ブログネタ
試写会レビュー に参加中!
映画感想「ノルウェイの森」

【評価】★★★
【学園紛争】★★★
【恋愛】★★
【感動】★★
【エロ】★
【役者】★★★
【笑い】

村上春樹大先生の原作っすよ。
いくら世間が狭い僕でも、この原作は読んだことありますからねー。
確か、高校生の時に読んで、けっこう感動した記憶があるのですが、社会人になってもう一度読んだ時に、「なんだよ、ただのエロやん」と冷めた見方になっていた記憶があります。
とりあえず、キ印の直子を中心に、「僕」が青春の苦悩をしつつやりまくりライフを満喫する、というとてもうらやましい内容だったかと思うんですが、
かなり原作を忠実に映像化している印象がありました。
また、原作では、さほど感じなかった、「おセクスと愛」というテーマが前面に出ているような印象を受けましたね。

おセクスって、別に愛情がなくてもできるわけですよね。
吉原のソープなんか、金払えば本番できるわけですし、
売春婦がいちいち客に「愛」なんか感じないわけで。
ですから、生理現象としての「おセクス」ってのがあるわけですよ。
でも、我々の文化においては、愛情とおセクスというのは密接に結びついていて、
愛する人としかおセクスしない、ということがあったりしますな。
おセクスしたということは、その人のことを愛しているんだろ、という黙契があるわけです。
でも、なかには「おセクスはスポーツ!テニスの相手みたいに、巧いなら誰でも良いワ!」「おセクスは挨拶みたいなもんよ!」という頭のネジがユルユル、ついでにお股もユルユル、という人もいるみたいですが、
そういう女の人で、美女がいましたら、みなさんとりあえず僕に紹介してください。
直子の苦悩というか、おかしくなった理由って、
愛するキズキとおセクスはできないけど、
愛してないワタナベ(主人公)とはおセクスできた、
愛するキズキとの時は濡れなかったけど、
愛してないワタナベの時は濡れてしまった、
愛する人とのおセクスではなく、愛していない人とおセクスしてしまい、
それは世間の倫理である「愛する人とおセクス」というものと乖離することに悩みすぎた、
というのが一つの原因なんだと思うわけですよ。
愛とおセクスの関係が二律背反している、といいますかね。

そうした、愛とおセクス、という問題がこの映画ではよく表現されていたように思います。


高校時代、キスギ(高良健吾)とワタナベ(松山ケンイチ)、直子(菊池凛子)の三人は、仲の良い友だちであった。
高良健吾と菊地ウソ子は付き合っていて、松山ケンイチは菊地ウソ子にほのかな思いを寄せている。
ところが、ある日、突然、高良健吾が自殺してしまう。
松山ケンイチと菊池ウソ子はショックを受ける。
松山ケンイチは、故郷から離れた東京で大学生となって生活している。そんな中、ひょんなことから東京に来ていた菊池ウソ子と再会。
二人はだんだんと親密になっていき、やがて菊池ウソ子の誕生日に、
松山ケンイチと菊池ウソ子はおセクス!おセクス!!
もうね、ほのかな想いを寄せつづけていたストーカーのような松山ケンイチですから、ガンバルガンバル。ガンバルンバっすよ。
すると、なんとなんと、菊池ウソ子は処女だったのでぇす!!
「キスギとはやらへんかったんかい!」
と容赦のないツッコミを入れる松山ケンイチ。
すると、菊池ウソ子は泣き崩れるのだった…。
一発おセクスした後、急に連絡がとれなくなった菊池ウソ子。
ヤリ逃げすりゃええのに、松山ケンイチ君はむっつりスケベィですから、
そらねーべ、蛇の生殺しだっぺ、もう一発やらせるっちゃ、と、鬼のように公衆電話から電話するのですが、
どうやら菊池ウソ子は山奥にある精神病院に入院しているらしい…。
一方、松山ケンイチの大学生活は、もっぱら学生が学園紛争かましてくれていますので、ほとんど勉強することもなく、本を読みまくるという優雅な生活。
そんな松山ケンイチの前に、緑(水原希子)があらわれる。
緑には彼氏がいるらしいのだが、どうもうまくいってないようで、
緑の自宅に食事に招待され、そこで二人はキッスをする…。
どうやら、緑は松山ケンイチのことに好意を持っているようだ…。
そんな中、松山ケンイチのもとに、菊池ウン子からの手紙が届き、
山の中の療養所に会いに行くことになる。
自然溢れる療養所で、菊池ウン子はのびのびと暮らしているらしく、病状は安定しているようである。
菊池ウン子と同居しているレイコ(霧島れいか)は、ギターを弾く。
それはビートルズの「ノルウェイの森」。
穏やかなはずの菊池ウン子だが、実は深い闇を心に抱えているようだ…。
はたして、菊池ウン子と松山ケンイチは結ばれるのか?
水原希子と松山ケンイチは?

いつものように、ガッツりとネタバレしていくんですが、
この後、菊池ウン子は自殺してしまい、悲しみに暮れる松山ケンイチなんですが、
一方では水原希子とも話がすすんでいたり、
またなぜか菊池ウン子の同居人のレイコさんと「慰めてあげる」ファックをしたりして、
何だかんだ言って松山ケンイチはリア充やん、というオチでしたね。
最後の最後も、電話を受けて、「僕ってどこにいるんだらふ?」という、
オマエのいるところはアパートや!という、原作臭が無駄に強いフィニッシュ。

とりあえずですね、菊池ウン子が本当にウンコなんですよねぇ。
松山ケンイチとのまぐわひで、処女の演技しているんだけど、
もうどうみても処女じゃねーだろ。(笑)
そもそも、高校のころ高良健吾とおセクスしようとして、
濡れなくて、挿入できへんかった、と説明しているんですけど、
んな、濡れない程度で挿入を諦めるようじゃあ、そんなん日本男児じゃないっすよ。
世の中にはローションというものがあるわけで、愛液の不足はそれで補って挿入すりゃええんでね。
あるいは、事前に媚薬でも飲んでおけば、アホみたいに濡れるんじゃねえ?
どうして頭の良いはずの高良健吾が、ローションやら媚薬を使うことに思い至らなかったのか、理解に苦しむわけです。
松山ケンイチさんとのまぐわひでは、しっかり濡れているみたいですから、
何なら3Pでチャレンジしたればええんちゃいますかね。
どうしても、ここいらへんの処女だった言動にうさんくささを感じてしまう。
やっぱり、どうみても菊池ウソ子がサセ子っぽい顔だちをしているところに要因があるようにしか思えないんですね。
清純な子が、「濡れなかった」と言うなら信用しますけど、
どーみてもやりまくりんぐな菊池ウソ子が「濡れなかった」って言っても、そら嘘やろ、菊池ウソ子やろ、と言わざるをえない。
オカモト・ペペ ラブ&ラバーズ 200mlオカモト・ペペ ラブ&ラバーズ 200ml
オカモト
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

あとさ、菊池ウン子が苦悩苦悩ってわりには、ヒステリックにギャーギャー騒ぐだけで、
どーみても病んでるように見えん。
騒げば病んでるって、病んだ人に失礼っすよ。
僕の勝手な印象ですけど、直子って、「静かに病んでる」キャラだと思うんだけなぁ。
映像的に病んでいる雰囲気を出したいからでしょうけど、むしろ淡々とメンヘラ発言していたほうが怖いと思うんだけどなぁ。

あとね、緑役の水原希子タソが可愛すぎる。
これが最大の問題ね。
僕の独断と偏見なんですけど、直子ははかなげな清純な美女で、緑はボーイッシュで眉毛太そうな、健康が売りなだけの、どちらかというとガテン系、という感じなんですよ。
ですから、美女度で言えば、

直子>>>>>越えられない壁>>>>>緑

でなければならないわけです。
だって、そうじゃなきゃあ、むっつりスケベィな松山ケンイチが、
直子に固執する意味がないじゃないですかぁ。
直子の死を深く悲しむ理由がないじゃないですか。
それがですね、この映画ではまったく逆転っすよ。

水原希子>>>>>越えられない壁>>>>>菊池ウン子

じゃないですか!!
そら、緑ちゃんに靡くわなぁ〜。
オレも緑ちゃんにいくもん。
原発の使用済核燃料の菊池ウン子よか、水原希子に行くべよ。
何なら国民投票してもええですよ。
みんな水原希子に投票するんじゃねえ?

ですから、後半に主人公の松山ケンイチが緑に靡いていくというのも、すんなり理解できますし、
むしろどうして使用済核燃料の価値しかない菊池ウン子の死に、あそこまで嘆くのか理解に苦しむ。
オレだったら、もうルンルンで水原希子にむしゃぶりついてますよ。
そんな死んだ菊池ウン子に同情の余地なし。
死にたいヤツは死ねばいいんですし。

いやぁ、それにしても、水原希子はカワイイっすねー。
ちょっとハーフといいますか、外国人ですよね?
若干、日本語が少し変なところはありますが、
僕の正妻にしてあげてもいいですよ。
いやぁ、カワイイっすねー。
こんな子に、「スキ(ハート)」とか言われたら、そら松山ケンイチさんもイチコロっすよぉ。
ガッツりとキッスもしていますし、もうこうなったら水原希子ちゃんに靡くわなぁ。
ガッスンガッスンやりまくりんぐっすよ。1日5回はやるかなぁ。

それに対照的なのが、カマトトの菊池ウン子でね。
もう処女じゃないのに処女のふりとか、悪質きわまりないですよ。
ぎこちない動作とか、単に大根役者なだけなんですよ。
別に病んだ役でなくても、いつもぎこちないやん、こいつ。
あのさ、こんな下手な演技だったら、いっそAV女優とか出演させたほうが、ギャラが安くてすむんじゃないですかねぇ。
学芸会レベルの演技ですよ。
こんなんが国際派俳優とか、小劇場で役者を目指している人たちに七回くらい死んで侘びなあかんやん。

やはり直子は演技派で清純なイメージの強い役者にやってほしかったですかねぇ。
個人的には菅野美穂ですねー。
ただ、菅野美穂では、やはり水原希子の新鮮な可愛さとは太刀打ちできないかもしれない。
それくらい、水原希子の可愛さレベルが高すぎる。
可愛さスカウターが壊れてしまうレベルですからね。
とすると、水原希子は僕のお嫁さんになってもらい、芸能界は引退ということで、
緑には、めちゃイケの大久保さんあたりにやってもらう、ということで良いでしょう。
菅野美穂とめちゃイケ大久保さんだったら、
そら菅野美穂が死んだら嘆くよねぇ。悲しいよねぇ。
菅野美穂が死んで、だからカスの大久保さんと付き合うしかないって、どんな罰ゲームなんや。(笑)

あとは、レイコの霧島れいかって、これもミスキャストっす。
こんな綺麗なおばさんじゃなぁ。
「ああ、松山ケンイチはこんなオバサンとも濡れ場をがんばらなあかんのかぁ、災難やなぁ」
というレベルのおばさんをあてがわにゃいかんでしょう。
僕が監督だったら、片桐はいりに演じてもらうんですが、
片桐はいりは演技巧すぎるので、ひょっとしたら他の直子やら緑を食っちゃうかもしれませんが…。

ほかにも、松山ケンイチにいろいろ悪いことを教える先輩と、その恋人のエピソードとか、
なかなか面白かったですね。


とりあえず、どことなくおフランス映画っぽい、
「絵」を意識して作られている映画のように感じました。
映像がとても印象的なんですが、逆に言えば映像以外はさほど大したことはない。
また、学園紛争の時期の雰囲気がよく出ていましたね。
ただ、菊池ウン子がすべてを台無しにしてしまった映画だと感じました。
原作を読んでいると、とても楽しめますが、
原作を読んでなくても、そこそこおもしろいんじゃないかな、と思いました。
僕はガッツりと原作を読んでいますから、原作を読んでない人の感想ではないのですが。
原作読んだことない人の意見を聞きたいですねぇ。

それにしても、早稲田ってこんなにやりまくり大学だったんなら、
早稲田に行っておけばよかったなぁ…。