エクスペンダブルズ3


 老いてなお、血気盛ん。この言葉は、この映画のためにある!

 そんなアクションスターが一堂に会したお祭り映画も、気が付けばシリーズ三作目!
 もはや説・明・不・要!!
 赤〇げ薬局も不要となる、観るバイアグラ!若返りの秘術!ここに開巻!

 ってことで、パトリック・ヒューズ監督作品『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』です。

 消耗品軍団を率いるバーニー(シルヴェスタ・スタローン)は世界中を駆け巡り、かつての仲間ドク(ウェズリー・スナイプス)の救出に成功。そして武器密売組織の壊滅というミッションを遂行するため出掛けた先で目撃したのは、消耗品軍団の第1期メンバーでもあり、バーニーとの因縁も浅からぬストーンバンクス(メル・ギブソン)の姿だった・・・。

 もう細かい理屈なんてどうでも良くなる映画です。
 オープニングから列車とヘリコプターを使った大アクション活劇が繰り広げられ、最近全く見かけなかったウェズリー・スナイプスが髭モジャ姿で登場!相変わらずのつぶらな瞳でアクション、アクション、アクション。そして刑務所に列車を特攻させ、開巻10分程度で大きな花火がドカーンと上がる!
 そして仲間から「何故捕らわれの身になっていたのか?」と問われるや「脱税だ!」と自虐的なギャグを一発かまし(実際ウェズリー・スナイプスは所得税を脱税した事で刑務所に収監されていたようです)、入隊手続き終了。エクスペンダブルズに強力なメンバーが増えたわけです。掴みはOK!

 しかし、悲劇はすぐに訪れる。それはスタローン隊長による消耗品軍団の解散宣言!
 「俺たちももう年だし、残りの余生、命を大事にして楽しく生きろよ」と加入したばかりなのに、早々にリストラ宣告されるウェズリー。つぶらな瞳でしょげ返る姿を見ていると、これが現在社会の縮図なのだと思えてくるから不思議です。肩叩きはいつ訪れるのか、わからないのだ。

 実際、現在社会の縮図と言えば、今回は『1』『2』と続けて出演していたブルース・ウィリスが参戦していません。どうやらギャラの問題なんて夢のない大人の事情で戦線離脱したとのこと。
 だから本作ではスタローン、シュワルツネッガー、そしてブルース・ウィリスのアクション映画界の三大巨頭がワンフレームに収まって銃撃をする。そんなメンズのハートに火をつける様なショットが、残念ながら存在しません。やはり地獄の沙汰も金次第。金の切れ目が縁の切れ目って事なのでしょうかね?

 しかし劇中のエクスペンダブルズの結束は固い!フル勃起したおちんちんのように!
 若手新米メンバー救出のため、全ての責任を一人背負い込んで死地に向かおうとするスタローンの目の前に現われる、横並びになった旧メンバーの姿が映るショット。良いね、こういうのって。こういった胸が熱くならざるを得なショットを叩きつけられると、無駄に涙腺が決壊してしまうわけですよ。
 さらに新メンバーとして加入の殺傷能力抜群のお喋り糞野郎アントニオ・バンデラス、背広組で登場かと思いきや気が付けば軍服姿に着替えているハリソン・フォード、そして最後はトラックに乗り込み特攻を見せる悪役のメル・ギブソン・・・と千両役者が揃いに揃った!
 血が滾り、彼らはアクションに生きる。その姿を見ているだけで、やはり僕の涙腺は決壊するわけです。あれだけ銃撃戦を展開しておいて、最後はスタローンとメルギブの拳を重ねるタイマン勝負って展開も素晴らしい。まさにマンダム男の世界。

 有り得ないようなバイクアクション、戦車を手にしてまるでおもちゃを手にした子供の様な満面の笑みを見せるシリーズ皆勤賞のドルフ・ラングレン、そして最後は仕事が終わればみんなで仲良く打ち上げパーティー!若者達よ、見よ!これが真の呑みニケーションだっ!

 「〇〇賞受賞!」といった記録には残らない映画かもしれないけれど、このお祭りはきっとあなたの記憶に残るはず。僕は瞼を閉じると、今回新規加入した女性メンバーの姿が。
 顔はアレだけど、戦闘スキル(実際に格闘家らしいね)は素晴らしかったし、そして何より時々何故か露出される腋が妙にエロくて・・・良い目の保養でした。

 ★★★★

 2014 #76 109シネマズ名古屋にて鑑賞

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