ブログネタ
最近読んだ本 に参加中!
暗渠の宿
暗渠の宿
クチコミを見る

【評価】★★★★
人気ブログランキングバーナーにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
いやぁ、キレてますねー、西村賢太。
おもしろいですよ。
「けがれなき酒のへど」と「暗渠の宿」の2編をおさめた私小説です。

「けがれなき…」は、ソープ嬢に西村賢太さんが騙されてしまい、藤澤清造全集発刊の資金の虎の子90万円を取られてしまう、という話。
「暗渠の宿」は、ソープ嬢に騙され、女日照りだった西村さんが、ようやく彼女ができたんですが、
でもやはりうまくいかず、ついついDVしてしまうよ、というような話。
最後は、藤澤清造の墓標を入れるガラスケースを購入するんですが、
そこでの疑心暗鬼になる場面で終わるんですね。
常日頃から暴力を振るわれている女が、自分の藤澤清造コレクションを破壊するのではないか、というような被害妄想にとらわれる、というような終わり方だったんですが、
僕としては、むしろこの場面が、なんかこの作家さんの本音というか、
実は全部、藤澤清造とかのコレクションを破壊したいという願望が、この作家さんにはあるのかな、と思わないではないんですよね。

あと、とても気になったんですが、常日頃、この西村賢太さんって、どういう仕事してんのかな、と。
藤澤清造のコレクションとか、あるいは墓参りだとか、供養の費用だとか、どっから捻出しているのだろう、と疑問ですわ。
なんか、何だかんだで金あんのかな、と思うんですが、なんといいますか、仕事の話がぜんぜん出てこないので、
西村賢太って、何して食ってんだろ、と疑問がわいてきます。
学歴も中卒ですし、ドカタとかやってんでしょうかね。

まあ、女を食い物にしているところもあるわけですが、
それにしても、こんな便利な女がいるなら、紹介してほしいという気がしないでもないですなぁ。

なんか、でも読んでいると、西村賢太のようなダメな人間も、ちゃんと生きているんだから、
僕もちゃんと生きなきゃなぁ、なんて安心できるんですよね。
とりあえず、ソープ嬢に借金を申し込まれた人は、「こんなふうに騙される」という典型がありますので、読んでおくとよろしいでしょう。




人気ブログランキングバーナーにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ