2011年06月

2011年06月29日

どうでもいいことに

まあ翻訳なんて確かに思ったより難しいことなんだろうなあ。私なんぞ日本語しか知らないもんでどう難しいかも分からないけど。結局その作品をどう読むかって問題になるんだろう。というのはくだらんマーロウ話についてなんだけど。
まあね、フィリップ・マーロウは30年くらい私にとってある種のヒーローだったもんで、村上訳でのマーロウがあまりにかっこ悪く思えて、こんなものを村上春樹という名だけで若い人たちが始めてハードボイルド(マーロウ物?)に出会って、なーんだぜ〜んぜん面白くないじゃん!、なんて思われるのがなんとも残念に思ったから。村上版はワタシのマーロウ像とはまるで違う。といってもまあ、私も所詮は清水俊二やら双葉十三郎、稲葉明雄、田中小実昌あたりの訳でヒーロー化してるに過ぎないんだけど。
でもしかしなんですね、織田裕二あたりが『椿三十郎』演った映画見たときの落胆と同じですけかね。
それにもうちょっと考えると村上春樹に対してエルサレム賞スピーチ以来、いけすかない奴だなあと思ってたことも影響あるかも、ね(w)

でもまあそんなことどうでもいいですね。だからこの話はこれでおしまい。

shige4 at 17:48|PermalinkComments(2) 日記 

2011年06月28日

かるく続きを……

例えば、出だしからしてどうだろう、まず村上春樹版『リトル・シスター』は

「粒立ちガラスのドア・パネルには、「フィリップ・マーロウ探偵調査」と黒い字で書かれている。字は剝げかけている。そこそこうらぶれた廊下の突き当たりの、そこそこうらぶれたドア。総タイル張りの洗面所が文明の基盤とされるようになった時代には、その建物もぴかぴかの新築だったのだろうが。ドアは施錠されている。しかしそのひとつ隣りの、同じ名前が掲げられたドアには鍵がかかていない。誰でもご自由にお入り下さい──私と肥ったアオバエしかここにはおりませんが、というわけだ。ただし、カンザス州マンハッタンからお越しの方はその限りにあらず。」

で、清水俊二版『かわいい女』では

「小石をはめこんだような模様のガラスのドアにはげかかった黒ペンキで、「フィリップ・マーロウ……探偵調査」としるしてある。タイルで張りつめた浴室が文化の象徴であった時代の建物にふさわしい見すぼらしい廊下のはしの同様に見すぼらしいドアである。そのドアは鍵がかかっているが、同じ文字がしるされてある隣のドアは鍵がかかっていない。遠慮なくはいりたまえ──中にいるのは私と大きな青蠅だけだ。だが、カンサス州マンハッタンから来た人間ならお断りだ。」

どこがどうという話になると長くなりそうなんだけど、村上版の言い回しはくどくて分かりにくい、と思うのはワタシだけでしょうか。

ちょっと先の部分。村上版は

「彼女はもう一度道具箱の中をごそごそと探り、赤いがま口を引っ張りだすと、そこから何枚かの紙幣を出した。一枚一枚きれいに巻かれていた。五ドル札が三枚、一ドル札が五枚。残りはあまり多くないようだ。彼女はそのがま口をじっと手に持っていた。それがどれくらい薄くなったかを私に見せつけるように。それからデスクの上で紙幣をまっすぐに伸ばし、一枚ずつ重ね、こちらに押して寄越した。まるでお気に入りの子猫を溺死させるときのように、すごくつらそうに時間をかけて。」

それが清水版では

「彼女は「道具箱」の中をかきまわして、赤い紙入れをとりだし、その中から、一枚ずつきれいにたたんだ紙幣をつまみだした。五ドル紙幣が三枚。一ドル紙幣が五枚。あとには、いくらも残っていないようだった。紙入れの中を私に見せようとしているようだった。それから、紙幣を一枚ずつ重ねて、可愛がっている猫を河に捨てるときのように、私のほうにゆっくり押しだした。」

清水版の方が明快で歯切れよくないでしょうかね。個人的な意見に過ぎないといえばそうですが。ちなみに清水版はチャンドラーの冗長な部分はばっさり切り捨て(多分)村上版の2/3くらいになってます。

とりあえず参考に2つの段落紹介しといて、まだ某月刊誌付録小冊子の表紙デザインの締め切り残ってるもんで、またこの次時間があったら。。。。。

shige4 at 20:04|PermalinkComments(0)

清水訳vs村上訳、読み比べ

あんたもこだわるねえと、なかば(というか全く)馬鹿にされるのも承知で、昨日Amazonから(マーケットプレイスからの中古品しかなかったのだが)創元推理文庫版『かわいい女』が届いてたんで早速読み比べしてみた。読み比べったって所詮原文読めるわけじゃないんで、たかがしれてはいるw。結局創元推理文庫版と早川書房版というより、清水俊二訳と村上春樹訳比べなんだけど。結果からいうと新約(聖書じやないよw)でもある村上版はチャンドラーの原文を逐一訳するというコンセプトがあるようで、それが『リトル・シスター』を実にトロい小説にしてしまったようだ。まあ、チャンドラーの原文はあまりに微に入り細に入り過ぎ、たまに冗長であると言われてはいたが。
だから本筋からはみ出る部分をばっさり切っていった清水訳で感じてた『かわいい女』のマーローの切れのよさが、村上版ではもうロバート・アルトマンが作った最悪のマーロー映画(これ評価する人結構多いんだけど、ワタシはそれが全く理解できない)『ロング・グッドバイ』のエリオット・グールドみたいに思えた由縁かもしれない。
そういうこともあるんで、仕方ないといえばしかたないが、しかし、村上春樹のチャンドラー節てのはちょいとどんくさくないかなあ、と。例えば。。。。

というとこで昼休み終わり。(続く)

かわいい女2冊


shige4 at 13:43|PermalinkComments(0)

2011年06月27日

ちょっとさわりだけ

忙しいんだけどしかたないw ちょっとだけ、というかちょっとづつ、近藤説を書いとこ。これ読んでらっしゃる方の中には「がん」は怖いけどで、それは一体どんなもんかなんて良く知らない方多いんじゃないだろうか。かくいう私は全くほとんど知らなかったし、まあ、興味もなかったねw しかし検察に興味がなくとも告訴されちゃうこともある訳だから、知らなかったじゃすまなかったんだけど。と、過去形になってもなあww

ともかくしかし、近藤説の中核をなすのが「がんもどき」説。それはこんなことから主張された。

まず1歳未満の子どもに発見されるがんで神経芽細胞腫というのがあって肝臓や骨髄に転移がある。しかしこのがんは自然に縮小し、消失するものが少なくない。しかしがんは癌であることから、当然抗がん剤治療が施される。一方、1歳以上にみられる神経芽細胞腫は、自然退縮が見られず、抗がん剤に対しても抵抗性があり治癒が困難となる。そこで対抗手段として(ご多分にもれずだが)一つは抗がん剤治療の強化。そして第2の方向はがんの早期発見で、転移がまだ生じていないうちに、がんを発見して治療しようというものだ。そこで生後6ヶ月の乳児に検診検査をしたところ、多くの神経芽細胞腫が発見され、治療が施され、治癒成績は大変良好であった。

と、そこまでは「なるほどそうか、納得なっとく。常識的にそりゃそうだ」となりそうなんだが、実はそうではなかった。生後6ヶ月の乳児検診で多くの神経芽細胞腫が発見されたものの、死亡数の減少が確認されない。つまり死亡率は変わらなかったのである。

え、そんなことから何が分かるの? とかいうのはまた今度。時間があったら続き書きます。でも慧眼なあなたなら「ははは〜ん!」と来てるかも。ほんのさわりながら伏線は(というほどほど大げさじゃないけど)ちゃんと張ってあるからね。

がんもどき


shige4 at 21:00|PermalinkComments(0)

こんな本が出ましたね、さて?

亜紀書房からの近藤誠さんの新刊です。今朝の読売新聞広告欄で見まして早速Amazoりました。
『放射線被ばく CT検査でがんになる』。出版社からのコメントは「安全」「無害」と繰り返す専門家たち。しかし、検査被ばくによる発がん率は世界第1位、CTの設置台数は圧倒的に世界第1位。 何が正しく、何が危険か、判断するのは私たち一人ひとりだ。」だそうで。近藤さんの本はほとんど読んでますんで、この本で何を訴えようとしてるのかはだいたい分かりますが。しかしワタシなんどこの2週間でどれほど被曝したものやら。そうなんですよね、「判断するのは私たち一人ひとりだ。」ということがいかに困難なことであろうか。抗がん剤治療も含め痛感しています。近藤理論の概略も含め、一度ワタシの考えてることを少しまとめて書いてみたいとは思っている今日この頃なですが。ねえ。

放射線被ばく CT検査でがんになる



shige4 at 10:39|PermalinkComments(0) 日記 | 

2011年06月24日

またまた寄り道読書

『百年の孤独』は飲んだことないが『百年の誤読』なら読んだことがある。とかコメントいただいて、どんな本だかどうも気になってAmazonに注文してしまった。これと、注文する際やはり気になった『文学賞メッタ斬り!』てのも。先に『文学賞メッタ斬り!』が届いたのでこちらを読み始めてる。読んでびっくり「文学賞」ってこんなにあったのね。でもともと小説なんてハードボイルドかホラーくらいしか読まないもんで、出て来る作家も作品もまったく読んだことのないものばかり。でもまあ知らなくとも選考委員やら文学賞そのものをメッタ斬りするし方が面白い。面白いし、いまだまだなんていうかその、文壇てやつが歴然とあり、また賞を狙って(だけじゃないだろうけど)かくも沢山の若い人が小説家目指してる(と感じたんだけど)のにびっくりして、驚いた。
さて『百年の誤読』も本日発送されたようなんで、ま、ちょいと気分転換に読んでみます。

『百年の誤読』は岡野 宏文・豊崎 由美/著。『文学賞メッタ斬り!』は大森 望 ・豊崎 由美/著です。

百年の誤読/他


shige4 at 21:13|PermalinkComments(0) 日記 | 

こんな店もあった「Happy Endings Book Store」

その「ファミール」の向い側に「ハッピーエンディングス」ていうしゃれた洋書屋があった。この店も、へえぇこんなとこに? てな感じに近いかな。
帰ってネットで見てみたらHPに
「ハッピーエンディングスは主に生活文化に関する本をセレクトした洋書専門店です。扱うジャンルは、生活文化を中心として、料理やお花、建築関係の本、また飛び出す絵本があり、一冊一冊スタッフがセレクトした洋書を揃えております。自分が楽しむ本、また大切な人へのプレゼント等におすすめの本をご用意しております。」
だそうだ。たしかにサッカーボールに見間違うよう造本された本や、見た目立方体に見える判型・束の動物写真集がキューブのように置かれてたりして面白い
「また店内にはカフェwがあり、ティータイムwを楽しむ事ができます」そうだ。wはワタシが入れたもの。ま、胃腸の状態が良くなったらコーヒーでも飲みに行こう。
番町周辺は長く通ってはいたけど(メゾンド六番町に事務所あった頃)こうやってぶらつくってことなかったなあ、、、、、とかね。思ったりして。ね。

ハッピーエンディングス

※写真は「Happy Endings Book Store」のHPより
http://www.happyendings.jp/


shige4 at 14:47|PermalinkComments(0) 日記 | 麹町

本日撮影から開始

朝10時から例のフォトサロン麹町スタジオで撮影でした。某週刊誌の表紙撮影で、今日印刷所入稿ですw。と、本来ならそれが正しい下版日てやつなんだけど、近頃では月曜日入稿でもなんとかOKなんで、撮影したものこれから加工して、月曜入稿でしょうか。毎度そうなんですが、なにせ加工に時間がかかる。大急ぎで手作り日めくりカレンダーっぽいのをつくってそこにそれらしく文字はめ込んだり、全体にアンティークな雰囲気に画像処理したりです。その様子も記録したんだけど特集名公開出来ませんので、もうちょいしたらそこらへんのメイキングも公開しようかと。

この次の号はイラストですね。昨日イラストレータのK沢夕芸さんに編集部まで来て頂いて打ち合せ済み。こちらはK沢さんのイラストなんでこちらはもうほとんどすること無いですかね。とか思ってると思わぬ落とし穴があったりしますんで超要注意ですね。K沢さんにも過去、ものすごいご迷惑かけてますんでw

で、別件書籍装丁でこんどはイラストレータG藤範行さんに要点のFAXし終わったんで一旦は昼休み。「ファミール」にでも行ってこようw

イニシャル表示してるのはご本人にご迷惑かからないように、とか思ってだけど、でもこれ、見りゃ誰かすぐ分かるよねえ。。。。

ダイヤ撮影中



shige4 at 13:19|PermalinkComments(0)

2011年06月23日

こんなところに「ファミール」が

ウチの事務所の道を隔てた向い側がセブン&アイの本社。大きなビルなんだkどこの本社。通りに面していないで通りに直角のように作られている。だからビルの前は小さな公園をはさんだ小道みたいになってる。その奥は番町だからず〜っと細い道になる。
で、この本屋ビルの端に、かくれるように「ファミール」があるのを今日初めて知った。行ってみると分かるけどこんなところに、と、結構意外感がある。ちょうどお昼時行ったんだけど程よい人数のお客さんでなかなか快適だった。といっても「ファミール」自体入ったことは初めてだったけど、和洋中華と揃っててこじんまりとしてなかなかいい感じのメニューだなあと思った。今日は「冷やし中華麺」を食べる。明日もここにこよう。

「ファミール」


shige4 at 14:36|PermalinkComments(0)

朝出社したら「壱乃醸 朝日」が

机の上にデン!と置かれてました。D社の方ですかね。うれしいですねぇ、ありがとうございます。
「壱乃醸 朝日」鹿児島と沖縄の間の奄美諸島で造られた「黒糖焼酎」だそうで。「米で作られた麹に南の島のサトウキビを精製した黒糖を掛けて造られたもので、甘くこうばしい香り、深く厚いボディが特徴の焼酎」とHPに。「深く厚いボディ」というのがなんとも文学的というかポップス演歌的というかで意味よくわかりませんが、ジンときますね。こないか。
■製造:朝日酒造
■原材料:黒糖・米麹(黒麹)
■蒸留方法:常圧蒸留
■アルコール度:25
です。

ということで、早く体調回復させ焼酎三昧の日々を迎えねばと思うのでありました。

それから3連敗後4連勝ならず。羽生さん名人失冠してしまいました。残念。

さて本日、木曜日。気合いを入れていきましょう。

「壱乃醸 朝日」


shige4 at 09:54|PermalinkComments(0)