フットケア・harmonyのコラム

東横線「元住吉」のフットケアサロン・harmonyが 2004年から始めたコラムです。

聖地巡礼

2018年・伊勢への旅ー日帰りー

なんと7年ぶりに旅に出ました。
目的地は伊勢
(画像をクリックすると大きくなります)

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なぜ伊勢なのか
日本の代表的聖域であるというのはもちろんですが
実は亡き父の作品をめぐる思い出もありまして
それの今の姿を46年ぶりに確かめたかったのです
なにぶん子供のことなの、でなぜそこに設置されたのかの詳細ははっきりしませんが
徴古館の敷地内で行われた除幕式に参加し
内宮さんの御垣内でお参りさせていただいたことはよく覚えています。
その後二見浦や鳥羽も関係者の方に案内いただきとてもいい思い出です。
そんなことも含めてのほぼ半世紀ぶり(!)のお伊勢参り。
諸般の事情で日帰りではありますが
赴くことに意義があると準備にも熱がはいります。
ネットで諸々検索できる時代ではありますが
ここはやはり図書館でしょう!

というわけでガイドブックというよりちょっと専門的な数冊を借り、にわか知識を詰め込みます
一般的に言われる「お伊勢さん」は内宮。
しかし伊勢には内宮のほかに外宮、別宮、遙宮とすべて合わせると125社もあります
この125社すべてが「神宮」なんですね
伊勢という土地がもはや神の領域です。
内宮さんだけをお参りするのは「片参り」といって本来はタブーです
そして
外宮から内宮へが基本。ショートカットでお参りするのならこちらですね
もっと踏み込みたいのであれば、外宮内宮以外の宮を回ります。

せっかく46年ぶりに訪れるのなら出来る限り正規のルートに近いお参りをしたい。
しかし!日帰り。。。

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近鉄の車窓が旅情気分をかきたてます

移動は往復8時間超え、現地滞在は頑張っても6時間というタイトスケジュール
が、可能な限り回れるよう細かく計画を練ります。
一宮目に訪れるべき二見浦はどうしても無理
思い出もあったので足を運びたかったのですが
今回はあきらめます。
訪れるべきお宮も実はまわる順番があるので効率がいいとは言えませんが
出来る限り決まりを守ってみたい。
バスで回るのが本来ですが日帰りともなるとバスの乗り継ぎがタイムロス
ペーパードライバーの私はレンタサイクルを選択です

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私の自転車は6番ちゃんです

外宮と内宮はとても距離がありしかも伊勢は起伏が多のですが
日ごろ自転車を極めている私には問題なし(たぶん・・)

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五時過ぎのホーム

夏日ではありましたが天候も問題なく「新横浜6:11発のぞみ」駆け足弾丸旅出発です
名古屋まではあっという間
そこから近鉄て宇治山田までですが特急の時間条件も良くなく、急行で約2時間
名古屋からが遠いですー

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特急でも20分しか変わりません

宇治山田構内の観光案内所で自転車を借り
まずは北回りで徴古館経由参拝、神宮会館です
徴古館には貴重な資料もたくさんあり
神宮美術館も本来ならゆっくりと観覧したいところですが
今回は我慢

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これが父の作品。奥に徴古館が見えます

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神宮美術館の枝垂桜

一宮目のお参りは倭姫宮、徴古館敷地内にお宮があります
伊勢に神宮を創建し様々な祭事や運営を確立させた要の姫

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「倭姫宮」

人の多い内宮とは違いひっそりとした佇まいは
お宮だけではなく鳥居前の空気からしてシンとした美しさがあります
伊勢独特の社を久々に目にした時、ありがたい感動があふれました。

その後内宮方面へ自転車を走らせ「月読宮」へ進みます。
こちらは
天照大御神の弟神である月読尊、月読尊荒御霊
伊弉諾尊(月読尊の父神)、伊弉ミ尊(月読尊の母)のお宮
四人の神様がお祀りしてある独特のお宮ですね。当然お参りの順番も決まっています
こちらも木々に囲まれたシンプルな御社で夏日でありながらも空気が澄んでいます
社殿作りの御宮が四つも並んでいると圧巻です

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「月読宮」

ここでポイント:荒御霊というのはその神の行動的な荒々しい側面をおまつりしてあるところ
メインの正宮は和御霊はその神の穏やかな側面をお祭りしてあるところです。

お参り時には正宮の後に必ず荒御霊をお参りします

月読宮を出てしばらく行くと「猿田彦神社」が。
素戔嗚尊に地上界を案内した猿田彦神は
物事を良い方向へ導いてくださる「道開きの神様」
「神宮」には基本おみくじがありませんが
こちらにはあります。(引きました)

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「猿田彦神社

猿田彦神社は「神宮」ではないので社殿作りの社ではありません
社内には方位石などいくつもご利益スポットがあり
社殿の後ろには御神田もありました

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「方位石」望みによって文字を順番にさわると
願いがかなうそうです。

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社後方の「御神田」ちゃんとお祀りしてあります

内宮お参り後に向かわれるかたが多いようですが
導きの神ですので内宮参り前に訪れ内宮さんに導びいていただく流れがいいそうです
その後神宮会館でご朱印帳を求め、いよいよ外宮へ向かいます
方向としては戻る感じですが南側の別ルートをいきます

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「外宮」の入り口、こちらは一の鳥居ではありません

外宮はやはり規模が違い参拝者の数もおおい。伊勢のメインどころですものね
こちらは豊受大御神。天照大御神の食事をつかさどる神です
大きな木製鳥居をくぐりまずは正宮へ向かいます。
玉砂利参道の両脇は大きな杉の木の林で
中には新緑をたたえた種類の違う樹も

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手水社、とても清々しい趣です

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こちらが二の鳥居

おおきく迂回しながら進むと二の鳥居が見えてきます
鳥居をくぐるごとに神域に近づいている思いです
右側の神楽殿をながめながら進んでいくと
外宮の正宮が見えてきます
今までのお宮とは違い大きな板垣でかこまれている御宮
撮影できるのは第三の鳥居の前までです
広さと大きさのせいだけではない圧倒的な佇まい
威圧感とはちがうのですが大きな存在に圧倒されます

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「外宮」の正宮

内宮も同様ですが、正宮ではお願い事は禁止です
私はもともと参拝で願い事はしないほういなので違和感はありません
大きな御宮の前で白い絹の「みどはり」の奥をじっと眺めると
伊勢に来たんだなあと改めて感じさせられます

正宮をあとにして荒御霊「多賀宮」へ
その途中に「三つ石」とよばれる注連縄で結界がはられた祓い所があります
手をかざすとパワーを感じるとかで皆さんかざしてらっしゃいますが
結界がはられているというのは神聖な場所だから
御宮同様にお参りさせていただくのが正しいようですよ

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「三つ石」

「三つ石」を過ぎ小さな橋をわたりいくつのも石段を上がっていくと
「多賀宮」につきます。

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「亀石」と呼ばれる橋、カメですね

この御社のみならず外宮内宮の社の隣には
同様の広さの土地が注連縄でお祀りされています
20年に一度の遷宮でこの土地にまた同様の社を建てるのですね

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「多賀宮」

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隣に遷宮のための土地がありますね

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「風宮」

その後「土宮」「風宮」さんにお参りさせていただき
しみじみ鳥居を一つずつくぐり下界へ帰省します。

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外宮の御厩。神馬のいる時間は決まっています

そしてまた朝と同じルートを通り(約6km)内宮を目指します。
要するにグルッと大きく伊勢の主要なエリアを二回まわるのですね。一周9km
一度通った道なのであっという間です。
広い内宮エリアではどこに駐輪させていいのか少しタイムロス。
さてやっとやっと内宮です。

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宇治橋からの山にも桜が
懐かしいこの風景。
いやーそれにしても人が多い!!です!平日なんですがねえ
昔はこんな人手ではなかったような

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手水社にも瑞々しい苔が

しかも入社時期も重なってか50人は居るであろうリクルートスーツの団体が二組
似たようなスーツを身に着けているのに皆バラバラの印象でしたよ
「やれといわれたからやっている」感満載
毎年の決まりなのでしょうが、団体でお参りする意味を考えます

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宇治橋を渡ると神苑が

様々な人が足を運ぶ神宮
神様は神様ですから全て御見通しなのでしょうが
強く感じたのは訪れる意志を持った人にお参りの意味があるのだなということ
当たり前のことのようですけど。

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松の小さな子供がいましたよ

ご利益ってお参りすることによって自分で作っていくことなのだなと
お参りしたことで気づく(気づかされる)事があり
それによって自分自身が開眼しないといい方向には行きませんよね
神様が何もないところからすごいものを渡してくれるわけではないですね

そんなことも思いながら正宮へ向かいます
手水者でお浄めをして五十鈴川へ向かいます。
せっかくですからきれいな水に手を浸しましょう

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五十鈴川

昔は鯉が居たような。今は小さな魚がちらほらと見られます。
不思議なことに伊勢の桜は関東よりちょっと遅いみたい
川をながめていたらサワッと風が吹き
それはそれは見事な花吹雪が!
山桜の小さな白い花びらがキラキラ舞って本当に綺麗でした。

正宮の前に「滝祭神」にお参りします。
こちらは五十鈴川の守り神ですが、お参りに来たことを正宮につないでくださいます。
五十鈴川までは空が開け広々と明るいのですが
滝祭神から正宮に向かうと両側が大きな杉林になり荘厳な雰囲気になってきます。

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正宮へ続く参道

このスケール感は外宮とはまた違ったものですね
うっそうという感じではなく上に伸びている感じ。空が遠く高いところに見えます。

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「内宮」正宮

そして左手、高い石段の上に正宮が見えます。
外宮は広い印象、内宮は高い印象です
こちらは階段下までしか撮影できません
間口は外宮の方が広く、内宮正宮はもう少しタイトです。

階段上の警備の方が参拝者を誘導します
厳かな雰囲気というよりも気のいいオッチャンがサクサク仕事をしている感じでした
しかし!その彼が何回たしなめてもスマホで撮影しようとする男性が!
いったい何をしたいんだろうこの人は。

大勢の人間があつまるところにはいろいろな人がいます。
車いす利用の方や、杖を利用される方も勿論のこと
「二礼二拍手ってなに?」という彼女に「こんなんじゃねーの?」という彼氏、ほほえましいです。

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事な杉ですが、触られすぎてツルツルに。樹に触れるのはひかえたいですね

次に荒御霊「荒祭宮」へ向かいます。
こちらは正宮と違いお願い事ができます
できるだけ世俗的なことは避けた方がとのことですが
神宮にお参りすると個人的なレベルの願い事に考えが及ばなくなります
スケールが大きすぎて。

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「荒祭宮」

神宮では特に「自分が他人にできること、他人に思いをはせる」といいそうですよ
それが巡り巡っていつか自分に返ってくるかもしれません。

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「四至神」内宮を守る神です。ひっそりした佇まいでみなさん通り過ぎます

「荒祭宮」と下り「風日祈宮」へむかいます
この宮にお参りするため鳥居に挟まれた橋を渡ります
五十鈴川御手洗より木々に囲まれているため
この時期、新緑に包まれながら渡る感覚です

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「風日祈宮」への橋から

静かな風がそよぎます。木々で薄暗い参道をいくと「風日祈宮」
とても静かな印象の御宮です

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「風日祈宮」

同じ道を通り橋へ向かうと向こうに神楽殿が見えてきます
静かな場所から人のいるところに戻ってきた感です

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奥に神楽殿が見えます

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御池が桜で染まります

お札やお守りをこちらでいただき
今回は宇治橋に戻ります。
内宮は右側通行。宇治橋からの眺めも域と帰りは違います

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神域の山に国旗が掲げられています

五十鈴川行きと帰りでは景色が全く違う!
振り返り改めて眺めることをおすすめします。

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復路の五十鈴川

後ろ髪をひかれつつ渡りきると右手に「おはらい町」
にぎやかな門前町に立ち寄りたいところですが今回は無理

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お土産はこちらで「おはらい町」

いそいで戻らないとなりません
日ごろ鍛えている健脚で駅に戻ると、まだ30分はある!
そして16時前!(お宮参りは16時までがいいですよ。16時以降はあちらの世界が変わります)
「月夜見宮」へ向かいます
外宮の別宮「月夜見宮」自転車なので細い道を通り
鳥居の前に駐輪できます(禁止の所も有)
こじんまりとした静かな御宮
神宮の御宮で共通なのはとても凛として清々しいこと。

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「月夜見宮」

シンプルな佇まいが迷いやわだかまりを寄せ付けない雰囲気です。
この美しい御宮の横に驚くほどの大木が。

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大楠

この命も御宮を守っているのでしょう。力強さが伝わります。

さて大急ぎで宇治山田に戻り一日お世話になった自転車を返却しないと。
キーを返したのが電車出発の10分前!
朝六時に食事してからこの日一日気が付けばなんと飲まず食わず
そういう意味で伊勢にお金をおとしませんでした。。

でも目的は達成できたと思います「ゆっくり」も「のんびり」も出来なかったけれど
ぎゅうぎゅうに詰まったこの一日で心はとても満たされました。
きれいな空気にたくさんふれて改まった気持ちにさせていただきました
お参りの意味とはそういうことなのでしょう。
久しぶりに心行くまで特別な空間に身を置けて「なんか大丈夫」な気持ちになりました

帰りの新幹線で一日分の水分補給をし、おにぎりを食べながら日帰りっていいな
でも次回は人の少ない早朝参拝がしたいなあと思ったのでした。

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出雲紀行

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「富士山は雪化粧」

年が明け、すでに一ヶ月もすぎてしまいました。
いやはや、年々早い・・・
ぼんやりしていると、またすぐ年末か?!
うかうかしてられません。

しかし
昨年、長年つれそった愛猫をなくしてから
どうも踏みとどまっている様子です。

年は明けましたが
そんな愛猫の魂をつれて
昨年12月に出雲大社に向かった記録を
つづりたいと思います。

 
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「第一の鳥居です。」

さて今回も、そんな私を心配してくれた
大の友人Kが同行してくれた
出雲大社
伊勢神宮に並ぶ、日本屈指の神社です。
何度もお参りを考えてきましたが
なかなかその機会には恵まれませんでした。
今回、愛猫の慰霊という名目で
訪れることができました。


 
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「大昔、本殿はこのようなたたずまいだったそうです」

当日は「第一の寒波到来」といわれた日
出雲はやはり寒かった

しかし寒さを体感しながらの
神社参りもなかなか赴きはあります。

 
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「第三の鳥居。これが大社の入り口で」

空港からバスで大社まで。
運転手さんの話だと、参堂まで5分の距離が
正月には2時間とか!
12月のこの時期は、シーズンオフでしょうか。
参拝者もまばらです。

  
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「仮本殿」      

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「奥に見えるのが工事中の本殿です。」

一昨年から2015年にかけて60年に一度の遷宮ということで
本殿は工事用の建物に覆われていますが
その手前の仮本殿に「仮住まい」の神様達。

普段本殿には参拝者は立ち入れません。

実は遷宮の今、通常よりも近い位置で
神様にお会いする事ができるのす。


 
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「これが有名な大しめ縄」

参拝時の注意事項
鳥の手前では軽くお辞儀をします。そして
参堂は真ん中ではなく端を歩きます。
なぜなら、真ん中は神様が通る道だから。だそうです。

そんな事に注意をはらいながら
待望の大社様にお参りをし
有名な
神楽殿の大しめ縄。
ここでも注意。

この、大しめ縄にコインを投げて差し込む人がいますが
これはタブー。
失礼にあたります。
なのに、たくさんのコインがしめ縄に刺さっていました。。。

 
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「神楽殿、全貌です。」

神社は神聖な場所ですが
もちろん観光スポットの一つでもあります。
大勢の人が訪れるのは素晴らしいこと。
でもやはりマナーは守って欲しいなと
玉砂利を歩きながら思いました。

 
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「愛猫も一緒に。」

宿泊は神社近くのホテル。
なので、翌日は朝から改めて参拝です。
寒い寒い出雲の朝ですが、
やはり貴重な早朝の参拝 。
粉雪が舞い、
昨日以上に冷え込んでいますが
昨日以上に清清しい参拝であるような気もします。

 
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「須佐神社。」

二日目も折角なので神社巡りをいたします。
第二の目的
須佐神社です。
ここはスサノオノミコトをおまつりしているところ。
スサノオノミコトは
出雲大社の神様、大国主命のお父さんにあたります。

どうやら世間では「スピリチュアルスポット」などといわれているらしい。
う~む。

 
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「御神木である樹齢千年以上の杉。」

ここは山の中にあり
一段と温度が低く雪も猛烈に降っている。
いやはや寒いのなんの・・・

神社参拝するということは
屋外であり、手袋も帽子もはすして。ということ。
人は「手を合わせるまではめていればいいのでは?」
といいますが
私は「鳥居をくぐったらお参り!」という頑固者。

 
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「須佐神社本殿。」

そのおかげで身体の芯まで凍えていますが
「そこまでしてのお参り」に意味を感じようとする私でもありました。
(おろかもの)

身体の感覚がわからなくなるほど冷え切って(おろかもの)
次に私達が向かったのは
八重垣神社

ここは縁結びの神様として有名です。

縁結び。
これは男女の仲に限ったことではありません。
人との縁。仕事の縁。

若い方がたくさん訪れる有名神社ということもあり、
前途二社とちがい多少あでやかなたたずいまいです。

 
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「八重垣神社。」

ここでも遠慮なく降る雪に苦戦しましたが
夕方を迎えるまでに
まだ一箇所お参りできそうです。

最後に
現存している最古の大社造り神社
本殿が国宝でもある
神魂神社へむかいました。

絶え間なく振る雪はあいかわらず。
夕直前の神社では
人気の全くない中
女性の神主さんがおひとり
一心不乱にお祈りをささげていました。
長いながい時間、薄い装束のみで
薄暗い境内の中祈りをささげている姿。

寒さも忘れてこちらも長い時間
その空間を共有したいと思わせていただきました。

 
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「国宝である神魂神社。」


さて。最愛のパートナーの鎮魂に訪れた
出雲
初めての訪問ではありますが
日本の神々が多くまつってあるこの土地に
参拝できた機会を大切にしたいと思いました。

行けるときが、訪問どき。
訪れることができたチャンスを
私は生かせることができたのでしょうか。

特別寒いときに訪れた出雲を
この先も忘れることはありません。

行きたくても行けない土地はたくさんあります。
訪問できた事に意味がある。

師走のこの思いを
本年に生かしていくことができるでしょうか?

それは私次第ですね。

沖縄紀行part2




2008-7%2014
「民宿の庭先で選択干し」


ただでさえ暑い夏に、暑い沖縄。
そのうえもっともっと暑い久高島。
前回訪れたのは10月。
7月の日差しは秋と比べ物になりません。
まずは全身に日焼け止め。そして長袖。
小さく平坦な島の移動はもっぱら自転車。
長袖を着込まないと「ジリジリ」という音が聞こえるほど腕が焼け付きます。
そして帽子。
その上からスカーフで顔を隠して・・・と、聞こえは完全防備のようですが、
ここまでしても「くっきり焼けた!」
はーーーー、空しい。
そのうえあまりにも日焼け止めを塗りたくったおかげで
シャワーでも落ちない!!こすってもこすっても!
那覇にもどり「ちょっと日差しが弱い?」とさえ思ったほど。

 
2008-7%2013
「早朝、浜辺でみかけます。」

しかし、ここは南の島。
南国を訪れるとはそういうことです。
そういうわけで、
神奈川での本格的な夏到来の前にすでに日焼け済み。
それもまた一向か・・

さて、前回の続きに入りましょう。
思いがけない監督との出会いで、夜には島人に様々な話しを伺うこともできました。
「沖縄戦」での「ヤマト(日本本土)」に対するやりきれない思いも
直接伺うと返す言葉などはなにもありません。
私にできるのはちゃんと話をきくことだけです。

朝日を見るために、宴から早々に抜け出し民宿にもどると
オバアの親戚の方が外のベンチで星を眺めています。
「海まで星見にいくか~」とさそわれ、
真っ暗な中をその方の懐中電灯頼りで浜辺に向かいます。
この日は地元の方も「とても珍しい」というほどのすごい星でした。
プラネタリウムのように
下の星までシッカリ輝きを放っています。
新月に近い日でもあったため月の光が邪魔をしなかったからでしょう、
天の川の姿も綺麗に眺めることができました。

  
2008-7%2012
「洗濯しながら見た、青い空と・・・」   

2008-7%2020
 「人気の無い、青い砂浜。」


出発する前は「島にいったらのんびりできる」と考えていましたが
甘かった。
波乱含みの1日目から最終日まで、ユックリとは程遠い滞在になりました。
人が人を呼び、
沖縄でいうところの「いちゃりばちょーでー」でしょうか。
ご一緒させていただいた方皆さんに親切にしていただき、嬉しい誤算の連続でした。

知り合った方々との「夜の会合」がいかに遅くとも、
いかにアルコールが入っていようとも、
翌朝の日の出は欠かせません。
朝日が顔を出すのは5時半過ぎ。
5時にはパッチリ(?)と目が覚め、近くの浜へ向かいます。

 
2008-7%2011
「朝日に伸びる影」

薄明るくても、まだ空も海も夜の色を引きずっています。
少しずつ雲が色味をおびてきて、
鮮やかな光が差し込むまでの変化は全てが見逃せません。
ブルーから紫、ピンクからマゼンタ、そしてオレンジに移り変わるまで、
そして強烈なエネルギーの朝日が顔を出すと
「今日一日が始まる。」という思いが押し寄せてきます。
朝日をあびて、全てが一気に息づくのが解ります。
誰しもが無意識に手を合わせる「ご来光」という意味を体感します。

 
2008-7%2024
「朝6時の空」

しばらくの時間ボーっと朝日をあび、
再び宿へ戻ろうとするときにはすでに強烈な日差し。
朝の6時頃ですよ!!
暑い!
南国の人が早起きな理由は「寝ていられないから」なんだと実感しました。
島民の方々は6時頃すでに生活を始めていらっしゃいます。
貸し自転車も6時頃にはあたりまえのように営業。
暑くて民宿でじっとしていられない私は
唯一日陰が確保できる港のベンチにて缶コーヒーで一息。
そんな私を見て、知り合ったばかりの方が声をかけてくださったり、
朝のコーヒーに誘ってくださったり(その方の庭先)
たかが二泊の一人旅とは思えない充実振りでした。

 
2008-7%2015
「個性的な庭先でコーヒーを」

浜で波や空を見ながらスケッチしたり読書したりなんていうはかない夢は
「真夏で日陰が全く無い状況」にもろくも崩れ去りましたが、
アセロラの畑を案内してもらったり、
海ぶどうの養殖畑に出向いて見学させていただいたりしたことは
全く予想もしなかった出来事でした。
島の話や沖縄の話を伺えて、一緒にお酒を飲んで話して。
聖地の井戸でのお清めを許していただいたこともとても貴重でした。

  
2008-7%2021
「聖なる井戸ヤグルガー
の付近」 
       

2008-7%2022
「海ぶどうの収穫です」

あるのはただただ静かな自然だけというこの島で暮らしていらっしゃる方々。
人間が、ありのままの自然や、昔からの風習と向き合いながら
この地で現代を生きていくという、
一見「相容れない」ような環境を構築していくことの難しさを
「たかが二泊だけ」なのにずっしりと考え込んでしまいました。
変わっていくのは人間を取り巻く環境だけ。
自然は昔から同じたたずまいで存在しているだけです。
久高島の神様は、
どのように今を見ていらっしゃるのでしょうか?
沖縄の神々は、八百万の神々は、
どのように見ていらっしゃるのでしょうか?

  
2008-7%2017
「神が下りてくるカベール岬」   

2008-7%2019
「カベールのはまゆう。」


目の覚めるような美しい色を伴った沖縄の自然を目にして、
この素晴らしいもの達と人間とのこれからを考えずにはいられませんでした。

またおいでと言ってくださった方々にお別れをするとき、
またすぐ訪れるような、「ちょっと行くけどまたすぐ戻りますから」
という感覚で久高島を後にした自分に驚きを持ちました。

何回も足を運んだわけではないのに、
沖縄や久高島に対するこの思いは何でしょうか??
おっとりと構えているようでありながら、
自分のアイデンティティをしっかりと持ち合わせているこの地に惹かれたのでしょうか。
今回の再訪で「自分はまた何かを感じる」と期待していましたが、
さまざまな嬉しい誤算により期待以上のものを頂くことができました。

きっとまた訪れるこの島々は私を一回りも二回りも大きくしてくれる気がします。。

 
2008-7%2023
「島の大きなガジュマル。」

沖縄紀行part1

2008-7%2016
「夏のハイビスカスは違う?」

昨年の10月に初めて沖縄を訪れ、(前回の模様はこちら)
今まで出向いた土地とは違う感覚を持ち、
沖縄の凄惨な歴史や現在に対して何か行動が出来ないかと思った私が、
「沖縄、そして久高島」の流れで
ある映画を上映したのが今年の3月。

その会場でもたくさんのかたと知り合い、
たくさんの方に映画を喜んでいただき
「この思いを踏まえてまた沖縄、久高島を訪れよう」
とふつふつともくろんできて早3ヶ月。
6月も暦最後の日に
改めて沖縄に出発いたしました。
前日まで非常にバタバタした日が続き 一睡もせず、
沖縄行きを実感しないまま機上の人となりました。

 

 
2008-7%2027
「羽田はどんよりとした雨。」

今回の目的は「久高島」。
前回はなにもかも始めてで全てを新鮮に感じた島で
島の映画を上映しそれに向けてある程度の知識を得た私は今回何を感じるのか。
再び訪れるかの地と自分に、未知の思いを抱きの3泊4日。
空港を下りると、前回とはまた違う感慨がありました。

 
2008-7%2025
「関東の空との違いよ。。」

今回も気ままな一人旅。
ペーパードライバーの私は不便なことにレンタカーをかりられず、
やはり公共交通機関を利用して港まで出向かなければなりません。
バスの乗り継ぎは不便なので、初めてタクシーを利用しました。
港は本島の下の方。
ならば、久高島に赴く前にまずはやはり「沖縄戦戦没者」に手を合わせたい。
ベタではありますが、
沖縄戦の犠牲者の方々がお祀りしてある「平和記念公園」に足をはこびます。
大きなリュックをしょって「平和記念公園」という私に、親切な運転手さんは
途中で「ガマ」に寄り道をしてくれました。

 
2008-7%2026
「ガマの入り口におあったハイビスカス」

本島南部には特に「ガマ」と呼ばれる洞窟がいくつもあります。
そこは「ひめゆり」などで知られるように、
野戦病院になったり日本兵や地元の方々の避難場所になったりしたところですが
おおむね悲惨な歴史のある場所です。

観光地化されていない「ガマ」へ足を向けるのは
多少躊躇もありましたが
地元の方に案内されないと行けないところでもありますので
やはり手を合わせに行きました。

生生しい洞窟はとてもカメラをむけられませんし、
小さく暗い入り口を指して
「この中に150人は入っていたんだよ。
日本兵は奥のほう、住民は手前のほうでさ、
米兵が呼んでも出ないでしょ。そしたら入り口に向けて銃やら火炎放射器やらね」
などという説明を聞くと
ただ無心に手を合わせるしかありません。
平和記念公園に向かう車内でもいろいろなお話を聞くことができました。

 
2008-7%203
「奥は平和記念資料館です」」

前回は観光バスに参加したので時間制限もあり、
広い平和記念公園内を思うように見て回ることができませんでしたので
、今回は摩文仁の丘へお参りしました。
小高い丘の上には、各県ごとの立派な慰霊塔が整然と並んでいます。
県のみならず、団体職員の方の対する慰霊塔も多数。

 
2008-7%202
「遺骨の祀ってあるお墓はやはり写せませんでした。気持ちとして」

そして丘の中ごろに、
「沖縄戦没者墓苑」
という沖縄戦での身元不明の遺骨が「24万5千人」も納められている廟があります。
24万5千人の遺骨です。
今年に入り、新たに1万3千人の遺骨が発掘され、廟も増築されたことなどを聞いても、
ただただ胸が痛むばかりです。

 
2008-7%201
「売店でお花を購入します。手にしているのは、沖縄のお線香です」

もちろん沖縄は素晴らしいところで
人々も素敵だし、空も海も碧い。
しかし、南部の海を見るときに戦争の悲惨さを思わずにはいられないのです。

そんな複雑な思いをいだきつつ、
待ち合わせた先ほどのタクシーに港までお世話になります。
「お腹すいてないかねー?だと思ったサさー。ほれ。」
と差し出されたサーターアンダギーの小袋。
オジイ!ありがとう。
沖縄到着そうそう戦没者をお参りできて優しい気持ちにも触れられて
「沖縄だ」と感じたのでした。

さて。
港に到着した私にまたまた驚きの出会いが。
偶然とはいえ恐ろしい。
私が上映をした「久高オデッセイ」の監督さんとご一緒することができました!
監督も私が川崎で上映したことを非常に喜んでくださり、
久高島まで同行させていただきました。
なんだかしょっぱなから波乱含み。
これは私が思っていたのよりすごい展開になりそうだ
と予感するには充分なシチュエーションでした。

 
2008-7%206
「夕方の久高島の港。徳仁港」

島との再会をしみじみする間もなく、
監督の宿まで同行です(監督はご病気をされて、多少お身体がご不自由です)
今晩ご一緒させていただく約束をかわし、民宿に向かいます。
今回の宿は85歳のオバアがお一人できりもりしている素泊まり民宿。
久高島には民宿が3件。
いずれも2,3部屋という小さな民宿です。

  
2008-7%209
「キレイな貝も持ち帰りは不可です」       

2008-7%205
「夏のアダンは色付いていました。」

しかし暑い。
暑いというより熱い。
なぜだか本島よりも暑く感じます。
久高島はとても平坦な島で直射日光をさえぎるものもないからでしょうか???
まずは島の拝殿にご挨拶に向かいます。
自分はそんなに信心深い人間だったか?とも思いますが
、やはり郷にいれば郷にしたがえ。

 
2008-7%204
「こちらは外間殿です」

ここは「神の島」昔から神様中心で、神事を大切にしてきた島です。
気持ちよく滞在させていただくには、
まずは「家主」にご挨拶です。
島の代表的な拝殿「外間殿」と「久高殿」に再訪をご報告。
自分自身、この再訪に感動さえ感じます。
これからの短い滞在に期待をいだきつつ
一日目が暮れ始めました・・・

 
2008-7%207
「夕暮れ前に寄ったイシキ浜」

前回のレポート同様、旅前半からながながと書き進みまして、
後半のご報告は来月とさせていただきます。
ここまで目を通していただいた方ありがとうございます。
来月も是非ごらんくださいね!

 
2008-7%2015
「屋外のベンチでの泡盛」

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