当疾患は比較的高濃度の尿酸塩により、それが関節に沈着する症状を指し、中年以降の男性に好発します(男女比9対1)。
拇趾の中手指節間関節(以降MPと略します)が腫れてくることが最大の特徴で、尿路結石や虚血性心疾患のリスク要因となり得ます。
そもそも尿酸塩自体がプリン体から派生されるものですので、ならばプリン体の摂取を止めよう、という訳にはいきません。細胞組成に必要不可欠な物質でもあり、過剰や不足がもたらすリスク要因としては、他の物質とさほど変わりはありません。
しかしながら、最近は栄養状態の改善により当疾患の罹患患者は増加傾向に有り、栄養過多に共通の糖尿病と動脈硬化症、高脂血症による循環器系合併症の要因ともなり得ます。
当疾患の予防策は、他でも存分に触れられていますのでここでは割愛します。
当疾患の治療で用いられる経穴は以下の通りです:
中枢
合谷
三里
天突
陽陵泉
曲池
地機
太白
公孫
放置すると痛風結節というものが他の部位に発生し、時に破れて皮膚潰瘍の原因を生じますので、早期の治療が肝心です。