ド・ケルバン腱鞘炎の症状と治療法

 

症 状
母指には幾つかの腱(けん)というヒモがついていますが、
そのうちの二本が手首の母指側にある腱鞘の中をいっしょに通ります。

腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなり、
炎症が起こると痛みや腫れがでてきます。


原 因
妊娠時、産後や更年期の女性に起こることが多く、
スポーツマンや指をよく使う仕事の人にも多い。

病 態
母指の使いすぎによる刺激のため、
腱鞘が肥厚したり腱の表面が傷んだりし、
そのために一層刺激が強くなるといった悪循環が生じます。 


西洋医学的治療
保存的療法:最初に行う治療で、
次のような方法が主なものです

(1)局所の安静で刺激を少なくしましょう。
時には副木を当てて固定することもあります。

(2)腱鞘内に局麻剤入りステロイド注射をして、
炎症、痛み、腫れを押さえます。

手術療法:上記の療法で治らないときなどに行います。

手術時間は10~15分程度です。


鍼灸による治療方法
疼痛部位が、大腸経、肺経、と限局されており、
その2極の経絡上の圧痛点に、
半米粒大の施灸(5~10壮)が、
望ましいと思います。


また谿、太淵の打ち抜きの灸(各半米粒大で10壮ずつ)が
効果的だと思います。




        




痛みが強い場合、

孔最、温留のゲキ穴への施灸も、

孔最
太淵穴と尺沢穴を結ぶ線上で手根横紋の上7寸





     


温留

陽谿穴と曲池穴を結んだ線上で陽谿穴の上5寸







それでも痛みの取れない手の腱鞘炎は
およそ関係ないと思われる足にある三陰交(サンインコウ)から始めます。

ここを鍼で丁寧に響かせると、手の痛みが大分緩和されます。

続いて患部に近い列缺(レッケツ)に刺鍼すると、
腱鞘炎の痛みはほぼ解消するのです。

ところが上記二穴では痛みの全てが取れない方は強烈な肩こりがあるはずです。

圧痛の強いところを探してください。

骨格の歪みが原因の肩こりでは、
腰骨の一番高い所にある生辺(ショウヘン)というツボがあります。
ここが治療穴になることが多いのです。
そこで生辺に刺鍼すると、肩こりと腱鞘炎の症状はほぼ解消することができます。



柴田鍼灸整骨院
〒511−0042 桑名市柳原181
TEL 0594-21-5335

休診日 木曜午後・土曜午後
       日 曜 ・ 祝 日

診療時間
AM8:30〜12:00(午前)
PM3:00〜 7:00(午後)

ホームページへ戻る