最近、紅茶に骨を強くする効能があることが10年にわたる研究調査によって分かってきました。もともと紅茶にはカテキンなどを含めた紅茶ポリフェノールの作用が健康に良いといわれてきました。10年という長い年月をかけた追跡調査により、骨粗鬆症のリスクと紅茶の飲用に関係があることが分って来たということになります。ポリフェノールとはカテキン(カテキンにも数種類あります)とフラボノイド(総称です)を含めた総称的な名前です。これら紅茶に含まれている成分を紅茶ポリフェノールと呼んでいるわけです。紅茶にはカテキン(タンニンの1種)とテアフラビン、テアルビジンなどが含まれているそうです。それらの摂取が骨を強くする仕組みに関与していることになるようです。
ただここで注意しなければいけないことは、紅茶だけを飲んで入れば、骨が丈夫になるのかということです。上記の調査では、1日に3杯以上の紅茶を飲む人の場合、骨粗鬆症の骨折リスクが飲まない人に比べて30%も減らすことができるという結果が出されていますが、運動や他の成分であるビタミンDなどの摂取、運動には触れていないことです。恐らく、適度な運動とカルシウム、ビタミンDを摂取することもきちんとできている人が出した数値であると思われることです。カルシウムは骨に蓄積していても、必要な時に骨から使われてしまいますので、食事などから補充していかなければなりません。そのために1般的には簡単にできることとして、食事として取り入れる必要が出てきます。そしてカルシウムを効率良く吸収するために有効な成分である、ビタミンDの摂取も必要になってくるのです。さらには骨に対する刺激も必要不可欠なことで、適度な運動が要求されてくるのです。激しい運動でなくてもお散歩でも構いません。日光(日光に含まれる紫外線の作用による)を浴びることでプロビタミンDが皮膚で活性化されて、ビタミンDになります。キノコが良い例で、キノコ類にはプロビタミンDが含まれています。干しシイタケが骨に良いといわれるのはこのことからです。もちろん紫外線を受けている天日干しのものでないと、保存用には優れている乾燥品ということになってしまいます。
生活習慣の注意点として、重力を受けない寝たきりの生活ですと、運動神経の働きも骨も弱くなってしまうことを覚えておかないといけません。運動神明の末端の枝も運動しないと減ってくることが分かっています。運動による骨に対する刺激が骨を強くするので、筋肉が運動によって強化されることも骨に対する刺激になるので、骨粗鬆症の予防には運動することの意識が必要になってきます。運動により筋肉に負荷をかけることで骨に刺激がかかることが必要になってくるということです。カルシウムを効率よく取れる食品には、牛乳などの乳製品が優れているようです。骨ごと食べる魚や鳥の軟骨なども良いと思います。
カルシウムの吸収を妨げる物にリンがあります。リンも体には必要な成分なのですが、過剰摂取することで体内のカルシウムが不足してしまいます。リンを多く含む食品としては、スナック菓子、インスタント食品、レトルト食品、ハム、ソーセージに多く含まれるので、このことを考えて食べるようにすることも必要になってきます。自然の食品ではスルメ、小麦胚芽、脱脂粉乳に多く含まれています。バランスの良い食事にも心がけないといけなくなりますね。食べ物から摂取するフラボノイドの量が多いことも、骨粗鬆症のリスクを減らすことを忘れてはいけない大事な要素になってきます。
次に紅茶のリスク(デメリット)は2次的なものになりますが、現在でも農薬の残留、使用してはいけない農薬の使用は見つかっているようです。多い場合には10種類から20種類の農薬が検出される例もあるようです。無農薬に近い有機栽培が必要とされる要因になっている訳です。最近とても増えてきている病気にパーキンソン、およびパーキンソン症候群がありますが、殺虫剤として使われる農薬(特に殺虫剤としての成分)などがパーキンソン病に関与しているのではないのかと疑われています。茶の木に付く害虫(蛾など)の種類は沢山いることと、場所によるとかなり長く害虫が発生してしまう(害虫の種類と環境)などがあるため、栽培する側から言ったら農薬を使わないわけにはいかない状況も考えられます。蛾の種類では何世代も発生してしまう種類もいます。これらリスクを避けるためには、農薬の使用の少ない産地や有機栽培の製品が良いことは言うまでもなく、高価になっても安全性は高くなってくるようです。
紅茶は精神を安定させるリラックス作用、、カテキンによる殺菌作用などから、リラックス効果、殺菌作用、免疫力の向上、骨粗鬆症の骨折リスクの低減があるので、良い飲み物であることには間違いないようです。精神的なストレスもカルシウムを消費するので、好きな銘柄を選ぶなどして1息つけるテータイムでの気晴らしは、健康につながることになるようです。