当疾患は鎖骨と一番上の肋骨の間にある隙間のことをさし、胸郭出口が狭くなることにより、胸郭出口を通っている神経や血管を圧迫する為に、肩・腕に様々な症状が出る状態を指します。
特徴として、「腕を挙上すると痛みが起こる」事を主訴として、「上肢の痺れ」「腕の怠さ」を併発します。
血管が圧迫されている場合、「手指の冷感」「指先が蒼白・紫色」(チアノーゼ)になることもあります。
胸郭出口症候群は撫で肩の女性に好発する傾向に有り、姿勢の悪さや精神的外因も要因です。
当疾患の治療に用いられる経穴は以下の通りです:
風池
風府
大椎
肩髃
天宗
風門
肺兪
後谿
曲池
雲門
庫房
彧中(第1肋間)
円背のリスク要因でも有りますので、日頃からの正姿勢維持が肝要です。