Cesil Taylor

2009年12月21日

セシルテイラー聴き、続行。

 一昨日のブログに「Dark to themselves」の譜例追加。譜面ソフト「シベリウス」大分慣れてきた。ブログに貼るには、画面コピーして、jpegに変換して、それでも変な改行マークみたいのが残っちゃって面倒だけど。

 iPodでCD版「アキサキラ」を聴く。柴田南雄が良いと言っている最後の部分、「ピアノがE-flatメジャーでエピローグをとつとつと語る」とはどうも違うような気がする。合計時間も微妙に違うし、これもLPとCDで編集が異なるのかも知れない。

 自室のアップライトピアノの譜面台には、武満徹の「遮られない休息」が載っている。和音が全然コントロールできないが、自分で弾く分には楽しい。

 昨日は、フォルマント兄弟at駒場を聴き逃し、今日は、多井plays川島素晴を観逃す。


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セシルテイラーを聴く柴田南雄1973

柴田南雄「レコードつれづれぐさ」より284p〜289pを入力。
初出は1973年10月号「ステレオ」
段落と文の番号は無論わたしが付けたもの
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「アキサキラ」(セシル・テイラーほか)

1 
1)セシル・テイラー・ユニット・イン・ジャパンが届いた。
2)デンワで試聴記をOKした以上、当然の報いとは言え「いつかパブロフの犬の写真を何かで見た事があったなあ、あれは舌を出していたっけ、お行儀よく口を結んでいたっけ」など、このさい無関係であるはずの方向に連想が飛躍する。
3)しかし、五月のテイラーの来日時には一緒に行こうとM君にさそわれていたのだ。
4)それがたしか渋谷のパルコの劇場のオープニングとぶつかって、行けなくなったのだ。
5)テイラーの評判はあれこれ聞いてはいたけどちゃんと音で聞くのははじめて。

2
1)ほんの数分しか時間のない時にまず「アキサキラ」のあちこちを《つまみ食い》して見た。
2)驚いた。こいつはいかす。
3)八十分もぶっ通しにこの調子で来るのなら、こっちも聞き方を考えてかからなければならん。
4)そう思って二度目には、まず二枚目のB面の頭のエクサイトしている部分など二三カ所をテープにとり、半速廻しにして聞いてみる。
5)全体通して聞く前に、もう少しからくりを拝見しておいた方がよかろうとの魂胆である。
6)何しろピアノが目まぐるしく走り廻るのと、アルト・サックスと打楽器がピアノにかぶり気味なので、アルトとピアノの関係が必ずしもよく判らない所がある。
7)しかし半速廻しにした所でその点は大差なかった。

3
1)さて、そんないたずらをした数日後、やっとまとまった時間ができたので、覚悟を決めて聞く。
2)まあ、やっぱり形式を見透かすためにストップ・ウォッチとメモは要るだろう。
3)それらを用意し、ハーモニーをチェックするにはこっちもピアノの前に陣取って一緒にキーをたたくのが早道、とそういう姿勢で聞きはじめたら、ピアノに近い方のR側のスピーカーにはサックスの音がもろに入っていて、向こうのL側のピアノの音が聞きづらい。
4)スピーカーの配置を移動することはできるのだが、聞きはじめてしまったし、えい面倒とばかりもっとも手っとり早い方法、つまり接続部のさし込みでLとRを反対にしてしまった。
5)申し訳ない。しかしおかげでピアノの音は聞きやすくなった。


4
1)連続演奏を二枚四面に収めてあるから、オーヴァーラップの箇所が三つあり、それぞれ二十秒見当とってある。
2)わたくしの安物のストップ・ウォッチで概算した所では、五月二十三日厚生年金会館での「アキサキラ」は七十八分二十秒、形式的にはトリオの形で演奏しているアルト・サックス.ソロの部分と、アルトなしの、つまりピアノ・ソロの部分が三回交替する、ごくクラシカルな形(ドラムはむろん通し)をはっきりとっており、その各部の時間配分は、
一(アルト・ソロ)十四分
二(アルトなし、ピアノ)十四分二十秒
三(アルト・ソロ)十五分四十秒
四(アルトなし、ピアノ)十二分四十五秒
五(アルト・ソロ)十六分五秒
六(アルトなし、コーダ)五分三十秒
 となっている。
3)これはその日その日でずいぶん変わってくるのかも知れないが、一応このレコードでは三回のアルト・サックス.ソロはだんだんと長めになり、反対にピアノ・ソロは逆に短めとなり、ラストのコーダのごときはごく短く終わっている。
4)しかし五つめの区分までなら、ほぼ十四分半という目安でほとんど各部が平均しており、これはやっぱり経験と計算の上に成り立った時間量だろう。
5)その範囲でアルトを漸増させ、ピアノを漸減させているなど、まったく聞き手の心理的効果を的確に読んでいる。


5
1)何といったって第五の部分がすばらしく、それが終わってコーダに入る所がまたひどく印象的だ。
2)極言するなら第四の部分まですべてはそこへ行く準備にすぎぬ。
3)第五区分とそれにつづくコーダの入口までの個所で聞き手の昂奮と恍惚ぶりをいやが上にもつのらせるために、いわば第五区分までに聞き手の精神状態を超過敏な、異常すれすれな所までもっていく--準備を、そこまでにしておこうといのだろう。


6
1)第五の部分でサックスはそれまでに出なかったモチーフa-flat_B-flat、d-flat_e-flat、e-flat_f-flatなどの二度音程から入ってめまぐるしい動きとなるが、五分半ほど行くと一たび不気味に静まる。
2)このままですむはずはないという期待感を抱かせておいて案の定、アルトが次第にエキサイトして、Cマイナーの調で最高音gあたりで絶叫する。
3)そしてさっさと退いたあと、コーダの入口では打楽器さえほとんど遠慮してしまい、ピアノがE-flatメジャーでエピローグをとつとつと語る所の美しさ。
4)そこにこそカタルシス的なクラマックスがあるとみるべきだろう。
5)これなくしてもし喧噪のうちに終わるなら、全篇これたんにエネルギーの発散の場という印象に終わるだろう。
6)エネルギーを消費しつくした果ての音楽美の表出がじつに印象的だった。


7
1)わたくしは、結局右記の個所にいちばん感心した。もちろん第一から第四の部分にもそれぞれ音楽的にすぐれた工夫はある。
2)工夫というよりこの人たちの天分というべきかもしれないが、イントロの作り方もうまいし、各部分への調性の配分やモチーフの形の割り当てなどはあらかじめじゅうぶん計画してあるにちがいないと思った。
3)第三区分など、六分ほどの所で打ち上げ花火式のモチーフで一つの山をつくり、そのあと四分半ほどいくと今度はメロディアスな叙情的なモチーフを持ってきて、そのあと第四部でピアノがアルペジョ式のモチーフを出すなど、それも個性をからめて聞き手を飽きさせずに引っ張っていく頭脳は相当なものだ。


8
1)それでは、テイラーの無類の弾きまくり振りはどうだというのだ。
2)最初にレコードに針を下ろした時に、お前はそれに仰天したのではなかったのか。
3)たしかにそうだし、演奏会場の効果はおそらくもっと大きいだろう。
4)それが相当のものであるとは認める。
5)だが、それを同時にあれだけでは仕方のないもの、という気も強くする。
6)技術だけでなく感覚もすばらしいが、いったい一つの調的なハーモニがずいぶん長丁場で、同じことのくりかえしなんか決してやらないが、特に新しい形のモチーフや奏法が出てくる訳でもない。
7)わたしなどの感心するのはむしろ野放図なエネルギーの発散よりも、ピアノとサックスとの交歓などがじつに微妙なことだ。
8)モチーフの明からさまなやりとりなどしないが、調子や高域のある特定の音のニュアンスづけなど、楽しみながらごくしぜんにやっているようだ。
9)クラシックの前衛なら多くのインストラクションを譜面に書き込んでおいて、指揮者が必要な場所を示したりする所でも、この人たちは演奏というおしゃべりの中で、だんだんと調性やモチーフや部分の移行を以心伝心でやってしまうのだろう。


9
1)もう一度はっきり書くなら、わたくしはテイラーの休みなしのもの凄い速度のピアノ演奏にも感心しない訳ではないが、それは聞けば聞くほど感動が薄れるだろう。
2)そして右に書いたような点のほうがもっと価値があると思うようになるだろうし、その方にたしかに余計に感心し、感動する。
3)それと、アルトやドラムも良くやっているが、やはりテイラーがずばぬけていて、だからトリオの所でもほとんど独走の感が強くなってしまうのだ。

10
1)「セシル・テイラー・ユニット」を今回わたくしは通して一回しか聞いてない。
2)しかし、このレコードはもし借りておいていいなら、また聞き直してみたい。
3)まだいろんな発見があるにちがいない。

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2009年12月19日

「Dark To Themselves」Yugoslavia、1976

200px-Dark_to_Themselves「Dark To Themselves」は、アナログ盤を持っていて、兼ねてよりセシルテイラーのグループ演奏では一番の傑作と思っていた。iPodでも聴きたいと思い小石川図書館よりCDを借りてきたが、別物なので驚く。

ジャケットには、アナログ盤でもCDでもこう記されている。
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side 1 STREAMS 23:00
side 2 CHORUS OF SEED 26:12

recorded at the Ljubljana Jazz Festival, Yugoslavia on June 18, 1976
Cecil Taylor: piano  Jimmy Lyons: alto saxophone  Raphe Malik: trumpet  David S. Ware: tenor saxophone  Marc Edwards: drums
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ところがCDの中の紙にはこう書いてある。
=========
1.STREAMS AND CHORUS OF SEED 61:52
※オリジナルLPは収録時間の都合上M-1,M-2と分けてクレジットされておりますが、元々1曲だったものを振り分けている為、今回は過去のCD化の際と同様に一曲コンプリートな形で収録しております。
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 レコードは2曲足しても49:12だから12分40秒の増量だ。一体どうなっているのかCDの1時間の演奏を聴いてみる。先ず通しで聴き、レコードを聴き、またCDを部分的に聴きながらメモったり、ピアニカでメロディーの音をコピーしたりして4時間以上はもう聴いている。


dark2CDのタイムテーブル
テーマ
 0000 メロ1(3管インプロ+ピアノ&ドラム)
 0050 メロ2(STREAMS 3管ユニゾン+ピアノ&ドラム)
 0200 ts,tp,as インプロ
 0253 静まる メロ3
 0353 ts,tp,as インプロ
 0422 メロ4(tp,ts,as カノン) 
 0445 メロ5〜インプロ
 0505 メロ5〜インプロ
 0530 メロ5〜インプロ
 0609 メロ6(ユニゾン)
トランペット・ソロ
 0624 トランペット、+ピアノ&ドラム
 1850 tp抜ける ピアノ&ドラム
テナー・サックス・ソロ
 1920 メロディ7
 1940 テナーとピアノDUO
 2100 +ドラムTrio
 3320 +トランペット
アルト・サックス・ソロ
 3440 メロ8(CHORUS OF SEED)
 3520 as +p DUO
 3720頃 +dr TRIO
 4045 +CHORUS OF SEEDが被さるtpとts
 4120 TRIO 続き
ピアノソロ
 4615 SOLO ピアノ
 5120 +dr DUO
コーダ
 5840 dr STOP 静まる
 5930 メロ9
 6118 end 拍手


 レコードのA面「STREAMS」は、33分めあたりまでのどこかをカット(トランペットソロが長い感じがする)してメロディー2をあとテーマ風に繋ぎ更に拍手を入れて23分に纏めている。
 レコードのB面「CHORUS OF SEED」は、34分40秒のメロ8から最後まででちょうど26分位なのでそのままカットなしで勘定が合うが、トランペットのメロ8の出だしにピアノが被さっているのがレコードではきれいに消えていて曲の出だしっぽくなっている。どうやって編集したのだろう。もしかして別の日の演奏を被せた??またよく聴いてみよう。

 こうしてCDを通して聴くと、元の作曲は、合奏TP,TS,AS,Pianoのソロ順とその間に挟まる9つの簡単なメロディーで成り立っているようだ。曲名は、レコード化するA面B面に分割するときに付けたような気がする。メロディー(とは言えないほど簡単なほとんど1音しか決めてないようなフレーズもあるが)は9つあり繰り返されず連続して出現するのに曲名は2つなので。
 またタイムテーブルを書き出してみると、セシルテイラーだけは60分弾きっぱなしだ。ベースはいないし、ドラムを所々休む。管楽器はジャズの伝統通り、テーマと自分のソロ以外は休んでる。だがピアノはずっと鳴りっぱなしで最後までだれない。驚異だ!

・コンプリート盤は良いものか?「Dark To Themselves」は、レコード版もCDコンプリート版も楽しめた私であるが、これは私が既にセシル・テイラーのファンであり、既にレコード版「Dark To Themselves」を傑作と思い、更に聴きたいと潜在的に思っていたからに違いない。なじみがない人が最初に聴くにはレコード版の方が良いと思う。
・映画でもディレクターズカットとか言うコンプリート版がある。「地獄の黙示録」コンプリート版は、フランスの植民者が出てきて面白かったが、やはり最初に観るべき映画としてはあそこは全面カットが正解だろう。
・最悪のコンプリート盤だったのは、チックコリア「Now He Sings, Now He Sobs」。レコードでは5曲でちょうど良かったのに、CDは13曲も入っている。私が買ったCDは録音順に並べ替えたのかマトリックスという曲が1曲目になっていて、元のアルバムは完全に破壊されていた。没トラックは没にしておけば良かったのに。ジャズのCD化には良くある事。
・だらだらすることにはだらだらした良さがあるのはもちろんだが、初対面の人にプレゼンテーションをするのにだらだらは多分良くない。要点を判りやすく短時間で纏めるのが良いプレゼンテーションだ。自分の音楽を世に知らしめたいというような場合、曲を精選した短いものが良い。長さを必要とする本質とする音楽もあるが。だらだらが本質の音楽もあるが。でも本筋は、アウエーな他者には、非情なくらいばっさりと特色を精選した、簡潔なものでないと通じないと思うべきだろう。と思う。これで全貌ではなくて、まだまだ先がある、と思える方が。
・題名も大事だ。Dark To Themselvesって良い。3語とも中学生の頃から知っている単語だが、Dark To Themselvesって意味が全然判らない。だれか判りますか?



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2009年10月12日

連休3日目、依然セシルテイラー、無駄に忙しくしてしまう儂。

 連休とか関係ない生活の人も多いですが、私は会社員が3連休中。昨日は車で95Km程走り、サン・ラ・アーケストラはドライブに結構合うことを発見。ヴェーベルンの反対にオペラみたいに概ねの時間音楽の濃度が低くて、長い時間を低い集中度で聴くと魅力が判る音楽。巨大な太い線で書かれた巨大なポスターを遠くから眺めるようなものか。高橋悠治「指灯明」も道の物音やカーナビの案内音声のなかで聴くと密室で聴くのとは違う魅力があった。

 昨日は先ず文京区の図書館へ行き、セシルテイラーを更に借りてくる。この6枚のCD。「the light of corona」の日本語ライナーは神田晋一郎が書いていた。
Looking_Ahead! Always_a_Pleasure IMG_2541 IMG_2539 IMG_2540 200px-Solo_(Cecil_Taylor_album) 
Live_in_Vienna_(Cecil_Taylor_album) CDは、全部iPodへ入れて通勤中や昼休みにも聴けるようにして、休日はレコードを中心に聴くことにして、先ず買ったけど未だ聴いてなかった「live in vienna」。期待してたのに休日の貴重な1.5時間を無駄にした気分がした。バイオリンやマリンバの音が聴こえてくるだけで嫌な気持になり、リード奏者がアルトサックスやフルートなど楽器を持ち替えて何度も似たような演奏をするのもくどい。これで買ったけど聴いてないというものは無くなった。次は昔聴いた筈だがさっぱり覚えてないレコード聴きへ移行。

 先日の5時間マドンナの最後の1.5時間分をチャプターつけてDVDに焼く。チャプターの付け方がやっと判った。◎をつけた6曲は儂にとっても大切と言えるPVだ。人気から言っても現代のオペラ的なものはここにあると思う。先ず、映像の質感、声の質感、動き=ダンス、衣装、髪型、次にビートとオーケストレイションの質感、その次に歌のメロディーなど、歌詞は判ってないで聴いている。
 THE POWER OF GOODBYE
 NOTHING REALLY MATTERS
◎BEAUTIFUL STRANGER オースティンパワーズ
◎AMERICAN PIE  アメリカ国旗
 MUSIC (Long ver.)
 DON'T TELL ME
◎WHAT IT FEELS LIKE FOR A GIRL 悪い子
 DIE ANOTHER DAY
◎AMERICAN LIFE アメリカ国旗
 HOLLYWOOD 
 ME AGAINST THE MUSIC feat.MADONNA
 LOVE PROFUSION
 HUNG UP
 SORRY
 GET TOGETHER
◎JUMP 渋谷や歌舞伎町
 RAY OF LIGHT from「THE CONFESSIONS TOUR」
 4 MINUTES feat.JUSTIN TIMBERLAKE
 GIVE IT 2 ME
 MILES AWAY
◎CELEBRATION 恐るべき51才
 セシルテイラーなどはyou tubeでわんさか見られるがマドンナは全然無い。ワーナが片っ端からクレームをつけている模様。

IMG_2440 左の写真は小石川図書館のレコード室。目的はセシルテイラーの「Aの第二幕」と「エアー・アバヴ・マウンテンズ」と高橋アキ箱の「メアンデル」の譜面だったのだが、CD化されてなかったり絶版だったりするジャズの名盤3枚も借りる。峰厚介、ドン・チェリー、オーネット・コールマン。でもここ10枚まで借りられるのですよ。で車だった。聴いたことのないレアな箱をさらに5つ抱えてカウンターへ向ったのが昨日。これは、アナログ盤からPCに取り込みCDRで保存すべきなどと思い押し入れからピン-標準のケーブルを探してMboxのつまみをひねり試したりしたのが今日。こんなに沢山、一体いつ聴くつもりなのだろう。時間が無いと思いつつ自ら無駄に忙しくしてしまう儂であることよ。ブログに時間かけているうちに、もう夕方だ。

IMG_2548 IMG_2555 IMG_2543 

IMG_2563 IMG_2562 IMG_2561 IMG_2560 IMG_2558

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2009年10月10日

ノーベル平和賞、Mr.C.T.「Momentum Space」

オバマがノーベル平和賞、これはめでたいことなのか?


959 Live_in_the_Black_Forest ところで、昨日図書館から仕入れて来たセシルテイラーの2枚を聴いている。
Momentum Space 1988/8/4-5
Dewey Redman : sax
Cecil Taylor : piano
Elvin Jones :drums

Live in the Black Forest Recorded on June 3, 1978
 Cecil Taylor: piano
 Jimmy Lyons: alto saxophone
 Raphe Malik: trumpet
 Ramsey Ameen: violin
 Sirone: bass
 Ronald Shannon Jackson: drums

 1988年のMomentum Spaceは、wikiディスコグラフィーには載ってなかったもの。エルビンジョーンズとセシルテイラー?と懐疑的だったが1曲目の「ナイン」という10分の演奏は非常に良かった。全部で7トラックありそれぞれのソロ×3、デュオ×2、トリオ×2入っていて、2つめのトリオは20分かかるが、4分目あたりのセシル+エルビン2人の演奏で「まずいことになりましたね」と聴いている私が呟くとその瞬間デューイ・レッドマンが「キエーッ」と入ってくるが事態は好転しない。気持よく盛り上げて気持よく終了という方向は諦めざるを得ない演奏になって行く。話が噛み合なくて気まずくても適当なあいづちを発したりしない。スタイルを崩さない者どおしの10分だけの素晴らしい出会いだった。全体としてデューイ・レッドマンは名脇役。オーネットコールマン、キースジャレットバンドでも良かった。
 私の好きな「Dark to Themselves」1976の2年後の録音、1978年のブラックフォレストは、録音の前面に録れているバイオリンがうるさい、ノイズキャンセラーみたいなもので消せないかな。ロナルド・シャノン・ジャクソンも本領を発揮できないでドタドタ叩いてる。アンサンブルとしての実際に鳴っている音全体としての演奏も悪くないのだが録音が悔やまれる。セシルテイラーバンドによく登場するシローンっていうベーシスト何者だろう?このCDでも「ベースはいてもいなくてもおんなじ」感は変わらず。



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2009年10月09日

「アキサキラ」と「The Toshiko Trio」

Akisakila200px-ToshikoTrio_1956 今日は、久しぶりに小石川図書館へ行って、セシルテイラの音源を借りてくる。で帰りはiPodにヘッドフォンでセシルテイラーの1973年新宿厚生年金会館録音の「アキサキラ」を通して聴いた。茗荷谷で聴き始め、バスで聴き続け、蔵前の街を歩きながら聴き、浅草線のホームで聴き、地下を走る鉄の箱の中で聴き、曳舟で地上に出る頃、演奏が頂点に達し、しかしまだ続き、乗換の青砥駅のホームで聴き続け、最寄りの秋山駅で降り、セブンイレブンを曲がるところで演奏は終わり拍手が聴こえる。私も歩行無音無手拍手。そして自宅に着くと、ライナーノートの鍵谷幸信と高橋アキの対談を読みながら、1976年録音「エアー・アバヴ・マウンテインズ」のA面を聴く。何と言うか「聴きやすい」録音と音楽だ。セシルテイラーとタメ年で明後日、上野の文化会館でピアノソロを演る秋吉敏子の1956年録音の「The Toshiko Trio」を聴いているところ。ベースがポール・チェンバースだ。お、聞き覚えのある曲。「Sunday Afternoon」、後年ビッグバンドでオーケストレイションした曲だ。「塩銀杏」に入っていたのだったかな、バリトンサックスの良いソロがあった演奏だった。

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2009年10月04日

セシルテイラー、草間彌生、秋吉敏子、アンネ・フランクはタメ年(昭和4年会)

 今日は、家に引き蘢り状態で、ほぼ一日中音を聴いていた。CDのスピーカ音、自分弾くピアノ音、テレビ音。耳が疲れて来た。


・1929年生まれのセシルテイラーは80才。

ドイツグラモフォンのスター演奏家達
  1886年 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
  1906年 ピエール・フルニエ
  1908年 ヘルベルト・フォン・カラヤン
       ダヴィート・フョードロヴィチ・オイストラフ
  1918年 レナード・バーンスタイン
       中曾根 康弘(今朝テレビで田原総一郎と喋っていた)91才

1922生まれ ヤニス・クセナキス 故人
1925生まれ ピエール・ブーレーズ 84才
1926生まれ マイルス・デイヴィス 故人  
1928生まれ カールハインツ・シュトックハウゼン 故人

1929年(昭和4年)生まれ今年生誕80周年の人
 2/20 黛敏郎 故人
 3/15 セシル・テイラー
 3/22 草間彌生
 6/12 アンネ・フランク 故人
 12/6  ニコラウス・アーノンクール
 12/12 穐吉敏子

1936/6/22 エルメート・パスコアール 73才
1938/9/21 高橋 悠治 71才


・ピアノは、高橋悠治の「しばられた手の祈り」を暗譜中。全音ピアノピースで買っておいたが、webにも改訂版がある。メトロノーム指定が無くなって単にslowerとか元のテンポでとか変更されている。物凄く難しいところがあって、ゆっくり弾けば2度(7度9度)5度(4度)中心のサティ風の2声の対位法みたいにもなるし、急に音域が飛ぶところはペダルで混ぜて速く弾けば(いや弾けないけど)クセナキスのヘルマみたいな音になる。ボサノヴァで急に違うキーで曲が終わりることがあるが、窓を開けて夜が明けたのに気がつくような明るさがあるが、「しばられた手の祈り」も最後まで出てこなかったD-flatで終わる。


・VMCでは15:00〜20:00、「クリップ特集 MADONNA」全部録画して、早回しで好きな曲「LA ISLA BONITA」を見つけるがクリップはあんまり良くない。オースティンパワーズの登場人物が出てくる「BEAUTIFUL STRANGER」と国旗の前の「AMERICAN PIE」は良かった。リストをコピペ。
EVERYBODY MADONNA
BURNING UP MADONNA
BORDERLINE MADONNA
LUCKY STAR MADONNA
LIKE A VIRGIN MADONNA
MATERIAL GIRL MADONNA
CRAZY FOR YOU MADONNA
INTO THE GROOVE MADONNA
LIVE TO TELL MADONNA
PAPA DON'T PREACH MADONNA
TRUE BLUE MADONNA
OPEN YOUR HEART MADONNA
LA ISLA BONITA MADONNA
WHO'S THAT GIRL MADONNA
LIKE A PRAYER MADONNA
EXPRESS YOURSELF MADONNA
CHERISH MADONNA
OH FATHER MADONNA
VOGUE MADONNA
HANKY PANKY MADONNA
JUSTIFY MY LOVE MADONNA
HOLIDAY MADONNA
THIS USED TO BE MY PLAYGROUND MADONNA
EROTICA MADONNA
DEEPER AND DEEPER MADONNA
BAD GIRL MADONNA
FEVER MADONNA
RAIN MADONNA
BYE BYE BABY MADONNA
I'LL REMEMBER MADONNA
SECRET MADONNA
TAKE A BOW MADONNA
BEDTIME STORY MADONNA
HUMAN NATURE MADONNA
I WANT YOU MADONNA WITH MASSIVE ATTACK
YOU'LL SEE MADONNA
LOVE DON'T LIVE HERE ANYMORE MADONNA
YOU MUST LOVE ME MADONNA
DON'T CRY FOR ME ARGENTINA MADONNA
ANOTHER SUITCASE IN ANOTHER HALL MADONNA
BUENUS AIRES MADONNA
FROZEN MADONNA
RAY OF LIGHT MADONNA
DROWNED WORLD/SUBSTITUTE FOR LOVE MADONNA
THE POWER OF GOODBYE MADONNA
NOTHING REALLY MATTERS MADONNA
BEAUTIFUL STRANGER MADONNA
AMERICAN PIE MADONNA
MUSIC (Long ver.) MADONNA
DON'T TELL ME MADONNA
WHAT IT FEELS LIKE FOR A GIRL MADONNA
DIE ANOTHER DAY MADONNA
AMERICAN LIFE MADONNA
HOLLYWOOD MADONNA
ME AGAINST THE MUSIC feat.MADONNA BRITNEY SPEARS
LOVE PROFUSION MADONNA
HUNG UP MADONNA
SORRY MADONNA
GET TOGETHER MADONNA
JUMP MADONNA
RAY OF LIGHT from「THE CONFESSIONS TOUR」 MADONNA
4 MINUTES feat.JUSTIN TIMBERLAKE MADONNA
GIVE IT 2 ME MADONNA
MILES AWAY MADONNA
CELEBRATION MADONNA 

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Cecil Taylorの19枚のレコード

 スピーカからはドイツグラモフォンの55枚組のクラシック音楽を流しながら、フリージャズのピアニスト、セシルテイラーのレコードとCDの手持ち分を、wikiディスコグラフィーを参考に整理。

1) New York City R&B (with Buell Neidlinger) January 9 & 10, 1961
2) Into the Hot (also released on Mixed) Recorded in New York City October 10 1961
3) Nefertiti the Beautiful One Has Come recorded live at the Cafe Montmartre in Copenhagen, Denmark on November 23, 1962
4) Conquistador! Recorded in NYC, October 6, 1966
5) Indent [solo] Recorded in NYC, October 6, 1966
6) Jazz Composer's Orchestra: Communications, 1968 (Taylor featured on "Communications #11") Recorded in NYC, June 20&21, 1968
7) Akisakila recorded at Koseinenkin Dai-Hall, in Tokyo in May 22 1973
8) Solo [solo] recorded at Iino Hall in Tokyo on May 29, 1973
9) Spring of Two Blue J's recorded at The Town Hall in New York City in November 4, 1973
10) Silent Tongues recorded at the Montreux Jazz Festival on July 2, 1974
11) Dark to Themselves recorded at the Ljubljana Jazz Festival, Yugoslavia on June 18, 1976
12) One Too Many Salty Swift and Not Goodbye recorded in Stuttgart, Germany on June 14, 1978
13) Fly! Fly! Fly! Fly! Fly! [solo] recorded at Villingen, Germany, on September 14, 1980
14) Calling it the Eighth recorded at 2nd Freiburger Jazztage in Freiburg, Germany on November 8, 1981
15) Winged Serpent (Sliding Quadrants) recorded in Milan, Italy on October 22-24, 1984
16) For Olim [solo] recorded in Berlin, Germany on April 9, 1986
17) Live in Bologna Recorded in Bologna on November 3, 1987
18) Live in Vienna Recorded in Vienna on November 7, 1987
19) Spots, Circles, and Fantasy 1988

・先週買った4枚を含め、全部で19枚(組)あった。
・1961-1988の録音だった。
 1)-2)1961頃はベースが要の4ビートのジャズを演奏してた。
 4)と5)1966年アンサンブルとソロの傑作で今に至るピアノ演奏スタイルを確立。
 7)-11)1976頃までベースなしのバンドかソロの演奏が残っている。
 12)以降はバンドにベースが復活する。
・私の好みでは、以下2枚が代表作。
 11) Dark to Themselves 1976 (HMVなどでも売っている)
 13) Fly! Fly! Fly! Fly! Fly! 1980(廃盤中らしい)
・最小の編成、ソロは6枚 5) Indent 1966、8) Solo 1973、9) Spring of Two Blue J'sのA面1974、10) Silent Tongues1974、13) Fly! Fly! Fly! Fly! Fly!1980、16) For Olim 1986
・DUOは19)のハンベニングとのもの。他にもマックス・ローチやトニーウイリアムスとのドラムとのDUOがあるが、ベースやサックスとのDUOは見当たらない。
・大きな編成は、フリージャズピアノ協奏曲と言った感じの6) Jazz Composer's Orchestra1968がマイクマントラーが纏めているので聴ける。15) Winged Serpentは自分のバンドとしては一番大編成の11人。バンドリーダとしての音楽家ではなくソリストとしての音楽家。ジミーライオンズなどが長期在籍してたのも新しいメンバーを探してバンドを構築するのが面倒だからだろう。
・どうもベースやバイオリンと言った弦楽器とは合わないと思う。なんか余計な音が出ているのを放置しているという感じ。
・録音はほとんどが単一の日付。例外は別のセッションを1枚に纏めたらしい1)と大編成の6)と15)。
・キースジャレットやグレン・グールドのように弾きながら歌い唸るという事はないが、ピアノを弾く前に踊って叫ぶことがある。レコードでは、14)15)でバンドのメンバーにも声を出させている。
・ジャケットにセシルテイラーの詩のような言葉が印刷されていることがある。5)6)9)11)など。でも読んだ事ない。和訳も見た事がない。


New_York_City_R&B
1) New York City R&B (with Buell Neidlinger) January 9 & 10, 1961
Cecil Taylor: piano Buell Neidlinger: bass
Archie Shepp: tenor saxophone Clark Terry: trombone Steve Lacy: soprano saxophone Roswell Rudd: trombone Charles Davis: baritone saxophone
Denis Charles: drums Billy Higgins: drums

Mixed_(album)
2) Into the Hot, 1961 (also released on Mixed)
Recorded in New York City October 10 1961
Cecil Taylor: piano Henry Grimes: bass Sunny Murray: drums
Jimmy Lyons: alto saxophone Archie Shepp: tenor saxophone Ted Curson: trumpet Roswell Rudd: trombone


3) Nefertiti the Beautiful One Has Come, 1962
recorded live at the Café Montmartre in Copenhagen, Denmark on November 23, 1962
Cecil Taylor - piano Jimmy Lyons - alto saxophone Sunny Murray - drums


200px-Conquistador!albumcover
4) Conquistador!
Recorded in NYC, October 6, 1966
Cecil Taylor:piano Henry Grimes, Alan Silva:bass Andrew Cyrille:drums
Bill Dixon:trumpet Jimmy Lyons:alto sax

Indent_(album)
5) Indent [solo]
Recorded in NYC, October 6, 1966

Communications_(jazz_album)
6) Jazz Composer's Orchestra: Communications, 1968 (Taylor featured on "Communications #11")
Recorded in NYC, June 20&21, 1968
Michael Mantler:Composer,Conductor Cecil Taylor:Piano Andrew Cyrille:Drums
sax 7 Al Gibbons, Steve Marcus (Soprano) Bob Donovan, Jimmy Lyons (Alto) Gato Barbieri, Lew Tabackin (Tenor) Charles Davis (Baritone)
brass 7 French Horn2 :Bob Northern, Julius Watkins Flugelhorn 2 : Lloyd Michels, Stephen Furtado Trombone:Jimmy Knepper Trombone (Bass):Jack Jeffers Tuba:Howard Johnson
bass 5 Bob Cunningham, Charlie Haden, Reggie Johnson, Alan Silva, Reggie Workman

Akisakila
7) Akisakila
recorded at Koseinenkin Dai-Hall, in Tokyo in May 22 1973
Cecil Taylor: piano Jimmy Lyons: alto saxophone Andrew Cyrille: drums

200px-Solo_(Cecil_Taylor_album)
8) Solo [solo]
recorded at Iino Hall in Tokyo on May 29, 1973

Spring_of_Two_Blue_J's_Unit
9) Spring of Two Blue J's
recorded at The Town Hall in New York City in November 4, 1973
Cecil Taylor: piano Jimmy Lyons: alto saxophone Sirone: bass Andrew Cyrille: drums

200px-Silent_Tongues
10) Silent Tongues
recorded at the Montreux Jazz Festival on July 2, 1974

200px-Dark_to_Themselves
11) Dark to Themselves
recorded at the Ljubljana Jazz Festival, Yugoslavia on June 18, 1976
Cecil Taylor: piano Jimmy Lyons: alto saxophone Raphe Malik: trumpet David S. Ware: tenor saxophone Marc Edwards: drums

200px-One_Too_Many_Salty_Swift_and_Not_Goodbye
12) One Too Many Salty Swift and Not Goodbye
recorded in Stuttgart, Germany on June 14, 1978
Cecil Taylor: piano Jimmy Lyons: alto saxophone Raphe Malik: trumpet Ramsey Ameen: violin Sirone: bass Ronald Shannon Jackson: drums


Fly!_Fly!_Fly!_Fly!_Fly!
13) Fly! Fly! Fly! Fly! Fly! [solo]
recorded at Villingen, Germany, on September 14, 1980


200px-Calling_it_the_Eighth
14) Calling it the Eighth
recorded at 2nd Freiburger Jazztage in Freiburg, Germany on November 8, 1981
Cecil Taylor: piano, vocals Jimmy Lyons: alto saxophone, vocals William Parker: bass, vocals Rashid Bakr: drums, vocals


Winged_Serpent_(Sliding_Quadrants)
15) Winged Serpent (Sliding Quadrants)
recorded in Milan, Italy on October 22-24, 1984
Cecil Taylor: piano, vocals Jimmy Lyons: alto saxophone, vocals
Enrico Rava: trumpet, vocals Tomasz Stanko: trumpet, vocals
Frank Wright: tenor saxophone, vocals John Tchicai: tenor saxophone, bass clarinet, vocals Gunter Hampel: baritone saxophone, bass clarinet, vocals Karen Borca: bassoon, vocals
William Parker: bass, vocals Rashid Bakr: drums, vocals Andre Martinez: drums, percussion, vocals

For_Olim
16) For Olim [solo]
recorded in Berlin, Germany on April 9, 1986

Live_in_Bologna-1
17) Live in Bologna
Recorded in Bologna on November 3, 1987
Cecil Taylor: piano, voice Thurman Barker: marimba, drums William Parker: bass Carlos Ward: alto saxophone, flute Leroy Jenkins: violin

Live_in_Vienna_(Cecil_Taylor_album)
18) Live in Vienna Recorded in Vienna on November 7, 1987
Cecil Taylor: piano, voice Thurman Barker: marimba, drums William Parker: bass
Carlos Ward: alto saxophone, flute Leroy Jenkins: violin

Spots,_Circles,_and_Fantasy
19) Spots, Circles, and Fantasy
recorded in Berlin on July 10, 1988
Taylor: piano, voice Han Bennink: drums


shibat9 at 18:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年09月28日

セシルテイラー on YouTube

Cecil Taylor - The Historic All-Star Reunion Concert 1985 リユニオンと書いてあるがソロ演奏。この演奏は見た覚えがある。多分ブルーノート何周年かコンサートのビデオのトリの演奏だと思う。ベーゼンドルファー好きのセシルだがこれはスタインウエイ。蓋を閉めて、眼鏡を外し、ドレッドヘア振り乱した演奏。

Cecil Taylor Nuremberg 1984 ソロ。短い沈黙が挟まり、なかなか良い。

Cecil Taylor ソロ、グレーのトレーナーを着て6:46の演奏、鍵盤を巡る手をピアノの右から撮影

Cecil Taylor Bill Dixon - Imagine the sound 3分位踊りながら喋りながら歌ってピアノで1音だす。そのあとはビルディクソントリオの冴えない演奏。

Cecil Taylor Unit + ballet 1983 Germany 1/2
Cecil Taylor Unit + ballet 1983 Germany 2/2
黒い野球帽を被ってベヒシュタインを弾いている、ドラム+パーカション+ベース+アルトサックス+ピアノの五重奏、ドラムのbrenda bakrが叩きまくり山下洋輔トリオ的演奏になっている。

MAX ROACH and CECIL TAYOR Ravena 1st July, 1984これは観たかったものが観れた。マックス・ローチも偉い、ビバップの巨人でありながら全く噛み合ないフリージャズを延々と続ける、アーチー・シェップとのDUOも全然噛み合なくても構わず2枚組のレコード。CTは白い帽子で全く歩み寄る余地なしの演奏。

ソロ、クラスタやトレモロがやたらと多い粗い演奏、2:30位で叫ぶ、鍵盤を巡る手をピアノの右から撮影 1/5
ソロ続き 2/5
ソロ未だ続く 3/5
ソロ 4/5
ソロやっと終わる 5/5

Cecil Taylor Quintet Hamburg 1995セシルテイラーバンドとは思えない軽快なリズムではじまる、嫌な予感が的中しぐしゃぐしゃでなにやっても同じという感じの演奏。チェロはトリスタンホイジンガー?

Art Ensemble Of Chicago live with Cecil Taylor (1984)こんどは赤い野球帽。アートアンサンブルオブシカゴとも噛み合ない。

Cecil Taylor 1994 USAソロ。演奏も雑で録音も悪くカメラもぶれている。

Cecil Taylor Rehearsal in NYC (1995) - Short Versionこれはなに?アマチュアバンドのワークショップ?

Cecil Taylor at the Beat Generation Conferenceこれは何??

CECIL TAYLOR and TONY OXLEY Saalfelden. 28th August,2004ドラムとピアノのDUO

Cecil Taylor @ North Sea Jazz Fest, Rotterdam, 10-07-09ソロ、これは2009/7/10なら最新映像だ。

Cecil Taylor Unit - Barcelona 1990パーカッション2人とベースとの4重奏。赤い帽子。

 ソロの映像と音響を4つ位同時に再生してセシルテイラー4人同時演奏にしてみた。数年前の山下洋輔セシルテイラーDUOコンサートのような音響になった。


shibat9 at 23:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年09月27日

CD、レコード、セシルテイラー、20分、

・ビートルズのリマスタリングしたCDを試聴したけどCDなのにレコードみたいな良い音なので欲しくなる。マドンナのDVD2枚組というのも英語と日本語の字幕が出せるなら欲しいな。

・ディスクユニオンがセールなので、ジャズと現代音楽のLPレコード22枚CD2枚を買った。525円以下のレコード10枚纏め買いで50%引きなんて言うのがあったので全部で15000円程。初めての事だがキースジャレットのルータ&ダイチャを持っているのに買ってしまった。セシル・テイラーも4枚。

・10/24の「近況」では、「MR CT」20分のピアノ即興ソロをやる予定。「近況」では持ち時間10分のことが多く10分という時間に慣れ過ぎたと感じたため。

・有酸素運動が必要なので連休中とか昨日は歩行速度のジョギングをしたがその「走っている」時間が20〜25分位。

・セシルテイラーのソロは、長くても1曲20分弱、だんだん曲の長さが短くなっていく構成が多い。今聴いている、1987年のソロレコード「For Olim」でも、A面17、6、B面4、7、2、4、2、3分と前半が長め後半になるにしたがって短くなる傾向がある。1974年のソロ「silent tongues」でもA面18、9、B面10、9、3、2分となっている。いつだったかの来日ソロ公演でも、最後の曲は30秒位だった。

・高橋悠治「指灯明」の自演CDも約20分の演奏になっている。A→B→C→D・・・と不確定部分が繋がって行く形式は、先月「近況」で演奏した「MR CT」と同じ。

・「近況 特集〜みんなで高橋悠治を弾こう」は11月に第1回目をやろうと調整中。4人以上の出演になりそうです。「みんなで松平頼則を弾こう」「みんなでショスタコーヴィッチを弾こう」「みんなでミヨーを弾こう」「みんなでサティかケージを弾こう」「みんなで平石博一を弾こう」なんていうのをやるのも面白そうと思考中。

・スパイク・リー「インサイド・マン」面白かったがちょっと話が判らないところがある。

・テレビで「サスケ」を観た。消防士や37才の船長が格好良い、オリンピックより面白い。

・今聴いているのは、Chu Berry Cab Calloway "Penguin Swing 1937-1941"というレコード、凄く音が良い。録音テクノロジーが今とは違う訳だが完成された音作りで今の何でもできるような機械では出せない音と思う。似た感じは出せるとは思うけど、そんな無理は必要ない気がする。

shibat9 at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(1)