前回、「日本会議の正体」青木理 著 平凡社新書 という著作をもって、「日本会議」やその実動部隊といえる「日本青年協議会」、そして実際に安倍政権の政策を左右させている安倍自民党の政策シンクタンクの「日本政策研究センター」などの日本会議関連組織の幹部には、山梨県北杜市に本部をもつ、宗教団体・生長の家出身者が多数在籍していて、その生長の家のもともとの思想は、「主権が国民にあるのは間違っている」し、「主権は天皇にあるべき」だから「主権を天皇に奉還するべき」とするものだと書きました。

で、今日はその生長の家出身者が多数在籍している日本会議の、60年代の学生闘争のころから50年以上にもわたり活動してきたその資金源について書きたいと思います。

この資金源の部分の文は著者の青木氏が、多数の神社をまわり、日本会議の「青木氏の取材を受けるな」という指示が神社にでたこともあり、なかなか取材に応じてもらえなかったのですがその中で、1社だけ、神奈川県横浜市港北区にある「師岡熊野神社」という神社がありそこの神職の方に取材したものになります。つまり「日本会議」の資金源は「神社本庁及び神社」であるということです。少なくても、その一つは「神社本庁及び各神社」であるということです。ではまずはその部分を引用します。

(引用開始)

 

タイトル:神社界に流れる通奏低温

 

-----基礎的なことからうかがいますが、神社は現在、日本全国に8万以上あるそうですが、それが神社本庁の傘下に入っているわけですね。

「ええ。全国には神社が8万数千社ありまして、その90数%までは神社本庁の傘下にあります。仏教のように宗派別にいろいろ分かれているわけではなく、おおむね神社本庁という包括団体の中にいて、京都など(の一部神社)では神社本庁以外の団体をつくっているところもありますが、多くの神社は神社本庁の傘下に入っているわけです。その下に各都道府県の神社庁があって、神奈川なら約1120社の神社が神奈川県神社庁の下にあるということです」

 

日本会議の正体1-----つまり全国8万以上の神社を神社本庁がほぼひとつに束ねていると。

「そうですね。戦前の国家神道の時代、(全国の神社は)内務省などが所管していましたが、神社関連の事務などを戦後に宗教法人化した中、そうしたものを代わりに行う組織として全国の神社界がつくりあげたのが神社本庁です。ですから、あなた方がいうような古い考え方を少し引きずっている部分はあるでしょうね」

 

-----神社本庁の職員はどれくらいなんですか。

「いまは70人くらいですかね。各都道府県にも5,6人ぐらいずつは散らばっているでしょう。その多くは神職です。神職の資格を持っている人が職員になっています」

 

(中略:ここで著者の青木氏が神職とその資格取得の養成コースがある国学院大学と神宮皇学館について解説。尚、日本で神職取得の養成コースがある大学はこの2校だけらしい)

 

タイトル:神社本庁の動員力、資金力

 

-----そうして神職に就いた方、あるいは神社にかかわっている方々ですが、憲法改正をはじめとするさまざまなテーマでの政治運動に熱心な方と、そうでない方と、やはり温度差はあるんですか。

「もちろん温度差はあります。そんなことをやっている暇があったら、もっと一生懸命に神社の仕事を、たとえば境内の掃除でもした方がいい、という言い方をする方だっています。ただ一方で、きちんと政治的な動きをしないと、われわれ神社界が求めているさまざまなことが実現できない。この国の幸せを考えたとき、神社界が考える幸せのあり方を少しでも(政治に)反映させられたら、ということで設立されたのが神道政治連盟であって、われわれの先輩がこれをつくったわけです。

 

その設立の背景はなにかといえば、やはりこの国に対する危機感です。特にあのころ(神政連が設立された1969年ごろ)は左翼の運動が非常に盛んで、このままでは国がおかしな方向に行ってしまう、下手をするとこの国の国柄、天皇陛下を中心とした国体が侵されてしまう、そんなことまで言われていた時代でしたから」

 

-----神社本庁にせよ、神政連にせよ、熱心に政治運動にかかわっている人は、やはり戦前の国家神道こそが理想だと考えているんでしょうか。

「どうでしょうか。神社界も、ほとんどが戦後生まれになりましたからね。それほど凝り固まった国家意識、国家主義の権化みたいなことはなくなっているんじゃないでしょうか。戦前の評価については、意見はさまざまであると思います」

 

-----では日本会議との関係についてうかがいたいのですが、神職の方で積極的に日本会議の運動にかかわっている方はどれくらいになるのでしょうか。

「データは持っておりません。ただ、これも温度差があって、神奈川県(の神社界)は意外と(日本会議の活動に)動いているほうだけれども、神職の15%か20%くらいですかね」

 

-----それでも結構な数になりますね。動員力でも資金力でも神社本庁は図ば抜けた組織ですから。

「それは実際にそうだと思います。動員の面でも、お願いすれば地域の皆さんが『各町で何人ずつ』といような形で出してくださいますから」

 

-----たとえば神社本庁が、ある集会に本気で動員をかけたら、どれくらい動員できるものなんですか。

「正確には分かりませんし、(集会の)内容にもよるでしょうけれど、たとえば『(日本)武道館を一杯にしましょう』という話なら、それはすぐにできることだと思います」

 

-----武道館というと1万とか2万とか・・・・。

「その単位なら普通に(動員)できると思います」

 

-----資金面はいかがですか。

「神社界はお金は持っていないですね(笑)。神社は氏子の方々、地域の旧家の方々が役員であったり、総代になっていらっしゃって、いざとなると支えて下さる面はありますが・・・・」

 

-----ただ、元自民党参院議員の村上正邦さんなどにうかがったんですが、昭和天皇の在位記念パレードなどの際には、明治神宮が資金面ですべて面倒見てくれたということでした。

「明治神宮さんはそうでしょう」

 

-----というと?

「それは日本一の宗教法人ですから。断トツの資金力を持ってらっしゃいます。でも、他人様のことをあれこれとお話ししたくはありません」

 

(中略:ここで青木氏は明治神宮の資金力について解説した。尚、明治神宮は子会社を持っていて、その子会社が結婚式場「明治記念館」などを運営していて、その明治記念館グループの子会社の売り上げだけでも年間110億円を上げているらしい)

 

タイトル:憲法改正「1000万人署名」の実態

 

-----地方の神社はともかく、東京都心などの神社はかなり資金豊富なのではないですか。

「それはやはり東京のお宮は別格ですよ。特に山手線の内側のお宮は、論外なくらいな資金力を持っていると思います」

 

-----そうした資金が日本会議の活動を支えているということですか。

「日本会議の会計は、私にはよく分かりません。ただ、神奈川県の話でいえば、たとえば横浜の関内ホールで(日本会議関連の)集会をやって百数十万(円)かかるから、そのうちの何割かは私たち神政連で用意しましょうと、そういう話にはなります」

 

-----それは集会にかかる費用の何割くらいになるんですか。半分とか?

「そこまではいきません。3割か、4割でしょう。ただ、それくらいはいつも出しています」

 

-----署名活動などにも協力していますね。「美しい日本の憲法をつくる国民の会」が進めている「1000万人署名」には、石川さんの神社をはじめとしていくつもの神社が境内で署名集めを行っています。あれはどのくらいの神社が協力しているんでしょうか。

「どれくらいですかね。(神奈川の場合は)1100社くらいある中で100社に満たないと思います。1割はいっていない」

 

(中略:ここで青木氏がこの「神社による署名集め」について解説。尚、20151123日付の「神社新報」には、『(前略)現在、憲法改正の秋がやうやく到来した。すでに衆議院では改憲派の勢力が3分の2に達しており、安倍総裁の任期も3年ある。あとは来年7月の参院選で改憲派の勝利を目指して全力を集中することだ。参議院で改憲派が3分の2の議席を確保できれば、いよいよ国民投票に持ちこめる(後略)』と書いてあったらしい)

日本会議の正体2 

-----実際に署名集めを行った神社は、神奈川では全体の1割程度だったと。

「ええ。立ち位置としてはみんな日本会議の活動を理解してるし、憲法改正についても賛成だけれど、神社でその活動(署名集め)をやるとどう見られるか、(参拝などに)来られた方がどう見るかということに考えがいくんでしょう。そこまではちょっと踏み込めないという人(宮司)が多いんじゃないでしょうか」

 

-----特に地域に密着した神社なら、その地域にもいろいろな政治的立場の人がいるでしょうからね。

「そういうことです。自民党支持者だろうが、民主党支持者だろうが、それこそ共産党の支持者だって来ますから。そういう思想的なことを抜きにして集まるのがお祭りでもありますし、難しい面はあります」

 

タイトル:「自民党に限らない改憲派を糾合したい」

 

-----ところで、日本会議は日本会議国会議員懇談会や地方議員連盟をつくって政治家のネットワークをつくり、神道政治連盟も神政連国会議員懇談会のメンバーを多数抱えていますね。議員側にとって、なにが加入のメリットなんでしょうか。ストレートにうかがいますが、票になるんですか。

「どうですかね」

 

-----選挙の際の政治資金だったり、あるいは人手などの部分はどうですか。

「まあ、多少はあるでしょう。今回の参院選(20167月実施)は神政連としては山谷えり子さん(を推薦すること)に決めてますし、その前は有村治子さんだった。おかげさまで2人とも大臣になって、大きな成果があったと思っています。その有村さんの(前回選挙の)時も、それなりに(票の)上積みはありました。その多くは、やはり日本会議や神社界の力だったと思う。そういう自負は持っています。今回(の参院選)も、山谷さんは上位の方で当選するのは間違いありません」

 

-----それだけの組織力を持っているということでしょうが、日本会議国会議員懇談会にせよ、神政連国会議員懇談会にせよ、あるいは地方議員の会もそうですが、これだけたくさんのメンバーを連ねていると、本当に信念を持っている人がいる一方、安倍政権だからなんとなく入っておいた方がいいかな、といった程度の議員もいるんじゃないですか。

「誰かから言われたとか、おつきあいで入った、そんな感じの人もいるでしょう。逆に、民主党などの中にも改憲派はずいぶんいて、その人たちが陰ながら力になってくれているという部分も実は侮(あなど)れないんです。われわれはとにかく自民党に限らない改憲派を糾合したい。それが日本会議の運動ですから」

 

-----もうひとつうかがいたいのですが、日本会議の中枢や周辺には生長の家出身者がかなりいますね。そうした人びとについてはどうお考えですか。

「私も若いころは一緒に活動していましたからね」

 

-----石川さんも学生時代から運動を?
「私は高校も大学も国学院で、大学は神職を養成する学科でしたが、70年安保の時代は国学院でも左翼運動が激しかった。私は大学の神殿を掃除したりお祭事の手伝いをするサークルに入っていたんですが、左翼の連中が神殿に火炎瓶を投げつけたりしたので、神殿を守らなくちゃいけないということで、われわれも警備に当たっていました。

そういうなか、左翼に対抗する民族派学生たちが『建学の精神を取り戻そう』とか『日本の国体を大事にしよう』という運動を起こした。中心にいたのが国学院大の名誉教授になっている大原康男さんですよ。いまも保守派の論客として頑張られています」

(中略:ここで青木氏はこの大原康男という人物について解説。尚、この大原という人物は日本会議の政策委員の代表などに就き、日本会議系の各種イベントなどではメインスピーカーとしてしばしば登場しているらしい)

----そういう国学院の学生時代に生長の家出身の活動家とも交流を?
「ええ。当時の生学連(の出身者)とか日本青年協議会、日本協議会、そういう生長の家関連の方々が現在も活動家として頑張っています。彼らは学生運動華やかなりしころ、左翼があれだけ大騒ぎしていた時代に、このままじゃ日本が危ないと思っていた青年たち、学生たちで、その方々がいまも頑張っていらっしゃるわけです」

----日本会議事務総長の椛島有三氏もそうですし、首相補佐官の衛藤晟一氏(私の注:2013年参議院選挙で高松市から出馬し、不正選挙のもと、得票数が0票だった、とネット上で騒がれている人物。つまりこの不正選挙は向こう側、つまり安倍晋三側の人物を陥れたことになってしまう)もそうですし、往時の生長の家からは幾人も日本会議の運動に人材を輩出しています。
「生長の家は、谷口雅春先生の考えを踏襲してさまざまな活動を展開し、その薫陶(くんとう)を受けた方々がたくさんいらっしゃるわけです」

----素人目には違和感も覚えるのですが、神社本庁や神道界にとってみると、生長の家は新興宗教でしょう。同じ宗教と意味で言うと、ライバルでもあるんじゃないんでしょうか。
「神道を支えてくれる組織はいろいろあって、もちろん一般の氏子の方々でもあるんですが、一方でそういった新興宗教の教団が支えてくれる部分があるんです。神社の行事や、さまざまな形でね」

----というと?
「多くの(新興宗教の)教祖は、ありがたいことにお伊勢さん(伊勢神宮)を大事にするし、地域のお宮さんを大事にしましょうとおっしゃってくれているところが多い。かつての生長の家もそうですし、仏教系、神道系を問わず、主に在家宗教の多くの教団の方々です。みんなお伊勢さんを大事にし、地域の神社を大事にしましょうという教えの教団です」


------そういう教団のトップは日本会議でも役員などに就いています。つまり、新興宗教団体も日本会議や神政連の活動を下支えしていると。
「下支えしてますよ。そういった多くの教団がわれわれ神社界の活動を支えてくれている。日本会議の活動も、いろいろな宗教団体とか、あとは自衛隊のOB会や日本遺族会などが力になっている。動員面では、まさに神社界と宗教教団です」

-----神社界はもちろんですが、新興宗教団体も動員力はありますか。
「こちらからいつもお声かけして、たとえば100人お願いしますといって、100人出しますというところがいくつかあります」

-----しかし、そうした宗教団体が政治活動に深く関与することをどうお考えですか。政教分離は近代民主主義社会の原則であって、宗教団体が憲法改正などをこれほど組織的に訴えるのは・・・・・。
「違和感を感じると」

-----ええ。
「諸外国をみても、日本よりはるかに(政教が)分離していませんね。また、神社界の考える国の形というものをしっかり維持しなければいけないし、そういう意味で政治的な部分に触れる活動も必要だと私は思っています。われわれから見ると、戦後のコミンテルン運動の名残でもある(現行)憲法やら何やら、一時よく言われた戦後レジームというものがこの国にずっと蔓延していて、このままでは国の未来が暗いというふうにつくづく思ってしまう。その意味で、われわれもいまやっている活動に力が入るということです」

-----当面の最大目標はやはり憲法改正ですか。
「そうですね。憲法改正はこの国の正常化のひとつであり、いまは(運動の中心が)憲法改正になっています。この国の道統を維持し、後世に伝える。その手段として、憲法改正がいま一番のテーマだと思います」

-----とはいえ、憲法改正にかんしても、どこをどう変えるかについては右派の中でもさまざまな意見があるようです。生長の家に出自を持つ人びとだって、谷口雅春の教えを絶対視するなら、現行憲法の「改正」という論理では納得しないでしょう。

(中略:ここで青木氏は生長の家信者が憲法の「改正」ではなく、「つくり直し」にこだわっていることについて解説。尚、青木氏は谷口雅春の教義を絶対視する信者に取材中、「社会が乱れているのは、信仰心のなさなんです。あなたも考え直してください。信仰心を持ち、日本の国を愛し、国を思う気持ちを強くしなければならない。昔は(谷口)雅春先生が『この人だ』といえば『はい』と言って、何も考えないで(応援)できたのにねぇ・・・・・」と詰め寄られたらしい)

タイトル:「運動がやりやすくなった」

-----憲法改正ひとつをとってもいろいろな視座があるなか、それを大同団結した日本会議の下、改憲の署名集めなどに懸命に取り組んでいると。
「ええ。とにかくいまは憲法改正に向け、一点突破の場所をみんなで見つけようとしているわけです。たとえば緊急事態条項。こうしたところで一点突破していこうというのが(運動の)テーマのひとつになっています」

-----日本社会の雰囲気も変わりつつあるとお感じですか。
「それは感じますね。私はもう30年くらい、昭和天皇さまのご在位60周年の奉祝運動からこうした活動にかかわっていますが、(日本会議などの)存在感がきちんと認識されてきた、認められてきた、そういう空気感はあります」

-----それはなぜだとお考えですか。
「たとえば安倍政権になってからモノが言いやすくなったとか、いろいろな見方はあると思いますが、確かに何をやってもやりやすくなってきています。署名活動だろうが、ポスターだろうが、神社の社頭に掲げて、一件たりとも苦情は出ていません。地域も行政も含めて(運動が)やりやすくなっている感じですね」

-----それはやはり安倍政権の誕生といった政治の動きとシンクロしているんでしょうか。
「シンクロしている部分もあるんでしょう。いや、逆に日本の空気の変化、今の時代が安倍政権を生んでいるのかもしれませんよ。中国の動きなどが日本人に危機意識を持たせるような動きになっていますからね。でも、まだまだ成果としては、これからだというふうに思っています」

-----当面はとにかく憲法改正だと。
「ええ、そうです」

(引用終わり)

ここで私の文を書こうと思ったのですがこの引用文に続く著者の青木氏の文が、「日本会議」と「神社本庁や各神社」の関係をうまくまとめていましたのでその文を引用して終りにしたいと思います。

(引用開始)

日本社会の変質をめぐる石川の状況認識はともかくとして、その話から、おぼろげならも輪郭が浮かび上がってきたのではないだろうか。神社本庁と神社界の本音も、日本会議との関係も、あるいは日本会議の組織活動や資金源などの実態も・・・・・。それらを私なりに取りまとめれば次のようになる。

すでに何度か記したように、日本会議の実務的、あるいは理論的な中枢には、戦後日本の右派活動を支えた新興宗教・生長の家に出自を持つ者たちが多く就き、いまも地道な活動展開や理論構築の駆動力になっている。ただ、それを動員面・資金面、そして影響力などの面で強力に支えているのが神社本庁を頂点とする神社界であり、これにいくつもの新興宗教団体による側面支援も加わっている。

日本会議やその別動隊が各地で開くさまざまな集会には、そうした宗教団体や神社界が相当数の参加者を動員し、政治的なアピール力を高めるのに大きく貢献している。また、集会やイベントなどには相当額の資金を提供し、「改憲賛成」の署名集めなどにも組織をあげて協力している。もちろん実際には神社によって温度差はあり、公然と協力している神社が仮に1割程度だとしても、全国に8万社を超える神社界のパワーは侮れない。さらには日本会議とリンケージしつつ右派の政治家を熱心に支援し、得票などの面で組織的な影響力を行使している。

彼ら、彼女らは、現行憲法やそれに象徴される戦後体制を露骨に嫌悪し、これをなんとしても突き崩したい願い、宗教的出自から生じたがちだった小異を捨てて大同につき、日本会議という政治集団に結集した。そうした実態を踏まえると、日本会議とは、表面的な‘顔’としては右派系の著名文化人、財界人、学者らを押し立ててはいるものの、実態は「宗教右派団体」に近い政治集団だと断ずるべきなのだろう。そこに通奏低音のように流れているのは戦前体制----すなわち天皇中心の国家体制への回帰願望である。

だとするならば日本会議の活動伸長は、かつてこの国を破滅に導いた復古体制のようなものを再来させかねないという危険性まで孕(はら)んだ政治運動だともいえる。しかし、その「宗教右派集団」が先導する政治活動は、確かにいま、勢いを増し、現実政治への影響力を高めている。

(引用終わり)

この最後の青木氏のまとめ文、どこか修正すべきところ、ありますかね? 私はない、と思います。