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 生まれて初めて家族揃って映画館へと出かけたのが本作。
 娘が前から「観たい、観たい」と言っていたので、映画館に連れて行きました。しかし、娘が映画館に行くのはおそらくこれで3回目くらい。嫁さんと二人で大好きな『プリキュア』の映画を何度か観に行っているのです。昔で言う東映まんが祭りみたいなものでしょうか?

 因みに『プリキュア』の映画には、最後にお決まりが存在します。それは入場時に配布されるペンライトを使って、ちびっ子が「プリキュアがんばれ〜!」と応援するといったものです。当然、映画館で光るものをパカパカ付けたり消したりする行為は、本来ならばタブー。ですから映画館でのちゃんとしたマナーを躾けるために連れて行ったって意味も僕自身にはありました。
 実際、映画館に出かける前に嫁さんに「マジカルペンライトでベイマックスを応援して良いの?」なんて尋ねていたらしいですからね。そんな事しちゃ、ダメだから。

 ってことで、ドン・ホールとクリス・ウィリアムズ監督作品『ベイマックス』です。

 ロボットバトルで小銭稼ぎをしている天才少年ヒロ。そんな彼を兄のタダシは暖かく見守り、彼が通う大学へと連れて行く。そこにはちょっと変わってはいるものの発明が大好きな仲間が沢山いた。そして兄が開発した医療用ロボット・ベイマックスとも出会う。
 兄の通う大学にこそ自分のやりたい事があると悟ったヒロは、入学試験試験代わりにとある発明を披露。一発合格するのだが、不慮の事故で兄を失ってしまい・・・。

 去年観た『アナと雪の女王』に続き、またディズニー映画を観る機会に恵まれました。
 僕自身はディズニーアニメを映画館やビデオで観たという記憶がありません。王子様とお姫様のロマンスなぞそもそも信じないヒネた子供だったのか、地上波でのテレビ放送ですら観た記憶がない。
 自分が小学校の時分に親に連れて行ってもらった映画というと、先にも書いた『東映まんが祭り』で『キン肉マン』の劇場版を観たりとか、何故か親父にスティーブン・スピルバーグ監督の『太陽の帝国』に連れて行かれるも意味がサッパリ分からず、ただただ苦痛だった記憶等が蘇えってきます。
 そうそうティム・バートン監督の『ビートル・ジュース』や『バットマン』は観ていますね。映画館の帰りにそれらの映画の下敷き(!)を買ってもらった記憶が有りますから。

 でも今回の映画は少し気になっていました。と言っても、あの一部で熱狂的なファンを生んだ『パシフィック・リム』でさえそれほど楽しめなかった僕にとって、正直ロボット関連は鬼門。それでも『機動戦士ガンダム』等にハマった時期すらも無い(でもガンダムのカードダスとかはたまに引いていた)僕の関心を引き寄せたのは、ベイマックスの体躯。なんだか鏡餅みたいで可愛いと言いますか・・・。
 昔、お祭りなどに行くとキャラクターを模った中がトランポリン状になっている大きな風船のようなものが設置されていました。ベイマックスを見ているとそれを思い出してしまう。小学校の頃、あの中に入って悪ガキどもとプロレスやったりしていたなって。
 ベイマックスを見ているとそんな懐古の念と安心感が自分の中に生まれてくるのです。やっぱ「ふわふわ」とか「ぷよぷよ」と表される物って、良いですよね。

 そんなベイマックスと科学オタク5人組が世界を救うために謎の仮面男を追う。
 ストーリー自体はベタなので、これといった事もありません。しかしサンフランシスコと東京をミックスしたかのような街の造形などは凄く面白いし、その異空間をベイマックスが飛び回る際の浮遊感とスピード感が素晴らしい。そこかしこに笑いの要素も挿入され、家族で観る映画としては傑作の部類に入るのではないかなと思います。一家で安心して楽しめる作品と思う。こういった世代を選ばない映画を製作出来ることこそ、今更ながらディズニー映画の凄い点であると思い知らされました。

 ただ、『フランケンウィニー』でも思った事ですが、どうしてラストで主人公とベイマックスをあっさりと再開させ、完全なハッピーエンドにしてしまうのでしょう?「兄の遺志を継いで、僕が再びベイマックスを作る!」と決意したところで終わらせる事は出来ないのでしょうか?
 死んだり、壊れたりした物がアッサリと蘇えってめでたしめでたし・・・というのは少し釈然としない。人生において何度も訪れるであろう別れというものをファミリー映画とは言え、大切にしてほしいと思ってしまう。こんな事を考えるのは、僕がまだヒネた子供だからなのかな?

 因みにうちのチビは最後までちゃんと大人しく映画を観ていました。お利口だったからまた映画館には連れて行ってあげようと思っています。僕が持っているホラー映画やカルト映画のDVDを相続するのに相応しい娘に育てるため、手始めにディズニー映画から入り、後は英才教育ですな。
 さぁ、いつ『シベリア超特急』を観せてやろうか・・・。

 ★★★★

 2015 #10 MOVIX三好にて鑑賞

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