いやはや、アメリカの一部の黒人のあいだでは、こういった金歯をアクセサリーとする流行があるというのは知っていましたが、それが大きな流行になりつつあるのでしょうか。しかしこれを見て思い出すのは、かつて明治大正時代の日本で、成金が悪くもない歯を金歯にして、金を持っていることを見せびらかしていたことです。
そういえば乱歩の「二銭銅貨」のなかでも、犯人が歯に夜店で売っている金歯をはめて変装をするということが、描かれていました。この頃には、すでに金歯が戯画化されて夜店のおもちゃになるほど、普及をしていたのですね。
ここで触れられている専門店のHPをみてみると、

 


これは、昔懐かしい開面冠じゃありませんか!
かつては前歯をかぶせたいけれども、現在のようなポーセレンやレジン冠の技術がない時代には、唇面だけをあけて、少しでも白い歯が見えるようにした治療法がありました。それがまさしくこういうやつだったのです。今ではこんな治療をするドクターはいませんねえ。
大正時代はわざと前歯を金にしたといいましたが、その後昭和になってからは、白い歯が見直されたという流れのせいなのでしょうか。

これらのアクセサリーは食事のときは取り外せるというふれこみになっていますが、だとすると咬合はどうなっているのでしょうか。裏の歯が当たるところをぜひ観たいものですが‥。金でずっとつけていたら、噛み破ってしまうこともあります。しかし歯科医師が入れるのではないですから、歯は削ることはできません。つまり普通の噛み合わせの上に乗っけるのですから、噛み合わせが高くなります。すると、顎の関節に支障をきたすことが予想されます。いいんでしょうかねえ‥。