<洗面台の研究△梁海>

キラキラ前回、前々回と続いて洗面化粧台のボウル部分に使われている素材について記してきました。今回はその第3弾となる素材‘ホーロー’について記します。最近では以前ほど使われなくなっているホーロー素材ですがその歴史は実は結構長く、戦後からは特にブリキに替わる強い素材として使われてきました。最近ではマンションなどのユニットバスやガスコンロのトッププレートなどによく使われています。

ホーローといってもいろいろあります。ホーローとは、金属(鉄)の表面にガラス質のうわ薬を塗り高温で焼き付けたものをいいます。約800℃くらいの高温で焼き上げ、この高温での焼き上げが表面を強固にするといわれています。そして鉄とガラスの組み合わせにより、それぞれの長所が活かされ、さらに鉄のサビやすさ、ガラスのもろさというそれぞれの欠点をなくしています。また、鉄の表面のガラス質の上薬を塗布していても最近よく見られるガスコンロのトッププレートに使われているガラストップのガラスなどとは違い、鉄の表面に薄く塗り、800度くらいの高温で焼成するのでガラス素材の欠点としてあげられる弱い耐衝撃性も克服しています。また、鉄にガラスのうわ薬を塗布することにより、鉄の欠点である弱い耐防錆性も克服しています。

そんなホーロー素材ですが水廻り製品に使われているホーローはおもに銅板(鉄板)ホーローと鋳物ホーローの2つがあります。以下、簡単に特徴を記します。

1.鋼板ホーロー
鉄の板にガラス質のうわ薬を塗り、高温で焼き付けたものです。うわ薬に顔料を加えることで多彩なカラーを出すことができます。また、うわ薬や焼成技術の向上により単色だけではなく、模様が入ったものやつや消しタイプといった装飾性の高いホーローも登場しています。EX:マンションなどのユニットバスの壁面、ガスコンロのトッププレートなど。
 
2.鋳物ホーロー
溶かした金属を鋳型の空間に流し込んでつくったものを鋳物といいますが、鋳物ホーローはそれにパウダー状のうわ薬をふり掛けて焼き付けたものをいいます。この鋳物ホーローのほとんどが、浴槽の素剤に使われています。EX:洗面化粧台のボウル部分、浴室の浴槽など。

と、いうことになりますが洗面化粧台に使われているボウル部分は2鋳物ホーローになります。

イメージホーロー








以上に記したことからできあがるホーロー素材は800度の高温焼成により熱に強くなり、その事により表面が硬化して水拭きなどの手入れがしやすくなります。そういった事を踏まえると水回り製品の素材として大変優れた特徴を持っているといえます。ただ一言に‘ホーロー’といっても必ずしも上記のような条件でつくられているものばかりではなく、製造メーカーによっては違った製造方法でつくられているものもあります(焼成温度の違いや焼成時間の違いなど)。ですのでもし、ボウル部分がホーロー製の洗面化粧台を購入する際にはメーカーやお店の人に‘どのような製造過程によって高品位な洗面台ボウルがつくられているのか’という観点でよく聞いてみる事をお勧めします。

   ハウスクリーニング シダーズ   ハウスクリーニングのシダーズ