは損失の発生だろうか。元々価値の裏付けがないものであり、1万円で買ったVALUが100円になる、あるいはまったく売れずに紙屑になる、といったことがあってもそれ自体はトレカの売買で損したところで誰にも責任を問えない状況と同じだ。

ただ、それを参加者が果たしてどこまで認識しているのかと考えるとかなり怪しい所だ。その時に説明不足だとクレームが発生したらどうなるか。

これは電話を利用して犯罪が行われてもNTTが批判されない一方、LINEを利用して犯罪が行われれば徹底的にLINEが原因で犯罪が発生したかのごとく叩かれる状況と同じだ。

そしてトラブルという形で注目が集まった時、それでもVALUが存続できるか、それともコンプガチャや出会い系サイトのように法の規制を受けるかは、参加者がVALUを夢をかなえる健全な場所として使っているか、危険な賭場として使っているかで決まる。

■VALUの可能性 ~評価経済社会が本格化する~

「評価経済社会」という言葉がある。おそらく岡田斗司夫氏が最初に提唱したものだと思われる。貨幣経済とは別の価値観として以下のように説明する。

岡田 本質的に貨幣経済とそんなに変わるとは思わないんです。評価経済はパラダイスでもなんでもなくて、昔からある競争社会のバリエーションのひとつ。今の貨幣経済では、超一部が金持ちで、残り全員タダ働きみたいなヒドイことになっているのに対して、評価経済だったら、マジメにやっていてイイやつだったら評価が集めやすくて、助けてもらいやすい。これまでよりマシだっていうだけのことです。

出典:岡田斗司夫×堀江貴文が語りつくす!(第1回)世界は“お金”から“評価”の時代へ ダイヤモンド・オンライン 2011/04/22


この対談は岡田氏が著書・評価経済社会を出版し、2011年の震災直後に行われた。当時は他人の評価と経済の間に一体どんな関係あるのか?と疑問だらけだった。しかし時代がこの発想に追いついたのはここ1.2年だろうか。

フェイスブックのイイネ集めに熱中する状況を承認欲求と呼び、レストランで食事をする前には写真を撮ることが儀式と化し、インスタグラム映えといった言葉が日常的に使われるようになっている。現在ツイッターやフェイスブック、インスタグラムのフォロワー数はドラゴンボールのように「戦闘力」とまで言われ、フォロワー数が多い人はインフルエンサー(影響力のある人)と呼ばれる。

VALUはお金を介するため、無料のイイネやリツート以上に評価経済的であると指摘する人もいる。評価経済とSNSやVALUは切っても切り離せない関係だが、VALUはフェイスブックやインスタグラムとはまた異なる価値を提供することに成功した。それが「購入」と「応援」を切り分けた事だ。

日本では技術的には稚拙でも一生懸命な人を応援する文化がある。高校野球やAKB48の人気は努力を評価する文化と密接に関係している(プロデューサーの秋元康氏もAKB48は高校野球に近いと説明している)。

ベテラン金融マン・広瀬隆雄氏はVALUが日本で生まれたことを高く評価しているが、VALUが夢や目標を追いかける人への応援を可視化するという意味で、極めて日本的であるように思う。ベンチャー投資が珍しくないアメリカ等と比べて、夢や目標の内容よりも「人」を応援するというVALUは日本だからこそ生まれたと言っても過言ではないように思う。

■「イイネを押したい」という願望。

VALUは裏付けとなる価値がない。だからトレーディングカードと同じだと前回の記事『「個人が上場できる」と話題のVALUは「マネーの虎」である』で説明した。では高校野球やAKB48に、あるいはこれらを応援することに価値は無いのだろうか。

コンテンツの面では、高校野球よりプロ野球の方がレベルは高く、AKB48もまた日本で一番CDが売れているアイドルグループでありながら、日本一歌の上手いグループではなく、踊りの上手い、あるいは可愛いグループでもないだろう。

そこにいるのは応援をしたい人がファンとなってCDを買い、握手会に長蛇の列を作るという構図だ。

評価経済で必要なものは「評価される側」だけではなく、「評価する側」の存在だ。人は誰かに評価されたいと思う一方、誰かを評価したいと思っている。つまり誰かから評価されると同時に、誰かを評価することで自分自身を肯定し、自分の存在価値を肯定したいと思っている。

理屈で説明するとヤヤコシイ表現になるが、ホストやダメ男やペットにハマるのも、子供や恋人を溺愛するのも、全て自身の金銭的な利益のためではなく(それどころかお金を負担している)、誰かを支持・応援することで自分の存在意義を見出したいからだろう。

ホストとペットと子供を同列に並べるなと文句を言われそうだが、人それぞれハマるもの、価値を感じるものは違うというだけの話だ。そしてこの「お金を払ってでも応援したい」という従来では見えにくかった要求、いわば「承認(されたい)欲求」ならぬ「承認したい欲求」を仕組みとして提供するものがVALUではないかと思う。

■評価=購入の関係を分離

従来、評価することはお金を投じることと同義語だった。本を買う、映画を見る、レストランに行くなど、意識するまでもなく全てお買うことと応援がセットになっている。

ではまだ作品を持たない人、これからお店を作りたい人を応援することは出来ないのか? 身近に独立起業を志す人がいたときに、危ないから辞めた方が良いととめる人も多いと思うが、実力を認めている人であれば応援し、場合によっては無償で協力をする人もいるだろう。頑張っている人は(本人が意図する・しないは別に)周囲を巻き込んで応援団に変える力がある。

子どものうちは過程も見てもらえるが大人になると結果しか見られない、ともいわれるが、それはウソだ。頑張ってる人が困っていれば手を貸したくなり、普段から手を抜いている人はだれの協力も得られない。評価経済などややこしいワードを使うまでもなく、日常で目にする光景だ。フェイスブックやインスタグラムのイイネは応援を極めて気軽な形で可視化したに過ぎない。

クラウドファンディングでお金を出す、SHOWROOM(ショールーム・動画を放送できるサイト)で投げ銭を払うなど、現在はネットを通じてお金をだれかに渡すこと、直接的に応援・支援することはもはや珍しくない。そんな中でVALUではビットコインを介して出資をするような仕組みでお金を出す。

従来は商品の購入も投げ銭もクラウドファンディングも、お金を出した時点で終わってしまう関係が、VALUは株のように保有を続け、その権利を譲渡までできる。

■デビュー前から応援してたのに……。

ミュージシャンやタレントで有名になるとファンが興味を失う、というケースがある。興味を失う理由は様々だと思うが、自分だけが応援している状況から多数の人が応援するようになることで、自身の応援する価値が相対的に下がることによる現象だと思われる。

このようなファンの入れ替わりはごく普通に起こっているが、今後VALUでも同じことが起こる。現在は知名度の高い人のファンクラブのように使われているが、これは本来VALUの最終形態のはずだ。

知名度も実績もない人が応援を受けて成功する、結果的に当初は支援者だけが持っていたVALUを徐々にファンが保有するようになる。

VALUは何の価値も無いのにお金を出す人の心境が分からない、こんなものにお金を出させる仕組みはおかしいのではないか、という批判は、AKB48の総選挙への批判と全く同じだ。

お金を出して応援をしたところで何の見返りもない。それでも応援したい……進んでお金を巻き上げられているようなファンの姿を見て、どうかしてると感じる人は多いと思うが、それはファンではないからそう見えてしまうだけだ。

応援すること自体に価値があり、結果的にその人が成功してくれることが見返りであると思う人だけがCDを買って総選挙で投票する。あるいはVALUを買う。

トレーディングカードと説明したように、価値を感じない人にはAKB48もVALUもガラクタだろうが、価値を感じる人だけが買えばいい。すでに説明した通り、問題は損失が発生する可能性があることを参加者にキッチリ説明すべきという点だけだ。

■VALUはAKB48の総選挙である。

AKB48の総選挙はAKBグループに所属しているアイドルだけが参加するが、VALUはこの仕組みを分野を問わず誰もが利用できる形へと進化させた。

秋元康氏はAKB48のセンターや選抜メンバーについてファンから苦情を多数受け、それならファンに選んでもらえばいいと思って総選挙を始めたと説明するが、VALUで起きることもこれに近い。

企業が売りたいと思う人が売れるのではなく、熱量をもったファンがいるかどうかで売れるかどうかが決まる。

株価はファンダメンタル(裏付けとなる利益)とセンチメント(投資家心理)で決まると言われるが、VALUではファンダメンタルが無い、さらに言えばファンダメンタル=裏付けとなるものは、センチメント=応援したい人の気持ちだけ、ともいえる。

今年のAKB総選挙では、速報で波乱が起きた。昨年の上位メンバーに大きく差をつけて1位にランクイン、本選でも前年の95位から一気に5位へとジャンプアップしたNGT48の荻野由佳さんという人がいた。

世間一般では完全に無名の存在だったため、ファンの間だけでマニアックな人気のある人なんだろうくらいに考えていたが、どうやら4回もAKBグループのオーディションを受けては落ち、やっと加入できた努力と根性の人らしい。そんなストーリーがあると思わずファンのセンチメントも急上昇する。VALUで人気が出る人(出るべき人)も、おそらくこういう人だ。

したがって、例えばアイドルやタレントであれば人気が出るとVALUの価格が上がりそうでいて逆に下がる可能性も十分にある。ファン心理がVALUの価格を形成しているため、成功に近づくほど応援する必要がないと思われるからだ。その時に知名度が上がり新しいファンがVALUを買ってくれるかどうか?ということになる。

価格が急落するときは、スキャンダルが発生した時だ。応援する側がやる気をなくすような事は全てスキャンダルとなって売りにつながる。先日一般人に近い食べログのトップレビュアーが週刊文春に狙われたように、将来はVALUで人気をはくして資金を集めた人が週刊誌に狙われるかもしれない。

いつか武道館をいっぱいにします!と言ってお金を集めていたミュージシャンがキャバクラ通いをしていたら、応援してる人からすればバカらしくなるだろう。それでも違法行為にはならずファンにお金を返す義務も無いが、ファンの期待を裏切ったことは一生ついて回るスキャンダルとして記憶される。

トレーディングカード、ファンクラブ、ゴルフクラブの会員権、マネーの虎、AKB48の総選挙……さまざまなものに例えたが、結局VALUは何なのか?と問われるのであれば、これらの要素を全て内包した懐の深いもの……とは現状ではまだ言えない。そういう存在になれる可能性を秘めているもの、というのが現段階でのVALUだろう。

■証券マンになりきれなかった友人の素朴な疑問。

もうずいぶん前になるが、友人が証券会社に入ったばかりのころ、こんな話をしていた。

「株式市場みたいな価格が上がるのか下がるのかよく分からない、こんなアヤフヤなものが世の中で普通に存在してるなんて、よくよく考えると不思議でしょうがない」

現時点でVALUの存在自体に懐疑的な人は多数いると思われる。記事を読んで、そんなものが世の中に必要なのか?と疑問を感じた人も多いだろう。多分それは証券会社で働く友人ですら感じた、日々変動する不安定なマーケットに対する根源的な疑問でもある。

価値と価格という不確定な要素をめぐり、売りと買いがぶつかった時にだけ取引が成立するという、極めてあいまいで常に揺らぎを内包するもの……株式市場をはじめ、為替や商品の市場(マーケット)は、ビジネスや経済から決して取り除くことができない揺らぎ・リスク・不確実性を日々の価格変動により引き受ける緩衝剤でもある。

では人の生き方の揺らぎを受け止めるマーケットはないのだろうか。昔から言われているような「正しいルート」を歩めない人、歩みたくない人はアルバイトをしながらブロガーやユーチューバーや地下アイドルを目指すことしか選択肢は無いのだろうか。

そこで受け皿となれるVALUに存在意義があるのではないかと思う。何百万円とか何千万円という大きな額ではなく、夢を追いかけるために必要な資金は月に数万円程度ということも少なくない。毎月5万円のお金があればアルバイトを50時間減らしてその分だけ活動に専念することが出来る。そんな少額の支援が誰かの未来を作るかもしれない。

多分、VALUが多様な生き方を支えるインフラになっても、株式市場のように批判が消えることは無いと思うが、そんな世界は今よりちょっと面白くて生きやすくなるのではないかと思う。

【関連記事】
「個人が上場できる」と話題のVALUは「マネーの虎」である。
子どもを路頭に迷わせない方法。
1億円の借金で賃貸アパートを建てた老夫婦の苦悩。
年収1100万円なのに貯金が出来ませんという男性に、本気でアドバイスをしてみた。
50億円稼いでもお金持ちになれなかったあの人の話。


中嶋よしふみ
ファイナンシャルプランナー シェアーズカフェ・店長
シェアーズカフェ・オンライン編集長
ツイッター
フェイスブック
中嶋よしふみのVALU  
ブログ、連載、メディア出演等の各種情報はツイッター・フェイスブックで告知しています。
※レッスンのご予約・お問い合わせはHPからお願いします。
※レッスンのご案内はこちら





著者プロフィール


中嶋よしふみ ファイナンシャルプランナー(FP)、シェアーズカフェ店長、シェアーズカフェ・オンライン編集長。「保険を売らないFP」。

2011年4月にファイナンシャルプランナーのお店・シェアーズカフェを開業。開業から10年間、一貫して対面相談とウェブで情報発信を行う。2014年、シェアーズカフェ株式会社に法人化。現在は日暮里駅近くに事務所を構える。

情報発信は東洋経済オンライン、ITmediaビジネスオンライン、プレジデントオンライン、JBプレス、日経DUAL等の経済誌で執筆する他、新聞・雑誌・テレビ・ラジオ等で執筆・出演・取材協力多数(めざましテレビ、報道2001、スッキリ他、メディア掲載・取材協力の詳細を参照)

著書に「住宅ローンのしあわせな借り方、返し方(日経BP)」、「一生お金に困らない人 死ぬまでお金に困る人(大和書房)」。住宅本はAmazon・楽天ブックスの住宅ローンランキングで最高1位、Amazon総合ランキングでは最高141位。

対面ではファミリー世帯向けにプライベートレッスン(相談)を提供。生命保険の販売を一切行わず、金融機関・不動産会社のセミナー・広告等の業務も全て断り、相談料だけを受け取るFP本来のスタイルで営業中。

プライベートレッスンでは独自のカリキュラムを顧客ごとに最適化、相談・アドバイスと組み合わせて高度なコンサルティングを提供。特に住宅購入の資金計画、ライフプラン全体のアドバイスを得意とする。「損得よりリスクと資金繰り」がモットー。

2013年にはマネー・ビジネス分野の士業や専門家が参加する自社メディア、シェアーズカフェ・オンラインを設立、編集長に。2014年よりYahoo!ニュースに配信中。他にも編集プロダクション、専門家向けの執筆指導(オンラインサロン)、社長専属の編集者などの業務も提供。FP事業とメディア事業を車の両輪としてシナジーを経営者として日々追求。

お金よりも料理が好きな79年生まれ。

ご予約・お問い合わせはこちら。(レッスン・相談は中嶋が対応します)。

 


このページのトップヘ