『ダニー・ザ・ドッグ』・・・う〜んなんとなく英語タイトルをそのままカタカナにしたものよりも『狂犬ダニー』とかそういったVシネチックなタイトルにして欲しかったジェット・リー最新作!

 そんなジェットさんを脇で支えているのがなんとモーガン・フリーマン!
 ウォン・フェイ・フォンとアカデミー賞受賞俳優が競演する日が来るなんて夢にも思いませんでした。この配役にはチョット驚いた。
 脚本は最近監督業をサボっているリュック・ベッソンが担当してます。
 悪徳高利貸し業者でド変態のバート(ボブ・ホスキンス)に寄り添う一人の男ダニー(ジェット・リー)。
 ダニーはバートの手により5歳の時から彼の番犬として育てられ、首輪を外して「殺せ」と命令されると相手を完膚なきまで叩きのめしてしまう殺人マシーンとして調教されていた。
 そんな彼がある倉庫で盲目のピアノの調律師サム(モーガン・フリーマン)と出会う。彼と話しているうちに次第に人間性に目覚めていくダニーだったが・・・。

 首輪を外すカチッという音を聞くと獰猛になり、相手に襲い掛かっては死ぬまで殴り続けるダニー。まさにパブロフの犬。

 そんなダニーが人間性を取り戻すまでの姿をジェットさんはギコチない演技ながらも瑞々しく演じていて好感が持てます。
 素人目に見ても英語での台詞にはまだ固さが有るような気がするのですが、この映画では元々人間扱いされずに育てられたという設定なので言葉が多少不自由でもそれが逆に説得力を持たせる結果となってました。

 そして目を大きく開けて美味しそうにアイスクリームを食べる姿は本当に5歳の子供みたい!
 実際の年齢は40歳近くだったと思いますが、それでも5歳くらいのあどけない少年に見えるから本当に不思議!
 撮影中にはモーガン・フリーマン直々に演技指導してもらったそうですけど、これは演技なのかそれとも素の姿なのか?
 その辺は分りかねますがこの役はジェット・リーには適役だったことは間違いないでしょう。

 アクションシーンもハリウッド進出した頃に出演した『ロミオ・マスト・ダイ』辺りからと比べると格段に良くなってきています(というか『ロミオ〜』辺りの映画は酷すぎる)。

 更にこの映画ではアクションシーンで感情を表現することにも挑戦してまして、狂犬時代にはただただ相手の顔面に拳を何遍も何遍も叩きつけるようなストリートファイト的なアクションなのですが、人間性を取り戻した後はちゃんとしたクンフーを披露するといった変化を持たせてます。
 こういったことからもアクションの中でダニーの感情の変化を上手く取り組むことに成功していたのではないでしょうか?
 もちろん女性がシャワーを浴びている部屋に飛び込んでアクションを展開するようなベッソン脚本らしいオマヌケなシーンも用意されているのですけどね。

 ただダニーとタメを張れる様な強い敵が全く出てこないのでその辺がイマイチ話が盛り上がりに欠ける一つの原因となっているのかもしれません。香港からドニー・イェンとか引っ張ってきてくれれば良いのになぁ〜。

 まぁ、何はともあれ一時はあのスマトラ沖の大地震で死亡説までが流れたジェットさんの元気な姿を観ることが出来る事こそファンにとってはこの映画の一番の見所!
 おかえり、ジェットさん!

 ★★★☆

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Story
ジェット・リー、モーガン・フリーマン共演、リュック・ベッソン、ユエン・ウーピンほか実力派スタッフが集結した感動アクション。幼い頃から殺し屋として育てられた男が盲目のピアノ調律師と出会い、自分を取り戻す...(詳細こちら