自然治癒力とは何か?

私は、気のながれ、エネルギーの流れ、
そのものの中にあるというのが、実感であり、
私の見解でもあります。

西洋医学でも東洋医学でも、病を治すプロセスは、
この根本の自然治癒力の影響であることは確かで、
この自然治癒力を最大限に応用しているのは、
東洋医学の方がすぐれていると私は思います。

「病は気から」という言葉がありますが、
その意味は、気の流れが滞るために
病が発生するのだということですが、

反対に健康を回復させるためには、
気を正しく、めぐらせれば、
本来の状態にもどり、病は癒されるということであります。

気の流れを良くする
めぐりをよくする医療道具として、
鍼灸はとてもすぐれた医療道具です。

あらためてこの素晴らしい効能、効力を
見つめなおす時期が来ているように実感しております。

虚証と実証の違い

東洋医学では病気の捉え方が独特です。
それが、虚証と実証です。

虚証とは、体の免疫力が弱くなり、
弱い病原菌(病邪)に
体が負けてしまう事を指します。

この状態は、自分の体の疲れや、睡眠不足などで起こりやすく
自分の体調を回復してあげれば、良い訳です。

もう一つは実証です。

この状態は、自分の体は元気なのに、病原菌の方が
強力で病邪にかかってしまうという事をさします。

こうなると、体の回復能力を高めてあげなければいけない!
という判断ができます。

この様に虚証・実証という「自分の体が原因か?」
それとも
「自分の体が原因ではなく、なにか違うものが体に作用する」
という事を判断する為の方法だと言えます

西洋医学に例えるならば、
虚証の場合は栄養剤と栄養のある食べ物で静養する。

実証ならば、抗生物質を飲んで病原菌そのものを叩く!
という感じになります。


外因とは?

東洋医学の考え方の一つに外因という考え方があります。
 外因は体に外から病邪がくると言う考え方で、
まさに実証そのものです。

 この外因を細分化すると7個に分類ができます。

 「風・火・暑・湿・燥・寒」です。

 これらは季節や環境に大きく関係していて
六邪とも呼ばれています。

 症状を見てみるとよく似ているケースが多いですが、
症状と言うよりもその原因が何なのか?
という事を表した方法と言えます。

 東洋医学的に見ると現代の人達の悩みが、いかに環境や
季節に関係しているかがわかると思います。


 春の風邪(風邪)

春風邪で例えると「風邪」です。

 風邪と書いて(フウジャ)と読み
東洋医学で一番知られている言葉の一つです。

 風の漢字がついている由来は、この邪気は
フワフワ浮いて入るという性質があると
考えられている由縁です。

 その為上半身に症状が出ると考えられています。

 めまいや頭痛、鼻詰まりなどです。

 現代的に考えると「花粉症」などもあてはまります。

 春になると気候はだんだん暖かくなり、着る物や布団など薄手になります。
 そんな時に罹りやすい病気と考えられています。


梅雨に起こる邪気「湿邪」

梅雨などに起こる邪気を「湿邪」と言います。

 ジメジメした環境が体のバランスを崩すと考えられています。

 湿気が多い為に体の気血の詰まりが起こると考えられています。

 内臓などの機能低下が見られますので、
便秘などの症状になりやすいとされています。

 現代的な症状だとむくみなどが挙げられます。

 むくみはリンパ液の流れが悪くなると出てしまう事から
「湿」の時期や冬時期に多いとされています。


夏の風邪とされている暑邪と火邪

夏に起きる病気の種類は二つあります。

暑邪と火邪です。

この考えはよく似ていて、
夏に引く風邪は燃える様に暑い
と言う意味からこのような名前がつ いています。

高熱が出て汗をかく症状が出ると考えられています。

火邪に限っては精神的な事も絡んできていて、
夜眠れない不眠症などが当てはまります。

考えて見ると夏に寝ると「寝苦しい」という事は今では当たり前ですが、
体調が整っている人はクーラーなどは入れずに寝る事ができます。

いかに現代が便利にな り、
体本来の気の流れが崩れているかがわかると思います。


秋の風燥邪

秋の邪種は燥邪です。

乾燥が原因で起きるとされていて、
特徴は肺に症状が出やすいです。

咳などがそれに当たります。

水分が乾いてなくなる事から、
肌の乾燥などもその一つとされています

柴田鍼灸整骨院
〒511−0042 桑名市柳原181
TEL 0594-21-5335

休診日 木曜午後・土曜午後
       日 曜 ・ 祝 日

診療時間
AM8:30〜12:00(午前)
PM3:00〜 7:00(午後)

ホームページへ戻る