読書感想「彼岸の時間 〈意識〉の人類学」


【評価】★★★
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蛭川立先生の本です。この人の本ははじめてですね。
人間の意識についての、人類学的、歴史的考察です。視野が広く、かつフィールドワークに裏打ちされた知見は、とても刺激的でおもしろかったです。
サブカル的なにおいのすることにも言及していて、昔も今も、あまり人間の考えることには変化はなかったのかな、なんて思いました。

ただ、良くも悪くもこの人独自の考えというのは、さほどくみ取れなかったんですよね。
いえね、面白いのは認めるんですよ、でも、この人独自の視点と言いますか、おもしろさって、なんかないような気がしたんですよね。
考え方は、どこか元ネタがあるものばかりで、とくに新しさはないような。
むしろ、「あれもあるよ」「これもあるよ」「こいつはどうだい」「あいつはどうだい」という、
話題の豊富さで勝負しているのかな、と思いました。

すごく頭が良い人なんでしょうが、日本のそういう人にありがちな、
独自の考えや哲学はない、という感じがしました。
でも、まだまだこれからの人って感じですから、知見を積んで、独自の思想を開陳してほしいです。



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