当疾患は骨の形成速度よりも吸収速度が高くなるに従い、小孔が多発する状態を指します。石灰化の異常を伴わない骨量減少により骨体の弱体化をもたらします。日常生活程度の負荷でも骨折を引き起こしたりする為、QOLの著しい低下を伴います(特に大腿骨骨頭骨折)。特に中年以降で多発する傾向に有り、運動量及び強度によっても要素は変化します。運動の習慣が無く痩せた体型、低身長は特に危険因子の一つとされます(此方は主としてGH(成長ホルモン)の影響も有りということで当疾患への関与は非特異的)。

更に、当疾患も原発性と続発性とに分類され、前者は更年期以降に好発する骨密度低下のタイプで、主に加齢に伴う腎機能低下の結果として生じるビタミンD産生低下が要因となります。後者は他の疾患による引き金的要素として現れ、先天的なものから内分泌によるもの、運動量低下による廃用的タイプのものまで様々です。

当疾患の治療に用いられる経穴は以下の通りです:
腰眼
大腸兪
腎兪
志室
委中
崑崙
三里
地機
中極
合谷