2014年04月

簡単な方法として、靴の裏の減り方をみることで、自分の歩き方や姿勢をチックすることができます。これは重心のずれや歩き方の癖が、靴の裏の減りとしてでてくることによります。回内、回外の足首の癖がでていると靴自体の形が崩れてきます。減り方や靴の形の大きな変化があるほど強い癖があるということです。左右の靴で違いがあると、下肢のねじれなどがある悪い状態であるといえます。この場合、骨盤や股関節の位置の状態も良くありません。強い癖がつく前に予防していかないと治しにくい状況になっていきます。ウォーキング、お散歩を始める前の段階として参考にしていただくと良いと思います。ウォーキングには高血圧の予防効果が認められています。これは高血圧の原因の血中脂肪が血液中に貯蔵されたり、体脂肪として蓄えられることを、運動をすることにより血中脂肪を消費してしまうことで効果をだしていくというものです。これにより血管の中を血液が流れやすくなり、血液の循環がよくなるのです。また血中脂肪が血管壁にこびりついて起こる、動脈硬化の予防にもなります。これらのことが高血圧の予防につながっていくのです。高血圧で病院に通っている方は、医師の相談を受けてから始めることが良いでしょう。考察を入れて特徴などをみていきます。ウォーキング、お散歩をすでに始められている人もチェックしてみてください。より良いフォームを作ることと悪い癖の予防、改善をすることができます。

靴の減り方。減り方として理想的なものは①と②です。
①靴の親指の付け根の部分と、かかとのやや外側がすり減っている。これは重心が正しく移動しているといえます。
②かかとのやや外側がすり減っているもの。極端にすり減っていなければ良い歩き方の部類に入ります。意識することでより良く改善することができます。極端に減っている場合は⑥を見てください。

この2つ以外だと癖が強いといえます。①はローリングの運動によりすり減りができたものです。足のローリングとは、歩行動作で、足の裏の重心が、かかとから足の外側→指の付け根から親指の付け根へと体重が移動していく1連の動作のことです。②はこの動きを意識することと、歩き方の姿勢、フォームを正しく行えるようになると改善されていきます。
この①②の減り方でも靴のすり減りに左右差があると、バランスが崩れていることになります。靴のすり減る場所とは、体重(重心)がかかっている場所になるからです。

③靴の外側が減る。足の外側に重心がかかっているということです。足首、膝、股関節、腰に負担が発生していきます。癖として「O脚」「外股」。回外、過回外を起こしています。
④靴の内側が減る。内側前方とかかとの外側が減る。この場合は足の内側に重心がかかっているということです。足首、膝、股関節、腰に負担が発生していきます。癖として「X脚」「内股」。足の指先にかかる負担も発生してきます。このような回内、過回内が発生してくると靭帯も緩み始め回内の度合いが増してきます。女性の場合は外反母趾に移行しやすく注意が必要です。気が付いた時点で整形外科で靴の中敷など、ソールの矯正用具などによる負担の軽減を図ることも考慮した方が良いです。強い癖がついてくると治しにくくなります。
⑤靴のつま先が減る。この場合は前のめりの重心がかかっています。猫背の方にも見られる癖です。指先全体の部分が減っていると、転びやすくなることが多くなります。接地面に凸凹のある構造があるととても転びやすくなります。足先の負担が大きいので、指にタコなどができやすいです。外反母趾の方にも多く見られます。
⑥靴のかかとが減る。「外股」や腰痛のある人に多く見られます。後ろに重心がかかっており、特に雨の日などのぬれた接地面には注意が必要になります。路面との(接地面との)摩擦係数の変化に弱く、転びやすい歩き方といえます。転びやすい場所として、例えば雨の日の電車のホームから車内に入る時、アスファルトの歩道からデパートに入る入り口などです。歩く速度の遅い人に多い歩き方でもあります。
⑦片方の減りが目立つ。この場合は股関節や骨盤の位置のずれや歪みが発生している可能性が強いです。方偏平足の場合もあります。この方偏平足は成人より子供に多く見られます。過去に足首、下腿等の骨折がない場合は要注意です。膝関節の変形、股関節の変形が進みやすいです。
⑧左右の減り方が違う。これはバランスの崩れた状態です。膝関節、股関節を痛めやすいです。度合いにもよりますが、やや長距離のランニングなどで、股関節や膝に痛みがでることが多いです。組み合わせとして上記の複合の場合であることも考えられます。
痛みとしては、やや長距離のランニング、お散歩で偏平足があると痛みがでることが多いです。

歩くための姿勢、バランスを意識することは必要です。このことで改善できることもあります。しかし、歪みのある状態での長い時間の歩行(お散歩)やウォーキングは良くありません。意識して姿勢を作っていくか改善されるまでは長距離を歩いたり走ったりすることは控えた方が良いでしょう。普段、歩く時から意識することで治せる場合も多いのです。内股、外股、かかとが減る方は、つま先をまっすぐにだして、足のローリングを意識して前をしっかり見て歩くと良いでしょう。ソールに入れる矯正用具を使用することも良いことです。歩き方は癖になるので、正しいフォームを作るうえでの自分に合った良い歩き方を体で覚えることが良い方法です。あせらずに少しの時間から始めることも良い結果をだすことにつながっていきます。良い変化を感じられた時には、自然と靴の減り方も変わってくることでしょう。以前私もかかとだけが減る歩き方の癖がありましたが、ローリングを意識することで歩く速度が早くなり、靴の減り方も理想の減り方になってきましたので、試してみる価値は十分にあると思います。

前回のスギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカバに続き、今回はこれからの時期にあたる春から夏にかけての草花の花粉症と症状について調べてみました。花粉症というと日本ではスギの花粉症が約70%以上を占めるので、原因もスギやヒノキだと思いがちですが、この時期とかぶって草花の花粉にも反応しているかも知れません。花粉症は樹木、草花を含めると、ほぼ1年間を通して花粉の飛散があることから、年間を通して花粉症の発生リスクがあるということになります。(12月でも少ないながらも花粉は飛散しています)つまりは、何の種類の花粉に反応するかです。草花の花粉症の割合は低いのですが、おもに春から夏にかけての植物の花粉症を調べてみました。
また花粉症の時期になると、風邪なのかアレルギーなのか良く分からないということも良く聞きますので、風邪と花粉症の違いを比べてみることにします。症状が似ているので確かに初期の頃は分かりにくいですよね。 

ということで、風邪と花粉症の簡単な比較をしてみましょう。
①期間 ・普通の風邪では通常1週間程度で改善、もしくは完治していきます。花粉症の場合は、原因であるアレルギー物質(花粉)が飛散している間はづずっと症状が続いていきます。風邪の場合は、鼻水も色が付いていたり、粘性があったりしていることが多いのですが、花粉症の場合は、水の様な粘性のないものになります。
②目の症状 ・目の痒み、目やになどがある場合は、花粉症のアレルギー症状だと思って間違いありません。
③ 熱 ・熱がでている場合は、風邪である疑いが強いです。(花粉症でも熱っぽさを感じる症状を持つ方もいます)
④頭痛、喉の痒みや痛み の症状 ・花粉症の重い症状がでている場合に、頭が痛い、ボォーとするなどの症状がでる人もいます。喉の痒み、痛みは口腔アレルギーがでている場合に起こる症状です。(前回のブログ記事を参考にしてみてください)この症状は食後15分以内に起こることが多く、花粉アレルギーと関連のある食品を食べたときにでる症状です。限定的な症状であると言うことができます。風邪で喉が痛い場合には、完治する間の長期の持続性の痛みを伴うことも多いです。
⑤咳とクシャミ ・風邪の場合は咳の症状が主になります。花粉症の場合はクシャミの症状が主になります。
(花粉症でも咳が出る場合もあります)
⑥全身の倦怠感と発熱 ・風邪に良くある症状です。花粉症でも発熱を感じる人がいます。 

①②③が最も分かりやすい比較になります。⑤の場合は、咳が続くのかクシャミが続くのかで判断材料となりやすいと思います。また花粉症の場合は引き続いて、発作性のクシャミがでることでも判断することができます。⑥は少し特別な例で、重度の花粉症の反応といえます。熱が上がってきて続くようなら風邪の可能性が大きいです。最悪、花粉症の時期、症状と重なって風邪をひくということもありますので、風邪の確立が高かったら、お近くの病院に通うなど早めの治療をお薦めいたします。

花粉症ではクシャミ、鼻水、鼻づまり、目の痒さ、目やに、なみだ目など目と鼻の症状が顕著です。花粉症の4大症状として、このうちクシャミ、鼻水、鼻づまり、目の痒さがあげられています。
このクシャミ、鼻水、鼻づまりを特徴とする鼻の症状を、鼻過敏症といいます。主にその原因はアレルギー性のものになります。アレルギーを起こす原因物質であるアレルゲンがはっきりしているものをアレルギー性鼻炎、はっきりしていないものを神経性鼻炎(血管性鼻炎)と呼んでいます。さらにアレルギー性鼻炎には、花粉症のように季節的に発症する、季節性アレルギー性鼻炎と、ホコリやダニ、ハウスダスト等で起きる季節に関係なく発症する、通年性アレルギー性鼻炎があります。
目の痒み、なみだ目などの目の症状は、花粉症では花粉が目の結膜に接触してアレルギー反応を起こすためで、この反応を、アレルギー性結膜炎といいます。原因が花粉による場合には、結膜花粉症(急性アレルギー性結膜炎)と呼ばれます。花粉が飛散している期間や原因の花粉が目に入った時に起こります。花粉の種類によって、スギ結膜花粉症、イネ科、キク科結膜花粉症などに分類されるそうです。花粉症とは、この2つの症状、つまり、季節性アレルギー性鼻炎と結膜花粉症を伴っている場合が多いということになります。花粉の飛散時期は2月頃から春にかけては樹木の花粉が多く、春から10月にかけてはイネ科植物などの草花や草によるものが多くなります。イネ科植物は5~10月にかけて、キク科植物は秋に花粉を多く飛ばすことが多くなります。(これは春の花粉症の原因となるキク科植物に虫媒花が多いことによるものからです)
驚いたことに、花粉症を起こす原因の花粉の種類は50種類以上、1説には80種類ともいわれています。
虫媒花の植物の場合、風で飛ぶ花粉の量は少なく、あまり遠くに飛ぶことはありません。イネ科の植物は風媒花なので、花粉の飛ぶ距離は広くなりますので、イネ科の花粉症の場合には、風のある日には注意が必要になります。しかし樹木の花粉のように遠くまでは飛ぶことはありません。

花粉症の原因となる植物の例と花の開花時期 (開花時期は地域によって差がでてしまいます)
・イネ科 スズメノテッポウ(4~6月)カモガヤ、ハルガヤ(4~7月)ホソムギ(4~7月)オオアワガエリ(3~11月)イネ(7~8月、暖かい地域の二毛作の場合はその間の花の時期を考慮すること)スズメノカタビラ(3~5月)ヘメスイバ(5~7月)ススキ(9~10月)ヨシ、アシ(9~11月)
・キク科 タンポポ(4~9月)マーガレット(5~6月)ハルジオン(4~7月)ヒメジョオン(8~10月)セイタカアワダチソウ(10~11月)ヨモギ、ブタクサ、オオブタクサ(8~10月)コスモス(9~10月、早咲きと遅咲きを入れると5~12月)ヒマワリ(7~9月)アキノキリンソウ(6~10月)
・その他 カナムグラ(8~10月)イラクサ(7~9月)ヒメガマ、ガマ(7~8月)ヘラオオバコ(6~8月)
・職業病としての花粉症には、イチゴ(4~5月)リンゴ(4~5月)バラ(3~5月)ウメ(2~3月)があります。果樹の場合、その他、モモ、サクランボ、プラムなども花粉症を起こしますが、虫媒花の植物なので花粉症になりにくいので、果樹にかかわる職業の方がかかる花粉症ということになります。

花粉症の原因植物と注意する食べ物。
口腔アレルギーや症状を悪化させないために食べあわせとして避けたい食品には、
・イネ科のカモガヤ、マグサ、オオアワガエリには、メロン、スイカ、トマト、ジャガイモ、タマネギ、オレンジ、セロリ、キウイ、小麦、米など。
・キク科 のブタクサには、スイカ、メロン、バナナ、キュウリなど。
・キク科のヨモギには、ニンジン、セロリ、レタス、ピーマン、ジャガイモ、トマト、キウイ、クリ、ピーナッツ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツなどがあります。

花粉症は疲れやストレスにより悪化することがあります。血液の循環や代謝が良くなると症状は緩和されます。軽い運動、マッサージ、入浴などでリラックスされると良いでしょう。花粉症の場合はある期間の間続くので、鼻の症状は鼻水から鼻づまりとなり、呼吸がつらくなっていきます。このことが頭がぼんやりしたり、痛くなるもとの症状となっていきます。顔面の鼻骨周辺の調整により、鼻の奥にたまった粘性のある鼻汁をでやすくして、呼吸を楽にすることができます。治療の手順としては蓄膿症の様な症状の緩和の方法と同じになります。しかし新たに多量の花粉を吸ってしまったり、日にちがたつとまた症状は戻っていきます。花粉症はアレルギーなので決定的な治療法がないのが現状です。                        

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