1作目を観たのは確か小学校の頃だったはず。
 親に劇場へ連れて行ってもらい、バットマンの下敷きを買ってもらったんだよな。で、その下敷きが何故かピッタリとくっ付いていて1枚の値段で家に2枚持ち帰ってしまった記憶があります。
 その下敷きも探せばどっかにあるはずなんだけど・・・。

 そんなバットマンも監督がティム・バートンからジョエル・シューマッカーに変わり、シュワちゃんが悪役をやるに至っては単なるつまらない映画に成り果ててしまいました。

 「折角の客を呼べる有名なヒーローなのにこんな調子じゃダメだ!」と製作しているワーナーが思ったのかどうかは知りませんが、今までの映画を一度すべてリセットして新たに起用したクリストファー・ノーラン監督の手により再出発したバットマン。
 目の前で両親を殺害されたブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)は悪の道を知るために様々な悪事を働き、最終的にヒマラヤの山奥に有るラーズ・アル・グール率いる「影の同盟」へと辿りつく。そこでの厳しい修行の末、一つの答えを導き出す。
 自分を取り戻したウェインは再び腐敗しきったゴッサムシティに降り立つが・・・。

 ジョエル・シューマッカー監督の明るいバットマンシリーズから一転、再びダーク路線に戻ってきたバットマン。
 バットマン誕生までの経緯はとても暗い。
 両親を殺害されたブルースは「悪を倒すためにはまず悪を知らなければならない」と万引き(!)などの様々な悪事を手がける。
 そして最終的に辿りついた「影の同盟」での厳しい忍者(!)の修行をする中で悟りを開き、再びゴッサムに戻ってきたブルース。
 彼は過去に井戸の中で襲われて以来自分が最も忌み恐れていたコウモリを悪を怖がらせる象徴に選びバットマンとなる。

 悪を倒すために自分が最も恐れていたコウモリとなる。この辺の屈折した心理描写はなかなか面白かったと思います。

 ただ、ブルースがバットマンとなりえたのは彼が金持ちのボンボンだったからといった感が拭いきれない。
 彼の父親が代表となっていた会社で研究開発していた様々な武器を使うことが出来たからこそ彼はバットマンとなりえた(というかブルースの親父さんは水を一気に蒸発させる機械なんか作って何処に売りつけるつもりだったんだろう?)、そう思えて仕方が無いのだ。

 もし彼が無一文とまではいかないまでも普通の家の出であったのならば彼はバットマンと化し、悪に復讐をするという選択肢を選びえたのでしょうか?
 おそらく目の前で親を殺されたトラウマを抱え込みながら生き続けなかったんじゃないかなと思う。
 そう考えると何だかんだいってもブルースは恵まれた環境にあったんだななんて思ったりした。
 お姉ちゃんを喜ばせるためにホテルを一棟買いしたりするし。僕も一度そんな大きな事やってみたいよ・・・。

 個人的には『バットマン』シリーズは今回のような完全にシリアスな路線よりもティム・バートン監督版のどこかファンタジーチックな面を見せるバットマンのほうが好きです。

 悪役に関してもバートン版の敵役にはどこか人間味があったように思われます。『〜リターンズ』に出てくるペンギンなんてあまりに悲惨な境遇で主人公のバットマン以上に応援したくなるような存在でしたし。
 
 今回の映画も我らがケン・ワタナベがラーズ・アル・グールを演じて出番は少ないながらも圧倒的な存在感を見せ付けたり(忍者軍団で「影の同盟」ならソニー千葉に「影の軍団」頭領として演じさせても良かったのではなんてバカなことを考えたりもしたが)、スケアクロウなんてズタ袋を被った怪人が出てきたりしています。
 ですが、そのバックグラウンドについては全く触れずじまい。
 原作ではスケアクロウがどうしてあのような精神がおかしくなる毒ガスを撒き散らす怪人になったかについて色々とバックグラウンドが描かれているらしいのですが、今回はバットマン誕生をキッチリと描かなければならなかったため時間が無くなったのか全てカット。
 この辺がいまひとつ物語に入っていけなかった一つの理由となっているような気がします。

 次回作を匂わすエンディングとなってますので、きっと同じ面子で続編は作られるのでしょう。
 主演のクリスチャン・ベールはショーン・ペンにラストで存在を匂わすあの怪人を演じて欲しいと希望しているとか。
 なかなかハマっているような気はするが果たして実現するか、否か?

 ★★★

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Story
アメリカの人気コミックを元に実写映画化したヒーローシリーズの最新作。過去のトラウマに苦しむブルースは、その複雑な思いからゴッサムシティを後にする。数年後、街へ戻って来た彼が目にしたのは腐敗した街の悲惨...(詳細こちら