4moucheDiVellutoGrigio

 一体誰からもらったお土産でしょうか?小学生の頃、サソリの死体が入ったキーホルダーをお土産としてもらいました。何故僕にそんな物をくれたのか皆目わかりませんが、当時は何故かそれを貰って喜んでいました。一時期動物の図鑑などをよく眺めていたので、爬虫類とか両生類等の類が好きだと思われていたのかもしれません。実際好きでしたし。今はちょっと苦手だけれど・・・。

 因みにサソリの入ったお酒を呑んだことがあります。これが妙な臭みが有って多くは呑めない代物。同様に大スズメバチが大量に入ったお酒なんかも変な香りががあって苦手でした。精力剤として効果はあるそうですが・・・飲むバイアグラ?でも、呑んだ後に元気にならなかった。酔うとすぐ寝てしまうし。
 蝿の入った酒は、流石に飲んだことが有りません。でも、ハエは酒が好きなようでして、日本酒や砂糖を入れたペットボトルに穴を空けておけば、アッという間に小バエ退治用ペットボトルの出来あがりらしい。
 僕も酒が有ればフラフラとそっちの方に行ってしまうので、蝿人間って事なのでしょうか?

 何だか取り留めのない文章が続いていますが、ダリオ・アルジェント監督作品『4匹の蝿』です。

 バンドマンでもあるロベルト(マイケル・ブランド)は、何者かに後を付けられていた。逆にその男の後をつけ、何故このような事をするのかと問い詰めるロベルト。しかし勢い余って彼を殺害してしまう。
 そしてその殺害の光景をカメラで撮影していた仮面の人物が現われる。一体誰で、何の目的で彼を追い詰めようとするのか・・・。

 映画を鑑賞して2週間ほど経ってからこの文章を書いているせいもあるのか、内容がもはやあまり思い出せません。でも、決してつまらないダメな作品と言いたいわけではなく、僕個人としてはダリオ・アルジェント作品の中で三本の指に入るほど好きなんですよ。ただ、問題は映像のインパクトが強烈で、ストーリーの印象が薄れてしまったようでして・・・でも、これが正しいアルジェント映画じゃない?

 オープニングタイトルからドクドクと脈打つ心臓らしきものが映し出され、その後に色々な展開の後に犯人が不気味な仮面を装着して主人公の前に登場。その後も針金による絞首刑、心臓への薬物注射・・・といったショック描写のつるべ打ちで、観る者を決して飽きさせません。
 この『4匹の蝿』が製作されたのが1972年。ダリオ・アルジェント監督にとって初期作品という事になります。そしてこの映画で描かれている残酷描写の数々に傑作『サスぺリア』や『サスぺリアPART2』へと繋がっていく軌跡が垣間見える点で興味深いと思うのです。

 女性が頭を切り付けられ、頭をゴンゴンと階段に打ちつけながら落下する様を真上から捕えたカメラワークなんかは面白いし、挙句の果てに自分の手にしていたナイフが体に突き刺さって絶命するというオチも最高!今観てもなお新鮮に思えるところにダリオ・アルジェントの殺人に対する美学が感じられます。
 さらに言えば、本作ラストでスローモーションで映し出される犯人の事故シーンは、かなり芸術点が高い!そして美しい!凄惨な殺人シーンを見て、圧倒的な迫力だけで美しいと観る者に思わせる剛腕っぷを天晴と評さずに、どう評すれば良いのか?

 確かに犯人を突き止めるキッカケが網膜から死者が最期に観た映像を蘇えらせる機械を強引に登場挿せることによって成立させるなど、出鱈目な展開が目立つ点もあります。でも『サスぺリアPART2』のオチに関してもそうですが、ダリオ・アルジェントがオチの部分で用意するトリックって、小説でやると興ざめすること間違いなしなんだけど、映像でこれを観せられると納得せざるを得ない。
 すべてを映像でのみで真っ向から語ろうとする作品。うん、こんな映画を製作できるのは、間違いなくダリオ・アルジェント監督くらいでしょうし、これぞまさにオンリーワンな一本!僕は好きですよ、この映画!

 ★★★★

 2015 #35

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