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『大奥』 東映の三角マークがスクリーンに映し出され、『大奥』というタイトルが現れる。この組み合わせから期待することって普通は異常性愛路線の復活ですよね?
 ドラマの映画版とは言え、ここは東映。きっと一般向けの映画だと思わせておいて何故かスクリーンに映し出されるのは石井輝男監督の『徳川女系図』のような裸がいっぱいの映画。そのようなビッグサプライズを期待していたのに・・・見事に裏切られたよ!
 なんで監督は鈴木則文とか関本郁夫で映画化しないんだよ!おっぱいポロリも無いような大奥映画なんて絶対に僕は認めないからな!

 ・・・な〜んてムチャな事を書いてみました。
 でもほんの少しエロエロなものを期待している部分はあったんですけどねぇ〜。だからこそ初日に観に行ったわけですし。

 と言うことで『大奥』です。
 因みにドラマはなかなか高評だったようですが、僕は一度も観た事がありません。
 七代将軍家継の御世。大奥では先代将軍の正室である天英院(高島礼子)と家継の母親である月光院(井川遥)の間で確執が生まれていた。
 月光院をサポートしていたのが大奥総取締役の絵島(仲間由紀恵)。天英院は二人の仲を裂くために絵島と歌舞伎役者の生島(西島秀俊)を恋仲にすることによってそれをネタに揺すりをかけ、月光院が将軍後見人の間部詮房(及川光博)と密会している事を白状させようと画策するのだが・・・。

 ここ最近増えてきているドラマの映画化。来年以降もこの傾向は続いていくようですが、ドラマと映画の違いって何処にあるのだろうと考える事があります。しかし、「映画らしい映画を観た」という気になることはあるのですが、何処がどう映画らしいのか上手く説明が出来ません。
 でも映画は自分で木戸銭払ってみるもので、ドラマは勝手にテレビで流されているもの。だとすると当然映画の方がドラマ以上に強い動機付けが無いと観る気にならないって事になりますよね?
 ということはテレビではなかなか表現出来ないような付加価値が無いとドラマを映画化する意味は無いという事になります。

 ドラマ以上の付加価値・・・これが僕にとってはエロの要素だったのですが、それは皆無と言っても良いような内容でした。入浴シーンすらないので「水戸黄門」の方がまだエロいのかもしれません。

 では女同士の確執はちゃんと描かれているのか?
 『大奥』のウリの一つは女と女の戦いなんですよね?一人の殿様を巡って嫉妬、羨望、愛欲渦巻く大奥を舞台にした女の戦い。それは時に拷問、時に謀にと形を変えて描かれていく。
 このような女同士のドロドロの愛憎劇についてはエロの要素と違って、きっと誰もが期待を寄せていたことでしょう。でも、それもダメなんですよね。
 だってお茶に混ぜものを入れたりするなどやっている事が上履きに画鋲入れたりすることよりもスケールが小さい嫌がらせなのですから。

 おまけに絵島を追い落とすため敵対する天英院の考えた策というのが歌舞伎役者と絵島をくっつけて、それをネタに揺すってやろうというもの。
 当然大奥の女は殿様のものなので歌舞伎役者と密会していることがバレれば立場が危うくなるという理屈は分かります。でも、映画を観ているうちに敵対するグループがわざわざ男を知らない絵島のため恋人を紹介しているような感じがしてきてなんだか謀といった感じが全然しなかった。
 そのせいなのかその謀の裏をかいて相手をやりこめるとかそういった頭を使った駆け引きも全く描かれず、全体的に盛り上がりに欠けていたような気がします。
 映画のチラシには「最悪の地獄。」だなんて大層な事が書かれていましたが、別に地獄ってほどの地獄でもなかった気がするけどなぁ〜。

 これだったらわざわざスクリーンでやらなくとも年末の特番で放映した方が良かったんじゃないかなと思う。残念ながら「映画らしい映画を観た」とは思えませんでした。
 仲間由紀恵もあまり映画館で観たいとは思わんし。それよりも僕の中ではナレーションを担当するのが梶芽衣子姐さんという点の方が魅力的だったりします。

 なんか久々に石井輝男監督の『徳川女系図』を観たくなってしまった。おっぱいブルブルの女相撲!やっぱ大奥映画にはこれがなくっちゃね。

 ★★
 
 #120

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