読書感想「心にグッとくる日本の古典」


【評価】★★★
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黒澤弘光先生、竹内薫さんの本です。対談形式です。
黒澤弘光先生は、東京教教育大学附属高校(現在の筑波大学附属高校)の教諭となり、古典文学を長年教えていました。
その教え子が竹内薫さんです。竹内さんは科学作家をしているようです。
とりあえず、黒澤先生に、竹内さんが「教わる」という形式になっています。
ネタとなっているのが、「伊勢物語」の「梓弓」と「筒井筒」、「平家物語」の「敦盛最期」「忠度都落」、「源氏物語」の「桐壺巻」、「万葉集」の「防人歌」でございます。
どれもが、教科書で教わったことのある教材ばかりです。
もちろん、ちゃんと本文と現代語訳が提示されて、その後に、黒澤先生と竹内さんの対談風の講義が始まる、という感じになっています。

なんといいますか、黒澤先生の深い知識や、場面を想像力豊かに読んでいくのが、
熟練のプロの技にも近いものがありまして、おもしろいです。
それにしても、この黒澤先生の授業を見ていると、自分が受けてきた古典の授業のうすっぺらさというのが情けなくなってしまいます。
僕は茨城県のビーバップハイスクール出身でしたから、まともな教育受けてないもんで、
こういう先生に古典を教わりたかったなぁ、と思ってしまいました。

やはり、古典の先生というのは、当時の社会状況を深く知り、人の心情の機微にも敏感にならないといかんのだな、との思いを新たにしました。
まともな古典の勉強をしていない人や、古典の先生には、必ず読んで欲しい本です。



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