ブログネタ
SF・特撮・ファンタジー・ホラー全般 に参加中!
『呪怨 パンデミック』 ※今回は出だしの部分からネタバレありです

 世界征服・・・最近、あまりこの言葉を聞かなくなりましたね。昔は悪役というと世界征服を企む科学者とかそういった類の人が多かった気がしますが、最近の悪役はそこまで高望みはしていないようで。確かに世界征服なんてまず無理な事は解りますが、なんかロマンがなくなっちゃった気も。せめて悪役ならそれくらいの大言・妄言を吐いてほしいものです。

 でも、このタッグならもしかしたら世界征服も可能かなって思うのです。それはカヤコ&トシオの呪いの親子です!
 この映画ではとうとう引越しをする能力も身につけて海を越えてアメリカに進出するなど(おそらく飛行機を無賃乗車したものと思われる。だって見えないんだもん!)、呪いの伝染は広がる一方!
 何となくホワイトハウスを呪われた家に変えてしまえば凄いことになるかもなんて思ってしまった。発狂した大統領が核ミサイル発射ボタンをポチッとな。そして、世界崩壊へ・・・世界に広がる呪いテロ!
 国会ではテロ特措法がどうのこうの議論する以前に、カヤコ&トシオが住んでいる家をどうするか議論しなければならないのかもしれません。

 冒頭からクダラないことばかり書きましたが、だってネタが無かったんだもぉ〜ん!ってことで『呪怨 パンデミック』です。
 さて『呪怨』シリーズは一体何本作られているのでしょう?
 オリジナルビデオ版が二本に、日本での劇場公開映画が二本、そしてハリウッド製作映画がこれまた二本。大体こんな感じかな?
 僕は今のところビデオ版の『2』以外は全部お付き合いさせていただいております。ビデオ版の『2』はビデオ版の『1』が夜中にトイレに行けなくなるほど怖かったせいで未だ観ていないのです。今観たらきっと笑うだろうけどね。

 ホラー人気に翳りが見え始めているとは言え、気がつけば『シベ超』シリーズの如く無駄に増殖している『呪怨』シリーズ。これを全作手がけている監督こそ、清水タタリ・・・じゃなくって清水崇であります。
 新作が出るたびに思うけど、清水監督は同じネタを何度も使いまわして飽きてこないのでしょうかね?まぁ、この作品を手堅くヒットさせて自分の名を売り、本当に作りたい物を撮れるような環境に近づけようって意図があるのかもしれませんが・・・でもシリーズが6作も続くとマンネリ化は避けられません。
 ブッチャケ、僕はもう飽きた。
 これが吉本新喜劇のようなマンネリ具合なら楽しめるのですが、どうも怖がらせる事と笑わせることは違うようです。

 ビデオ版『呪怨』の1作目は本気で怖かった。
 その中に栗山千明が机の下から机上の携帯電話を取るために手を伸ばすとトシオ君の足に触れてしまうってとても怖いシーンがありましたが、これをそのまんま今回の『パンデミック』でも流用しております。
 ところが、これが全然怖くない。同じことをやっているのに全く怖くないのです。
 どうもお笑いに関しては訓練によってパブロフの犬の如く芸人がギャグをやるとその条件反射として笑ってしまうって事もあるのでしょうが、恐怖に関しては一度怖がってしまうと免疫が出来てしまうようです。
 ですから同じことを繰り返されても最初は恐れ慄いたことでも、次は全然怖くないって事がよくあるのです。これはつまりホラー映画は常に新しい見せ方を考えなきゃならないって事になるのですが、この映画に関しては使い古しの手法ばかりでどうも目新しさがなかった。目新しさが無いってことは僕にとって怖がる要素がなかったって事になってしまいます。
 確かに恐怖のあまり女性が失禁してしまう描写なんかは今までに有りそうであまり観た事が無いけれど・・・そういった趣味は全然無いしなぁ〜。失禁より恐怖のあまり体に巻いていたバスタオルが落ちてポロリの方が・・・失礼しました。

 ですからもしこの呪怨シリーズを今後も続けていくつもりなら恐怖と笑いをミックスさせていくべきだと思う。
 ホラー映画を観て笑うって事が僕は結構あります。ショック描写もあまりに突き抜けてしまえば怖さを通り越して笑いへと転化する。いっそ、あのカヤコのガクガクッとした動きやトシオ君のニャーも全部ギャグにしてしまえ!麿さん率いる大駱駝艦から人を借りて、町中が白塗り人間になってしまうようなヘンテコ映画にしてしまえ!
 そうすればきっと呪怨シリーズは誰からも愛される定番ホラー映画シリーズとして映画史の片隅に名を残す事になる・・・はず?

 そういえば劇中にカヤコの母親に外人さんが会いに行くシーンがありました。
 ここで多くの人が「外人さんとカヤコの母親の間でどうやって会話を成立させるのだろう?」と疑問に思うことでしょう。しかしカヤコの母親は普通に英語が堪能なようで観客の疑問は一切無かった事にして話が進んでいく。
 こういった観客が一斉にスクリーンに向って「お前はいつ駅前留学しとんねん!」と総ツッコミを入れたくなるような笑いをもっと取り入れれば良いんじゃないですかね?
 イタコがどうのこうのって台詞があったのだから、言語が違って会話が成立しないからカヤコの母親はマリリン・モンローを自らの体に憑依をさせ、「ワタスガマリリンモンロージャ」なんて片言の日本語で喋り始める。しかし何故かそれで会話が成立してしまう・・・そういったクダラないくらいのお笑いの要素をもっと取り入れてほしい!
 それが見たら死ぬ恐怖の親子漫才、カヤ&トシの世界征服への道でもあるのです!

 この映画をネタにしたコメディもあるようです(おそらく『最終絶叫計画』シリーズとかその類)が、そういった映画を逆にパクってやるくらいの気概が有れば、きっと『呪怨』シリーズは今後も増殖していくことでしょう。
 ほどほどに頑張ってもらいたいものです。

  ★★★

 2007 #67

↓少しでも心に響くものがあるようでしたらクリックを↓
人気blogランキングへ