散歩中に枯草をいたずらで折ったところ、鋭く裂けて指を切ってしまいました。斜めに食い込んで切ったもので、傷口を洗いやすくしようとして、めくれた皮膚を引っ張って、余分な皮膚も取ってしまうという失敗をしてしまいました。結果、わづかながら肉の部分が見えてしまう傷になり、えぐれた状態になってしまいました。野外では傷を負った場合、流水で傷口を洗い流す事が有効です。しかし、結果として余分な組織をはぎ取ってよりダメージを与えてしまいました。持っていた救急バンを使い、血が完全にとまるまでその後20~30分かかってしまいました。今回は傷について考察してみたいと思います。
★傷はその種類によって手当てが違ってきます。傷の種類としては、①切り傷。②トゲ、釘などによる刺し傷。③すり傷。④はさんだ傷。⑤ガラス、ナイフなどで切った傷。などがあります。
傷の手当の方法で最近変わってきたことは、乾燥させる方法から、「湿潤療法」という湿潤液を利用した湿った状態での治療の方が治りが早いといわれ、雑菌による感染も低いといわれています。
①切り傷、③すり傷の場合は、傷口を洗うことが先決になります。水道の水で構いません。もし野外で、近くに水道水がなく、手元にペットボトルのお茶やウーロン茶があったら、それでもかまいません。傷口を洗い流す効果とカテキンが含まれているので消毒液の代わりにもなります。本来の消毒液だと傷に対する細胞にもダメージを与えるので、いきなり消毒液は避けて、傷口を洗い流すことを優先した方が良いです。また消毒液の種類の関係も出てくると思います。刺し傷で破傷風菌の感染が疑われっような場合には、破傷風菌が嫌気性菌なのでオキシドールのようなものは有効ですが、深い刺し傷ですとそもそも傷の奥にまで届くかどうか分からない場合も出てきます。ここでは深刻ではない切り傷、すり傷として洗い流すことを始めにして、次に傷口の保護になりますが、新しい対処法として湿潤を保護するタイプの物があればベストです。切り傷の場合で、傷口を十分に洗ったあとの止血としてなら今までのタイプのものも有効だと思います。今までのタイプのものでも防水タイプだと普通のものより湿潤は保てると思います。2~3時間たってもまた傷口が開いたり、出血が止まらなかったりしたら病院に行くことをお勧めします。自分が思っているよりも深刻な傷であると思われます。傷が大きい場合、深い場合、異物が傷口に残っている場合も病院に行くことをお勧めします。傷周辺が熱を持ったり、腫れたり、膿が出た場合はすぐに診察を受けた方が良いです。この場合は何らかの菌に感染している可能性が高くなります。
②トゲ、釘などによる刺し傷では、小さなトゲなどは家庭で取り去ることが多いのですが、釘の踏み抜きなどで、さびた古い釘は危険です。野外で竹や笹の斜めに切った株を踏み抜くなども大変危険です。傷口が深くなり雑菌が深く入り込んでしまうからです。特に破傷風菌の感染が怖いので必ず病院に行ってください。破傷風菌は痙攣や呼吸困難を引き起こし、死亡することもある怖い菌なのです。症状は1~2週間ほどであらわれて、全身の筋肉の痛み。嚥下困難(物が呑み込めなくなってくる、呑み込みにくいなど)舌がもつれる。痙攣、呼吸困難などの症状が出てきます。おもに破傷風菌は土中にいる嫌気性菌で(空気が苦手な菌です)さびた刃物や釘、土中にある竹や笹の切り株、汚染されたどぶやどぶ川、牧場などが危険です。
小さな傷や刺からでもブドウ球菌や連鎖球菌がなどの細菌が入り込み感染する蜂窩織炎(ほうかしきえん)という炎症もあります。発症は幼児と高齢者に多く皮膚が熱を持って腫れあがり、その部位には強い痛みを伴い、化膿したり、高熱を出すこともあります。家庭での小さな傷からでも、異変に気がついたら病院に行くことが必要になってきます。
④はさんだ傷。ドアや引き戸などで、はさんだ傷はその度合いにより血豆や内出血。最悪は骨折を起こすこともあります。この場合は最悪を想定して冷やすことが第1になります。痛みがひどい場合や腫れてきた場合は病院に行きましょう。
⑤ガラス、ナイフなどで切った傷。この場合は傷が深く、止血することが先決になります。傷口を強く抑えて止血する。さらにひどい場合には止血を止めるために腕の付け根や足の付け根を圧迫する事になります。恐らくこの状態では1刻も早く救急車に来てもらうことがベストになります。何かが刺さっている場合も傷口が深いので、そのままの状態を維持して、つまりは抜き取らないで病院に行きましょう。出血を起こしてしまう確率が高いです。こちらも救急車のお世話になるレベルです。傷を受けた場所が手などで傷口が心臓より高くできる場合は、傷口を高い位置にすることで止血の手助けになります。基本的にな対処法は止血して消毒ですが、傷が深い場合は素人判断ではどうしたらよいのか迷ってしまう緊急レベルです。
その他、現在では行われない方法ですが、毒蛇に噛まれたら、毒を出すために噛まれた傷口付近をナイフ等で傷をつけ出血させて毒を出すという方法を本で読んだことがありますが、現在ではそのような方法は取りません。あまり効果がないことが分かっています。自分で傷つけるような事をしないで、オオスズメバチ、マムシ等の被害を受けた場合には、迷わず落ち着いて、毒が回らないように急激な運動をしないようにして救急車を呼んで対処してください。
★傷はその種類によって手当てが違ってきます。傷の種類としては、①切り傷。②トゲ、釘などによる刺し傷。③すり傷。④はさんだ傷。⑤ガラス、ナイフなどで切った傷。などがあります。
傷の手当の方法で最近変わってきたことは、乾燥させる方法から、「湿潤療法」という湿潤液を利用した湿った状態での治療の方が治りが早いといわれ、雑菌による感染も低いといわれています。
①切り傷、③すり傷の場合は、傷口を洗うことが先決になります。水道の水で構いません。もし野外で、近くに水道水がなく、手元にペットボトルのお茶やウーロン茶があったら、それでもかまいません。傷口を洗い流す効果とカテキンが含まれているので消毒液の代わりにもなります。本来の消毒液だと傷に対する細胞にもダメージを与えるので、いきなり消毒液は避けて、傷口を洗い流すことを優先した方が良いです。また消毒液の種類の関係も出てくると思います。刺し傷で破傷風菌の感染が疑われっような場合には、破傷風菌が嫌気性菌なのでオキシドールのようなものは有効ですが、深い刺し傷ですとそもそも傷の奥にまで届くかどうか分からない場合も出てきます。ここでは深刻ではない切り傷、すり傷として洗い流すことを始めにして、次に傷口の保護になりますが、新しい対処法として湿潤を保護するタイプの物があればベストです。切り傷の場合で、傷口を十分に洗ったあとの止血としてなら今までのタイプのものも有効だと思います。今までのタイプのものでも防水タイプだと普通のものより湿潤は保てると思います。2~3時間たってもまた傷口が開いたり、出血が止まらなかったりしたら病院に行くことをお勧めします。自分が思っているよりも深刻な傷であると思われます。傷が大きい場合、深い場合、異物が傷口に残っている場合も病院に行くことをお勧めします。傷周辺が熱を持ったり、腫れたり、膿が出た場合はすぐに診察を受けた方が良いです。この場合は何らかの菌に感染している可能性が高くなります。
②トゲ、釘などによる刺し傷では、小さなトゲなどは家庭で取り去ることが多いのですが、釘の踏み抜きなどで、さびた古い釘は危険です。野外で竹や笹の斜めに切った株を踏み抜くなども大変危険です。傷口が深くなり雑菌が深く入り込んでしまうからです。特に破傷風菌の感染が怖いので必ず病院に行ってください。破傷風菌は痙攣や呼吸困難を引き起こし、死亡することもある怖い菌なのです。症状は1~2週間ほどであらわれて、全身の筋肉の痛み。嚥下困難(物が呑み込めなくなってくる、呑み込みにくいなど)舌がもつれる。痙攣、呼吸困難などの症状が出てきます。おもに破傷風菌は土中にいる嫌気性菌で(空気が苦手な菌です)さびた刃物や釘、土中にある竹や笹の切り株、汚染されたどぶやどぶ川、牧場などが危険です。
小さな傷や刺からでもブドウ球菌や連鎖球菌がなどの細菌が入り込み感染する蜂窩織炎(ほうかしきえん)という炎症もあります。発症は幼児と高齢者に多く皮膚が熱を持って腫れあがり、その部位には強い痛みを伴い、化膿したり、高熱を出すこともあります。家庭での小さな傷からでも、異変に気がついたら病院に行くことが必要になってきます。
④はさんだ傷。ドアや引き戸などで、はさんだ傷はその度合いにより血豆や内出血。最悪は骨折を起こすこともあります。この場合は最悪を想定して冷やすことが第1になります。痛みがひどい場合や腫れてきた場合は病院に行きましょう。
⑤ガラス、ナイフなどで切った傷。この場合は傷が深く、止血することが先決になります。傷口を強く抑えて止血する。さらにひどい場合には止血を止めるために腕の付け根や足の付け根を圧迫する事になります。恐らくこの状態では1刻も早く救急車に来てもらうことがベストになります。何かが刺さっている場合も傷口が深いので、そのままの状態を維持して、つまりは抜き取らないで病院に行きましょう。出血を起こしてしまう確率が高いです。こちらも救急車のお世話になるレベルです。傷を受けた場所が手などで傷口が心臓より高くできる場合は、傷口を高い位置にすることで止血の手助けになります。基本的にな対処法は止血して消毒ですが、傷が深い場合は素人判断ではどうしたらよいのか迷ってしまう緊急レベルです。
その他、現在では行われない方法ですが、毒蛇に噛まれたら、毒を出すために噛まれた傷口付近をナイフ等で傷をつけ出血させて毒を出すという方法を本で読んだことがありますが、現在ではそのような方法は取りません。あまり効果がないことが分かっています。自分で傷つけるような事をしないで、オオスズメバチ、マムシ等の被害を受けた場合には、迷わず落ち着いて、毒が回らないように急激な運動をしないようにして救急車を呼んで対処してください。