2008年05月
2008年05月06日
山形万歳!
コテージの前にタープやツーバーナーを設営し、屋外でバーベキューをしたりした。
なんといっても自然が素晴らしい。
5月初めは、雪解け水で川があふれ、木々が水の中から生えてきているように見える。
我が家の男児3人にとって、これほど恵まれた環境はない。
どこを駆け回っても叱られることもない(!)のだから。
滞在中、山形県の旧友の案内で、西村山郡朝日町をまわった。
まず、“ハチ蜂の森キャンドル”で「蜜ろうそく」なるものを製作した。
ミツバチの巣の成分である黄色い“ろう”をお湯で温め、自分の好きな形の“蜜ろうそく”にする作業である。
この施設を経営する安藤竜二さんの説明によると、ミツバチは、ハチミツを飲み込み、お腹の中で10分の1の量のロウに作りかえて、巣作りの材料にする。
ミツバチ1匹が一生(=1ヶ月)かけて運んでくるハチミツはスプーン1杯分というから、今回の製作に使った蜜ろうを作り出すには、ハチ数百匹の労力がかかる計算になる。蜜ろうは、口紅やリップクリームなどの化粧品、座薬などの薬品とか、色んなものの原料となるそうだ。
体に良い成分もたくさん含まれていて、食べられるということだったので、少しかじってみたが・・・やはり少し味付けするなり、工夫する必要はありそうだ。
それこそ、ハチミツと一緒に食べると良いのかもしれない。
次に訪れたのがダチョウを放し飼いにしているオーストリッチ展示圃だ。
飼い慣らされて人間を警戒しないので、エサの葉っぱを手に持つと、寄ってきて、首を伸ばしてパクッと食べてしまう。
人に危害を加えることはないというし、慣れれば平気なのだろうが、大きな鳥がくちばしを向けて来ると、やはり少しびびってしまう。
それにしても、これらは、地方での新たなビジネスモデルのように思う。
蜜ろうそく屋さんは、店頭販売を行っているのは土日のみであり、通常はネット販売をしているそうだ。
インターネット時代にこそ成り立つ商売といえそうだ。
また、朝日町のダチョウは、地元の建設業者の方が、アフリカ産のダチョウを繁殖させ、食肉用として出荷しているそうである。
公共事業が縮小されている中、こうした才覚と努力が求められる。
地方の雇用づくりが政策課題となっているが、地域に住む方々の力量によるところが大きそうである。