腹痛
冬の食あたり
数日前の朝のテレビで、食中毒は意外にも夏より冬に多く、
12月と1月にピークが来る、と言っていました。
牡蠣を食べたという方が食あたりして一晩中吐き続け、
フラフラでやって来たのです。
食あたりの特効穴である裏内庭の灸にかかりました。
裏内庭は足の第二指(足の人差し指)の裏側で、指の付け根から
7~8㍉離れた所にあります。
右も左も10壮近く据えて、漸く熱さを感じ始めました。結局熱さが
深部までしみ通ったのは15壮を数えたときでした。
灸が著効を著すときは、このように最初のうち熱さを感じないことが
多いのです。案の定、灸が終わった段階で、食中毒の症状はほぼ
ゼロに迄なっていました。
強烈な腹痛
先日、「排便の前に強烈な腹痛がする」という患者さんがお見えに
なりました。病院でエコーなどの検査をうけたが、原因不明と言わ
れたのことでした。
お腹を調べてみると、左の大巨(ダイコ)に強い圧痛がありました。
大巨は臍の横3㌢の地点から、更に3㌢下に位置していて、左大
巨は便秘などのときに、よく圧痛反応を示す所です。
そこで左足の三里(サンリ)にお灸を7壮据えた所、左大巨の圧痛
は無くなりました。
翌日来院され「腹痛は全く起こらなくなった」とのことでした。
鍼灸の古典である『素問』や『霊枢』には、冷えの原因である寒の
邪気が腹中に侵入した場合の、症状や治療法が数多く述べられています。
三里のお灸もその一つです。
今回の症例では、それがピタリと決まったようです。
柴田鍼灸整骨院
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