平山歯科医院日記

東京都三鷹市上連雀の歯科医院の日記です。 ホームズ、乱歩、山中峯太郎の研究もしています。

歯科治療をご希望の方は、下記のアドレスからホームページ「平山歯科医院」をごらんください。

http://hirayamashika.ohaguro.com/Hirayamashika/Welcome.html

「十五歳の戦争 陸軍幼年学校『最後の生徒』」



「最近はなんとなくきな臭いからね。安倍総理もそうだけど都知事の小池さんも『右』だからね。走り始めるとずーっと右へ行っちゃう。怖いですよね。子供の頃、皆が読んでいたのは『新戦艦高千穂』とか『見えない飛行機』という小説。読むと日本は戦争に勝てるんじゃないかと思うようになる。日本人は空気に弱いですから。総理大臣の話も威勢がいいほうが受けますけど、政治家がそういうことを言っちゃいけないんですよ」

って、平田晋策や山中峯太郎をバカにするな!!!

おんなじような小説を書いているのは、アメリカだってイギリスだって同じだったんだから。第二次世界大戦中のストランド・マガジンには、スターリン礼賛の記事が載っているんだぞ。

「戦後、西村さんは人事院に就職。だが、旧制中学卒では出世は見込めない。大学進学を考えたが、行き損なったのは、なんと「マッカーサーのせい」なのだそうだ。1949年頃、通信大学の願書を締め切り日に出しに出かけたが、交差点で警官に制止されてしまった。理由は「マッカーサー一行がお通りになる」。規制が解除されたときには、提出の締め切り時間が過ぎてしまっていた。」

って、これは西村京太郎本人が単に間抜けだったというだけじゃないか!!!

陸軍幼年学校在学中で終戦を迎えたのなら、そのまま大学進学は年が足りないんじゃないか。ウィキペディアによると、東京府立電気工業学校に復学、卒業したとかいてある。少々説明不足。
西村京太郎よりも一歳年上の、作家の加賀乙彦も終戦時幼年学校生徒だったが、東京府立高等学校の編入試験を受けて合格、その後東大医学部に進学している。
幼年学校生徒はとても頭がいいのだから、いこうとおもえば旧制中学、旧制高校に入れたはずなんだがなあ。


 

大大阪の時代を歩く (歴史新書)

大大阪の時代を歩く (歴史新書)

読み終わった本。
この本の著者の橋爪さんは、昔の大阪についての著書が多いけれども、特に今はNHKのドラマのおかげもあって、戦前の大阪についての本がたくさん出ているように思う。しかしやはりこの著者が一番信頼があるように思えます。
戦前の東京についての本はたくさん出ているけれども、大阪は規模の割にはあまり書かれておらず、貴重な研究です。乱歩は「黒蜥蜴」くらいしか大阪を舞台にした作品はないけれども、彼自身がしばらく大阪で暮らしていたこともあり、やはり押さえておかなくてはいけない知識でしょう。
「黒蜥蜴」で言及される通天閣はもちろんのこと、交通や産業や繁華街や、さらには遊郭まで解説がされていて、ハンディながらまず戦前の大阪について知りたいときにまっさきにおすすめしたい本ではないでしょうか。 

カクテル『黒蜥蜴」



このブックライブラリースタイルのカフェ・バー、十誡というところは、以前から行ってみたいとは思っていたのですが、うーむ「黒蜥蜴」カクテルですか。もっともお酒は得意ではありませんが。
ちなみに2200円だそうで。

旧江戸川乱歩邸




2017年3月に公開された、立教大学制作の乱歩邸紹介ビデオ。
乱歩が撮影した家族の映像が収録されているのが貴重。
しかし、あいかわらず蔵を「幻影の蔵」といっているのがいかんです。
以前のように「幻影城」とはいわないのは、いいのだけれど。 

うつのみや妖精ミュージアム「コティングリー妖精事件」展

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うつのみや妖精ミュージアムでこのような展覧会が開かれているとは知りませんでした。Twitterで情報を入手しましたが、上述の博物館のホームページはきちんと更新されておらず、この特別展が宣伝されていません。
上の画像は、現地で入手したチラシです。

宇都宮駅からバスで五分ほどの繁華街、神社のとなりにたつビルの上に、この博物館はあります。
小さなスペースで、

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こんなようなものです。

中に入ると受付、ショップ、そして妖精関係の図書室があります。さらにその奥には、もう一部屋あり、

IMG_1770

そこが展示室になっています。(この写真は博物館員さんにお願いして、特別にとらせてもらったものです。内部は撮影禁止です)

今回の展示の目玉は、コナン・ドイルが本物だと認めたコティングリー妖精事件で活躍をした研究家のガードナー所有のカバンをオークションで落札したところ、その中には妖精関係の資料がたくさん詰まっていました。 それらを公開しているのです。

展示作品リストがありましたので、転載します。

コティングリー妖精事件ガラス原板 5枚(上の写真の一番奥、明るく照らし出されているものです;平山)

コティングリー妖精事件ガラス原板の写真 5枚

展示ケース1
プリンセスメアリーのギフトブック (妖精写真の元になったイラストがのっています;平山)
フランシスの回想録  (妖精を写したのは嘘だったという告白本;平山)
 フランシスの娘クリスティーンからの絵葉書
ブッチャー社製ミッジカメラ コティングリー妖精事件で使用されたカメラと同時代のもの。コティングリー妖精事件に関わる人が使用した可能性がある(現在調査中)(三鷹市で公開された時は、妖精を撮影したカメラと解説してあったように思うけど…;平山)

展示ケース2
ガードナーの鞄

展示ケース3
ガードナーの鞄の中身
1)アデレードによるグラント夫人の心霊検証報告書表紙
2)アデレードによるグラント夫人の心霊検証報告書本文 11枚
3)グラント夫人による写真の説明と写真 8枚
4)検証における争点が 書かれたメモ
5)検証報告書に同封された写真
6)ガードナー資料より 心霊写真
7)3の写真の説明

展示ケース 4
ガードナーの鞄の中身
1)フィルムと封入紙  バース社の封筒と同封されたフィルム
2) 写真家スネリングの社用便箋と封筒 写真専門家H・スネリングによる写真店専門の便箋と封筒。ガードナーから妖精写真の鑑定を依頼され本物であると断定
3)住所記載の封筒とメモ 印字されている住所はE・ガードナーの物

ガードナーの鞄の中身
1)妖精の写真 5枚
2)妖精と赤ちゃんの写真 5枚
3)心霊写真 5枚
4)コティングリー村の写真 5枚
5)コティングリー事件関係者の写真(画像解析) 5枚

 

明智小五郎事件簿の絵の原画が見られるそうです


ほー、それはすごい。原案というと、発表したのとはちょっとちがうのかもしれませんね。

苦心の学友

苦心の学友 少年倶楽部名作選 (講談社文芸文庫)


以前に少年倶楽部文庫で読んだけれども、今回は初出のハードカバーで読み直した。残念ながらAmazonには登録がなかったので、文庫本の表紙です。
ハードカバーには河目悌二の挿絵がふんだんに入っていて、実によろしい。
ストーリーとしては、花岡伯爵家の三男、照彦が中学生になったのだけれども、出来が悪い。そこで旧家臣の子弟からから、同じ年の正三君を選び出し、ご学友としてお屋敷に住み込ませて刺激にしようという算段。お坊ちゃまの機嫌を損ねないようにご機嫌はとらなくてはいけないし、一方で厳しい漢文の老先生を筆頭とする家庭教師軍団はいるし、学校の級友からは「家来」と馬鹿にされるし、たまったものじゃありません。だから「苦心」というわけです。
昭和の初めでも、まだこうした旧幕時代の人間関係が続いていたというのは、面白いではありませんか。
しかしここに書いてあるように、両親が息子のことを馬鹿だ馬鹿だと決めつけるのはいけないですね。正三君は、漢文の先生を通じてご両親の伯爵夫妻に諫言をしています。
お話そのものは、だらだらとして、まあよくある佐々木作品なのですが、その呑気さがいい。一方佐藤紅禄は立身出世のいきり立ちかたがあまりにも強すぎて、ちょっと辟易するところもあります。

山中峯太郎研究室更新

関連書に
「少女小説事典」(2015)
「京城日報」における日本語文学―文芸欄・連載小説の変遷に関する実証的研究」(嚴基權 2015)
「近代日本における陸軍将校の教育社会史的研究 : 立身出世と天皇制教育」(廣田照幸 1995)

著作に
「東久邇宮殿下」(1915)
「将来の蕃殖界を賑はすべき家畜としての狐」(1916)
「圧倒される良人」「愛別の十字路」(1926)
「歌はぬ勝利」(1941)
「東天新生」(1941)

を加筆しました。

しかし問題なのは「将来の蕃殖界を賑はすべき家畜としての狐」でありまして、当時峯太郎が使っていたペンネーム「大窪逸人」名義なのですが、いきなりこんな家畜を飼う勧めの記事を書く物でしょうか?
まあ、峯太郎だったらどんな文章を書いてもおかしくはないということもあり、しかも同時代におなじペンネームを使っている人はいないということからも、まず峯太郎じゃないかと思うのですが、しかしキツネの勧めですか。実際にキツネを飼ってみたんでしょうか。どうなんでしょう。
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「明智小五郎年代学」を寄稿


「横溝正史が愛した作家アルデン」を寄稿
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