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『ダ・ヴィンチ・コード』 この前酒の席で一枚の絵が話題になりました。
 話題になった絵とは如拙が描いたこの『瓢鮎図』(ひょうねんず)です。確か教科書なんかにも載っていたのではないでしょうか?

 最近禅の本を読んでいるという友人はこの絵の意味する事が理解できたと自説を捲くし立てました。まぁ、酒の席の話ですので話半分で「ここに描かれている鮎は現実を意味して、瓢箪は○○を意味する(ごめん失念!)」なんて話を黙って聞いていたのですが、僕の悪い癖であまりこれはこうだと解釈を押し付けられるとつい反論したくなっちゃうのです。
 そこで相手の話を聞いていく内にどうも瓢箪と鮎を結び付けただけで解釈しているようだったので「では現実を意味する鮎が流れてくる川は何を意味するのか?」だとか「これは瓢箪と鮎を結びつけるのは考えすぎで単にオッサンが瓢箪で川に水を汲みに来ただけの絵じゃないのか」なんて意地悪な反論をしてしまったのです。
 まぁ、友人はそれでも自説を曲げる事が無かったけど。

 一枚の絵にしろ映画にしろ人それぞれが感じ取ったまま解釈をしてしまえば良いと僕は思います。十人十色色んな解釈があって良いと思う。
 例えそれがトンデモな内容であってもそれは一つの解釈として形を成していればそれはそれで面白いと思うのです。

 今回の『瓢鮎図』について実際に如拙本人からその絵の意味するところを聞くことはもう出来ません。でももしそれについて聞く事が可能なら意外と「そりゃあ〜難しく考えすぎだよ」なんて答えが返ってくるのかもしれない。
 レオナルド・ダ・ヴィンチが残した『最後の晩餐』についても同様の事が言えるのかもしれませんね。この絵には今回の映画で描かれるような大きな謎が隠されているのかもしれないし、そもそも謎なんか全く無いのかもしれない。

 ってことで世界的ベストセラーをロン・ハワード監督が映画化した『ダ・ヴィンチ・コード』の紹介です。
 ルーブル美術館内で発見された館長の死体。それはダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」を模した形で横たわっていた。その死体の周りに残されたいくつかの暗号。
 暗号解読で有名なラングドン教授(トム・ハンクス)は警察に呼ばれてルーブル美術館まで連れて来られるのだが・・・。

 全世界で3,800万部も売り上げたダン・ブラウンの世界的ベストセラーがついに映画化!日本でも最近文庫版が発売されたり、謎解き本が数多く出版されたりするなど書店に出かければ特設コーナーが設けられているのをよく見かけます。
 まぁ、これだけ話題になっている本なのだから原作を読んでみようかなという気にはなっていたのですが、時間が無くて結局読むことは出来ませんでした。謎解き本関連についても一切手を出していません。
 ただオカルト雑誌『ムー』の特集記事だけは目を通していたのです。結果的にはこのおかげで映画を観る上で随分と助った気がします。

 まず僕は基本的には宗教は信じておりません。
 自分の家がどんな宗派に属しているのかそれすら知りませんし、寺社仏閣を見る事自体は好きですが別にそのお寺が浄土真宗であろうが曹洞宗のものであろうが関係なく見に行きます。
 そんな感じですのでこの『ダ・ヴィンチ・コード』の上映に際して世界中で上映禁止や成人指定となったり、ラストがカットされたなんてニュースを聞いても理解できない部分が正直ありました。「そこまでするほどの物か?」って。

 ようはテレビなんかでも紹介されている通り、この映画はダ・ヴィンチの絵からキリストには実は子供がいてその子孫が今も生きている事を導き出します。
 でもカトリックとプロテスタントの違いもイマイチ理解していない僕にとってはキリストに子供がいたって別段驚きは無いわけです。そもそもキリストが神であるという認識自体が薄いわけですから・・・。
 それよりも「キリストの墓が青森県のどっかにある」とか「ゴルゴダの丘が日本にあった!」なんてそれこそ「ムー」に掲載されていそうな話の方が「うへ〜」と驚きだったりするわけです。

 今回の映画を観ていて本当に不思議に思った点はこの映画に隠されている謎なんかではなく、何故にこの話が自称・無宗教の人が多い日本で受けたのかって事。
 あまり馴染みのない宗教の話なので純粋に謎解きミステリとして楽しめる土壌が出来上がっていたのかもしれないし、角川書店のメディアを巻き込んだ宣伝展開が上手かった結果なのかもしれない。
 そしてもしかしたら角川書店が何処かの宗教と結託してキリスト教を貶めるためにこの『ダ・ヴィンチ・コード』を大々的に売り込んだ。そんなトンデモな陰謀が隠されているのかもしれない・・・そんな風に妄想を膨らませてみる方が僕にとっては大きなミステリだったりするわけです。

 原作を読んでいないので映画との違いは分かりません。
 でも肝心の暗号の謎解きが早急な感じがしました。冒頭のルーブル美術館の館長殺害の際に残されたダイイングメッセージを解読する場面なんかでは残された文章をラングドン教授が見るや隠されたメッセージが勝手にポップアップしてくるので本気で超能力者なのではないかって思ったくらいです。
 こういった世界的な陰謀とか秘密結社なんて話は基本的に嫌いではないので退屈はしませんでしたが、宗教が大きく絡んでくる話なので映画を観る前に「ムー」の特集記事を読んでいなかったら付いていけない部分もあったかもしれませんね。

 ということで観る前に知っておいた方が良いと思われる「シオン修道会」について手短に書いておきますので参考にしていただければと思います。
 もちろん「ムー」からの受け売りですけど。

 シオン修道会とはある目的を持って結成された秘密結社。
 そのある目的というのが「メロヴィング王朝の復興」。メロヴィング王朝というのは西ヨーロッパの基盤を作った王朝の一つで今から1300年ほど前に滅びてしまった王朝の一つらしいのですが、何故今更シオン修道会はメロヴィング王朝を復興させようとしているのか?
 実はメロヴィング朝の血を引くものは極めて尊い血を引く一族の末裔らしいのです。その尊い血というのがどうやらキリストの事らしい。ゴルゴダの丘で貼り付けにされた際にマグダラのマリアはキリストの子を身篭っており、逃亡の末子供を出産。その血筋を守ろうとする組織こそシオン修道会なのです。
 この秘密結社の歴代の総長の名前を眺めるとジャン・コクトーやヴィクトル・ユゴーらの名前に混じってあのレオナルド・ダ・ヴィンチの名前が挙がっています。ダ・ヴィンチはそんな組織に所属していたのですから彼の描いた絵の中に暗号を隠していたとしても不思議ではないって事ですよね。
 そこから物語は成り立っているのだと思います。

 因みにこの映画と直接関係は無いのですが、「ムー」によるとかの有名な「モナリザ」はダ・ヴィンチの自画像である可能性があるとの事です。モナリザの絵をダ・ヴィンチ自身の自画像を反転したものと比較してみると骨格から気の生え際まで全てが一致するのだとか。
 なんか信じられないけど事実だとするなら凄い話ですね。

 ★★★

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