桑名柴田整骨院の日記

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タグ:逆流性食道炎

当疾患は胃から分泌される胃酸が食道に逆流する事で、食道の粘膜を刺激し傷つけ続けた結果生じる炎症を指します。但し、炎症とはいっても所見には至らない観点から、「胃食道逆流症」と呼ばれる様にもなってきています。

消化器系に分布する細菌(ピロリ菌)が主たる要因であるとされていますが、通常でも発症しやすいともされています。腹圧を高めるような運動をされている方に好発しやすい為、別称「歌手病」とも言われています。通常、胃液の逆流防止の為に食道と胃の繋ぎ目の部分は括約筋が弁の役目を果たしているのですが、食道裂孔ヘルニアや胃のオペなどで形態が変化する場合にも起こりやすいです。又、脂質の摂取過剰もリスク要因とされています(胃酸そのものは脂質分解の能力はないものの、脂質は蛋白質との結合能が高い為、蛋白質分解に要する胃酸が過多になる)ので、控えることも対策になります。

当疾患の治療で用いられる経穴は以下の通りです:
膻中
六灸
天枢
中脘
中極
大横
三里
地機
彧中


胃痛

逆流性食道炎

この病気の多くは、食道下部括約筋の異常が原因です。
この病気は、オッディ括約筋の不調による「或る種の胃の痛み」と同じで、

原因として精神的ストレスが大きく関係しています。

意識して動かすことができない平滑筋である括約筋の不調は、
精神的ストレスに起因するからです。

さてこの逆流性食道炎の治療には、膈兪というツボが有効です。

「横隔膜を治療するツボ」というほどの意味で、肩胛骨の
下縁を結んだ線上にある第七胸椎の両横2~3cmの所にあります。

東洋医学では、横隔膜は陰と陽の境を意味しています。

そして陰陽の調和を失うことを、現代医学的に言えば、ストレスとい
うことになります。

足の三里は、このツボは胃の症状の特効穴でもあります。
大半の胃痛を軽減させる力を持っています。

ところがこの所、足の三里の刺鍼で軽減しない胃痛を訴える患者
さんが続いています。

 こうした患者さんを腹診すると、共通して中脘(臍とミゾオチを結ん
だ線の真ん中)に圧痛が無く、中脘右横2㎝ほどにある関門
著明な圧痛がありました。

 そしてこの右関門は、オッディ括約筋 の反応部位なのです。

オッディ括約筋 というのは、胆管と膵管が十二指腸に開口する所
にあって、胆汁と膵液の流入を調節する働きをしています。

従って右関門に圧痛のある胃の症状は、オッディ括約筋 の機能
不全の為、胆汁と膵液の調節が上手くいかなくなり、引き起こされ
たものといえます。

この場合の特効穴が、太白穴です。
右足の太白一穴に、刺鍼とお灸を三壮据
えれば、右関門の圧痛が消失します。

これでオッディ括約筋の機能不全による
胃の痛みと不快感は、取り去ることができます。

柴田鍼灸整骨院
〒511−0042 桑名市柳原181
TEL 0594-21-5335

休診日 木曜午後・土曜午後
       日 曜 ・ 祝 日

診療時間
AM8:30〜12:00(午前)
PM3:00〜 7:00(午後)

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