読書感想「医療の限界」
医療の限界 (新潮新書)
小松 秀樹
新潮社
2007-06


【評価】★★★
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虎の門病院泌尿器科部長の小松秀樹さんの本です。
現在の医療はサービス業のような扱いを受け、「安心・安全」を求められるけれど、
でも、人間の体の治療というのは、「絶対」がない世界であるわけだから、そんなん求められても困りますわ。
しかも、司法には欠陥が多すぎるし、医療過誤はないわけではないけど、刑事司法のやり方は素人だから、医療過誤の調査機関を作る必要がある。
このままでは、医療は崩壊するから、医療に対する無謬性があるとする考えを改め、またサービス業との考えを改めるべきだ、というような内容だと思いました。
また、日本人が変質していて、欲望を際限なく肯定し、欲望を満たしてくれる制度や努力への敬意がない、とも指摘していて、
その通りだな、と思いました。
なんか、教育の議論と重なるところが多いように思いました。
教育でも、モンスターペアレントのような苦情を言い立てる親がいて、完全に教育をサービス業ととらえていたりするわけですが、
そんなん明らかにおかしくなるわけでね。
これは医療でも同様で、「客のわがまま聞いてくれや」と主張すれば、そら死ぬしかないわなあ、となるわけですわ。
教育とか医療とかを、ラーメン屋だとかと同じ「サービス業」なんだ、ととらえることが、もう明らかにおかしい。
やっぱり、経済財政諮問会議やら経団連やらが、やたら権限を拡大していて、あれやこれやと口を出すのが間違いなんですよね。
こういう連中がのさばるから、世の中に商人的思考がはびこるわけや。
とりあえず、小松秀樹先生は、自分の病院に来た政府要人には、特大の浣腸をぶちかましてほしいですな。



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