桑名柴田整骨院の日記

三重県桑名市にある柴田整骨院のホームページの補足としてご活用下さいませ

カテゴリ:症状別対処 > 消化器系疾患

当疾患は胃壁にある筋層が異常に緊張することから、あたかも胃が痙攣しているかの様に感じる状態です。 

胃痙攣は、発作的に起こる上腹部の痙攣性の痛みを総称したもので、発作時間は数分から、長いものでは1~2時間続くことも有ります。鳩尾のあたりを中心に、激痛発作が起こります。
横隔膜の痙攣である「しゃっくり」と概ね同一部位に痛みが発生しますが、程度が異なります。

原因としては、喫煙・飲酒・外因・胃潰瘍、胃関連の疾患(急性胃炎、胃軸捻転、胃粘膜脱、十二指腸潰瘍、胆石症、胆管炎、急性膵炎)が挙げられますが、比較的対処は簡単です。

当疾患の治療で用いられる経穴は以下の通りです:
三里
中脘
内関
郄門
合谷
大腸兪
脾兪
地機(三里の反対側)
鳩尾
上巨虚(三里の下方3.0寸)

生活上の注意点として、禁煙(その他疾患での危険因子でもある)・外因除去(軽度の運動)・刺激物(コーヒー、飲酒、唐辛子等)を控えることにあります。
他、食事の際にはしっかり噛むことが肝要です(咀嚼筋の退行による偏頭痛や顎関節症、円背(猫背)の予防の意味合いからも)。

当疾患は胃から分泌される胃酸が食道に逆流する事で、食道の粘膜を刺激し傷つけ続けた結果生じる炎症を指します。但し、炎症とはいっても所見には至らない観点から、「胃食道逆流症」と呼ばれる様にもなってきています。

消化器系に分布する細菌(ピロリ菌)が主たる要因であるとされていますが、通常でも発症しやすいともされています。腹圧を高めるような運動をされている方に好発しやすい為、別称「歌手病」とも言われています。通常、胃液の逆流防止の為に食道と胃の繋ぎ目の部分は括約筋が弁の役目を果たしているのですが、食道裂孔ヘルニアや胃のオペなどで形態が変化する場合にも起こりやすいです。又、脂質の摂取過剰もリスク要因とされています(胃酸そのものは脂質分解の能力はないものの、脂質は蛋白質との結合能が高い為、蛋白質分解に要する胃酸が過多になる)ので、控えることも対策になります。

当疾患の治療で用いられる経穴は以下の通りです:
膻中
六灸
天枢
中脘
中極
大横
三里
地機
彧中


腹痛

冬の食あたり


数日前の朝のテレビで、食中毒は意外にも夏より冬に多く、
12月と1月にピークが来る、と言っていました。

 牡蠣を食べたという方が食あたりして一晩中吐き続け、
フラフラでやって来たのです。

  食あたりの特効穴である裏内庭の灸にかかりました。

裏内庭は足の第二指(足の人差し指)の裏側で、指の付け根から
7~8㍉離れた所にあります。

右も左も10壮近く据えて、漸く熱さを感じ始めました。結局熱さが
深部までしみ通ったのは15壮を数えたときでした。

 灸が著効を著すときは、このように最初のうち熱さを感じないことが
多いのです。案の定、灸が終わった段階で、食中毒の症状はほぼ
ゼロに迄なっていました。

 
強烈な腹痛

先日、「排便の前に強烈な腹痛がする」という患者さんがお見えに
なりました。病院でエコーなどの検査をうけたが、原因不明と言わ
れたのことでした。

 
お腹を調べてみると、左の大巨(ダイコ)に強い圧痛がありました。
大巨は臍の横3㌢の地点から、更に3㌢下に位置していて、左大
巨は便秘などのときに、よく圧痛反応を示す所です。

 
そこで左足の三里(サンリ)にお灸を7壮据えた所、左大巨の圧痛
は無くなりました。

翌日来院され「腹痛は全く起こらなくなった」とのことでした。

 

鍼灸の古典である『素問』や『霊枢』には、冷えの原因である寒の
邪気が腹中に侵入した場合の、症状や治療法が数多く述べられています。
三里のお灸もその一つです。

今回の症例では、それがピタリと決まったようです。


柴田鍼灸整骨院
〒511−0042 桑名市柳原181
TEL 0594-21-5335

休診日 木曜午後・土曜午後
       日 曜 ・ 祝 日

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AM8:30〜12:00(午前)
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胃痛

逆流性食道炎

この病気の多くは、食道下部括約筋の異常が原因です。
この病気は、オッディ括約筋の不調による「或る種の胃の痛み」と同じで、

原因として精神的ストレスが大きく関係しています。

意識して動かすことができない平滑筋である括約筋の不調は、
精神的ストレスに起因するからです。

さてこの逆流性食道炎の治療には、膈兪というツボが有効です。

「横隔膜を治療するツボ」というほどの意味で、肩胛骨の
下縁を結んだ線上にある第七胸椎の両横2~3cmの所にあります。

東洋医学では、横隔膜は陰と陽の境を意味しています。

そして陰陽の調和を失うことを、現代医学的に言えば、ストレスとい
うことになります。

足の三里は、このツボは胃の症状の特効穴でもあります。
大半の胃痛を軽減させる力を持っています。

ところがこの所、足の三里の刺鍼で軽減しない胃痛を訴える患者
さんが続いています。

 こうした患者さんを腹診すると、共通して中脘(臍とミゾオチを結ん
だ線の真ん中)に圧痛が無く、中脘右横2㎝ほどにある関門
著明な圧痛がありました。

 そしてこの右関門は、オッディ括約筋 の反応部位なのです。

オッディ括約筋 というのは、胆管と膵管が十二指腸に開口する所
にあって、胆汁と膵液の流入を調節する働きをしています。

従って右関門に圧痛のある胃の症状は、オッディ括約筋 の機能
不全の為、胆汁と膵液の調節が上手くいかなくなり、引き起こされ
たものといえます。

この場合の特効穴が、太白穴です。
右足の太白一穴に、刺鍼とお灸を三壮据
えれば、右関門の圧痛が消失します。

これでオッディ括約筋の機能不全による
胃の痛みと不快感は、取り去ることができます。

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口内炎のツボ療法

胃腸の調子を悪くしたり、
風邪をひいたり、
ビタミンB不足が原因で、

口内炎で悩む人も意外と多いものです。
こんな口内炎の症状を早く治す為のツボ療法

兌端(だたん)
口内炎のためのツボです。
上唇の中央で鼻の下にある筋の先端がツボです。







合谷(ごうこく)
手の甲を上にして、
親指と人差し指の付け根の間で、
骨と骨が合わさるところのくぼみに取ります。

合谷は口内炎はもとより、
あらゆる痛みや炎症を抑える万能のツボとも呼ばれ、
肩の上部から首、頭部全体の痛み、
歯痛、喉の痛み、目の疲れ、酔い止め、
めまい等にも用いられます。







口瘡点(こうそうてん)

口瘡点は、手のひら側の中指の付け根の横じわの中央にあります。
口瘡点を押したり揉んだりしても口内炎には効果があるのですが、
温灸を据えられると効果があります。







これらのツボにせんねん灸を3~5壮据えてみて下さい。



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