マリノスバス前回の「大宮の傾向」に続いて「対策」編です。とはいっても大宮相手に特別な対策を取ることよりもなによりも、横浜にとって大事なのは、(1)コンディションを整えて、(2)自分たちのサッカーをする、ことであるのは言うまでもないのですが。
この記事の原案は火曜日に書いていたのですが、20日のテロサーサナ戦を観てしまったために(笑)加筆修正する破目になってしまいました。テロ戦では前半終了間際まで点が取れずにいましたが、改めて、8人が守備ブロックを形成した後の遅攻の難しさを、横浜の選手たちは感じていたのではないでしょうか。
“4-4”ブロックの突破

まずはネガティブな想像から。大宮相手で一番良くないのは、4-4-2の「4-4」の中のエリアでドリブル単独突破を図ることです。特に相手と正対して止まってしまったら、2秒で4人に絡まれる可能性があります。開幕戦では、ガンバのブラジル人デュオが、このパターンに何度もハマっていました。
テロ戦では、中央で無謀なドリブルをして危険な取られ方をするシーンはなかったかと思いますが、一般論としては個人技に自信のある選手ほどこれにハマる傾向にあるので、横浜で危険なのは奥とドゥトラ(共にテロ戦不出場)あたりでしょうか(^^;)。

4-4ブロックの中では、時間をかけない、的を絞らせないことが、突破のポイントとなります。1つは細かいダイレクトパスで素早くブロックを突破すること。読売戦で平本がPKを取った場面が典型例。ブロック内でW型にワンツーがつながると、ディフェンダーがボールホルダーに着ききれず、平本の前にぽっかり穴が空き、奥野がスライディングせざるを得なくなって…、というものでした。
もう1つは、4-4ブロックの手前から長めのスルーパス1つでいきなり裏に出すこと。横浜vs大阪戦で見せた、熊林のボールコントロール力があれば、充分可能だろうと思います。テロ戦でもこれを狙うシーンが何度もありましたが、雨でピッチが滑りやすいせいか、成功したシーンはあまり多くありませんでした。フリーでボールを持ってから前線を見ても相手に読まれてしまいますから、バックパスをダイレクトで出せるくらい、戻す選手、出す選手、裏を狙う選手の協調性が必要です。

当然のことながら、守備ブロックが揃っていないカウンター状況で速攻が仕掛けられるならば、大宮はディレイを選択するはずですので、バイタルエリアで自由にプレイできる時間が増えます。そこを抜け目なく結果に結び付けられるかどうかが鍵になるでしょう。

前後vs左右

システムオタク(そんな人がどれくらいいるのか知りませんが)にとってこの試合には、4-4-2と3-5-2のギャップの埋め合いという見所があるはずです。
大宮のボールがうまく左右に回せれば、横浜の選手が走る距離が長くなります。連戦の続く横浜にとって、走らされて0-0で終盤へ、という展開は望ましくありません。
逆に3-5-2の側が4-4-2の相手を走らせるには、「前後」にパスを回すことが重要になるのではないでしょうか。3連敗した大宮は、もう一度自分たちのサッカーを、ということで、スリーラインをコンパクトに保つことを再確認して試合に臨むものと思われます。個々人のキープ力は横浜の方が上ですので、前後にボールを動かせば大宮の8人を上下動させることができて、かつ守備ブロックに絡め取られにくくなります。
もし前半が同点で終わった場合(←こういう前提を出すこと自体に納得しない横浜サポが多そうですが、笑)、どちらが相手をより走らせたかが、後半の勝負を分けるのではないかと、私は想像しています。

セットプレイの守備

大宮の得点可能性が最も高いのは、セットプレイでしょう。フリーキックを直接決める技術があるのは島田(途中交代で出てくる可能性あり、左利き)くらいでしょうが、CKを高さで押し込むプレイには要注意です。個人的にはゾーンで守っている横浜に、若干の不安を感じます。マンマークを付けた方がいいんじゃないかな…。松田vsクリスティアン、中澤vsトニーニョ…と一人一人を比べればまず負けないと思うのですが。

一方、流れの中からの守備では、積極的に前からプレッシャーをかけていって、速攻の機会を作りたいところです。連戦続きの横浜にとっては厳しい要求かも知れません。しかし前節までを見た限りでは、大宮のボール扱いはナイーブなので、狡猾に奪い取るチャンスは必ずあります。坂田の追い回しとトップ下(奥?大橋?)の読みに期待したい。
また、劣勢の終盤で3トップに変更した大宮は全く別のチームになります。ロングボールでクリスティアンを狙ってきますので、こぼれた所に対していかに反応良く詰められるかがポイントになります。テロサーサナになくて大宮にあるもの、それが高さです。

横浜のスタメンはちょっと予想できません(苦笑)。なので試合展開を読むのは難しいのですが、ミスをついての1点、裏に抜け出ての1点、計2点くらいは取ってもらわないと。これは単なる希望ですが。
いくらゴタクを並べてみたところで、サッカーの試合ばっかりは、やってみないとわかりませんからね。

それが結論なら最初から書くな!と言われそうだ…(^^;)。