この7月に入り、大口の電力需要家を対象に昨年夏季に比べて15%の電力消費を少なくする電力使用制限令がだされました。シダーズもここのところ一般のご家庭にエアコンクリーニングでお伺いさせて頂いているのですがやはり皆様電力消費を気にしてエアコンをあまり使わないように我慢されていたようです。とはいっても6月の下旬にはいり日本列島は真夏日(気温30℃以上)はおろか猛暑日(気温35℃以上)の日もでてきました。我慢するといっても限界があります。ましてや湿度が高い日本においては他の国よりも同じ温度でも暑く感じるといわれています。そんな事を踏まえ、‘電力を消費してもなるべく少ない消費電力生活する’という観点からエアコンクリーニングを検証してみたいと思います。

‘消費電力を抑える’という観点から考察するとエアコンクリーニングを行う際には2つポイントがあります。アルミフィン(熱交換器)とシロッコファンのクリーニングです。まず下の写真をご覧下さい。
冷風がでるしくみ
エアコン分解大完成
これはエアコンの分解時の写真ですが室内の空気が、□の方向に流れます。その空気の流れですが、まず室内の空気がエアコンに吸い込まれます。その際に空気が通るアルミフィンが冷やされているのでそこを通る空気も冷えます。その冷えた空気がアルミフィンの下で回転しているシロッコファンに引き寄せられて通風口から冷風がでることになります。

この写真にあるアルミフィンの部分の1枚1枚の間にほこりなどが目づまりした場合、エアコンによる空気の吸い込み量が減るのでその結果、通風口からでる冷風の量が減ります。また、このアルミフィンに汚れなどが付着した場合などもそうなのですがその汚れやほこりの上をエアコンに引き寄せられた空気が通るのでアルミフィンの冷えを汚れやほこり越しに受けることになります。そうすると通風口からでる冷風の温度はその分、上がります。よってその結果、室内が冷えないことになり、エアコンの設定温度を下げてしまうので余計に電力を使ってしまうのです。

きれいなアルミフィン汚れたアルミフィン2







この左の写真はエアコンクリーニング終了後のきれい度100%の状態、つまりこのアルミフィン部分には汚れやほこりが全くついてない(目視による)状態です。一方、右の写真はきれい度50%の状態、つまりアルミフィン部分の面積の50%において汚れやほこりがついている状態です。この2つのアルミフィンの状態においてエアコン作動時に同じ設定温度で使用した場合は冷え具合は格段に違ってきます。とはいっても室内の温度を同温にした場合において消費電力が単純に50%違う、という事になるわけではありません。右の汚れたアルミフィンにおいて全く冷えないのではなく、冷却具合が低下するという事だからです。そういった事を踏まえると実際にはエアコンの消費電力量を測定器で測ってみなければわかりませんが20〜30%くらいの電力消費量の差がでる、という事は推測できると思います。それでは次にもうひとつのエアコンのポイント、シロッコファンについて検証してみたいと思います。

シロッコファン汚れたシロッコファン







この写真は洗浄前のシロッコファンと洗浄後のシロッコファンの写真です。左の洗浄後のシロッコファンは当然ほこりが全くない状態ですが右の洗浄前のシロッコファンはファンのフィン内側の表面積全体にビッシリほこりが付着しています。しかもこのシロッコファンはリビングのキッチンのすぐそばに設置してあるエアコンで、料理をする際に空気中に蒸発した油も付着しています。その上にほこりが付着しているという事になります。こういったかたちで多量のほこりが付着しているとシロッコファンの重量もかなり増しています。この重みが増した分、エアコン作動時におけるシロッコファン回転速度が少し遅れます。これに関してどのくらい回転速度が遅れるかもやはり測定器を使って計ってみなければ正確な数値は分かりませんがあまりに汚れがひどい場合だと10%以下くらいの回転速度の低下は推測できます。つまりこの回転速度が遅れればエアコンの通風口からでる冷風量は少なくなります。よってもし、室内の設定温度を同温にする場合、汚れているシロッコファンのエアコンは汚れていないシロッコファンのエアコンよりもエアコン自体の設定温度を少し下げる必要がでてくるのです。その分、消費電力も多くなります。

養生以上、エアコン作動時及びクリーニング時におけるポイントとなるアルミフィンとシロッコファンについて検証してみましたがこの検証結果から分かるのはクリーニング後のエアコンと強く汚れたエアコンにおける作動時の消費電力は20〜30%以上違ってくるという事です(※)。この事実を踏まえると我慢してエアコンを使わない事が出来るのであれば越したことはないのですがもし、使用する場合はエアコンのクリーニングをしっかりして、作動させるのが‘電力消費量を抑える’という観点からみると推奨されることといえます(⌒∇⌒)。

※アルミフィンの表面積の50%にほこりが付着→その半分の割合が消費電力の差と考えた場合。

    ハウスクリーニング シダーズ   ハウスクリーニングのシダーズ