32. 大島渚の「アジアの曙」

第1~5回あらすじ

現在(2000年1月)、CATVチャンネルNECOにて大島渚監督の「アジアの曙」の放映が始まっている。これは昭和39年にTBSで放送された連続ドラマ(一時間番組)で、おそらく12回ほどの放送になるだろう。今月中は第一回から三回までをまとめて三時間づつ、何度かくりかえして放送しているから、まだ間に合うことができる。

これは小説の「亜細亜の曙」のドラマではなく、昭和37年に「文藝春秋」に連載し、また単行本としても出版された「実録・アジアの曙」のほうが原作となっている。これは山中峯太郎自身が中国の第二革命に身を投じた実録談を記した自伝であり、当然その主人公は本郷義昭ではなくて彼自身である。ただしドラマの中では「中山峯太郎」となっているのはご愛嬌だ。

主演の「中山峯太郎」役は御木本伸介。最近はわき役で活躍しているらしく、インターネットで探してみると、Gメンや鬼平犯科帳に登場している。他には佐藤慶(李烈鈞)、加藤嘉(孫文)、戸浦六宏(周育賢)、井戸川少佐(有島一郎)などが出演しており、またナレーションは加藤武である。今原作本をパラパラと読み返してみると、てっきりドラマ化のためのオリジナル・キャラクターだと思い込んでいた、李烈鈞の妹令鈴がちゃんと登場していてびっくりした。もっとも原作ではテレビほど頻繁には登場しないが、やはり重要な役ではある。

ただし原作では山中峯太郎の縁談を持ち込んだのは、なんと近衛歩兵第三連隊の先輩である東条英機(もちろんのちの総理大臣)だったが、ドラマの中山峯太郎の仲人は井戸川少佐である。やはりA級戦犯が登場しては具合がわるかろうし、それに中山の奥さん役は大島渚監督の妻、小山明子なのだから仕方があるまい。


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31.山中峯太郎版ホームズ全集

彼のホームズ翻案作品は奇想天外な題名で有名で、かつて日本シャーロック・ホームズ・クラブでクイズになったこともあります。

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30. 山中峯太郎原作のコミックス??

サーチエンジンで山中峯太郎で検索していたところ、とあるホームページで「亜細亜の曙」が少女コミック『南京路に花吹雪』(森川久美・著)の原作だとあった。


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29.三一書房版「山中峯太郎集」について

現在書店で入手することができる山中峯太郎の本は、おそらくこの三一書房の「少年小説体系」の第三巻、「山中峯太郎集」であろう。

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28.『コタンの娘』

山中峯太郎の現在では入手困難な作品を紹介するこのコーナーで、以前『民族』(同盟出版社、昭和十五年十一月一日発行、二八二ページ)を御紹介した。

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27.『民族』

峯太郎の代表作は戦前派にとっては言わずと知れた「亜細亜の曙」「敵中横断三百里」、そして戦後派にとっては「シャーロック・ホームズ・シリーズ」だ。

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26.『仏教聖典』

ネットオークションでおもしろいものを落札しました。

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25.マスミかマズミか

現在山中峯太郎研究協会では、会報の特別付録として峯太郎の処女作である『真澄大尉』を連載しています。


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24.未確認小説「黄金像」

乱歩邸の書庫の整理のお手伝いをしていたことは、掲示板でも何回かふれましたが、その途中で面白い広告をみつけました。

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23.大正時代の広告惹句

峯太郎の作品はほんとうにいたるところにあるので、本当に探すとなると手当たり次第、という感が否めませんでした。

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