papaです。

最近、頻繁に警視庁と鉄道会社の広告を見かける。

サラリーマン風の男の人の写真で「今朝、痴漢の現行犯逮捕を目撃した。人として情けないと思う。」というコピーである。

ところで、「情けない」の先は誰にむけられているのだろうか?

このコピーの日本語を正確に解釈すると、「痴漢をする人(予備軍を含む)」に向けられていると理解できる。ということは、「痴漢をする人」が、このサラリーマン風の男の人に「情けない」と思われたくないから、痴漢をしなくなるという抑止効果を狙っているということになる。

うーん。その効果って、相当小さくない?

逆に、最初に、この広告を見た時に、僕は「痴漢」「情けない」が目に入って、直感的に「痴漢を発見したけど、助けてあげられなかった自分が情けない」というコピーかと思った。

けど、違っていた。

普通に考えて、「痴漢を目撃する可能性がある人」に向けて、「勇気を出して痴漢を抑止しよう!」とメッセージを伝え、間接的に「痴漢をする人」に対して、「どこにいても監視の目が光っていますよ!」としたほうが効果がありそうな気がする。

僕は、目撃したことも、もちろん、痴漢をしたこともないけど、電車の中での揉め事に対して、被害者(?)助けてあげられなくて、自分を情けないと思ったことがある。こういう思いをしたことがある人は多いと思うので、自分に向けた「情けない」であれば、社会全体の意識を向上につながるのでは?と思う。

更に、痴漢されている女性も、周りが見方になってくれるだろうと思えると、勇気を持って「やめてください!」と言えるのではないだろうか?


この広告のコピーは、2つの意味を入れたにしては、ワーディング的に中途半端になってしまっているのでは?と察する。もしくは、これが話題になってネットに広がることを狙ったのかも知れないとも深読みできる。(この場合、僕は貢献したことになるが)

しかし、そもそも、この広告に関するページが見つからない。広告ページを作って、もっとブログで話題になるように仕掛けたり(例えばBlogにしてtrackbackを受けたり)、痴漢と検索して上位にヒットするようにSEOなどの努力をしても良いと思う。唯一、この広告のベースとなっている「駅構内・電車内等公共空間における反社会的行為等の防止に関する協議会」のページが見つかるが、「官報」のような内容で、一般に向けられたものではない。この状況を踏まえると、インターネットで話題になることも前提にしていたように思えないので、後者の深読み説ではないと思う。

となると、2つの解釈を狙って、ワーディングをミスったか。そもそも誰へのメッセージにすれば効果があるのかを考えていなかったのどちらかだと思う。

いずれにしても、こんなイケてない広告を作ってしまった人を、情けないと思った。

でわでわ