<休眠預金とは?その活用方法は?>

もう何年も使われていない銀行口座を休眠口座と呼びます。推計では、毎年なんと数百億円もの休眠口座が発生しているそうです。

多額のお金を中途半端な状態でおいておくよりも、税金や社会保障だけではカバーできない分野にお金を回そう、そんな発想で、海外の事例なども参考に作られたのが「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」(=休眠預金活用法)です。2016年12月9日に公布されました。

休眠預金は、今後(1)子どもおよび若者の支援に係る活動、(2)日常生活または社会生活を営む上で困難を有する者の支援に係る活動、(3)地域社会における活力の低下その他の社会的な困難な状況に直面している地域の支援に係る活動の3つの分野で活用される予定で、2019年1月以降の休眠預金が対象となり、実際に活用が開始されるのは2019年秋頃になる見通しです。

使われていない口座を、どの時点で休眠扱いにするかは銀行により、また商品により違ってきます。

口座とひと口に言っても、普通預金口座、定期預金口座、総合口座などがあり、休眠口座の扱いは口座単位で判断する銀行が多いようです。




休眠扱いになる目安は、取引がなくなってから、5年または10年。

理由は、預金者は銀行に対して債権(預金を返してもらう権利)をもっていますが、法律では、銀行は5年間、信用金庫などの協同組合は10年間、権利を行使しないと時効が成立し、権利が消滅すると定められているからだそうです。

ただし、理論上はそうであっても、実際に休眠口座扱いにする期間は銀行により異なり、また、全国銀行協会では自主ルールとして、10年、20年経過した預金であっても払戻しに応じるとしています。つまり、多くの銀行で、いったん休眠扱いになった預金でも、引き出すことができるのです。きちんと解約して引き出したいですね。

ただ、中には例外もあります。民営化前に預けた郵便貯金と、独自のルールを定めている銀行です。

 

<民営化前の郵便貯金は例外>

民営化前(2007年9月30日以前)の郵便貯金には、郵便貯金法が適用されます。

郵便貯金法では、定額郵便貯金、定期郵便貯金、積立郵便貯金が、満期の翌日から20年間引き出しの請求がなく、文書で知らせてもなお引き出しが行われないと、その2か月後に権利が消滅すると定められています。

ずいぶん前に郵便局にお金を預けた記憶があるという人は、通帳を探して、満期日を確認しましょう。

なお、通常郵便貯金(銀行の普通預金にあたる)、通常貯蓄預金については、民営化前の預入であっても、民営化後のゆうちょ銀行に引き継がれ、最後の取引から10年経過後に休眠口座になるものの、請求があれば払い戻されます。

 

<独自路線のりそな銀行>


りそな銀行では、2004年4月1日以降に新規開設した普通預金口座については、次のように取り決められています。

 ・最後の預入または払出から2年以上、一度も預入や払出がない普通預金口座(総合口座を含む)は休眠口座として取り扱う。


・休眠口座になったら、事前に文書で届け出の住所あてに連絡する。それでも解約や再利用がないときは、休眠口座管理料(年間1200円)を引落し、引落しが不能となったら、口座を自動的に解約する。

・ただし、残高が1万円以上、同一支店に定期預金等の金融資産を預けている、借り入れがある場合は対象外

<休眠口座を解約するには?>

解約に必要なのは、登録の印鑑、通帳、本人確認書類です。

引っ越しで住所が変わった、結婚で姓が変わった人は、銀行によっては証明する公的な書類が必要な場合もあります。

印鑑や通帳を失くした場合は、口座番号や支店名などから調べてもらい、本人の預金であることが確認できれば、対応してもらえる銀行もあるそうです。

手続きは、銀行の最寄りの支店の窓口で行います。

以前は、銀行口座を解約するには、口座のある支店に出向く必要がありましたが、どの支店でも対応している銀行が増え、最寄りの支店に行って解約や引出を申し出れば対応してもらえるそうです。

また、転勤などにより住所が変わり、解約したい銀行の支店が近くにない場合は、現在口座を持って利用している銀行から取り立ててもらうことも可能だそうです。ただし、この方法では書類を郵送するための書留料金など実費を支払う必要があります。

なお、いったん休眠口座の扱いになっていても、引きだしの際には、休眠口座にならなかったとして金利が計算され、利子がつくケースがほとんどだそうです。

 

<休眠口座になることを防ぐための注意点>

休眠口座になることを防ぐためには、以下の点に注意することが大切です。


・使わなくなった口座は速やかに解約する
・引っ越しをしたら必ず住所変更届を出す
・銀行口座は使いこなせる数に絞り込む 

毎日せっせと節約をする一方で、うっかり忘れて休眠口座にしてしまい、自分のお金を失くしたら、残念ですね。

忘れている口座がないか、一度、確認してみましょう。



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