2009年07月

2009年07月21日

さらに前へ!飛び出すネット

7/18(土)日経新聞夕刊の1面に「地域に飛び出す公務員ネットワーク」が紹介された。

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「地域おこし、ノウハウ共有 公務員が連携 初の全国組織」

地方の非営利組織(NPO)などで活動する公務員の全国組織が発足し、8月に初会合を開く。
観光振興や防災、福祉など様々な分野で活動する各地の公務員がネットワークを形成、ノウハウや成功事例を共有する。
メンバー同士が協力し特定地域を盛り上げるイベントも検討する。
自治体など行政の枠を超えて公務員が連携し、地方を活性化する。

総務省が中心となって「地域に飛び出す公務員ネットワーク」が発足。
国家公務員や地方自治体の職員など270人が参加を表明した。
1万人を目標にメンバーを募り、全国規模での活動を目指す。定期的に会合を開いて情報を交換する。

現在、ネットワークに参加する公務員の地域活動は、IT(情報技術)を活用した地域情報サービスや防犯活動、住民自治の実現を目指す啓発運動など多岐にわたる。

NPOなどに参加する公務員は基本的に勤務時間外を利用している。
個人の活動に対して勤務先の役所の理解が十分に得られない場合もあり、総務省が旗を振ることで地域活動を後押しする。

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記事中「8月の初会合」とは、8月8日(土)に東京(江東公会堂)で開催される「自治体職員有志の会シンポジウムin東京」とのコラボによる集まりである。

「1万人を目標」との記述については、取材時にイメージで語った数字が載ってしまった感があるが・・・。
1万人というと、一般行政職ベースでみると100数十万人いる国・地方の公務員のうち1%程度。
全国1800の自治体について、組織の大きさに関係なく団体あたりにすれば、平均5〜6人程度。
このぐらいの規模の公務員が、“飛び出す系”となれば、日本の地域社会も元気になっていくのではないだろうか?

最後の「勤務先の役所の理解」に関連して、佐賀県のように役所自体が公務員の地域活動を推進している「プラスワン運動」などの例もある。
こうした動きをもっと当たり前にしていきたいものだ。

メディアに登場するようになると、いよいよこのネットワークが“何を生み出すのか?”といったあたりに注目も集まり始めると思う。

飛び出すネットの真価が問われるのは、まさにこれからだ。
引き続き、全国の志をともにする公務員仲間とともに、頑張っていきたい。

shigetoku2 at 08:02|PermalinkComments(4)TrackBack(0) 行政・地方自治 | 地域活性化・地域の話題

2009年07月14日

女優さんの社会貢献活動

世田谷区が発行している「GAYAGAYA≧50」というシニア向け無料誌があり、夏号をパラパラ見ていたら、女優の竹下景子さんのインタビュー記事が載っていた。

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「子育てが世界を広げてくれた」

私は名古屋、夫は浅草生まれですが、世田谷で生まれ育った息子2人にとっては、ここが故郷なんですね。
子どもたちが成長していく中で、歳ごとに自分の世界がどんどん広がっていく時期には、家庭だけではなく地域と関わりながら育っていくのがいいのではないかと考え、小学校までは地域の学校で過ごすことを選びました。
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地域活動にも参加して、学校の校庭開放のお当番や、交通安全週間には黄色い旗を持って子どもを誘導する係もやりましたよ。
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私自身も「竹下さん」と言われるよりは、「関口君のお母さん」と呼ばれるほうが普通になり、親も子も伸び伸びと生活することができました。

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投身大の人間をフランクに表現していて、とっても素敵である。
こんな風に育てられると、お子さんたちも故郷・世田谷への想い・愛着がさぞかし強いのではないだろうか。

ひるがえって、転勤族である私の悩みの一つは、子どものふるさとはどこなのか?という問題である。

長男は青森生まれ、次男は東京生まれ、三男は広島生まれ。

長男・次男が昨年まで身についていたのは広島弁。
「じゃけん」「なんよ」と言いまくっていた。
だがそれも東京生活の中であっという間に消えてしまった。

かといって、世田谷にもいつまで住むのかも分からない。

まあそれでも、その時どきを大切にするしかない。

竹下さんの言うように、「子どもたちが成長していく中で、歳ごとに自分の世界がどんどん広がっていく時期には、家庭だけではなく地域と関わりながら育っていくのがいい」。

世田谷であれどこであれ、家庭と地域と学校に関わっていこうと思う。


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(聞き手)仕事以外に社会活動も行われています。参加するきっかけはどんなことだったのでしょう。

それは、子どもを持ったことがとても大きかったと思います。
赤ちゃんのころ、軒先の洗濯物を見たご近所の奥様から「関口さ〜ん、雨が降ってきましたよ〜」と夕立を知らせていただいたことがありました。そんな細かなことの積み重ねですが、ベビーシッターさんをはじめ、公私を問わずお世話になった方がたくさんいて、いろいろな人と関わっていく中で、「これが生活かな、これが人のやさしさかな」と、大事なことを再発見することができました。

そして、だんだんと社会に関心を持つようになり、社会貢献活動に参加する機会が増えてきました。

たとえば「世界のこどもにワクチンを日本委員会(JCV)」では、途上国へのワクチン支援を行っています。ミャンマーを視察して、ワクチンを必要としている国や地域がまだたくさんあることを知りました。地味な活動ですが、続ける必要があると感じ、イベントなどに参加して協力を呼び掛けています。

それから倉本聰さんが立ち上げたNPO法人の「富良野自然塾」では、夏の三世代ファミリーキャンプに参加しています。これは富良野の大自然の中で、家族で地球のことを知り、空気や水の大切さを実感して、環境保護に関わってもらう活動です。

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子育てをきっかけに、途上国へのワクチンとか、環境保護の活動に昇華していくのが彼女のすごいところである。

しかし、本格的な活動に取り組むかどうかは別として、誰もがちょっとだけでもいいから関わってみよう、と思い立ちさえすれば関われるのが、社会貢献活動である。
その意味で、学校や職業におけるような選別もなく、気持ちさえあれば誰にでも開かれているのが、社会貢献の世界だ。

日本で暮らして本当に幸せ、と実感できるような社会をつくっていくためにも、万人が主体性を発揮して参加できるこうした活動は、わが国において今後ますます重要性を帯びてくるはずである。

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(聞き手)これから何か始めてみようという皆さんにアドバイスがあれば。

仕事とも趣味とも違う「何かの役に立っている」という充実感を得られるところが、社会貢献活動の魅力でしょうか。
喜んでくださる人たちの笑顔が、明日へのパワーにつながります。
新たな出会いもあり、始めてみると楽しいですよ。

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竹下さんのような方が、こんな風に呼び掛けてくれると、世の多くの人たちも参加するようになるかもしれない。

地域づくりに王道はないし、一人でできるものでもない。

“1人の100歩より、100人の1歩の方が尊い”と言われるように、社会を変化させていく主体は、1人のスーパーマンではなく、無名の民衆なのである。

ぜひ、多くの人たちとともに、21世紀の日本づくりに携わっていきたい。

shigetoku2 at 08:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 家族と教育、子育て | 地域活性化・地域の話題

2009年07月08日

フリーアドレスのビフォア・アフター

前に書いた官房企画課のフリーアドレスが、このほど完成したようだ。

フリーアドレス前
フリーアドレス導入の前と後では、あまりに違う。

フリーアドレス後
おそらく霞が関初の取り組みであるので、ぜひ「ショールーム」として多くの方々に見学に来ていただきたい。

メディア(官庁速報)の記事では、次のように紹介されている。
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 同課では、200平方メートルの執務スペースに、情報システム室や企画調査第1
〜6係の職員ら30人が固定机で仕事をしていた。しかし、執務スペースの中央や隅
に会議スペースが散らばっており、職員や来訪者が動きづらいという欠点があった。

 そこで同課は、昨年12月からフリーアドレス制を順次導入。今年6月末に課内全
体に広げた。執務スペースには電話やLANケーブルが配備された三つの大型机を配
置。課員は、必要最低限の資料やノートパソコンを入れた個人のワゴンを移動させ、
好きな場所に座って業務を行っている。

 同時に、各自で使う資料を個人机の周辺に積んでいた習慣も極力排除。職員間で重
複して持っていた書類を大量廃棄し、共有の書類は壁面の書棚に置くほか、業務に必
要な情報はネット上のデータベースに保存しておき、すぐに検索して取り出せるよう
にした。
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フリーアドレスは、民間企業では、社員の創造性を最大限発揮する仕組みとして、先進的な企業ではすでに導入されている。

先日訪問した螢灰ヨの品川エコライブオフィスは、フリーアドレスにとどまらず、会社のレイアウト全体が生産性向上を目的とした空間となっていて、非常に刺激的だ。

屋上階のガーデンまで執務スペースだというのだから驚きである。


官庁のレイアウトはどうか。

長年のスタイルが本当に最適なものなのかどうか、組織全体の問題として一度考えてみるべきテーマだと思う。

shigetoku2 at 07:40|PermalinkComments(2)TrackBack(0) 行政・地方自治