おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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光文社
発売日 : 2011-06-18









【出会い】
帯広図書館のスポーツコーナーで出会いました。


【本書紹介のねらい】
~本書帯より~
沖縄・興南高は、なぜ甲子園で優勝どころか春夏連覇できたのか?
常識を疑い続けたことから生まれた唯一無二の指導法と゛金言゛を初公開!
不可能を可能にした名将・我喜屋監督の人づくり、チームづくりのノウハウと卓越したリーダー論はビジネスマンも必読!!

~本書抜粋より~
小さなことを全力で、確実にやるからこそ大きな仕事ができる、その集大成がちびっこ軍団の春夏連覇だった、この本を通じて、スポーツの指導に、組織づくりに、学校教育に、そしてビジネスに少しでも役立てていただければ幸いです。

スポーツの指導者のみならず、経営者、中間管理職必見のリーダー論です。

【響いた抜粋と学び】
著者の我喜屋さんは、沖縄の本土復帰前の’68年、夏の甲子園大会に興南高野球部主将、中堅手として出場し、ベスト4に。卒業後、大昭和製紙富士から大昭和製紙北海道へ。’74年、都市対抗で優勝。’89年、大昭和製紙北海道の野球部監督に。’07年春、興南高監督に就任。同年夏、24ぶりに甲子園出場。その後、’09年の春の大会から春夏ともに2年連続出場し、’10年春夏連覇を果たす。’10年7月より学校法人興南学園の理事長、’11年4月より興南中学・高校の校長を兼任しています(執筆当時)。

田尻さんは熊谷高、学習院大を卒業後、ラジオ日本勤務、アメリカでの日本語教師ボランティアを経て独立。スポーツジャーナリストとして高校野球、プロ野球、メジャーリーグなど幅広く取材活動を行っているほか、中高生、指導者への講演活動も行っています(執筆当時)。

北海道の駒大苫小牧高校が 甲子園連覇できたのも我喜屋さんの助言あってのことのようです。

その指導方法とは?

「出る、進める、還す」、目的が明確だから、選手も「自分も生きよう」などと色気を出さず、自分の仕事に集中できる、だから、成功する確率が高くなるのだ。

自分たちが進めるのを重視するからこそ、相手に進ませないことも重視する、小さなことのようで、確実に試合に影響する大きなプレー、その準備を毎日していたからこそ、センバツ優勝があった。


一発ホームランを狙わせず、シングルヒットはもちろん、まもりでも他校ではあまり重視されないフィールディングを徹底的に練習したようです。小さな積み重ねが大業をなしたようです。

采配/落合博満
人生、最後に勝てる法則/森祇晶

とプロ野球でも偉業を成し遂げた名将たちが重視したのが”送りバント”。これはもちろん高校野球でも同じです。

親から離れ、自分で考えて行動できるようにならなければ子供は成長しない、何でも与えられ、やってもらい、自分で考えて行動できるようにならなければ子供は成長しない、何でも与えられ、やってもらい、自分で考えない選手は、野球ではもちろん、社会に出てからも使えない、だからこそ、我喜屋監督は親に厳しく接するのだ。

選手との関わりはもちろんなんだけど、我喜屋監督は親御さんとの関わりを重視しています。野球の技術や知識だけでなく、日常生活……まずは寝ること、起きること、ゴミを拾うこと、掃除をすること、など徹底しました。
そして、昼食に関してもコンビニ弁当を許さず、親御さんに作ってもらっていました。

この徹底ぶりがすごいです。

野球に限らずなんでしょうけど、日常生活がしっかりできていないと、何事にも成果を出せないということなんですね。

また、練習についても、北海道であれば、雪があったら外で練習できない、ではなくて雪かきすればいい、と言いますし、沖縄であれば、雨でできない、ではなくて長靴とカッパを着て練習するなど常識を外した発想が素晴らしいです。

「一生懸命やったというのは、結果が出て初めて言えるの。結果が出てないのは、”やろうとした”なの。だから、簡単に一生懸命という言葉を使うなと」。

「どれだけ練習がつらくても、最後まで続けていれば、卒業までいい仲間はそのまま残るんです。5年後も10年後も立派なOBとして残ることができる。そういうことを説明して、なんとか続けさせないとダメ。高校の指導者というのは、中学の指導者から受け継いだ子供たちを、きちんと次の世界に送り届ける”送りバント”のような役割。決して”犠牲バント”じゃない。ちゃんと次の世界に進めてあげる送りバントみたいなものなんですよ」。

「彼らにはよくこう言うんです。『野球の試合は9回のウラオモテで終わるけど、人生のスコアボードは生きている限り永遠に続くよ』と。だから、野球で1.2年間レギュラーになるより、人生の勝利者になるほうがいい」。


このあたりは特に響いた言葉です。

一生懸命やる、というのは当然なんですが、簡単には使ってはいけない、結果が出た時に初めて使える、なるほどなぁ。

我喜屋監督のいいところって、野球で人生が終わらないところですよね。野球は9人で試合をします。レギュラーになれなくても、そこで人生は終わりじゃなくて、その学びは無駄ではなくて、必ず生かされるんですね。

「スポーツで観る人を魅了するのは、派手なプレーじゃない。全力プレーが感動を呼び、人の心を引きつけるんです。高校野球はヘタだけど、きびきびやるし、全力疾走するから感動する」。

「今日は今日だけ。今日ベストを尽くすのが私の野球。『毎日生まれ変わろう』がウチの合言葉です。簡単なことを全力で、確実にやる。それさえやっていれば、人は日々、確実に変わります」。


プロ野球の方が明らかに技術もプレイも上なんですけど、感動という点においては高校野球にはかないません。
抜粋にあるように、全力でやるからなんですね。
野球に限らず、スポーツ全般そうでしょうし、本を書く事についてもそうなのかもしれない。文章なども、プロの方がキレイに書けるかもしれないけれど、アマチュアには荒削りながらも、一生懸命さを伝えられる何かがあるのかな、なんて考えていました。

「逆境とは、ハングリーなんですよ。満たされないものを満たす。その差を埋めればいい。実際に不可能なことは絶対ない。気持ちさえ前向きになれば、みんなが『そうではない』ということも『そうだ』に変えられる。非常識が常識になるんです」。

最後に、こちらです。5点差をはねのけて、1点ずつ返して、逆転勝利をおさめたチームならではの言葉です。諦めるのか、それともか、まだいける、と思うのかで変わるということですね。


【編集後記】
本日から4連勤です。初日はモニタリング訪問2件行きます。夜は長女の誕生日なのでお祝いです。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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発売日 : 2011-06-18