2014年05月

温度変化や季節の移り変わりなどでも、体調を壊したり気分がすぐれなかったりと、人体が受ける影響は意外と多いようです。これらは気象病、季節病として知られてきています。温暖化と思われる自然環境の変化を耳にすることが多くなり、今後、温度や、気圧、季節の変化などにより体調を壊される人が多くなることが予想されてきています。
・気象病とは気象の変化によって発病したり、症状が悪化したりする病気で、天候が関与して発生する病状です。気象の変化とは、気温の上昇や低下、気圧の変化、湿度の急変などです。日によって7度以上の温度の高低差が発生すると起きやすいといわれています。人体の調節機能が十分に働いていない場合に起きやすい体の変化ということができます。
・季節病とは季節により発症が多くなる病変で、季節の変化によって悪化したり、多発する病気になります。気圧や湿度の変化では、リウマチや神経痛が影響を受けることが多く、喘息は春先に起こりやすく、食中毒は夏に起こりやすいなどです。その他、春と秋の花粉症。冬場のインフルエンザがよく知られています。
気象病と季節病を考察を入れて調べてみました。

・気象病  1定の気象条件のもとで起こる病気や病状です。気温の変化はすぐに体の変化に影響を与えます。特に短い間隔での温度変化や短時間での気圧の変化は人体に与える影響が大きいです。身近な例では、飛行機に乗った時に耳鳴り、めまいなどを感じたことがあるなどです。寒暖の差では7度以上の温度差が起こると発生しやすく、気温の変化では低気圧の接近、特に台風の接近時による気圧の変化、減圧時に注意が必要です。また、寒冷前線、気圧による影響は前線の通過時に起こりやすいです。
温度と湿度の影響も受けます。気温上昇と湿度の割合による不快指数が上がると体調が崩れる、気分が悪くなるというような影響を受けます。梅雨時期など湿度が高い時期に生理痛がひどくなるということもよく聞きます。

気象病の症状として、不眠(寝つきが悪い)、だるい、疲れが取れない、倦怠感、頭痛、めまい、立ちくらみ、持病の悪化(慢性疾患)、過去の捻挫、骨折等の箇所の痛み(古傷の痛み)、精神状態の不安定(イライラ、焦燥感、挫折感、無気力など)。その他、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血、血栓、胆石、尿路結石、気管支喘息も含めて影響を与えるといわれています。
体が気象環境の変化に順応したり、適応できなくなってしまった場合に、気象病といわれる症状が起こってくると考えられています。
対応策は、血行を良くすることです。ストレッチ、適度な温度での入浴(38~40度)、マッサージなどが有効です。ストレス解消、規則正しい生活、睡眠不足の解消も重要な要素になります。

・季節病  特定の季節に多く発生したり、死亡率が高くなる病気を季節病と呼んでいます。例えば、花粉症は2~5月と7~11月頃。赤痢など多くの食中毒は7~9月頃。肺炎、気管支炎、低温と乾燥を好むインフルエンザは12~4月頃の発生が多くなります。
季節病は、季節の変化に対応できなくなったり、季節の影響を受けてしまうために起こります。冬場の温度変化による脳出血、脳梗塞、心臓疾患、インフルエンザ、熱中症など、低温や高温など、温度の影響を受けて発生する病気など。季節的な影響に由来して起きるもの、花粉症やマラリヤ(蚊の発生による)など。高温を好む病原体や、それらを媒介する昆虫の発生時期などに合わせて発症する確率が上がってしまいます。
季節的な例をあげてみましょう。

春  春の花粉症。不眠症。5月病。季節性のうつ病は通例春に落ち着いてくるようですが、この時期から悪化する人も出てきます。精神的なダメージを受けやすい時期ともいえます。若い人の場合は、就職、移転、引っ越し、対人関係などのストレスの影響も多いのがこの時期になります。

夏  食中毒、梅雨時期の高温多湿より発生してきます。風邪は冬の低温期ばかりではなく、夏にも多く発生しています。俗にいう夏風邪です。夏風邪の特徴として、主に消化器系に影響を及ぼすことが多いです。子供の場合はプールでの感染も多くなります。(プール熱、手足口病、ヘルパンギーナなど)
夏バテ、日射病、熱中症、冷房病。胃腸障害もこの時期に多くなります。

秋  秋の花粉症。夏の疲れ。自律神経系のストレス。温度差の変化を受けやすい時期ともいえます。季節性のうつ病は、秋から冬にかけて症状が悪化することが多いそうです。

冬  低温と乾燥を好むインフルエンザ。冬場の皮膚の乾燥による痒みやアトピーの悪化、あかぎれ、角質のひび割れ、しもやけなど。温度差による脳血管系の病気。古傷の痛みなど。

季節病で毎年繰り返されている症状がある場合などには、早めの注意と対策を立てて備えるようにしましょう。色々な要素がありますので、季節ごとの体に対する意識を持つことが予防として大事だということがいえるようです。

食べられる山菜や野草の図鑑が書店等で気になる季節になりました。最近では図鑑を手にして出かける方も増えてきていると思います。以前は誤食のなかったキノコ類での誤食も起こっています。山菜や野草にも危険な種類もあり注意したいものです。今回は春の山菜、野草の誤食の危険のある植物をいくつか調べてみました。自己責任のもとでの趣味になりますが、楽しい山菜、野草狩りが悪夢にならないようにしたいものです。
植物には似たものが多くあり、当然、有毒成分を含んでいる種も多くあります。手にした図鑑だけでは間違えてしまいます。例えば毒草というとトリカブトがが有名ですが、見たことがない方も多いと思います。図鑑では新芽までは載っていません。ゆえに名前は知っていても、誤食で中毒ということも起こりうるのです。自信のないものには手を出さない。食べない。人にあげない。に注意して自然を楽しむようにしてください。食べる場合にはあくまで自己責任でお願いします。このブログは誤食の危険性を調べたものです。食べることを薦めるためのものではありません。当方は1切の責任は持ちません。

誤食の危険のある食べられる山菜、野草として、ニリンソウ、アマドコロ、ナルコユリ、オオバギボウシ、ギョウジャニンニク、ニラ、セリ、フキ、シャクに似た毒草を調べてみました。実際、これら似た毒草で中毒は起こっています。

★トリカブト(毒)とニリンソウ。
トリカブトに似たものにニリンソウがあります。トリカブトの毒性はとても強く死亡例もある毒草です。山菜としてニリンソウとの誤食に注意が必要です。同じような生育環境を好むため、混ざって採取してしまう危険性があります。山菜としてのニリンソウは春の新芽を食べます。若芽は非常によく似ているので要注意です。死亡例も報告されています。ニリンソウは春先に花を付けるので、蕾や花があることが違いの見分け方になるようです。トリカブトは夏から秋にかけて花を咲かせます。トリカブトは成長するにつれて伸び上がります。ニリンソウは見たことがありませんが、トリカブトは横浜市旭区にある、こども自然公園の林内にも自生しています。花は毒草とは思えない紫色の目を引く花を付けます。
・トリカブト(毒) キンポウゲ科の多年草。トリカブト属の総称になっています。世界最強の有毒植物とまで言われています。その毒性は非常に強くごく微量で死亡する確率が高く、致死量は0・2~1グラムといわれています。経皮吸収もあり、花粉にまで毒があり、花を触ることも止めたほうが良いです。
トリカブトの仲間は日本に約30種類以上自生しているようです。トリカブトの分類が難しいためにこの数はまちまちに記載されています。日本に自生する種類はトリカブト亜族とレイジンソウ亜族に分けられています。園芸品種のものはハナトリカブトと呼ばれていて毒性は弱くなります。毒性は種により強弱があり、花の色も紫の他に白、ピンキ、黄色などがあります。毒性分はアルカロイドのアコニチンを主に、メサコニチン、アコニン、ヒバコニチン他を含みます。全草、特に根に多くの毒を含みます。葉の形がヨモギとも似ているので注意が必要です。特にヤマトリカブトの毒性が強く要注意です。
分布は、本州の中部~東北地方。他のトリカブトの種類としたら北海道、本州、四国、九州に分布しています。低山から亜高山帯の明るい森林や草原、やや湿ったところなどに多く生育しています。
・ニリンソウ キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。分布は、北海道、本州、四国、九州。湿気のある林床やその周辺部に群生します。減少している種になります。名前の通り花を2個茎頂に付けます。

★ホウチャクソウ(毒)とアマドコロ、ナルコユリ、オオナルコユリ。
アマドコロ、ナルコユリ、オオナルコユリは可食で新芽を食べる山菜となります。ホウチャクソウの新芽とよく似ており注意が必要です。ホウチャクソウは若芽をはじめ全草に有毒成分を含み、若芽がアマドコロ、ナルコユリ、オオナルコユリとよく似ているため誤食の危険性が高いです。ホウチャクソウの毒性は強くないそうです(死ぬほどではないということらしいですが、やはり危険です)見分ける方法はホウチャクソウは摘んだ時に臭気を発するので、匂いを確認すると良いでしょう。チゴユリとの自然交配でホウチャクチゴユリと呼ぶものもあるそうですが、まだ見たことはありません。こちらも似ているかもしれませんので注意が必要ですね。毒性分も含んでいる可能性が高いです。以前、横浜市旭区の南本宿市民の森にナルコユリの群生地がありましたが、今年監察に行ってみたら、1本もありませんでした。乱獲されてしまったようです。ホウチャクソウやチゴユリは沢山確認できました。最近では黄色い花のキバナホウチャクソウ(キバナアマドコロ)も園芸種として花壇などで見るようになりました。キバナホウチャクソウの自生地は対馬のみになりますがこちらも似ているので注意が必要です。
・ホウチャクソウ(毒) イヌサフラン科チゴユリ属。分布は、北海道、本州、四国、九州の山地や丘陵の林床。花は枝先に1~3個付きます。白い花ですが先端が少し緑色を帯びます。日陰を好み茎は分岐します。

アマドコロ、ナルコユリの仲間は新しく科が変わりました。ユリ科からの変更でクサスギカズラ科、キジカクシ科に変更になりました。

・アマドコロ クサスギカズラ科アマドコロ族の多年草。分布は、北海道、本州、四国、九州。花期は4~5月。実には毒があります。茎は分岐しません。
・ナルコユリ キジカクシ科ナルコユリ属の多年草。分布は、本州、四国、九州。花期は4~5月。大型になると50~100センチになる。どちらもよく似ています。1見して解りません。両者の明確な違いは茎にあって、茎を指で触ってみて引っ掛かりのあるものがアマドコロ、ないものがナルコユリです。日陰を好み花は白く茎は分岐しません。花はぶら下がって咲きます。
・オオナルコユリ 新しい科は不明。アマドコロ属の多年草。大型になる種で80~150センチ。分布は、北海道、本州、四国、九州。成長は遅く数は少ないようです。日陰を好み花は淡い緑色で分岐はありません。

★バイケイソウ(毒)とオオバギボウシ(ウルイ)、ギョウジャニンニク。
バイケイソウに新芽、葉、茎の全てに毒があります。毒性の強いアルカロイドを含んでいます。このアルカロイドは加熱しても消えません。つまり、煮ても焼いても、テンプラにしても消えないということです。重症の場合は死に至る毒になります。バイケイソウとオオバギボウシの違い、見分け方は、葉脈と葉を見ます。バイケイソウでは、葉脈が葉の付け根から葉先に向かって並行し、葉は互いに生えます(互生)。オオバギボウシの葉脈は中央の主脈から広がっていきます。葉の生え方は数枚が根から集まって生えます。
ギョウジャニンニクとの違い、見分け方は、葉と匂いで区別します。バイケイソウの葉には毛がなく匂いもありません。ギョウジャニンニクは名前の通り、ニンニクのような匂いがあります。また葉には毛があることで見分けます。バイケイソウの中毒は増えているそうです。十分な注意が必要です。
・バイケイソウ(毒) メランチウム科の多年草。分布は、北海道、本州、四国、九州。山地から亜高山帯の林内や湿った草地に自生し群生することが多いようです。毒性分は根茎にジエルピン、ペラトリン、プロトペラトリンなどのアルカロイドを含みます。重症化すると死亡することもあります。中毒例の多い植物になります。よく似たものに、コバイケイソウがあります。メランチウム科の多年草で毒性分はプロトペラトリン等のアルカロイド。誤食はバイケイソウと同様に多いです。
・オオバギボウシ 山菜としてはウルイと呼ばれています。オオバギボウシ系のものが山菜として利用されています(食べられる詳しい種類は解りません)分布は、北海道、本州、四国、九州の山地の草原、林縁の湿り気のある場所に多く自生する多年草。半日蔭になる場所に多いようです。
・ギョウジャニンニク ネギ科の多年草。分布は、北海道や近畿以北の亜高山帯の湿地。強いニンニク臭を放つ。生育速度が非常に遅く、とても弱く山菜として春に芽を摘まれたものは、その年には芽を出さないそうです。希少な山菜として扱われているようです。ギョウジャニンニクはイヌサフラン(毒)ともよく似ています。 

★イヌサフラン(毒)とギョウジャニンニク。
・イヌサフラン((毒) イヌサフラン科の多年草。イヌサフランの園芸品種はコルチカムの名で観賞用になっています。イヌサフランは全草が毒草で毒性分はコルヒチン。死亡例がある猛毒植物です。見分け方は、ギョウジャニンニクの芽からは葉が2~3枚でていますが、イヌサフランの芽の葉は多数重なっています。

★スズラン(毒)とギョウジャニンニク。
スズランは多年草で全草に毒があります。家畜の牛が食べて死んだという話も聞きます。毒性は強いようです。スズランとギョウジャニンニクの見分け方は、スズランの場合、下部の葉柄の基部は鞘状の鱗片葉に包まれていて匂いはありません。ギョウジャニンニクの下部の葉柄は茎を抱いていて、ニンニクの様な匂いがあります。
・スズラン(毒) 可愛い姿に似合わず猛毒を持つ植物です。原産地は日本。分布は、北海道、本州中部以北の高地。毎年花を咲かせる宿根草です。園芸店で売られているものは別種のドイツスズランになります。毒性分はコンパラトキシン、コンパラマリン、コンパロシドを含みます。全草が毒ですが花や根に多く毒を含みます。重症の場合死に至ります。

★スイセン(毒)とニラ。
どちらも庭先に植えられていることもあり、間違えて取らないようにしなければいけません。スイセンにも葉の細い種類もあり、見慣れていないと間違う可能性があります。見分け方は、匂いが重要で、スイセンには匂いがありません。ニラにはニラ独特の匂いがあります。
・スイセン(毒) ヒガンバナ科の有毒植物。地中海原産の多年草。日本産のものはニホンズイセンと呼ばれています。栽培品の種類も多いです。有毒成分はヒガンバナ科に含まれるヒガンバナアルカロイド。全草に毒がありますが、特に鱗茎に毒性分が多く含まれます。スイセンの毒の致死量は10グラムと毒性は強いです。ノビルとスイセンを誤食した例もあります。ノビルにはニンニクの様なネギの匂いがあります。
・ニラ 中国西部原産のユリ科の多年草。日本のものは自生種か帰化したものかはっきりしていないようです。見分け方は、ニラ特有の匂いを確認することです。同じ場所で混ざって生育している場合は形が似ているので注意しなければなりません。葉の幅、厚さ、茎の太さ、背の高さ全てスイセンの方が大きいので、この違いも重要です。疑わしきは採取しない方が良いでしょう。

★ドクゼリ(毒)、キツネノボタン(毒)とセリ。
・ドクゼリ(毒) セリ科の多年草。分布は、渓流、湿地、湖沼、小川、山地、田畑、水田周囲の水路沿い。花期は6~8月。根はワサビとの誤食もあります。全草に猛毒のポリインを化合物を含んでいます。春先の背丈の短い時期の若葉が似ていて、セリと同じ環境に生育していることも多いので注意が必要です。セリ独特の芳香はなく、地下茎は太く肥大しますが、春先の小さいものには、まだ太い地下茎が根にないので注意しなければなりません。
・キツネノボタン(毒) 在来種の多年草でキンポウゲ科の有毒植物。分布は、日本全国の湿地、田畑の畔、湿性のある草地。別名は「ウサギゴロシ」別名の通り毒性は強いです。キツネノボタンとケキツネノボタンの区別はほとんどつかないようですが、どちらも強い毒性を持っています。
・セリ 葉に独特の香りがあります。セリ科セリ属の多年草。分布は、日本全国の水田、水田沿いの水路、休耕田、湖沼、湿地。

★ハシリドコロ(毒)とフキ。
・ハシリドコロ(毒) 別名は、オメキグサ、サワナス。ナス科の多年草。分布は、本州、四国、九州のやや湿り気のある林床、沢沿い、谷底の平たん地や斜面に群生することが多いようです。全草に猛毒のアルカロイド1種スコポリンを含みます。誤食するとほろ苦く美味しいらしいですが、症状は酷く死に至ることもあるらしいです。名前の由来は狂乱状態になり走り回ることから付いたらしいです。
・フキ 日本原産の多年草。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。自生種の種類はとても多いです。山地の湿った沢や斜面、河川の川岸、林の脇、水田の畔や水路の土手や脇などに自生しています。ハシリドコロとの誤食はフキノトウと間違えたものになります。フキにも肝毒性が強いペタシテニン(フキノトキシン)などのピロリジジンアルカロイドを含みますので、あく抜きとしての対策は必要になります。見分け方は、フキノトウの苞には白い綿毛が密生しています。また苞の中には蕾が詰まっています。ハシリドコロの芽には毛はほとんどありません。芽の中も蕾の部分は少なく、葉が重なり合っています。

★ジキタリス(毒)とコンフリー(毒草になりました)
・ジキタリス(毒)  オオバコ科の2年草または多年草の植物。1年目はロゼット状の形態をとります。若葉がコンフリーによく似ています。6~7月に美しい花を咲かせます。そのために観賞用に栽培されたものの1部が野生化しました。毒性分はジゴキシン、ジキトシン。とても強い毒性があります。重症になると心臓機能が停止して死に至ることがあります。
・コンフリー(ヒレハリソウ・毒)も毒草の仲間に入りました。多年草の外来種です。以前は食用にされていましたが、有毒成分が見つかり、毒性は弱いものの長期間に渡り摂取すると肝臓を壊すことが解りました。大量摂取も危険です。以前は健康食品の原料にも使われていましたが、現在は禁止になりました。毒性分はピロリジジンアルカロイド。

★ドクニンジン(毒)とシャク。
とても良く似ています。私は自生のシャクは見たことがありません。山菜の図鑑などではドクニンジンの危険性を記していません。ドクニンジンの方が自生する数が少ないせいでしょうか。ドクニンジンの毒性は強く、とても危険です。見分け方は、ドクイニンジンには傷つけると嫌な臭いがあり、根に近い茎の部分に赤いしみのようなものがある、赤い斑点のような模様がある、赤っぽい部分があるなどです。シャクには赤い部分はありませんが、とてもよく似ているので要注意です。
・ドクニンジン(毒) セリ科ドクニンジン属の欧州原産の2年草の猛毒植物。葉も花もシャクによく似ています。シャクのほかフェンネルともよく似ています。全草が有毒で誤食による死亡例がある猛毒の植物です。毒性分は猛毒のピペリジンアルカロイドのコニイン。判別できなかったら採取はやめた方が良いです。
・シャク セリ科シャク属の多年草。分布は、北海道、本州、四国、九州、沖縄。ドクニンジンと非常によく似ているので疑わしきは採取しない方が良いです。

以上のことから山菜、野草を食べるリスクはかなり高いといえます。はっきりと解らないものは決して食べない方が良いでしょう。誤食のリスクを克服してから楽しむ方が良いかもしれません。キノコシーズンの前までには、キノコの誤食を調べて書く予定でいます。

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