映画大陸

映画の感想を思うがままにつらつらと書いたPG-12指定ブログ。
ネタバレしている場合があるので映画を観てから感想を読んで下さいな
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『NY心霊捜査官』

DeliverUsFromDevil


 何かの拍子にふと携帯電話を眺めて「あっ、あの人から電話がかかってくる気がする」と思う事が有ります。すると電話が鳴り始める。そこで実際に電話に出ると、想像していた相手からの電話だった。虫の知らせとでも言えるようなこんな経験、きっと一度や二度はあるのではないでしょうか?
 この映画の中では自分の体内にあるアンテナがピンと働くことを「霊感」という言葉で表現しています。霊感というと幽霊が見えたり、死者の声を聞いたりといったスーパーナチュラルな能力を指すイメージがありますが、実際は意外と身近な物なのかもしれません。

 その話の流れで行くと、僕は『魁!!男塾』のなかで松尾を思い出す。彼が「なんか悪い予感がするのぉ〜」と呟くと、必ず味方の形勢が一気に不利となる展開が待ち受けています。彼もまた霊感という能力を持った人間の一人なのかもしれません。髪型がサザエさんと一緒の癖に・・・。

 って事で、スコット・デリクソン監督作品『NY心霊捜査官』です。続きを読む

『やさしい女』

yasashiionnna


 ロベール・ブレッソン監督作品で原作はロシアの文豪・ドストエフスキー。

 ドストエフスキーの小説に関しては『カラマーゾフの兄弟』も『地下室の手記』も途中で挫折。やはり読書をする上では基礎体力が必要だと思う。ある一定の基礎体力が無ければ読破出来ない作品が存在して、ドストエフスキーを読破出来れば、読書家の末端くらいには加われるイメージが僕の中にはあります。でも海外文学は登場人物の名前が覚えられないので、苦手でして・・・。

 僕が一番本を読んでいたのは、おそらく大学生から20代前半の頃。つまり書店勤めをしていた頃に該当しますが、その頃は日本三大奇書と呼ばれる夢野久作『ドグラ・マグラ』、小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、そして中井英夫『虚無への供物』を多少無理しながらも立て続けに読破したり(結局『黒死館殺人事件』は何のこっちゃサッパリ分からんかったけど)と体力作りに励んでいました。
 ところが、最近はダメですね。その頃の体力が無くなってきています。活字を読むこと自体は嫌いじゃないけど、集中して長文を読む事が出来ない。その原因を考えると、おそらくタブレットを持って所謂「まとめサイト」に目を通すようになったことではないかなと思うのです。短文で軽く読み流す事が出来る。通勤時間の合間にこういったサイトに目を通し続けている事が、基礎体力の減退に繋がっているのではないか?
 ですから、そろそろ真面目にタブレットではなく書籍で本を読む習慣づけというものを考えないと、本当に文章を読む事が出来ない人間になるのではないかと不安でして・・・でもタブレットが手放せない!
 ・・・あれ?前段が無駄に長い。最初はこの映画を観るに至った経緯を書こうとしていたのに。

 取り敢えず、ロベール・ブレッソン監督作品『やさしい女』です。続きを読む

『宇能鴻一郎の濡れて打つ』

nureteutu


 当ブログでも日活ロマンポルノは時々取り上げていますが、もしかしたら射精により排出される白濁液(つまり精子って事)そのものが描かれている作品を観たのは、本作が初めてかもしれません。
 Wikipediaによると日活ロマンポルノは1971年から1988年にかけて日活(1978年に社名変更し、にっかつ)で製作された成人映画を指すようです。これと同時代である70年代から80年代にかけたポルノ映画界の情勢を描いたアメリカ映画と言えば、ポール・トーマス・アンダーソン監督の最高傑作『ブギーナイツ』が真っ先に頭に浮かびます。映し出された精子を見て、『ブギーナイツ』で描かれていた事と同じ事が日本でも起きていたのかもしれない。フトそのように思ったのです。

 日活ロマンポルノというと今でも時々上映がされていますし、神代辰巳、曾根中生、田中登といった日本映画界の重鎮たちがこのフィールドで活躍していました。また周防正行、相米慎二、滝田洋二郎といったメンツはこのロマンポルノの世界から一般映画の世界へと羽ばたいたわけです。
 「裸さえ撮ればテーマは自由」という芸術性と娯楽性の双方を持ち合わせたジャンル映画だったからこそ、多くの才人が排出されたのでしょう。しかし『ブギーナイツ』でも描かれていたようにアダルトビデオが量産されるにつれて即物的な映像の過激さが求められるようになった。
 本作が製作されたのは1984年。露骨な射精が描かれている背景に、もしかしたらアダルトビデオの興隆が有ったのかもしれないとフト思ったのでした。

 って事で、金子修介監督作品『宇能鴻一郎の濡れて打つ』です。続きを読む

『荒野の千鳥足』

WakeInFright


 新婚旅行でオーストラリアへ出掛けました。そこでコアラやクロコダイル、そして多くのカンガルーを観てきたわけですが、観光ガイドがオーストラリアではカンガルーが道端で死んでいるのを度々目撃すると言っていたのを思い出す。カンガルーが急に道路に飛び出し、車に轢かれて死んでいるわけです。日本ではなかなか道端でカンガルーが死んでいる姿を想像できませんよね。猫や狸なら良く見かけますが・・・大きな動物で言えば、僕は一度イノシシが死んでいるのを見かけましたが。

 兎に角、それくらいカンガルーの数はオーストラリアで多い様でして、おそらく間引いたりもしているのでしょう。この映画ではちょっと衝撃的な映像が用意されています。これに関しては後述いたしますが、本当に「クジラの事をとやかく言うのなら、お前のところのカンガルーをどうにかせいよ」と言いたくなるほどショックな描写が映し出されるのです。一応エンドクレジットで「あれはプロのハンターの手による映像です」などと書かれていましたが、これを「文化の違い」の一言で括ってしまえるのかな?

 ってことで、テッド・コッチェフ監督作品『荒野の千鳥足』です。続きを読む

『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』

solomon


 2009年に施行された陪審員制度。僕自身は未だ陪審員の候補に挙がったことすらありません。でも職場の同僚の元には通知書が届いたようでして、ある決められた日に呼び出され、その資質があるかどうかを問われたのだそうです。無論、お役所の仕事ですから平日の午前中等に呼び出しをします。同僚も働いているわけですから、その時は有給休暇を取らざるを得ません。
 確か労働基準法などで陪審員制度に関する事由による休業申請に対しては、有給休暇を与えなければならない。そんな規定が有ったように記憶しています。でも現実問題としてその休んだ日の仕事を誰かが保証してくれる訳ではありませんので、ツケは後回しに。そしてそれは残業に・・・。

 一時期、興味本位から陪審員になりたいと思っていたことが有ります。法廷に出掛けることなんて滅多にありませんし、裁判がどのように進んでいくのかこの目で見たいという希望もあります。でも人が人を裁く。この重みについて考えると、やっぱ裁判員にはなりたくないな。そう思うわけです。
 それについては例え中学生であっても同じのようでして・・・。

 ってことで、成島出監督作品『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』です。続きを読む

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