当疾患は過度の運動や負荷により膝関節に衝撃が加わって、屈伸や捻りなどの動作により、大腿骨外顆という骨の隆起に腸脛靭帯が擦られ、摩擦性の炎症が起きます。
腸脛靭帯は身体の中で一番長い靭帯で、骨盤の「腸骨稜」と膝外側の腓骨外側頭を結ぶ靭帯で、大腿部の外側に有ります。当靱帯は大腿筋膜張筋上に有り、上前腸骨棘に起始し、大腿の外側面を下方へと走行しながら脛骨粗面の外側のGerdy結節に停止し、股関節には屈曲, 外転, 内旋に作用し、膝関節では鋭角の膝屈曲で膝関節伸展運動に、鈍角の膝屈曲では膝関節屈曲運動に作用します。又、膝関節の屈曲角度と無関係に下腿の外旋にも作用します。
即ち、当靱帯の過度の緊張状態が継続されることにより、大腿筋膜張筋、或いは更に上方に位置する臀筋群、股関節、腸腰筋にも影響が及び、腰痛の引き金にもなります。
普段、歩行時の歩幅が小さい場合は(大腿骨骨頭骨折等を罹患している場合を除き)、必然的に股関節周囲の柔軟性が失われていることが想定できます。当靱帯の炎症も引き起こしやすくなることは明白です。
従って、当疾患の予防策として、大腿部内側に位置する内側広筋(大腿四頭筋の一部)の強化、並びに股関節外側部を主とした伸展運動を取り入れていくことが肝要です。
当疾患の治療で用いられる経穴は以下の通りです:
血海(膝蓋骨底内端の上方2.0寸、内側広筋上)
梁丘(膝蓋骨底外端の上方2.0寸、外側広筋上)
外膝眼
委中
三里
陽陵泉
風市(大腿骨外側上顆より上方7.0寸、中指を下ろしてその先端に当たる腸脛靭帯の後方)
環跳(大転子の頂点と仙骨裂孔を結ぶ線上で大転子頂点から3分の1)
髀関(ひかん、大腿直筋と縫工筋と大腿筋膜張筋の近位部間)
当疾患の長期化は、延いては頸肩部の倦怠感にも繋がっていきますので、早期の治療が鍵となります。
腸脛靭帯は身体の中で一番長い靭帯で、骨盤の「腸骨稜」と膝外側の腓骨外側頭を結ぶ靭帯で、大腿部の外側に有ります。当靱帯は大腿筋膜張筋上に有り、上前腸骨棘に起始し、大腿の外側面を下方へと走行しながら脛骨粗面の外側のGerdy結節に停止し、股関節には屈曲, 外転, 内旋に作用し、膝関節では鋭角の膝屈曲で膝関節伸展運動に、鈍角の膝屈曲では膝関節屈曲運動に作用します。又、膝関節の屈曲角度と無関係に下腿の外旋にも作用します。
即ち、当靱帯の過度の緊張状態が継続されることにより、大腿筋膜張筋、或いは更に上方に位置する臀筋群、股関節、腸腰筋にも影響が及び、腰痛の引き金にもなります。
普段、歩行時の歩幅が小さい場合は(大腿骨骨頭骨折等を罹患している場合を除き)、必然的に股関節周囲の柔軟性が失われていることが想定できます。当靱帯の炎症も引き起こしやすくなることは明白です。
従って、当疾患の予防策として、大腿部内側に位置する内側広筋(大腿四頭筋の一部)の強化、並びに股関節外側部を主とした伸展運動を取り入れていくことが肝要です。
当疾患の治療で用いられる経穴は以下の通りです:
血海(膝蓋骨底内端の上方2.0寸、内側広筋上)
梁丘(膝蓋骨底外端の上方2.0寸、外側広筋上)
外膝眼
委中
三里
陽陵泉
風市(大腿骨外側上顆より上方7.0寸、中指を下ろしてその先端に当たる腸脛靭帯の後方)
環跳(大転子の頂点と仙骨裂孔を結ぶ線上で大転子頂点から3分の1)
髀関(ひかん、大腿直筋と縫工筋と大腿筋膜張筋の近位部間)
当疾患の長期化は、延いては頸肩部の倦怠感にも繋がっていきますので、早期の治療が鍵となります。