2022年05月05日

アンナチュラル


アンナチュラル
DVD-BOX


またもやドラマの感想です。

私は日本のドラマはほとんど観ないのですが、この作品はブログ友の矢野トールさんが絶賛されていたので、観てみることにしました。

とはいえ、私の好みに合うかどうかは分からないので、どうなんだろうなぁ、とちょっと恐る恐るという感じでもありましたが(笑)

まあ、TBSの配信サイトが「初回2週間無料」となっていたので、無料で観られるので安心でしたけど。
金出して観て失敗すると悲しいですからねぇ。
映画ではありがちなことですが。

実際観てみると、その心配は杞憂であることが分かりました。
1話序盤で、すぐさま「これは面白い」と感じましたので。

内容的には、よくある犯罪捜査モノで、珍しいのは、法医解剖医が主人公という点ですね。
遺体の状況から、どういった死に方をしたのかを調査し、そこから犯罪を明らかにしていく、という流れになっています。

とにかく展開が速く、ダレるところが無く、ポンポンポンという感じで進んでいくのが良かったです。
プロフェッショナルな雰囲気で対応していく様子も、小気味良さがあって凄く私好みでしたし。

何より「こうじゃないか?」と思わせておいて、「実は違った」というどんでん返しの繰り返しがあって、そこが凄く面白さを感じさせました。
観ていて「どうなるの?」「え? それでどうなるの?」といった事の連続で、逆転逆転また逆転という話の展開が、ワクワク感を強く感じさせ、凄く惹きつけられる内容になっていたと思います。

また、単に犯罪を明らかにしていく爽快さがあるだけでなく、そこに関わる人々の心の描写も秀逸で、ちょっとした会話からの心の変化や、人の想いを強く感じさせる描写など、人情話としても優れたドラマになっていました。

私は普通の泣けるシーンってあまり心に響かないことが多いんですけど、この作品ではかなり引き込まれました。
表面的な「泣ける」って表現になっているのではなく、きちんとその人物の心を深く描いて、感情移入が強く出来るようになっているというか。

とにかく人と人との関りの描写が上手いんですよ。
死を扱っているだけに、亡くなった人や遺族の想いなどが、強く感じられるというのは大切なわけですが、そこがきちんと出来ているのが素晴らしいなと。

まさに「想い」を強く伝えられていることによって、この作品は、単なる捜査モノではなく、人の死に対する無念さ、残された遺族の「どうして死んでしまったの?」という苦悩を救う物語になり得ているのだと思います。
単に「こういう理由で死にました」と伝えるだけになっていたら、ここまでの感動を生む作品になっていないと思いますからね。

また、他の作品でよくある1話完結話だけになっていない点も、面白さの理由になっていると思います。

こうした捜査モノだと、基本の設定を作ると、それに基づいて同じような話を繰り返していくものが多いですが、この作品ではそれに加え、メインキャラ三人の事情や秘密などが、一つの大きな要素として繋がっていました。

そこがまた一つの物語としての感覚を強め、1話で話が完結するような、ぶつ切れ感を無くし、連続して楽しめる内容に仕上がっていたと思います。

ちなみに、萌え要素としても私好みになっていたのも良かったですね。

主演の石原さとみさんが、私好みの美人さんでしたしぃ。
しかも、知的で優秀な女性という設定。
これだけでも観ていて楽しめましたよ。

さらには、弟も出て来たりして〜〜。
仲のいい姉弟なので、そこでもニヤニヤしておりました。
弟との絡みでは、萌え萌えしながら観ていましたよ。

職場では、年下の部下からも淡い恋心を持たれるという素晴らしさ。
そりゃ、美人で有能で優しい上司とくれば、惚れない方がどうかしています。

彼がちょこちょこ見せてくる、「もしかして惚れちゃってるんじゃない?」という描写が実に楽しかったですわ。
あからさまに「好き」まで至らないで終わってたってのも良かったですし。
あまり恋愛要素が強くなると、鬱陶しくなっちゃいますからね。

そういやこの作品って、恋愛要素はその程度だったので、そこもいい感じでした。
男性は他にも、同僚に偏屈な人物が居て、普通のドラマなら、彼との間で恋愛要素を入れてきそうなのですが、この作品では全くそういうのがありませんでしたから。

男女が関わっているとなると、すぐに恋愛展開になる作品って多いんですよね。
それでドロドロしちゃって、話が停滞する場合があったりするので好きになれないのですよ。

まあ、長いシリーズになればまた別ですが、短い話の中でやるのであれば、こうした作品では恋愛要素は控えめの方が良いでしょう。
何しろ捜査がメインの作品なんですから。
無理やり恋愛を入れる必要はありません。

いや〜〜、凄く面白い作品でした。
これほど完成度の高い作品は、日本のドラマでは珍しいのではないかと。
しかも原作付きじゃないという点も素晴らしい。

オリジナルでここまで面白い作品を作れるというのは、日本のドラマ界もまだまだ捨てたもんじゃないなと思いましたよ。

話のテンポの良さ、どうなるのかと思わせるワクワク感、人物描写の細かさ深さなど、どれをとっても一級品です。
役者さんの演技も問題ないというのも、細かい点として高評価ですね。
萌え要素としても完璧でしたし。
いやはや大したもんです。

私が日本のドラマでここまで絶賛するのは珍しい、というか初めてじゃないかな、と。
何も文句をつけるところがありませんでしたよ。

こういう作品ばかりだと、ホント日本のドラマを観る気が上がるんですけどね。
いや、ここまで完璧にしろって意味じゃなく、最低限度のラインは保って欲しいという意味で。
それが出来てないのが多いからなぁ。

とにかく出来のいい作品でした。
今後もこういう作品が出てくることを祈ります。
うむ、良いものを観たでありますわ。

shibachi1 at 09:29|PermalinkComments(0) 雑記 

2022年04月19日

ミステリと言う勿れ(ドラマ版)


ミステリと言う勿れ
(前編)


私は日本のドラマはほとんど観ないのですが、この作品は観てみました。

理由としては、原作が面白かったのと、普通にドラマにしやすい内容だったので、きちんと作ってくれさえすれば面白くなると思えたからです。

この作品は、主人公、久能整の喋るうんちくが面白く、また心に響くものになっている点が魅力で、そこを変な風にいじりさえしなければ大丈夫だろうと思えましたし。

実際、そこは上手く出来ていて、1話以降、安心して観ることができました。
視聴率的にもかなり良かったようなので、ドラマとしては大成功と言えるでしょう。

私自身、原作を読んだばかりで、内容をかなり覚えている状態でも凄く楽しめましたので、初見の人たちが面白く感じたのも当然だったと思います。

とはいえ、微妙な点もありました。
細かいことは置いておくとして、問題は、やはり原作を変えた部分があることですね。

これはもう、日本のドラマでは、やらないではいられないのかと思うくらい、ほとんどのドラマで行われているので、このドラマでもそうだったことにかなり残念な想いを抱きました。

何しろ1話目は原作通りの作りで、かなり良い出来でしたので。
特に変な改変もなく、きちんと映像化していたのですよ。
なので、2話以降も同じように作ってくれるだろうと期待が高まったわけですわ。

しかし、その期待はあっさり裏切られました。
2話目で一気に、原作には無い凄い改変が行われましたから。

バスジャックの話なんですが、原作だと、囚われている場所について、整が警察へ連絡して来てもらう展開なのに、ドラマだと、警察が独自の捜査で場所を突き止めるのですよ。
しかもその捜査の様子が延々と描かれるという。

このエピソードのメインは、バスジャックされた人たちの告白であって、警察の捜査ではないんですよね。
この作品にとって、警察の捜査ってのは基本的に要らないものですから。
事件の推理や捜査はある意味どうでもよく、整と彼の周辺に居る人間とのやりとりが面白さになっていますので。

1話目はまさにそれに終始していたので、「これならいいじゃん。ナイスドラマ化」と思えたのですが、2話目にして崩壊したわけですわ。

おそらく制作側に、「警察が出ているんだから、警察の活躍も描かなければ」という想いというか、そうしないと落ち着かない状態があったんじゃないですかね。

沢山作ってますからねぇ、警察が活躍するドラマ。
事件が起きて、警察が関わりを持っているのに、警察が捜査しないってのはどうなのよ、という感じになったんじゃないかと。

この展開を見た瞬間、「やっちゃったなぁ」と思いましたよ。
そして「こりゃこの後も怪しいぞ」となった次第。

そして案の定、その心配は的中しました。

恋愛要素の投入です。

これはもう、他のドラマでもガックリした経験のある改変なんですが、原作では恋愛要素など無い関係に、無理やり入れてきたのですよ。
まさに「恋愛を入れないと駄目なんだ」という主張が強く感じられるかのようです。

実際フジテレビの社長が、このドラマのヒットについて語る際に、「今までにない恋愛模様を描いた」などと言っていたところからしても、その拘りがよく分かります。

どう考えてもこのドラマのヒットの要因は、整のうんちくの面白さと、その心に響く内容でしょう。
恋愛がヒットの要因なんかじゃありません。

なのに恋愛のおかげでヒットしたかのように語ってしまうのは、まさに「恋愛が無ければヒットしない」という意識に染まっていることの現れのように思われます。
もう「呪い」と言うしかないほどに、恋愛から離れられないんでしょう。

この作品の場合、オリジナルの恋愛については、刑事の風呂光がその役割を担いました。

彼女、整に惚れるのですよ。
しかもそれだけじゃなく、準主役かというくらい、特別扱いされていきますし。
刑事としての成長物語としても描かれていくのですわ。

原作だと、風呂光は1話目では目立ってますが、それ以降は完全に脇役となり、特に何も目立つことが無いキャラになります。
しかしドラマでは、まさに準主役。
最終回の1話前などは、整の出番より多かったくらいなんですよね。
ただの脇役が大出世ですわ。

しかもそのためなのか、性格の変更もあったりして。

原作では風呂光は、1話目こそ暗めの後ろ向きな雰囲気で描かれていますが、整に諭されてからは、快活で前向きな雰囲気に変わり、頑張っている様子が時折短く描かれていきます。

これがドラマだと、暗めの後ろ向きな雰囲気が変わらず、いつまでもウジウジとした感じで描かれていくんですよね。
おそらく片思いの恋愛を引きずる、ウジウジした様子を描きたいがゆえにそうなったのではないかと。

別に快活な感じの恋愛にしてもいいと思うのですけど、制作側としてはそうじゃなかったんでしょうね。
ウジウジ恋愛がウケると思ったのでしょう。

原作に無い要素なだけに、完全に制作側の趣味であることが分かるわけです。
私はウジウジ恋愛は好きじゃないんで、この改変はそういう意味でも嫌でした。

最後の変更点として気になったのは、我路と愛珠の関係ですね。

原作だと、愛珠は我路の「姉」なのですが、ドラマだと、何故か「妹」に変わっているのですよ
これは本当に意味不明で、何で変えたのかさっぱり分かりません。

ネットの推測では、我路を演じている永山瑛太さんが39歳で、愛珠役の白石麻衣さんが29歳であるためじゃないか、というのがありました。

確かに、見た目的に無理が出てきますからね。
でも、元々大学院生である我路を、39歳の永山さんが演じている時点で、無理を通しているわけですから、ここだけ気にするのもおかしな話です。

別に弟より若く見える姉でもいいじゃないですか。
普通にそのまま「姉弟」でやれば良かったと思うのですけど、何故か「兄妹」に変えてしまったという。
ここは本当によく分かりませんでした。

そしてこの改変のせいで、微妙な違和感が生まれちゃったんですよね。

愛珠の性格というのは、我儘で、それにより家族を振り回していて、弟の我路は、その事に反発を覚えつつも、美しい姉を愛さずにはいられない、という状態になっています。

これは弟にはありがちな感覚で、幼い頃から従ってきたがゆえの、歪んだ憧れと愛情と言えるものでしょう。
嫌悪しつつも惹かれてしまうというか。

この感覚は、まさに「逆らえない」という下の立場にいることによって生まれ、育つものなので、立場が逆転してしまう兄妹の関係になると、成立しなくなってしまうんですよね。

妹が我儘で、それに振り回されたとしても、兄は自分の方が立場が上ですから、「逆らえない」という状態にはならないでしょう。
上の立場から、我儘な妹を、ある種見守る形で愛情を抱くと思いますので。

そういう意味で、愛珠を姉から妹に変えるというのは、我路が彼女の死の真相を追及する原動力としても、変わってしまったように思えました。
慕う愛情と、見守る愛情では、微妙に違っていますから。

無論、変更したとしても、そういった想いも含めて変更しているのなら、まだいいんですが、他は全て原作通りの言動になっているので、変な違和感が発生していたんですよね。

実際台詞で、我路が愛珠のことを「あの人は・・・」と話すシーンがあるのですが、妹を「あの人」と呼ぶのは変な感じがしましたし。
妹なら「あいつは・・・」と話した方が自然でしょう。

そんな感じでこの改変は、どうにも違和感をぬぐえないものになっていたように思えました。

まあ、あまり深く考えないで観ていれば気にならない点ではあるので、どうでもいいとも言えるのですが、姉弟ネタが好きな私としては、どうしても譲れない部分なのでありました。

以上、三点ほどこのドラマの残念な変更点について書いてみました。

せっかく原作通りに作られた部分は出来が良かっただけに、何とも勿体ないことをしたなぁ、という印象が強いですね。
何もいじらず、原作通りにドラマ化していれば、もっと評価は高くなったように思えますので。

どうしてこう、面白さの塊である原作を勝手にいじって、面白くできると考えるのか謎ですよ。
すでに連載という形で世間に試され、ヒットという結果を残している作者が作り上げたものを、関係ない人間が改変する。
面白くなるわけがありません。

何しろヒット作を描いた人間であっても、別作品はヒットしない、なんてのはよくあるわけで、何がウケるかというのは誰にも分からないのですから。

なのにどうして、面白くなるのが確定している原作の内容を変えてしまうのか。
わざとつまらなくさせたいのかと疑うほどに、その行為には意味を見出せません。

このドラマはかなりのヒットだったようなので、フジテレビは続編を作る気満々のようですが、今度は是非とも原作をいじらずに作って欲しいものです。
風呂光の恋愛も、無かったことにしてくれると嬉しいのですが。

出来が良かっただけに、何とも実に残念なドラマ化でありましたわ。
まあ、改変された部分以外は面白かったので、そこを楽しみに続編を待ちたいと思います。
とはいえ、原作のストックがあまりないので、数年後ってことになるでしょうけど。

shibachi1 at 19:49|PermalinkComments(2) 雑記 

2022年03月21日

春の新作アニメ

4月から新作アニメが始まるので、それのチェックです。

情報元は、毎度お馴染み「MOON PHASE」さん


乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です

原作が好きなので観ます。

乙女ゲーが舞台なのに、男、しかも攻略対象じゃないキャラが主人公という面白い設定です。
この乙女ゲーの世界、凄まじく女尊男卑で、男にとっては地獄の世界になっております。

女性の方が完全に立場が上で、男には結婚相手を選ぶ権利が無いという。
下級貴族はババァと結婚しなきゃいけなかったり、その後、愛人を作られても何も文句言えなかったりと、大変な状況なのです。
とはいえ、現実では女性はこういう立場だったんだよな、と考えると凄く納得したりしますが。

攻略対象達が、かなり駄目男ぞろいで、そいつらの鼻を明かすのが楽しい作品ですね。
声優陣が豪華なので、女性視聴者としても楽しいんじゃないかと。
私としては、ヒロイン二人が好みなのでそれで幸せですわ。


名探偵コナン ゼロの日常

キャ〜〜、安室さ〜〜ん(はぁと)なスピンオフ作品でございます。

安室萌えな私は当然観るのであります。
いや、何か私の中の乙女心がやられているのでね。
初めて観た時に、ズギュンっとやられましたから。
こりゃ女性はたまらんじゃろうなぁ、と思いましたよ。

個人的には、風見との絡みが好きなので、それが沢山出ることに期待です。
いや、だってアムロとカミーユですからねぇ。
ガンダム好きとしては、そこに萌えるのです。

ついでに愛犬の名前がハロで、その声をララァをやっていた藩恵子さんの娘さんがやられているというのも萌えどころですか。

って、萌えばかりじゃないですかこの作品。
萌えアニメってことですな。


魔法使い黎明期

特に興味は無かったのですが、公式サイトを観に行ったら、どっかで見た二人の姿が。

「ゼロから始める魔法の書」の二人じゃないですか〜〜。

どうやらこの作品、それの続編みたいなんですね。
でも前作って1巻の内容しかアニメ化してないみたいなんだけど、まあ、いいか。
続編とはいえ、主人公も違うし新しい話になっているから大丈夫でしょう。
取り合えず、ウィキペディアに最終巻までのあらすじが書かれていたのでそれで補完しました。

っていうか、傭兵の声が変わってるじゃないですか〜〜。
小山剛志さんじゃないじゃ〜〜ん。
そういうのは嫌なんですけどねぇ。


サマータイムレンダ

原作が好きなので観ますです。
タイムリープモノですね。
伝奇的な雰囲気もあるので、私好みなのですわ。

何よりヒロインが可愛いし〜〜。
金髪や〜〜。

妹ちゃんも可愛いし〜〜。
褐色や〜〜。

ということで、ヒロイン姉妹が可愛いのでそれだけで楽しいアニメなのであります。


てな感じで、今回も観たい作品は少ないです。
しかもやはり原作読んでるのや続編ばかり。

う〜〜ん、新規で面白そうな作品って全然無いんですよねぇ。
何とも寂しい限りでございますわ。

shibachi1 at 11:32|PermalinkComments(0) 新作アニメの視聴予定 

2022年02月19日

地球外少年少女


地球外少年少女:
~はじまりの物語~
(後編)


こういう感じの作品は、あまり興味を引かれないのですが、ブログ友の矢野さんが、良作だとお薦めしてくれたので観てみました。

登場人物に、私好みのお嬢さんがいたってのも大きいんですけどね。
やはり可愛い女の子が居ないと楽しくないですから。
作品自体の出来が良くても、好みの女の子がいないとつまらないのですよ。
なのでこの作品は問題ないわけです。

そんな感じで観始めたのですが、いきなり1話で「お、こりゃ凄いな。いい出来だ」と凄く感心しました。
何しろ始まってから、一切飽きる展開がなく、キャラクターも実に魅力的で、彼らの交わす会話もテンポ良く、文句の付け所のない良さがありましたので。

元々映画として作ることを考えられていたせいか、各話の繋がりが途切れることなく、連続した流れになっているのも良さを生んでいる感じでしたね。
やはり1話ごとに区切りがあると、意識も途切れますから。
そういう意味で、一つの物語として気持ち良く観られる作りになっていたと思います。

作品としては、ジュブナイル、つまり子供を主体とした、子供の視点中心の話になっていました。
とはいえ、扱っている内容は、かなりシビアな、人類全体の危機に関するものになっていましたけど。

子供を意識しているせいなのか、そうした社会全般を巻き込む話のわりに、ほとんど毒の無い、嫌な雰囲気が描かれない内容になっていました。
言葉や状況として、「人間を大量に殺す」とか「AIの反乱」とか、そういった殺伐としたネタは出てくるんですけど、全て軽めというか、嫌な感じにならずに、サラっと描かれていましたので。
特に途中で出てくるテロリストに関しても、恐ろしさや殺意を感じさせない、かなり甘めの描写として表現されていましたし。

宇宙が舞台なので、真空の恐怖を言葉で語るシーンも何度かあるのですが、実際に真空に出た人間がどうなったのか、の描写が無いところにも、そうしたことが意識されているように思えました。
人の死に関しても、極力触れないようにしている感じでしたね。

そうした言わば「毒」と言える要素を、軽く見せているところが、子供に毒を見せないよう気を使っている感じがしました。

個人的に、幼い頃から毒まみれの作品(笑)に触れて育ってきたので、こうした「毒」を軽く描かれると、どうにも拍子抜けというか、違和感を覚えちゃうんですよね。
まあ、それは作品の評価というより、受け止める側の私の問題になっているわけですけど。

「子供を意識している」とは書きましたが、内容的にはかなり難しい部分が多々ありました。
この作品世界は、あらゆることをAIに依存している社会なのですが、それについて分かりにくい作りになっていましたので。
はっきりこうだと説明する描写がなく、台詞から徐々に「そうなんだな」と理解していく作りになっていましたから。

「社会がAIに依存している」という部分は、話の根幹というか、それが無いとこの作品自体が成立しなくなっているのですけど、そこの説明をはっきり描かなかったのは、分かりにくさを生んでいたように思えます。

まあ、そうした要素を抜いたとしても、十分に面白い作品にはなっていたんですけどね。
ジュブナイルとしては、実に良質な出来の作品になっていると思いましたし。
キャラの見せ方、ユーモアある会話など、物語を魅力的にする要素については、文句の付け所がありませんでしたしね。

特に個人的に良かったのは、ヒロインである心葉ちゃん。
容姿が私の好みストライクであり、性格も大人しめの素敵お嬢さん。
年齢も14歳と、こちらも文句の付け所のない設定でございました(どういう意味)

心葉ちゃんが画面に映るたびに、「可愛い」と呟きながら観てしまいましたよ。
ええ、全く幸せでございました。

他にも、少年たちが思春期らしく、看護師のお姉さんの胸を意識したり、転んだ拍子にお姉さんの胸を鷲掴みしたりと、サービスシーンもあったので良かったです。
やはり思春期の少年を描くのなら、お姉さんの胸は外せませんからねぇ。

まあ、そうした描写を嫌がる人もいますが、鷲掴みはともかく、大きな胸が目の前にあったら、意識せずにはいられないのが思春期というものですので。
そうした描写を入れないのは、むしろリアリティを欠くことになるでしょう。
なので入れるべきなのです。

そんな感じで、ジュブナイルとしては秀逸な出来の作品でした。

ただ、私個人の問題として、どうにも引っ掛かる部分がいくつかあったんですよね。
「ここをこうしてくれたら、もっと良かったのに」という点です。
これは私の好みの問題なので、「別にそうじゃなくてもいいじゃん」と思う人にはどうでもいい部分になるわけですけど。
あくまで私がちょっと「う〜〜ん」となっただけの話ですので。

一つ目は、終盤で突如出て来た「客観描写」ですね。

終盤になるまで、視点は子供たち中心であり、他の視点があるにしても、子供たちの周囲の大人たちのものだけだったんですよね。

色々な組織が絡んでいる話なのに、それらの人間に関しては、情報として出てくるだけで、直接当人たちの動向や思惑などは描かれていませんでした。
あくまで、子供たちの周辺で知りえたことを描く形でしか表現していなかったのです。

本来、人類の命運がかかっている話なのだから、権力機構やテロ組織の状況なんかを描いた方が分かりやすくなるでしょう。
何しろそうした人間たちの思惑によって、展開が変わっていったりするわけですから
無論、「子供たち周辺の視点のみ」という描き方をすることで、子供たち中心の物語になっているので、それはそれでいいんですけど。

でもそれなら何故、終盤になって突如、それもちょっとだけ、子供たちの周辺ではない視点を入れてきたのか。
これは何だったのかなぁ、と。
それまで頑なに子供たちの周辺のみしか描写していなかったのに、何故この部分だけ入れてきたのか。
そこに何だか違和感を覚えたわけです。

次に、AIの存在感について。

この作品は、AIとの対決が終盤での盛り上がりになっていて、AIの存在は凄く重要なものになっています。
しかし中盤までのAIについての描写は、「便利な道具」レベルのものにしかなっていないんですよね。
もちろん情報としては、AIがいかにこの作品世界の中で重要な存在になっているのか、というのは出てくるのですが、それが実感としてはあまり感じられなかったのです。

情報として分かる内容としては、社会がほとんどAIに依存している感じ、というところですか。
「依存している感じ」と書いたように、感覚では分かるようになっているのですが、具体的にはっきりと分かる描写にはなっていなかったんですよね。
実感できるレベルとしては、あくまで何かをする際の補助、人間がやるのは大変な作業を代替しているレベルの印象でしたので。

情報から推測するに、AIがおかしくなったら社会が停止する、どころではなく、破綻しかねないほどに依存している感じがするんですけど、そういった実感を持たせる描写にはなっていなかったのです。

もしこの作品が、人間同士の問題を描くのがメインで、その舞台設定として「AIに依存した社会」となっているのなら、実感が無くてもいいのですが、メインはまさにそのAIとの問題でしたからね。
それならば、「この作品世界におけるAIとはどんな存在なのか」という部分を、もっと分かりやすく説明し、実際そうなんだと感じさせる描写を入れて欲しかったなぁ、と。

そこら辺が無かったので、AIとの対決が、何となく他人事というか、あまり現実味を感じられない印象になっていました。

最後の違和感しては、終盤での心葉とのやり取りですね。

あのシーンは、主人公の登矢と二人きりでの流れになっていて、その内容にしても、かなり強い想いが描かれていました。
雰囲気としては、普通であれば恋愛的な要素を絡めたものと言えたでしょう。
淡い恋愛感情を抱いている二人が、相手に対する想いをぶつけ合い、それでどう決着がつくのか、というのを描いている感じというか

しかし登矢と心葉の関係について、それまで恋愛的なものとして描いた部分はありませんでした。
幼馴染としてお互いを思いやっている、友人、家族的な想いが描かれているだけしたので。

無論、そうした想いであっても、あのシーンは成立するのですが、「二人きり」という状況が、恋愛的なものを連想させ、どうにも違和感が起きてしまったのです。

あそこは他の子どもたちも入れて、「全員で心葉を呼び戻す」といった形にした方が、友情的な感覚になって違和感が起きなかったのではないかと思いました。

というか、私的には、二人の関係を淡い恋愛関係として描いてくれた方が好みなんですけどね。
でもこの作品は、そうした方向にはしていないので、終盤でいきなり恋愛的な雰囲気にされたのに違和感を覚えたわけです。

以上な感じで、取り合えず違和感を三点挙げてみましたが、これはあくまで私の好みの問題なので、それでこの作品が駄目だという話ではありません。
十分よく出来た作品だと思いましたから。

普通に面白かった人にとってはどうでもいい部分なのです。
あくまで「私が感じた」違和感の話ですので。
これは私の感想なので、あえて書かせていただいた次第。
他は凄くいい出来だったので、「何でここだけこうなったのかなぁ」と思ったのですよ。

ちなみに、「人類を減らす」ってネタは、どうしても「逆襲のシャア」を思い出させて駄目でした(笑)
序盤で登矢がそれを言った際、「何を入れてきてるんだこの作品は。ネタか?」とか思っちゃいましたし。
しかもそれを批判するキャラのドローンの名前が、「ブライト」だもんなぁ。
「アムロ」じゃなくて良かったです(笑)

終盤の恋愛的雰囲気も、「エウレカセブン」を思い出しちゃいましたよ。
まさにラブパワーで引き戻すってノリでしたからね。

どうせなら、あの作品みたいにラブな話にしてくれたら、凄く気に入ったんですけど。
そうじゃなかったのが残念でありますわ。

だって、心葉ちゃんが好みだったんだも〜〜ん。
ラブ観たかったぁ・・・

いや、面白かったのでいいんですけど。
ラブ好きの単なる愚痴ですわ(笑)

shibachi1 at 18:50|PermalinkComments(0) アニメ感想 

2022年01月09日

天地無用!魎皇鬼 第伍期


天地無用! 魎皇鬼
第伍期 第5巻


五期がdアニメストアでやっていたので視聴です。

内容としては、四期から続いている、天地の弟、剣士の教育についての話になっています。

剣士というのは、「異世界の聖機師物語」の主人公で、作中、かなりのチート能力を発揮していたのですが、それらを身につけさせる過程が描かれていました。

いや、ホント凄いですからね剣士は。
戦闘能力だけじゃなく、サバイバル技術から家事、建築、マッサージなど、あらゆる分野で凄まじい能力を発揮してましたから。
それらがどのようにして習得されたのかが、この五期で描かれていたわけです。
「これだけ教育されりゃ、そりゃああなるよな」と凄く納得しましたわ。

まあ、「異世界の聖機師物語」でも、「姉ちゃんたちに教わった」とか喋っていたので、想像では理解してましたが、具体的に見せられると凄まじいものがあるなぁ、と。
しかも「姉ちゃんたち」、つまり魎呼たち宇宙最強の面々だけじゃなく、その他にも多くの一級レベルの人たちに指導を受けていたので、「何だかもう、そりゃチートで当然だよ」と諦めるしかなかったです(何だそりゃ)

というか、剣士を鍛える過程で、天地が地味に強さを発揮していたのが面白かったりして。
何か三期までだと、力を使いこなせていない感じでしたからねぇ。
それが完全に自分のものとして、凄まじい能力を使いまくり。
もう超絶強いじゃないですか。
まあ、神なんだから当然なんですけど。

話のラストとしては、「ついに剣士への教育が完了し、異世界へ送り出した」というところで終わってました。

そのシーンが結構良くて、泣ける感じだったんですけど、それだけじゃなく、「天地」らしさも加わって、脱力するような、「まあ、そうだよね」という感じで、スッコケ的に楽しく終わったので良かったですね。

この後どうなったかは、「異世界の聖機師物語」で描かれているので、凄く観たくなりましたわ。
まあ、どうせなら、「異世界の聖機師物語」自体の続きが作られてから観たいですけど。
何しろラストで、続編に続くようなネタが描かれてましたからね。
そこら辺の回収を、六期でやって欲しいなぁ、と思うわけです。

「剣士がこっちの世界に帰って来る」ってのは当然として、でもそれだけだと、向こうの世界のキャラ達と別れる事になって寂しいので、是非とも「ついうっかり、世界が繋がっちゃった」みたいな感じで、あっちのキャラも出られるようにして欲しいです。

というか、ラシャラさま出してぇ〜〜。

それが私の願いです。

梶島キャラの中で一番好きなんですよ。
ちっこくて偉そうな喋りで、金にがめつい女王様。
実に素敵なんでございます。
是非とも出してくださることを願い奉りまする。

五期全体の雰囲気としては、日常生活の話ばかりでしたね。
特に盛り上がるイベントとかがあるわけでもなく、剣士を教育しつつ、楽しく日々を暮らしていく様子が描かれていましたので。

普通はそれだけだと面白くなさそうなんですが、「天地」はそれが面白いわけで、登場人物たちがワイワイやっているだけで楽しいという。
というか、無茶苦茶なキャラが沢山居るので、彼女たちが出てきて、喋って暴れる(笑)だけでも楽しいわけですよ。

何よりこれまでの梶島作品のキャラが大集合するところが、ファンとしては嬉しいところ。
要はスパロボや「アベンジャーズ」みたいな楽しさがあるというか。
梶島作品を知っていれば知っているほど、より楽しめる良さがあるんですよね。

今回は、私の好きな「ぱられルンルン物語」のキャラも出ていたので嬉しかったです。
まあ、本人そのものじゃないんですけど、それでも似たキャラが出ていたのは嬉しいわけで。
出て来た瞬間、「三月先輩や〜〜」と嬉しくなっちゃいましたわ。

この一見、三月先輩みたいなキャラは、小説版の「GXP」に出てくるらしく、名前も「美希」というのになっていて、別人さんなんですよね。
本人じゃないというのはちょっと残念ですが、「ぱられルンルン物語」は、「天地」世界の遥か過去ということのようなので、普通の人間では生きているわけないですからね。
仕方ないです。

「ぱられ」の主人公の一樹は、同姓同名で出てたんですが、こっちはどういう繋がりがあるのかよく分かりません。
一樹はZINVの分身、つまり皇家の樹の分身なので、生きてても不思議じゃないですけど。
とはいえ、「天地」の世界だと、ZINVは西南が乗ってるのでよく分かりませんが。
まあ、乗るのと分身は別だからいいのかな。

「ぱられ」でもう一人のお気に入り、Dの方は、普通に本人そのもので出ているらしいので嬉しかったです。
こちらは人間じゃないので、凄い長い年月生きていても問題ありませんから。

今回、一樹とは会っていないので、会ったらどういう反応をするのか見てみたいですわ。
ウィキペディアによると、小説版の「GXP」で、美希のことを「三月さん」と呼んでいるくらいなので、「ぱられ」での記憶があるのは確かなようですし。

って、そういや五期でDは喋らなかったんですよね。
経費削減のためにそうされてしまったのか・・・
元々無口なキャラなので、喋らせなくても成立しちゃいますけど、そこはやはり喋って欲しかったですよ。
残念であります。

今回、私の知らない設定やキャラが沢山出て来たので、アニメ版しか見ていない立場としては辛かったです。
きちんと小説版を読まないと駄目ですなこりゃ。

何しろ「GXP」に関しては、小説版準拠らしいので、そっちを知らないと十分には楽しめませんから。
アニメ版はあまりにはっちゃけ過ぎていたので、さすがに梶島ワールドからは外されたのかなと思ってみたり(笑)

って、調べたら「GXP」の小説って、17巻もあるじゃないですか。
しかもまだ続いているとか・・・
どんだけ「GXP」気に入ってるんですか梶島さん。

あと全く分からない男キャラが出てきて、何かの主人公っぽいので、「何じゃらほい」と思ったら、「パラダイスウォー」って小説の主人公みたいですね。
こっちは完全に小説版しかないので、もう読むしかないでしょうこれも。
小説を全部読んだ後、また改めて一期から観ることにしますわ。

そういや、私の一推しである、月湖さんの出番が無かった・・・

もしかしたら出ていたのかも知れないですが、記憶に残らんかったです。
「天地」の中で、一番萌えられるキャラなんですけどねぇ。

他の女性キャラって、派手なデザインが多いんで、普通な感じの月湖さんは良いのですよ。
「ぱられルンルン物語」の時も、そういう理由もあって三月先輩が好きでしたし。

って、小説版の「GXP」だと、美希は月湖さんをモデルにして作られたって設定みたいなんで、二人が似ているのは当然のようですが。

今回の五期で、天地を巡る恋愛模様にしても、決着が付いたって感じでした。
長年に渡るドタバタラブコメディも、ついに終わったてことですね。
シリーズ的にも、「これで完結」としてしまっても問題無さそうですが、まだ続編が出るでしょうねきっと。

というか、剣士が戻ってきてくれないと、完全には決着してませんから。
天地ファミリーが完全に揃ってこそ、「お終い」って感じになると思いますのでね。
っていうか、ラシャラさま出して〜〜(本音)

続編はすぐに出るのか、また数年後なのか、それとももう終わってしまうのか。
はてさてどうなることか、楽しみにしながら待ちたいと思います。

shibachi1 at 16:04|PermalinkComments(0) 梶島正樹作品 

2022年01月02日

冬の新作アニメ

1月から新作アニメが始まるのでそれのチェックです。

情報元は、毎度お馴染みMOON PHASEさん。



ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

もう始まってますが取り合えず。
ジョジョなんで観ますですよ。
承太郎さんが出ますしな。


東京24区

近未来SFっぽいので観てみます。
「サイコパス」世界の一歩手前、みたいな世界設定なのと、「死んだ幼馴染からの電話」という謎展開が面白そうです。
あとは好みの女の子が居るかでございますな。


進撃の巨人 The Final Season パート2

最後ってことで観ますよ〜〜。
まあ、原作読んでるんでオチは知ってるんですが、アニメだとどんな感じになりますか。


異世界美少女受肉おじさんと

原作が好きなので観ますですよ。
ギャグが面白いのと、美少女の姿に変えられたオッサンと、その友人のオッサンが、魅了のせいで惹かれ合いそうになるのが楽しいお話です。

いや、美少女オッサンが凄く好みなのでね。
私も魅了されているのですよ。


殺し愛

何か殺し屋同士のシリアスラブものみたいなので観てみようかと。
ヒロインが金髪お嬢さんヒャッホ〜〜ってのもあります(笑)


てな感じですか。

今回は取り合えず、面白そうなオリジナルアニメがあるので嬉しいですね。
まあ、気に入るかどうかは分かりませんが。

shibachi1 at 09:56|PermalinkComments(0) 新作アニメの視聴予定 

2021年12月30日

第20回シバッチアニメグランプリ

今年もやりますこの企画。

最初は、だんだん面倒臭くなってきた、というか、一年の間に観たアニメの数自体が少なくなったので、もういいかとも思ってたんですよね。

でもそしたら年末に、ドカンと凄い作品を観てしまったので、これはもう表彰しなければいけないだろうとやる気になりました。

って、考えてみると、その前にも凄く気に入った作品があったんで、そっちも表彰しないといけないよな、というのもありましたし。

というわけで、20回目も止めることなく行うことにしました。
というか、1年に1回の企画だから、もう20年もこんな事やってるんだと愕然としてみたり。

20年か・・・

何か凄いな、と思いつつも、どのみち今後20年も同じようにアニメを観て生きていくのだろうから、別に大したことでもないのかも。

その間観てきたアニメ、観なかったアニメの数を考えると、とんでもない数の物語が作られているのだなと、そっちの方が凄いと思いましたわ。

漫画も含めると凄まじい数になりますからね。
これほどの数の物語が作られている国ってのも、凄く稀なんじゃないかと思います。
いや〜〜、日本に生まれて良かったですわ。

何やら前置きが長くなりましたが、そろそろ発表の方へ移らさせていただきます。

ちなみに大賞に選ぶ条件には、「私が初めて観た」「原作を読んでいない」ということにしています。

原作を読んでいると、先入観があって公平性を欠きますのでね。
私が初めてその作品に触れてどう思ったのか、ということで評価しているわけです。

まあ、原作を読んでいても、アニメ化の出来が良かったりすると、それはそれで凄く評価するわけですけど。


【作品部門】

大賞 「アイの歌声を聴かせて」


今年はもうこれしかないでしょう。

最初から最後まで楽しく観られ、しかも単に楽しいだけじゃなく、終盤に驚きの展開と、それまでの言動の意味が明らかになる、というオチになっていた点で、素晴らしい出来の作品だったと思います。

何より観終わった後、ほんわかした気持ちになれたのが実に素敵でした。
観ている最中、ずっと幸せな雰囲気に包まれていましたしね。
観ていて幸せな気分に浸れる作品は最高なのですよ。

いや〜〜、オリジナルのアニメ映画で、ここまで文句なく、満足できたのは初めてかも知れません。
最近は色々なアニメ映画が、一般の人にも観られるようになりましたが、この作品の知名度が低いのが実に残念でなりませんわ。
私自身、ツイッターで、予告編がリツイートされてきたから知ったくらいですしね。
もっともっと多くの人に観てもらいたい作品でありますよ。


以下、良かった作品。


「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」

原作を読んでいたので、大賞にはしませんでしたが、これまた素晴らしい作品でした。
もし先にアニメを観ていたら、大賞に選んでいたでしょう。
それくらい私のツボにハマる内容でしたので。
普段は笑えるのに、ここぞで泣ける展開も良かったですしね。

主人公が、明るく前向きで、ちょっとお馬鹿さんだけど、愛されるキャラになっていたのも大きいですか。
私って、そういうタイプにどうにも弱いのでねぇ。


「無職転生」

これはもう、内容というより、「よくぞここまで丁寧にアニメ化してくれた」という事で、アニメってのは凄いね、素晴らしいね、というのを凄く感じさせてくれた作品でした。

全てのアニメ化がこの作品のようであれば、原作者はアニメ化に何ら心配をしなくて済むだろうと思えるくらい丁寧でしたのでね。
何事もない、普通のシーンを観ているだけで楽しさが出てくる。
まさにアニメとはこうあるべき、という素晴らしい出来でした。

ちなみに二期はまだ観てません。
終わってからまとめて観るつもりでしたので。



【キャラ部門】

大賞 該当なし


今年もおりません。
なかなか人間として惚れるキャラって出ないんですよねぇ。
それなりに好きなキャラはいるんですが、惚れるとなるとまた別なのですな。


以下、良かったキャラ。


「カタリナ」(乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…)

原作を読んでなかったら大賞に選んでました。
カタリナは、萌えというより主人公として好きって感じが凄くありますので。

この作品の魅力は、カタリナあってこそですからね。
なので当然、好きなわけですよ。


【萌えキャラ部門】

最萌え賞 「シエスタ」(探偵はもう、死んでいる。)


久しぶりに来ましたよ〜〜。
萌え萌えなお嬢さん〜〜。

容姿、性格、設定と、全ての面において私好み。

お胸に関しても、こういう容姿だと比較的つつましいことが多いのに、シエスタはおっきいですからね。
そういう点でもしてやられました。

水着回はもちろん、普段の服の上からの存在感も素晴らしかった。
スタッフのこだわりに感謝です。

ただ残念なのは、タイトル通り、死んでいる点ですね。
何てことしてくれんのよって感じです。
それが無ければ、本当の意味でパーフェクトだったですけど。
しかも当然ながら出番が減るし。

まあ、過去話が結構あったので、それで堪能出来て良かったですが。
もし続編をやるとしたら、ずっと過去話にしてくれると幸せですわ。


【エピソード部門】

大賞 「シオンの秘密が明かされる」(アイの歌声を聴かせて)


ネタバレなので詳しくは書けません(笑)

この作品で一番衝撃と温かさを覚えたシーンでした。
これがあるからこそ、この作品は素晴らしいんですよね。
もう一度観たくなる魅力を与えてくるというか。

私はこういうの大好きで、あと予想外の展開でもあったので、嬉しい「してやられた」感があって、分かった後にほっこりと幸せな気分になりました。
う〜〜ん、やっぱりいいですわぁ。


【主題歌部門】

大賞 「アイの歌声を聴かせて 挿入歌(You've Got Friends 〜あなたには友達がいる〜)」


作品内容に凄くマッチした、というか、設定としては、AIのシオンがその場の状況、気持ちを踏まえて作詞している、という感じなので、当然のごとく素晴らしいわけです。

しかもこれが流れるシーンってのが、それまで描かれた友人たちとの関係の収束部分でもあるので、感動もひとしおなのですわ。

演出も凄まじく良かったですしね。
文句のつけようがありません。


以下、良かった歌。


「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… OP」

作品の内容に合わせて作詞され、作風に合わせた、テンポが良く、楽し気なメロディー。
さらにOP映像は、作品の雰囲気、主人公とキャラ達の関係性を端的に表現しているという点で、実に秀逸な出来になっていました。

アニメの主題歌はこうじゃないとね、をまさに体現したものじゃないかと。
素晴らしいです。

これまた原作を読んでなかったら大賞に選んでいた歌ですね。
ホント出来がいいんですよ。


「探偵はもう、死んでいる OP」

歌詞が凄く作品内容に合っていて、ヒロインが死んでいるだけに、グッとくる感じになっているのがいいなぁ、と。
だから歌だけであれば大賞に選んでも良いレベルなんですが、いかんせんOP映像がそれを裏切っているという。

明るめな雰囲気ですからね。
あとストーリー性のない映像なので、歌詞の内容を高めるものにはなっていないのが残念でした。
やはりアニメ主題歌は、OP映像との関係も評価の対象ですから。


「ダイナゼノン OP」

前作に続いて凄くいい歌です。
ノリの良さとワクワク感を高めるメロディー、力強さを感じさせる歌詞と、まさにアニメの主題歌として素晴らしい。

ロボットアニメだけに、こういう主題歌であるのは大切だと思いますわ。


「総評」

今年は、観た作品数は少ないものの、出来の良い作品が多かったですね。
たまにこういう事があったりするので、アニメを観るのは止められませんわ。

主題歌にしても良質な作りのものが多かったですし。
いつもはよほど気に入らないとコメントを付けない事にしているのに、今年は3曲もコメントしましたからね。
それだけ丁寧に作られた作品が多かったということでしょう。

何しろ主題歌の出来がいいというのは、そういった部分も意識して作っているということで、それが作品全体の良さに繋がっていくのだと思いますから。
やはり単純なタイアップ曲とは比較になりませんよ。

来年は、私の好きな原作が、いくつかアニメ化されて放送されるのが決まっていますが、そちらも出来の良いアニメになっている事に期待です。

裏切られたことは何回もありますんでねぇ。
そうならない事を祈りますよ。

あと当然、オリジナルでも面白い作品が出てくることも楽しみにしています。
さてどうなりますやら。

shibachi1 at 16:40|PermalinkComments(0) シバッチアニメグランプリ 

2021年11月18日

アイの歌声を聴かせて


映画チラシ
アイの歌声を聴かせて


観て来ました〜〜。

数日前まで存在自体知らなかったのですが、私と好みが似ている鰯鰤さんが紹介されていたので、どんなもんかと予告編を観てみたのですよ。

そしたら何か凄く面白そうだったんで、一気に興味を引かれました。

私はこうした一般向けな劇場アニメって観る気が起きないんですけど、この作品は予告編を観た瞬間に「ん? 良さそうじゃね?」となったんですよね。

ポンコツAI少女が巻き起こすドタバタな雰囲気が、好みのコメディな感じでしたし、ミュージカル風味になっているのも、歌アニメ好きとしては良さげだなと思いましたので。

変人少女が突如歌い出すコメディタッチの作品と言えば、思い出すのは「ようこそようこ」。
あの独特の笑える空間は私のお気に入りなので、そういった雰囲気があれば最高だな、と思ったのですわ。

実際観てみたら、歌い出した瞬間に「やっぱり『ようこそようこ』や(笑)」と苦笑しました。
ただ「ようこそようこ」と違うのは、歌って踊るのはあくまでAIのシオンだけ、という点。
周りの人間は、突如歌い出すシオンの姿に呆然としている状態なのです。

まさに痛いお嬢さん。
AIである事を知っているのは、視聴者とごく一部のキャラだけなので、歌って踊るシオンの姿は、とんでもなく変人なんですよね。

でもそうした変人ぶりも、観ている内にだんだんと慣れてきて、シオンが歌い出すのが楽しみになったりして。
何しろ歌うシーン、かなり綺麗な演出になってますから。
物語の舞台になっているのは、AIで制御された機器が大量に設置されている実験都市なので、シオンはそれらをハッキングして、自分の歌を盛り上げるための演出に使っちゃうわけです。

それが見事に素晴らしい。
歌に合わせて周囲の物が動き、光り、音を奏でる。
その歌と演出が一体になった様子には、実に素晴らしいものがありました。

この作品は、ストーリーの良さもありますが、そうした歌のシーンでの演出の綺麗さというのが、魅力の一つになっていると思います。

ストーリーの内容としては、青春群像劇ですね。
高校生の男女五人によって描かれる、恋愛友情物語です。

それぞれが悩みやわだかまりを抱えてて、鬱屈した日々送っているのですが、そこに能天気な暴走少女のシオンが現れたことで、変化が起きていく、という感じになっています。

シオンはポンコツAIなので、空気を読むとかそういった事は一切せず、言いたいことやりたいことをしていくため、それに振り回されることで、悩みやわだかまりが解消されていくわけです。

そうした展開は、よくあると言えばよくあるものなのですが、それを楽しく面白く見せられているというのが、この作品の素晴らしさなのだと思います。
よくある話であるからこそ、単純な見せ方では面白さは生まれませんから。

さらにそれを高めているのが、終盤で明らかになる「シオンの抱えているモノ」ですね。
これが分かった時、「なるほど、そういうことだったのか」と驚きつつも、凄く納得がいったので実に見事だと思いました。
何しろそれが明らかになることで、序盤からのシオンの言動が、全て納得がいくものになりますから。

実に気持ちのいい「してやられた感」があって、それを知った状態で最初から観直して、シオンのしている事の意味をじっくりと味わいたくなりましたよ。

シオンがしていた行為は、まさに「愛」
愛に基づく言動だったんですよね。
タイトルの「アイ」がカタカナなのは、「AI」と「愛」をかけたものなんだな、とよく分かりました。

こういう愛の話は大好きなので、そこでも素晴らしさを感じました。
いやはや、ここまで私の好みを刺激してくれるというのは、実に凄いな、と。
この作品は、最初から最後までシオンによって振り回され、シオンの愛に包まれていた作品だったわけです。

そうした雰囲気の作品だけに、観ていて凄く心地良く、温かな気持ちになれたのだと思います。
これほど最後まで観て「面白い。素晴らしい」と思えた作品はあまり無いので、実に嬉しくなりました。

それほど良い作品なのに、現状、広く知られていないというのが実に勿体ないんですよね。
上映館は結構多いのですが、上映時間が1日1回、しかも早朝や夜しかないという悲しさ。
私も映画館で観るのは諦めようかと思っていたのですが、たまたま仕事で行った先に、ちょうど良い上映時間の映画館があったので、そこで視聴することができました。
いや〜〜、運が良かったです。

口コミでかなり存在が知られるようになってきたみたいですが、もっともっと多くの人が観てくれる状態になると嬉しいですね。

単純なお涙頂戴を売りにせず、楽しさをメインに据えて、「どうぞ楽しんで観て下さい」としつつも、最後まで観ると泣けてくる、しかも悲しさではなく、幸せで泣けてくる、というのがホント素晴らしい作品だな、と。

まだ御覧になってない方には、是非とも観ていただきたいです。
ホント素晴らしいですから。
お薦めですよ〜〜。




shibachi1 at 19:57|PermalinkComments(2) アニメ感想 

2021年10月10日

探偵はもう、死んでいる。


探偵はもう、死んで
いる。第1巻


この作品を観た理由は、ヒロインのシエスタが好みだったからです。

容姿はもちろん、主人公の師匠的存在で、偉そうな喋り、それでいて甘くて優しかったりする、というところが、私の好みど真ん中なお嬢さんでしたので。

「主人公の君塚(中学生)と同世代の見た目」ってのが微妙ですが、年齢は明かされていないので、そこは勝手にもっと年上だとして楽しみました(笑)
実際「名探偵」として活躍している様子や、シエスタを「マーム」と慕う有坂の存在から、それが正解な気がしますし。

かなり好みのお嬢さんがヒロイン、ってことで凄くワクワクしたわけですが、シエスタは探偵、つまりタイトルから分かるように、死んでいる存在なので実に悲しいんですよね。

何ということか。
どう考えてもおかしいですよシエスタさん。
こんなに魅力的なキャラを、何故に死んだことにしてしまうのか。
実に勿体ないです。

ウィキペディアによると、どうやら新人賞応募の時点では、シエスタは脇役でしかなく、ここまで出番がある存在じゃなかったようです。
確かに話の作り自体、序盤の過去話の後が本編という感じになってますしね。
元々は君塚が時折思い出す存在として設定されていただけなのでしょう。
それを出版する際に、担当編集者との話し合いで活躍の場を広げたのではないかな、と。

ナイス仕事ですよ担当さん。
まあ、私がもし編集者であったとしても、シエスタを推したでしょうけどね。
だって魅力的なんですもの。

というか、この作者さんとしては、シエスタはあまり好みではないのじゃないかと思ってますが。
何故なら他のヒロイン達はみんな似たタイプなのに、シエスタだけ違ってますので。

渚を始めとする他のヒロイン達は、うるさくて自分勝手で我儘で、裏付けもないのに妙に自信に溢れている感じのお嬢さんばかりですからね。
それでいて辛い過去とか持っていて、本質的には優しかったりする、という設定。
この作者さん、こういう女の子好きなんだろうなぁ、と思わせるほどにタイプが似通っているのですよ。

シエスタが違っているのは、元々脇役だったからでしょう。
主人公の師匠的存在として設定されたので、好みよりも役割的な性格としてああなったのではないかなと。
同じく脇役の女刑事さんも、落ち着いた感じの大人な女性になってますし。

私としては、シエスタや女刑事さんの方が好みなんですけどね。
この作品の微妙点は、シエスタ以外のヒロインが辛いことなんですよ。
私はああいったお嬢さんたちってどうも苦手なんで。

というか、この作品を観ていて思った印象は、「エロゲー」なんですよね。
昔楽しんだエロゲーを思い出させるというか。

渚のようなうるさい系キャラって必ずいますし、ヒロイン達の不幸話なんかも、泣きゲーを思わせる部分ですしね。
作者さんは泣きゲー大好きだったんじゃないでしょうか。
かなり影響を受けているように思えます。
泣きに持っていく展開とかが、泣きゲーの雰囲気そのままでしたし。

あとエロゲー的だなと思えるのは、普通の女の子なのに、暴力組織に立ち向かえる精神力や、何故かそれなりに対応出来てしまったりしている点ですか。
リアルに描こうと思ったら、暴力に対しては怯えるし、対応しようと思っても素人ゆえの悲しさからどうにもならない、ってなるのが普通ですからね。
でもそれを可能にしちゃうわけですよ。

エロゲーって、そこら辺の処理は「まあ、いいじゃん面白いんだし」ってノリで、女の子が暴力組織を手玉にとったりするんですよね。
その雰囲気に何か似てるなぁ、と思ったのです。

シエスタだけは、生い立ちとか年齢が不詳なので、「実は凄い年齢で、経験も物凄い」という設定もありえて問題ないわけですが、とは言ってもあのロリ容姿ですからね。
どうしてもエロゲーの印象が強くなります。
普通ならもっと大人な女性として描くものでしょう。
それこそ女刑事さんのような容姿にするとか。

でもあえて美少女にしている点が、エロゲー的だな、と。
まあ、私も好きですがねそういうの。

シエスタは能力が高いわけですが、その裏付けとして推測したのは、「実は改造人間だった」ということですか。
彼女は謎の組織「スペース」を潰そうと躍起になっているわけで、それは単に「名探偵」としての義務というより、個人的な恨みとかあってもおかしくない感じですしね。

「仮面ライダー」のごとく、肉体を改造された後に脱出し、復讐を誓ったとか。
それならあの身体能力の高さも納得いきます。
何より出てくる敵が、まさに改造人間だっていうのがそれを思わせますしね。

第1話を見た際、いきなり改造人間が出て来たので、「探偵ってタイトルなのに、バトルモノなのかよ」と意表をつかれました。
「それはそれで面白いな」とは思ったのですが、敵の組織は社会に影響を与えているっぽい設定なのに、警察や政治が絡むような話になっていないんですよ。
警察や政治を絡ませてくれた方が、リアルな感じになりますし、スペースの脅威も強く感じられるのに、そうしてないのが残念だなぁ、と。

でもそこら辺が、またエロゲー的な良さなのかも知れませんけど。
社会的描写よりも、個々人の関係性の描写を重視するというか。
あくまで「謎の組織」は、話を盛り上げるためのオプションでしかない、という感じですかね。

そうした「面白いんだからそれでいいじゃん」的なノリがエロゲーを感じさせるんですよね。
この作品には強くそれを感じるわけですわ。
なのでエロゲー的な雰囲気が好きな人に人気が出て、ヒットしたんじゃないかな、と。

というか、やはり「死んでいる」って設定は卑怯だと思います。
死というのは安易に悲しみを演出できるので、それをメインに据えちゃうのはどうなのよ、と思うので。
個人的には、タイトルから「死んでいる」ってのを外して、過去話から始めて、シエスタを失う状況まで描き、その後に君塚の生活を描いてくれた方が、悲しみが自然と高まっていって好きなんですけど。
2話での「再会」なんかは、そうしたシエスタとの積み重ねが描かれていることで、感動が高まったと思いますし。

「積み重ね」を描かず、感動の場面を優先させる描き方ってどうにも微妙なんですよ。
本来感動ってのは、「積み重ね」が無ければ起きないものなわけですが、それが起きてしまうのは、視聴者の補完の作用によるものだと思いますから。

他の作品で観た、似たような状況を照らし合わせることで、描かれていない「積み重ね」を、あたかもあったかのように錯覚して、それによって感動を覚えるというか。
つまり視聴者頼りの演出になっているということで、それは作品として駄目だろうと思うのです。
感動は、あくまでその作品単体の情報のみで抱かせるべきものだと思いますから。

そういう点から、過去3年間の様子は描いて欲しかったですね。
まさにそれがシエスタと君塚の絆が強まる要因になっているわけですから。

「積み重ね」の無い死で感動を促そうとするのは、あたかも「悲しいでしょ? 悲しいでしょ?」と煽られているような感じがして、純粋に死の演出を楽しめなくなるんですよね。
まあ、そういった部分って泣きゲーでよくあったので、これも泣きゲーの影響なんじゃないかと思うわけですが。

そんな感じで、全体的に微妙感が強い作品ではありました。
とはいえ、シエスタが凄く可愛くてたまらなかったので、楽しめた作品でもありましたが。
その分、彼女が出ていない回はつまらなくて困りましたけどね。

原作は続いているようですが、シエスタが出ないのであれば、アニメの続編が出ても観る気は起きないですかね。
それだけ私にとってキャラに依存した作品だったと思います。
実際、シエスタの容姿が違っていたら観てなかったでしょうし。

なので過去話なんかを番外編としてシリーズでやったらウケるんじゃないかな、と思ってみたり。
っていうか、シエスタと君塚がコンビとして活躍する話で十分面白いと思うんですけどね。
何でそっちの方向性でやってくれなかったのか残念ですよ。

とにかく気に入っている存在が死んでいるというのは、現在と未来の話はつまらないことが確定してしまっているので非常に勿体ないというか、やはり残念だという想いが強く感じる作品でありました。

shibachi1 at 10:11|PermalinkComments(0) アニメ感想 

2021年10月02日

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X


乙女ゲームの破滅フラグ
しかない悪役令嬢に
転生してしまった…X
Blu-ray vol.3


アニメ版の第二期を観ました。

相変わらず主人公カタリナの、善意の塊での突撃展開が面白く、彼女を観ているだけで楽しめる内容になっていました。

やはりいいですね、こういう主人公は。
観ているだけで幸せになれる作品は最高ですよ。
今回もその気分を堪能させていただきました。

とは言うものの、ストーリーとしては微妙な感じが否めなかったんですけどね。

やはり一旦完結した物語の続きを描く、というのは難しいものらしく、作品の質としてはかなり変わっていましたので。

一期の内容、つまり「なろう」で連載して完結した部分は、カタリナが「破滅フラグ」を防ぐ目的にまい進し、必死になって行動していく過程で、知らず知らずのうちに周囲の人間の心の傷を癒し、慕われていく、という展開になっていました。
そこら辺の描写が、面白さと感動を生み、笑えて泣ける素晴らしい作品になっていたわけです。

ストーリーとしても、イベント的なものは無く(アニメオリジナルっぽい回は除く)、周囲のキャラたちとの絡み、その人間関係の構築だけであったことから、視聴者を飽きさせない、テンポの良い作品になっていました。

しかし二期の話は、イベント的な話がメインとなり、さらにそれが重いという、この作品の魅力となっているテンポの良さや、軽快さを落としている感じになっていたんですよね。

しかもイベント話の二つとも誘拐ネタであり、特に後半の方は命にかかわるかなり酷いものであったため、「楽しく笑える」というこの作品の良さも減らす結果になっていました。

イベント話というのは、筋道が決まっているだけに、その間の見せ方が面白ければ問題ありませんが、そうでない場合は、かなり退屈なものになってしまいます。
特にこの作品の場合、主人公のカタリナは、何ら特別な能力が無い、普通の人間でしかないため、解決に自ら何かできるということがなく、そこら辺で停滞感を感じさせた気がします。

一応、最後に主人公らしい見せ場がありましたが、解決要因となった物との接点が、ご都合主義的になっていた点と、何故そう出来たのかが謎であるため、スッキリしないものになっていました。

「心を救う」展開にしても、一度やっているネタの焼き直し的になっていたので、盛り上がり的にも欠けた気がしますし。
そこら辺でちょっとこの作品の良さが無くなっていたと思いました。

他のマイナス点として感じたのは、恋愛要素の強調ですか。
男キャラ数人に、性的な接触をされるわけですけど、何というかそれまでの素敵空間が壊されるような印象があって、あまり好感が持てないものになっていましたので。

それというのも、カタリナ自身に恋愛感情が起きていないせいでしょう。
友人や家族としての「好き」でしかないのに、相手は女として見てくる。
そして見ているだけじゃなく、性的な行為をしようとしてくるので、それは一種強姦的なものを感じさせ、観ていて気分の良いものじゃなかったというか。

カタリナの恋愛的な意識が強ければ、それをどうにか処理するため、観ている側としても受け入れられるでしょうが、カタリナは完全に恋愛意識が無いので、「性的行為」ということだけが強調されて、嫌な感じを与えてしまったのではないかな、と。
言わば、性的知識の無い子供に、大人が性的行為をする様子を見せられているようなもので、どうにも嫌悪感を感じさせてしまったのだと思います。

この作品は乙女ゲーの世界なので、「美形の男に一方的にキスされる」というのはむしろご褒美と呼べるものなわけですが、主人公に恋愛感情が無いとなると、それは一転、強姦行為にしかなりませんからね。
性的行為は、お互いの気持ちが一致していないと、嫌悪感を与える行為にしかならないわけです。

私は幼い頃から少女漫画を読んできて、無理やりキスする展開などは山のように読んできましたが、その事に嫌悪感を覚えたことはありません。
しかしこの作品の場合、それを感じてしまった。

それだけカタリナの恋愛感情ってのは無い状態であり、そうした無垢な存在に対して、恋愛感情、つまりは肉欲からキスをする行為には、嫌悪感を覚えることになるのだと思います。

乙女ゲー世界なのに、キスをされる描写に嫌悪感を抱くと言うのは何とも妙な感覚ですが、それだけこの作品の主人公であるカタリナは、破天荒な存在ということなのでしょう。

カタリナは、恋愛よりも、楽しく生きることを優先、というよりそれしか無いような気がします。
まあ、元がオタクなので、趣味が第一ってのは当然なのかも知れませんけど。

今後話が進んでいくと、カタリナ自身にも恋愛感情が芽生え、キスをされる描写などにも嫌悪感を抱かないようになるのかも知れません。
そうなるには、まだまだ先は長そうですが。

そもそも、恋愛対象になりえそうな男キャラはいるのかと考えても、誰も思い当たらないんですよね。
みんないい友達と弟としてしか感じませんから。
視聴者からしてもそうなんだから、当の本人となれば余計でしょう。

果たしてどう決着が付くのやら。
やはりハーレムエンドで終わるんですかね。
どうにもラブが想像できないので(笑)

そんな感じで、何だかんだとマイナス点を書きましたが、それでも面白かったことは確かです。

私がこうしてグダグダとマイナス点を書く場合というのは、その作品を気に入っているだけに、「何故こうしてしまったのか?」という不満が起きるからなんですよね。
つまらない作品の場合は、「つまらないな」で終わり、さらにそもそも最後まで観たりしませんので。

次は劇場版ということで、どういった内容になるのか楽しみです。
話の流れとしては、魔法省に入ってからの内容になると思うのですが、それとも番外編としてまた学園内での話をやるのでしょうか。
どちらにせよ、今回不満に感じた部分が出て来ないことを祈ります。

オリジナルなのは嫌なので、そのまま続きを映画化して欲しいところですね。
不安と期待を抱きつつ、公開を楽しみに待ちたいと思いますわ。

shibachi1 at 14:26|PermalinkComments(0) アニメ感想 

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