毎年冬になると心配になるのがインフルエンザの流行です。現在流行っている新型コロナウイルス(COVID-19)とはちょっと違っています。致死率と感染率の高さから新型の脅威が広く知れ渡りましたが、毎年の流行が恒例になっているインフルエンザも軽く見る分けにはいきません。インフルエンザも調べてみました。インフルエンザ薬はタミフル、リレンザ、イナビルが多く使われています。これらは抗インフルエンザウイルス薬です。これらはインフルエンザウイルスを殺す薬ではないので、有効な飲み方は発症後早く飲むことです。ウイルスが増えてしまうと症状を抑えることができなくなってしまうので、48時間以内の服用が効果を最大限に発揮できるということになります。48時間以内の飲むことで、直る期間が大幅に短縮でます。当然熱も下がり楽になります。その効果は絶大で、通例1週間かかるところを2日程で改善することができます。意識障害や異常行動が問題視されましたが薬を飲まない場合でも起こる症状なので、飲んだ方が利点が多いことは間違いありません。インフルエンザの検査は発熱後、通例12~14時間経過しないとウイルスを検出することができません。つまり発熱後12時間以上たたないと正確な診断結果がでないということです。個人的のもっと早く検出される方もいるようですが、あまり早いと正確性に欠けてしまうようです。迅速診断キットと言うものが使われることが多いです。綿棒を花の中にいれて粘膜を採取して診断するという方法です。検査時間は迅速と言うだけあって15分ほどで分かり、陰性か陽性か、A型かB型かの診断ができる検査です。早すぎず遅すぎずと病院に行くタイミングもちょっと大変ですね。でも甘く見たら大変です。
インフルエンザは感染後1~2日程度で発症します。突然、38°C以上(38~40°C)の高熱が出て頭痛、全身の倦怠感、筋肉痛などの症状が現れます。普通の風邪の場合の咳や喉の痛みよりも早く、高熱が出ることが特徴です。高齢者、呼吸器系、糖尿病など持病のある方は重症化しやすく深刻なダメージを受けることになってしまいます。実際に毎年、多くの方がインフルエンザでなくなっています。高齢者や持病のある方等には特に気を付けなければならない病気になります。小児の場合はインフルエンザに罹るとインフルエンザ脳症を発症してなくなる場合もあります。死亡率は10~30%になり、助かっても脳に重い障害を残すこともあります。このインフルエンザ脳症も発症して2日ほどの短期間で急激に現れるようで、かなり危険です。しかもタミフル、リレンザを服用中でも起こることが知られていて、予測困難な病気になっています。風邪は万病のもとと言いますが、インフルエンザはかなり危険でただの風邪ではないということです。
タミフルの危険性は現在では訂正されています。子供の飛び降りなどの異常行動はタミフルを飲んでも飲まなくても起こるようで、高熱によるものと推測できます。データーによりタミフルを飲んだことによる飛び降り等の異常行動の頻度の差は飲んだ人の場合と、飲まなかった人の場合の差は無かったと報告されてようです。当初の問題は薬のせいではなかったようです。やはりタミフルを飲んだ方が合併症の危険も少なくなり、直る期間も短くなるので、インフルエンザの薬としては有効です。ただし子供の場合は薬のせいではなくても、飲んだ場会は2日間ほど注意をして見守ることは必要になります。異常行動は確認されている事実なのです。ただ事故を起こした場合の比率は、タミフル、リレンザ、イナビルを使っていない人に多かったとの報告もあります。つまりは高熱によるところの異常行動ではなかったのかという推測も立ちます。タミフルは錠剤なので飲みやすく、使用当初に言われていた副作用の危険性(異常行動)も薬による副作用ではなく、インフルエンザにかかったことによる症状の1つと言えます。タミフルと異常行動については厚生労働省からも薬との関連はないと発表されました。詳しく知りたい方は厚生労働省の「資料1タミフルと異常行動等の関連に係る報告書」で検索可能です。お子様のいる方にはお勧めです。知っておいて無駄はないと思います。
予防としは外出後の十分な手洗い、ウガイなど。また他人にうつさないためのマスクの着用が望まれます。日頃の対策としては疲れを溜めないこと、ストレスを溜めないこと、十分名睡眠をとること、バランスの良い食事と免疫力の上がる食べ物の摂取等が有効です。ワクチンの予防接種を受ける場合、その効果は5カ月程と言われています。10月から予防接種を受けられるので流行に合わせるなども考慮して受けられると良いかも知れません。予防接種した場合、その効果は2週間程してからあらわれます。上記以外に当方は風邪の場合、天然のビタミンCを摂取する様にしています。簡単なフルーツ(柑橘類など)を食事の後などに食べるようにして、ビタミンCの補給を意識しています。ビタミンCは熱に弱く、体の中で作ることができない性質があります。また様々な代謝サイクルに使われることも多いので、有効な物質だと思っています。これはインフルエンザにも当てはまると思っています。インフルエンザの場合、喚起と合わせて湿度を保つことも有効な方法です。これは粘膜が乾燥することを防ぎ、喉の粘膜の防御機能を低下させないためです。湿度は加湿器などで50~60%の湿度を保つことが有効になります。日頃の健康意識と運悪くかかってしまった場合は病院の上手な活用(検査時期、薬等)により、大事な健康を維持していくことが最善になると思います。