2007年05月17日

第8話ライト君、ついに肉体をもつ6

              光のゲーム


ライト君が静かに語りかけます。「今、君達の胸に光を送りました。心がそこにあります。その感覚をおぼえていてください。」

3人は、心の中でゆっくりうなずきました。

すると、ライト君の体がスーッと消えていきました。アレッ、どこに行ってしまうの?と子供達が思うと同時に「ぼくはどこにも行きません。君達にちょっと見せたいものがあるんです。」

[何だろう?」と思っていると、3人の目の前に大きな シャボン玉みたいなものが、ポーンと現れました。

直径が1メートルくらいもある、透明なボールは3人の目線が自然に届くところにゆったりと浮かんでいます。透明なのに、キラキラと輝いて光を放っていて、不思議な美しさが3人をひきつけています。

ライト君は、その光のボールに見とれている子供達に元気よく声をかけます。

「今まで、経験した楽しいことや嬉しかったこと、おもしろかったこと、1人、1人心の中で思い出してください。どんなに小さいことでもいいですよ。無理やり思い出そうとせず、自然に心に浮かんでくるものを拾いあげて下さい。」

思い思いのカッコウで座っている子供達は、素直にうなづき、自分だけの心の世界にどんどん入っていきます。笑いころげたこと、思いきりはしゃいだこと、なんとなく嬉しくなった時のことや、楽しいかったナと感じたことなど、さまざまな記憶がよみがえってきます。大きな愉快な出来事も、ほどんど忘れかけている小さな思い出も、フツフツ湧いてきます。

1人1人の顔が嬉しさや、楽しさでほころんでいます。
声をださずに笑い、白い歯が見えかくれしています。細くなった目がなつかしい思い出を伝えてきます。

体から喜びと笑いがあふれ、はちきれそうになった時、ライト君が明るく声をかけました。


shastahiromi at 10:03│Comments(0)TrackBack(0)clip!

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔