映画感想「フィクサー」

【評価】★★
【役者】★★★
【物語】★★
【エロ】
【笑い】
【暗殺】★★★★★

とりあえずジョージ・クルーニー激萌えな人のための映画でしょうな。
ジョージ・クルーニーって、確かにカッコイイんですけどね。
ただよーく見ると、Mr.ビーンにそっくりじゃないですか?
眉毛の太さといい、ヒゲの青さといい、髪の色といい、ローワン・アトキンソンと基本的な顔のツクリって同じじゃないですかね?
ですから、いくらキメキメで頑張っていても、なんかMr.ビーンを思い出してしまうんですよね。
劇中でBMW乗り回したり、スタイリッシュな服でキメキメで疑惑を追及しているジョージ・クルーニーさんなんですが、
俺には茶色の冴えないジャケットを着て、変なクマの人形片手に、小さいクルマを飛ばして奇行をくりかえすMr.ビーンの姿がチラついてしまって、
どうしても感情移入できないんですよねー。
しょせんはMr.ビーンと同族だろって思っちゃうんですよ。
というより、ジョージ・クルーニーって、どことなくナルっぽいようなニオイを感じるので、あまり好きな役者じゃないのよね。
BMWに乗ってるオレが好き、タグホイヤーの腕時計をしているオレが好き、こんなに熱く正義に萌えているオレが好き、
ホラホラ、オレって今日もキマってるだろ?キメ!キマってるだろ?キメキメ!!
みたいなことをやってそうなんですよね。
間違って「鼻毛出てるよ」なんて言おうものなら、すげー激怒されて「ファッキンジャップ!」って射殺されかねない。
「ジョージ・クルーニーはMr.ビーンにソックリ」なんて言おうものなら、
次の日にはジョージ・クルーニーに逆恨みされたローワン・アトキンソンがドーバー海峡に浮いていそうです。
巨額の損害賠償を請求されている被告の巨大農薬会社。
もちろん、巨大企業ですから、金の力にものをいわせ、弁護士を雇いまくり、企業に有利なように訴訟が解決されようとしていた。
まさにその時、農薬会社の弁護を担当しているニューヨーク最大の法律事務所の敏腕弁護士アーサー・イーデンス(トム・ウィルキンソン)が、公判中にいきなり服を脱ぎ出す奇行を。
実は、そのイーデンス弁護士は、農薬会社に不利な「真実」を掴んでしまっていたのです。
真実を暴露するか、それとも巨大企業の弁護に徹するべきか…良心の呵責に悩むイーデンス弁護士。
どーでもいいですが、このイーデンス弁護士、明らかにオシム監督にしか見えないんですね。
いつ脳梗塞からこんなに元気になったんだっつー。
つか、いくら「真実」を掴んでいるからって、公判中に服を脱ぐとかってわけわからん。
というより、このオシム弁護士、どうやら原告側の若いオネーちゃんに一方的に恋心を抱いているようでもあるんですよ。
そんな困ったオシム弁護士に翻意を促すべく、ニューヨークの法律事務所は、腕利きの「フィクサー」(=もみ消しのプロ)であるマイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニー)を派遣する。
フィクサーのMr.ビーンは、オシム弁護士が精神不安定となっていた、ということで手を打とうとし、さらにオシムの周囲をさぐっていく。
一方、オシム弁護士は、巨大農薬会社の不正の動かぬ証拠をつかみ、巨大農薬会社を脅迫しはじめます。
ところが、巨大農薬会社は、独自の冷血暗殺部隊を派遣し、オシム弁護士を暗殺。
もちろん、証拠を残すわけもなく、自殺に偽装するのであった。
アメリカの警察は茨城県警ばりのいいかげんさですから、ろくすっぽ捜査することなく、自殺と断定。
しかし、あれだけ「不正を暴く」とサカっていてやる気満々だったオシム弁護士が、いきなり自殺をするなんてアリエナイザー、というわけで、
Mr.ビーンは独自にオシム弁護士の死の真相を追究。そのうちに、オシム弁護士の残した巨大農薬会社の不正の事実を知ることに。
ところが、それに気付いた農薬会社は、Mr.ビーンを暗殺すべく、動き始めたのだった…。
はたして、Mr.ビーンは農薬会社の魔の手から逃れられるのか?農薬会社の不正は世に明らかとなるのか?


オシム暗殺部隊がガクブルの怖さでしたねー。
あっという間にオシムをKOしちゃって、自殺にみせかけるために色々と小細工をするわ、
検死で引っかからないように足の指の付け根から薬剤注射するわ、
証拠をのこさないために、ゴム製の手袋から、髪の毛を落とさないようにナイトキャップ状の帽子をかぶっていたり、
ちゃんと合い鍵で鍵をかけて、すぐさま部屋から撤収して、
やたらと手際がいいんですよ。しかも淡々と作業をこなしているんですね。
システマティックに「人を殺す」、しかも自殺に見せかけて殺す、ということに特化しているんですね。
モノホンの暗殺って、こんな感じでおこなわれるんだろうなー、と感じさせるリアリティがありましたね。
実はホンモノのオシムもこんな感じで脳梗塞にさせられたんじゃねーか、とか、
ライブドアの幹部暗殺なんかも、こんな感じでおこなわれたんじゃねーか、って思っちゃいましたもん。
いやー、とりあえず暗殺部隊の段取りの良さは必見ですよ。

というより、オシムがやたらと稚拙なんですよねー。
トチ狂って公判中に服を脱ぎ出すとか、原告のオネーちゃんに電話をかけちゃうとか、
挙げ句の果てには農薬会社に脅迫電話かけるわ、
明らかにバレるだろって。稚拙すぎるんですよね。
相手は大企業なんですから、もっと巧妙にやらないといけないことくらい、海千山千の弁護士ならわかるだろって。
しかも、証拠も丁寧に製本なんかしているんですが、俺に言わせりゃ、製本なんかする暇あるなら、
書類はpdf化してネットで公開しろって。
米国外のロシアとかクロアチアあたりのサーバーにアップすれば、米国側は削除の権限がないため、削除に時間がかかるし、みんなに情報がいきわたるわけでね。
それをあれだ、盗聴されてるっつーのに、丁寧に脅迫電話をかけたりしているわけだから、
そらバレるだろ。
今のネット社会の実情がわかってないですよ。
ネットに流せば一発じゃねえか。
「もしも俺を殺したら、ネット上でデータが公開される手筈になっている…」
なんて脅迫すれば、企業側もうかうか手を出せないわけでね。

また、大企業の宣伝統括のカレン・クラウダー(ティルダ・スウィントン)なんかも、
実は悪いのは企業側ってわかっていて、良心の呵責もあるんだけど、でも私は組織のために頑張るわ、みたいなキャリアウーマン役なんですけどね。
なんつーか、こんなに悩んでんなら転職すれば?ってレベルの薄っぺらな悩みなんですよね。
企業なんて民衆を騙して搾取するってのがデフォルトじゃんよ。
こんなので一々悩んでいたら、仕事になんねーだろって。
ですから、もっと冷酷無比な冷血女で良いんですよ。
「コイツには赤い血が通ってないのかっ?」
ってくらいの企業の利益のために冷血無比な冷徹女企業戦士であってほしいわけですね。
ですけど、ナヨナヨと悩みやがって偽善者ぶりやがって、わけわかんねーな。
キャラ設定のツメが甘いですよ。
つか、そもそもこのティルダ・スウィントンって、どこか魅力がありますかねー。
まあ、顔はメスでも入ってんじゃねえかってくらい整っているのはよくわかるんですけど、
別に胸があるわけでもないし、演技も平均点ですし、生乳出すわけでもないし、どこがいいのでしょうか?
キャリアウーマン然としているんですが、やっていることは明らかにミス連発じゃないですか。
これだったら、ウチの会社の西村さんの方がずっと有能ですよ。(苦笑)

そんなわけで、Mr.ビーンはキメキメで事件を解決していくんですが、
最終的にはMr.ビーンを雇っている大企業を顧客とする法律事務所に反旗をひるがえしていく、という予定調和展開ですわ。
どーせなら銃でドンパチかましてほしかったですわ。
まあ、頭の悪い企業側のティルダ・スウィントンをハメて、最後は一件落着なんですけどね。
それかて、ティルダの粗忽さを頼りにした稚拙な作戦ですからね。
ティルダが白を切り通せば失敗していたわけで、ウチの会社の有能な西村さんだったら引っかからないですってレベルです。


とりあえず、途中からジョージ・クルーニーはMr.ビーンに交替して、
大企業の身勝手なエゴに怒りのアフガンになったMr.ビーンがMr.ビンビンになっちゃって、
大企業の重役を必殺仕事人ばりに一人ずつ殺していくっていう展開を期待していた僕としては、
いまいち物足りない映画でした。
つか、最後にずーっとジョージ・クルーニーを執拗に映しているんですが、
この映画って、明らかにジョージ・クルーニー萌えな人向けの映画ですね。
ジョージ・クルーニーだったらご飯何杯でもおかわりできる、
ジョージ・クルーニーだったらオナニー何回でもできるって、
そういうヒト向けの映画ですね。
あ、薄目で見ればローワン・アトキンソン萌えなヒトも大丈夫だと思います。